2 / 2
プロローグ
第1章 真紅の空の下
しおりを挟む
「生き残るって……どういう意味だ?
お前に力をくれていた“それ”が、もう無いのに。」
復讐のために戦う者もいる。
誇りのために戦う者もいる。
俺たちはただ――一緒に帰りたかっただけだ。
だが、戦場に約束は通じない。
今日、空は赤い。
そして――
俺たちのうち、一人はもう帰らない。
空気には、血の金属臭が充満していた。
リョウは、立っているのがやっとだった。
彼の鎧はへこみ、血に染まり、まるで失った仲間全員の重みを背負っているかのように重かった。
手が震えていた。
彼のまわりには死体。
仲間たちの遺体も、黒く焦げた大地の上に壊れた人形のように散らばっていた。
「くそっ…」リョウは歯を食いしばってうめいた。
彼は脇腹を押さえ、必死に血を止めようとしていた。
鼓動一つごとに、死が近づいていた。
その時、ひとつの影が彼に駆け寄ってきた。
ダリア。
白髪、緑の瞳。息が荒い。
その後ろにいたのは、幼なじみのエリアス。涙をこらえた目で。
ダリアはリョウのそばにひざまずき、優しく彼を支えた。
その視線は遠くの地平線に向けられていた。
「彼をここに残すなんて…絶対にしない」彼女はささやいた。
「もう…手遅れだ…」リョウがつぶやく。
「君たちは、前に進まなきゃ…」
大地を揺るがす爆発音。
戦いはまだ終わっていなかった。
「時間がない!」エリアスが拳を握りしめて叫んだ。
「一緒に来たんだ…なら、絶対に一緒に帰る!」
リョウは剣を手放していなかった。
血が流れていても、身体が限界を叫んでいても。
「リョウ…立てるか?」エリアスが声を震わせて尋ねた。
「…少しなら、戦えるかも」リョウは息を吐いた。
「これから…どうするの?」ダリアが倒れた仲間たちを見つめながら尋ねた。
エリアスは、廃墟の中ではためく破れた旗を見上げた。
「任務は…まだ終わっていない」リョウが言った。
「平原の向こうにある廃墟!」ダリアが思い出す。
「最初から分かってたんだ、これは帰れない旅だって」
リョウは苦い笑みを浮かべた。「でも死ぬなら、戦って死にたい」
ダリアは彼を見つめ、その目に炎が宿っていた。
「じゃあ、行こう。
でももし倒れたら…私が立たせる」
リョウはうなずいた。
エリアスは深く息を吸い、彼らは歩き出した。
黒く焼けた平原が、クレーターと死と沈黙で満ちて広がっていた。
リョウにとって、一歩ごとに血管の中に火が走るようだった。
「軍に入ったとき…やっと自分の居場所が見つかると思ったんだ。
欠点なんて関係なく、
君たちのために“誰か”になれると…」
ダリアとエリアスは立ち止まり、互いを見て、そしてリョウを見た。
言葉もなく、短く抱き合った。
それは恐怖と疲れと――そして愛のしるしだった。
「絶対に一人にはさせないって言っただろ」エリアスが無理に笑いながら言った。
「帰れたら…一緒に帰ろう」
だが恐怖が先に彼らを捕らえた。
少し前に倒れていた死体たちには――まだ剣が握られていた。
最後の瞬間まで、戦っていたかのように。
死の匂いは息すらできないほどだった。
「これって…」ダリアが涙声でささやいた。
「分からない」リョウが怒りをこらえながら答えた。
「でも…容赦なかったんだろうな」
ギィィィ――
金属のきしむ音が空気を裂いた。
煙の中から現れた影。
背が高く、骸骨のような体。
その目は、赤熱する炭火のように燃えていた。
巨大な剣を手にしており、
その刃からは黒い液体が滴っていた。
ダリアが息をのむ。
「…ネクロレイザー…」
リョウが後ずさる。呼吸が乱れる。
「こいつが…みんなを…!」
エリアスが一歩前に出た。
仲間たちの前に立ちはだかるように。
「下がれ」彼は静かに言った。
「ダメ!」ダリアが叫ぶ。
「置いていくな!」リョウも叫ぶ。
エリアスの目には――迷いがなかった。
「聞いてくれ」彼は言った。「ここで止めなきゃ、みんな死ぬ」
「リョウはもう戦えない。
ダリア、彼を連れて逃げろ」
「俺は…生き延びてみせる。約束する」
「無理よ!」ダリアが叫んだ。
「見てよ! みんな殺されたのよ!」
エリアスは歯を食いしばる。
そして――叫びながら突撃した。
ネクロレイザーは動かず、それを迎え撃つ。
カァァン!
剣同士が激突した。
衝撃でエリアスの腕は砕けそうだった。
だが、彼は耐えた。
「こっちに来い!」彼は叫び、氷の魔法を放つ。
地面が凍りつき、
氷柱が一瞬、敵を封じた。
「死ねえええええ!!」
エリアスは全力で斬りかかる。
バキィッ!
氷が砕ける。
ネクロレイザーが咆哮する。
怪物の剣が、容赦なく振り下ろされた。
エリアスの鎧が砕け散る。
リョウとダリアが見守る中――息を飲む。
「やめてえええ!エリアス!!」
「戻ってきてぇ!!」ダリアが泣きながら叫ぶ。
だが、エリアスは止まらない。
最後の突撃。
剣が敵の脇腹に届いた。
火花。亀裂。希望。
だが――
ネクロレイザーが剣をつかむ。
握りつぶす。まるで紙のように。
エリアスは、崩れ落ちる金属を見た。
「…うそ、だろ…」
そして――敵の剣が胸を貫いた。
「エリアァァァァァァァァス!!」
リョウとダリアが絶叫した。
時が止まった。
血が噴き出す。
エリアスは息を荒げ、何かを言いたそうにした。
その目は、リョウを探していた。
「ごめん…お願いだ…生きて…くれ…」
そして、彼は倒れた。
「うわああああああああああああっ!!」
リョウの叫びが空を裂く。
怒りだけでネクロレイザーに突進する。
剣はかすり傷すら与えられなかった。
怪物が反撃する。
リョウは地面に倒れ、もがく。
ダリアが間に入る。杖でかばう。
「リョウ!気をつけて!」
空を雷光が走った。
バリバリィッ!
爆発が二人を吹き飛ばす。
光。炎。混沌。
リョウは地面を転がり、全身傷だらけ。
ダリアも同じ。
「エリアス…」リョウが煙と血の中で泣きながらささやく。
「こんなの…現実じゃない…」
ダリアは目をこすりながら辺りを見回す。
瓦礫の向こうに――
敵はまだ、立っていた。
死んだのか?
雷にやられたのか?
自然現象だったのか?
どうでもよかった。
ただ――エリアスをもう一度抱きしめたかった。
こう言いたかった。
「僕は、生き抜いたよ」って。
だが、彼の体は――
動かなかった。
涙は刃のように落ちた。
「もっと強かったら…君を守れたのに…」
風が煙を吹き飛ばした。
そして、見えた。
ネクロレイザーのシルエット。
炎に包まれ――
立っていた。
その目は、いまだ赤く輝いていた。
お前に力をくれていた“それ”が、もう無いのに。」
復讐のために戦う者もいる。
誇りのために戦う者もいる。
俺たちはただ――一緒に帰りたかっただけだ。
だが、戦場に約束は通じない。
今日、空は赤い。
そして――
俺たちのうち、一人はもう帰らない。
空気には、血の金属臭が充満していた。
リョウは、立っているのがやっとだった。
彼の鎧はへこみ、血に染まり、まるで失った仲間全員の重みを背負っているかのように重かった。
手が震えていた。
彼のまわりには死体。
仲間たちの遺体も、黒く焦げた大地の上に壊れた人形のように散らばっていた。
「くそっ…」リョウは歯を食いしばってうめいた。
彼は脇腹を押さえ、必死に血を止めようとしていた。
鼓動一つごとに、死が近づいていた。
その時、ひとつの影が彼に駆け寄ってきた。
ダリア。
白髪、緑の瞳。息が荒い。
その後ろにいたのは、幼なじみのエリアス。涙をこらえた目で。
ダリアはリョウのそばにひざまずき、優しく彼を支えた。
その視線は遠くの地平線に向けられていた。
「彼をここに残すなんて…絶対にしない」彼女はささやいた。
「もう…手遅れだ…」リョウがつぶやく。
「君たちは、前に進まなきゃ…」
大地を揺るがす爆発音。
戦いはまだ終わっていなかった。
「時間がない!」エリアスが拳を握りしめて叫んだ。
「一緒に来たんだ…なら、絶対に一緒に帰る!」
リョウは剣を手放していなかった。
血が流れていても、身体が限界を叫んでいても。
「リョウ…立てるか?」エリアスが声を震わせて尋ねた。
「…少しなら、戦えるかも」リョウは息を吐いた。
「これから…どうするの?」ダリアが倒れた仲間たちを見つめながら尋ねた。
エリアスは、廃墟の中ではためく破れた旗を見上げた。
「任務は…まだ終わっていない」リョウが言った。
「平原の向こうにある廃墟!」ダリアが思い出す。
「最初から分かってたんだ、これは帰れない旅だって」
リョウは苦い笑みを浮かべた。「でも死ぬなら、戦って死にたい」
ダリアは彼を見つめ、その目に炎が宿っていた。
「じゃあ、行こう。
でももし倒れたら…私が立たせる」
リョウはうなずいた。
エリアスは深く息を吸い、彼らは歩き出した。
黒く焼けた平原が、クレーターと死と沈黙で満ちて広がっていた。
リョウにとって、一歩ごとに血管の中に火が走るようだった。
「軍に入ったとき…やっと自分の居場所が見つかると思ったんだ。
欠点なんて関係なく、
君たちのために“誰か”になれると…」
ダリアとエリアスは立ち止まり、互いを見て、そしてリョウを見た。
言葉もなく、短く抱き合った。
それは恐怖と疲れと――そして愛のしるしだった。
「絶対に一人にはさせないって言っただろ」エリアスが無理に笑いながら言った。
「帰れたら…一緒に帰ろう」
だが恐怖が先に彼らを捕らえた。
少し前に倒れていた死体たちには――まだ剣が握られていた。
最後の瞬間まで、戦っていたかのように。
死の匂いは息すらできないほどだった。
「これって…」ダリアが涙声でささやいた。
「分からない」リョウが怒りをこらえながら答えた。
「でも…容赦なかったんだろうな」
ギィィィ――
金属のきしむ音が空気を裂いた。
煙の中から現れた影。
背が高く、骸骨のような体。
その目は、赤熱する炭火のように燃えていた。
巨大な剣を手にしており、
その刃からは黒い液体が滴っていた。
ダリアが息をのむ。
「…ネクロレイザー…」
リョウが後ずさる。呼吸が乱れる。
「こいつが…みんなを…!」
エリアスが一歩前に出た。
仲間たちの前に立ちはだかるように。
「下がれ」彼は静かに言った。
「ダメ!」ダリアが叫ぶ。
「置いていくな!」リョウも叫ぶ。
エリアスの目には――迷いがなかった。
「聞いてくれ」彼は言った。「ここで止めなきゃ、みんな死ぬ」
「リョウはもう戦えない。
ダリア、彼を連れて逃げろ」
「俺は…生き延びてみせる。約束する」
「無理よ!」ダリアが叫んだ。
「見てよ! みんな殺されたのよ!」
エリアスは歯を食いしばる。
そして――叫びながら突撃した。
ネクロレイザーは動かず、それを迎え撃つ。
カァァン!
剣同士が激突した。
衝撃でエリアスの腕は砕けそうだった。
だが、彼は耐えた。
「こっちに来い!」彼は叫び、氷の魔法を放つ。
地面が凍りつき、
氷柱が一瞬、敵を封じた。
「死ねえええええ!!」
エリアスは全力で斬りかかる。
バキィッ!
氷が砕ける。
ネクロレイザーが咆哮する。
怪物の剣が、容赦なく振り下ろされた。
エリアスの鎧が砕け散る。
リョウとダリアが見守る中――息を飲む。
「やめてえええ!エリアス!!」
「戻ってきてぇ!!」ダリアが泣きながら叫ぶ。
だが、エリアスは止まらない。
最後の突撃。
剣が敵の脇腹に届いた。
火花。亀裂。希望。
だが――
ネクロレイザーが剣をつかむ。
握りつぶす。まるで紙のように。
エリアスは、崩れ落ちる金属を見た。
「…うそ、だろ…」
そして――敵の剣が胸を貫いた。
「エリアァァァァァァァァス!!」
リョウとダリアが絶叫した。
時が止まった。
血が噴き出す。
エリアスは息を荒げ、何かを言いたそうにした。
その目は、リョウを探していた。
「ごめん…お願いだ…生きて…くれ…」
そして、彼は倒れた。
「うわああああああああああああっ!!」
リョウの叫びが空を裂く。
怒りだけでネクロレイザーに突進する。
剣はかすり傷すら与えられなかった。
怪物が反撃する。
リョウは地面に倒れ、もがく。
ダリアが間に入る。杖でかばう。
「リョウ!気をつけて!」
空を雷光が走った。
バリバリィッ!
爆発が二人を吹き飛ばす。
光。炎。混沌。
リョウは地面を転がり、全身傷だらけ。
ダリアも同じ。
「エリアス…」リョウが煙と血の中で泣きながらささやく。
「こんなの…現実じゃない…」
ダリアは目をこすりながら辺りを見回す。
瓦礫の向こうに――
敵はまだ、立っていた。
死んだのか?
雷にやられたのか?
自然現象だったのか?
どうでもよかった。
ただ――エリアスをもう一度抱きしめたかった。
こう言いたかった。
「僕は、生き抜いたよ」って。
だが、彼の体は――
動かなかった。
涙は刃のように落ちた。
「もっと強かったら…君を守れたのに…」
風が煙を吹き飛ばした。
そして、見えた。
ネクロレイザーのシルエット。
炎に包まれ――
立っていた。
その目は、いまだ赤く輝いていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
