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森の王
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誓を終えたあと。
乙女達は一際厳かな舞台に立つ。
森の王に伝えるのだ。
私が来たと。
乙女達は言わば森の王の婚約者候補。
孤独に過ごす森の王に見初められるため幼い頃から努力する。
誰もが森の王に見初められるのを待っている。
ここ何年間は誰も見初められてはいないが。
姉が舞台から降り、妹に対しイライラした表情を向ける。
「森の王に見初められないなんて、おかしいわ。この私よ?」
今にでも帰ってしまいそうな姉を横目に妹は舞台に立つ。
「貴女なんか見初められることなど無いのだからそんなことしなくていいと思うのだけど?」
天使のような顔でえげつないことを言う。
まぁ、もう慣れたが。
舞台に立った妹が一言
「来て」
そう言った瞬間、森がざわめいた
風が1度強く吹いた
次に目を開けると
そこには
王がいた。
妹を優しく見て、頬にキスする。
夢だと思った。
夢だと思いたかった。
妹の火傷跡はみるみるうちに綺麗になり、そこには可憐な少女がいた。
火傷跡に隠されていた白い肌。
赤く色付く唇は熟れた林檎のよう。
朝の海を思い出させるような色の瞳。
火傷のせいで片面だけ疎らに生えていた絹のような銀髪は森の柔らかな光に包まれてキラキラ煌めいている。
1枚の絵画のような光景に姉は目を奪われた。
姉と妹は似ていなかった。
妹がそのまま過ごしていれば姉よりも妹の方が愛されていただろうと想像できる。
勝気な姉と庇護欲掻き立てられる妹。
呆然として2人を見ているとふと王がこちらを向いた。
吸い込まれそうな黒い瞳に魅せられて、身動きが取れなくなった姉に王は言う。
「うせろ」
一瞬妹のことは何かの間違えで、自分を見てくれたのだと思った。
しかし、王は姉を憎しみを込めた目でみる。
妹は相変わらず無表情でこちらを向いていて何を考えているのかわからない。
「この場から消えろ。」
再度催促されても、姉は動くことが出来なかった。
いや、この場合は動かなかったと言う方が正解かもしれない。
なぜなら姉は、低く甘い声にうっとりしながらもどうしたら、この王を手に入れれるか考えていたからだ。
乙女達は一際厳かな舞台に立つ。
森の王に伝えるのだ。
私が来たと。
乙女達は言わば森の王の婚約者候補。
孤独に過ごす森の王に見初められるため幼い頃から努力する。
誰もが森の王に見初められるのを待っている。
ここ何年間は誰も見初められてはいないが。
姉が舞台から降り、妹に対しイライラした表情を向ける。
「森の王に見初められないなんて、おかしいわ。この私よ?」
今にでも帰ってしまいそうな姉を横目に妹は舞台に立つ。
「貴女なんか見初められることなど無いのだからそんなことしなくていいと思うのだけど?」
天使のような顔でえげつないことを言う。
まぁ、もう慣れたが。
舞台に立った妹が一言
「来て」
そう言った瞬間、森がざわめいた
風が1度強く吹いた
次に目を開けると
そこには
王がいた。
妹を優しく見て、頬にキスする。
夢だと思った。
夢だと思いたかった。
妹の火傷跡はみるみるうちに綺麗になり、そこには可憐な少女がいた。
火傷跡に隠されていた白い肌。
赤く色付く唇は熟れた林檎のよう。
朝の海を思い出させるような色の瞳。
火傷のせいで片面だけ疎らに生えていた絹のような銀髪は森の柔らかな光に包まれてキラキラ煌めいている。
1枚の絵画のような光景に姉は目を奪われた。
姉と妹は似ていなかった。
妹がそのまま過ごしていれば姉よりも妹の方が愛されていただろうと想像できる。
勝気な姉と庇護欲掻き立てられる妹。
呆然として2人を見ているとふと王がこちらを向いた。
吸い込まれそうな黒い瞳に魅せられて、身動きが取れなくなった姉に王は言う。
「うせろ」
一瞬妹のことは何かの間違えで、自分を見てくれたのだと思った。
しかし、王は姉を憎しみを込めた目でみる。
妹は相変わらず無表情でこちらを向いていて何を考えているのかわからない。
「この場から消えろ。」
再度催促されても、姉は動くことが出来なかった。
いや、この場合は動かなかったと言う方が正解かもしれない。
なぜなら姉は、低く甘い声にうっとりしながらもどうしたら、この王を手に入れれるか考えていたからだ。
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