前世を思い出した巫女は神のもとに行きたい

だるま

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二人の夢

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「では、今から神殿に私と共に行ってもらう。」

「なんの儀式何ですか⁈」

「次期領主が婚姻式をした日に、神殿との盟約を確認する儀式だ。お前には神殿から出される奉仕者の血を飲んでもらう。」

「血ですか⁈」
なにそれ気持ち悪い……

「ああ、血の繋がりで、関係を強く保つと言う意味らしい。私の婚姻の時も血を飲んだ。」

「意味が分かりませんよ。」

「私も、そう思っていたよ。…本当の意味を知るまでは…」

本当の意味?父上の深いため息に、これは乗り気のものではないのだと言うことはわかった。

儀式に出たら促された椅子から動かないこと。声を発しないこと。それだけは必ず守るようにと念押しされた。







案内された場所は神殿奥、祠と同じ御神体が祀られていた。
ここがサニアがいつも浄化をしているとこなのだろう。
彼女のいた空間と思い、周りを見回していたら父に突かれた。


椅子に座り、目の前には白装束の人間が、座っていた。この人が奉仕者なのだろうか。
顔が見えず異様でしかなかったが、既視感みたいなものがあって、目を離せなかった。
儀式が始まり、目の前の奉仕者の腕を切り流れ出た血を盃に入れ始めた。
奉仕者が気になるが、話しかけてはいけないと言う事を思い出し、ただ見ていた。

盃を渡された、血をみると思ったより嫌悪感がなく、俺は血を飲み干すことができた。
飲んだ事を確認して、奉仕者は深くお辞儀をした。それを見ると何故か胸が締め付けられ、駆け寄りたかった。しかし、儀式が終われば退出しなければいかず、なくなく促されるように出て行った。

ーーーーー奉仕者が誰か知っていたら俺は連れて逃げていたのに……


俺達が神殿から、父上は神殿を眺めていた。
険しい顔をしてただ目を瞑り黙していた。

「父上どうしたのですか?」

「いや……声をかける事は出来ないが、奉仕者に労りを……祈っていた。……戻ろう。」

父上が変なことを言う。血を差し出したからなんだと言うのか……
俺を見て父上は
「こんな業の深い事いつまで続けなければいけないのかな……」
と、ポツリとこぼした。








それからはただぽっかり穴が空いたようだった。城にいると妻がおり、何かと世話を焼いてくれる気立ては良いのだろう。
でも俺の中にはサニアしかいない。
ほのかな期待を抱かないようにサニアと会っていた泉には行っていない。





ある日、祠に出向いた。ここは普段から誰も来ない。俺はいつものように祈りをしようと御神体の前に立った時、美しい銀髪の女性がふわふわと浮き、こちらを見ていた。

俺は疲れているのだろうか……
目を擦るも目の前にいる人は変わらずこちらを見ている。



「お前…私が見えるようになったか…」

突然話だし、俺は驚くばかりだ。
「見えるも何も、そこにいるじゃあないか。」

「ふむ、身体に馴染んだようだな。」

「何の話だ!?」

「口が過ぎるぞ、私はこの土地神である。」

「と、土地神?ミコト様?」

「いかにも。お前、少し落ち着け。」

いや、突然出てきて何言うんだ……
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