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1st season 第二章
036 シリア『毒』白
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アイツとの出会いはサイアクだった。
いや、サイアクなんて生易しいもんじゃない。
何しろその時アタシが身につけてたものと言えば、このお気に入りのブーツだけ。
素っ裸にひん剥かれ、全身砂まみれ、悍ましいオークに組み敷かれて、いまにも乙女を失うその瞬間だったから。
たった三体でも私を見捨てて彼氏は逃げた。
その恐ろしいオークが何十体も居る地獄に、アイツはたった一人で飛び込んできた。
だからアイツへの第一印象は、感謝でも歓喜でもなく「バカじゃね?」だった。
信じられない光景だった。
ボロボロのヘロヘロでのたうち回りながら、見たことも無い弓で次々とオークを仕留め、どこから取り出すのか巨大な岩で叩き潰す。
絶体絶命のピンチを救ってくれた王子様は、お姫様が恋に落ちるイケメンじゃなく、素っ裸のアタシをチラ見するスケベなフツメンだった。
街に連れ帰られたその夜、真っ暗な闇に包まれると、急に怖くなった。
もしもアイツが助けに来てくれなかったら、アタシは今もあの集落で、恐ろしいバケモノ達にレイプされ続けてたんだ。
もしもそのあと助けだされたとしても、アタシに残された道はオークの子を産むか、女としての一生を諦めるかの2つに一つだ。
ガチガチと奥歯が鳴る。
恐い 恐い 恐い。
一睡もできず、気づけばアイツの宿に来てしまった。
ストーカーだ。
アタシはアイツに気にかけて欲しくて、一日中アピールした。
それが悪かった。
元彼と仲間に拉致されてレイプされた。
しかもアイツまで巻き添えにして。
ベッドに縛り付けられ、服を毟り取られ、ムカつく元彼のアレを突っ込まれた。
痛くて、怖くて、情けなくて、申し訳なくて。
折角助けてもらったのに、すぐ次の日にレイプされて殺される。
助けてくれたアイツまで殺される。
でも、奇跡は再び起きた。
目を覚ましたアイツがトボけた事を言ったかと思うと、椅子に縛られたままで元彼と仲間を秒殺してしまった。
安心と同時に、失ってしまった事実がアタシにのしかかる。
もう、処女じゃない。
素敵な旦那様と素敵な初めてを迎えるのが夢だったのに・・・もう叶わない。
こんな汚れちゃった女、誰も大切にしてくれない。
縄を切ったアイツは、縛られた私をじっと見つめる。
ヤられると思った。
もうどうでもいい気がした。
ところがアイツがとんでもない暴言を吐いた。
「ちょっとチンコ入れられただけでセックス上級者を語るなど認めん」とかなんとか。
あとなんかスゴイえっちぃ事言ってた。
レイプされて落ち込んでる女の子に何言ってんのってカーッとなった瞬間、アイツの優しさに気づいた。
キザなセリフで慰められたりしても絶対立ち直れない。
アイツは点数稼いで自分をよく見せようなんて微塵も考えず、アタシが立ち直れるように最善の行動を選んでくれた。
ちょっと惚れそうになったけど踏みとどまった。
治療を受け、ギルドに行くと、ちょっとマズイことになってた。
アイツは「拉致された」と「犯して殺すって言われた」話だけして、実際にレイプされた事を報告してなかった。
バカじゃね?
アイツ、攫われて脅されて逆ギレで三人殺した犯罪奴隷にされちゃうじゃん。
またちょっと惚れそうになったけど、また踏みとどまった。
アタシは、縛られて犯されて、その最中に終わったら殺して捨てるって言われたと証言した。
スンゴイ恥ずかしかったし情けなかったけど、恩を仇で返すほどビッチじゃない。
でも・・・男がちょっと怖くなった。
近寄られるとイケメンでも無理だ。
パーティーとか組めないじゃん・・・。
どうしたらいいのか考えても堂々巡りで、朝になっちゃったからアイツのところに行った。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
パーティーに入れて欲しいって頼んだのに断られた。
色気で落とそうと思ったらちくびをつつかれた。
変な声が出た。
結果的にそれを口実に半分承諾させ、残りの半分は宿の女将さんがダメ押ししてくれた。
アイツ、どんだけアタシのちくび好きなの?
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
しかもアイツは鬼畜だった。
借金をネタに女将さんにイヤラシイことをさせてるらしい。
なのに女将さんは嬉しそうに自分からバラした。
しかもアタシに「ご一緒しますか?」とか聞くし。
しかもしかもアイツは「ご一緒しませんっ!」とか即断だし。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
でも、アイツはアタシをマスコットにしなかった。
弓の下手なアタシでも当てられる零式を用意してくれて、それどころか、どんな凄腕エルフの弓よりも凄いAMRを撃たせてくれる。
もうアタシは『生足で立ってる以外に能のない女』じゃない。
毎日の射撃訓練が楽しい。
撃てば撃っただけ上達する。
弓は下手でもアタシもエルフ、アイツよりもずっと遠くのものがよく見える。
もうアイツよりも遠くの的に上手に当てられる。
練習が楽しいなんて生まれて初めてだ。
あ、でも生足要員には、されてるか。
零式の再装填で力んでると、チラチラ胸を見てくるし、AMRの伏射姿勢になると、オシリのあたりをガン見してる。
まぁちょっと勝った気がするわ。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・
・・・っていうか今夜、長くない?
どんだけ盛ってるのよっ!
アタシが元彼にレイプされたときは絶対こんな声でなかった。
っていうか痛すぎてそもそも声がでなかった。
そんな気持ちいいもの?
アイツにサレチャッタら、アタシもこんな声でちゃう?
っていうかほんとわけわかんない。
昼間はあんなにアタシのちくびとお尻ガン見しといて、なんで夜は女将さんとアンアンやってるわけ?
こっちは一人で悶々としてるっつーのっ!
むかつく むかつく むかつくー
よしっ。
明日はお尻のとこがダメージで、ちょっと破れたホットパンツ履いてやる。
で、わざとアイツの前を歩くの。
アイツはアタシのオシリ大好きだし、ぜったいガン見するわ。
ちらちら覗く肌色にムラムラっときて、一日中悶々と過ごすがいいわっ!
いや、サイアクなんて生易しいもんじゃない。
何しろその時アタシが身につけてたものと言えば、このお気に入りのブーツだけ。
素っ裸にひん剥かれ、全身砂まみれ、悍ましいオークに組み敷かれて、いまにも乙女を失うその瞬間だったから。
たった三体でも私を見捨てて彼氏は逃げた。
その恐ろしいオークが何十体も居る地獄に、アイツはたった一人で飛び込んできた。
だからアイツへの第一印象は、感謝でも歓喜でもなく「バカじゃね?」だった。
信じられない光景だった。
ボロボロのヘロヘロでのたうち回りながら、見たことも無い弓で次々とオークを仕留め、どこから取り出すのか巨大な岩で叩き潰す。
絶体絶命のピンチを救ってくれた王子様は、お姫様が恋に落ちるイケメンじゃなく、素っ裸のアタシをチラ見するスケベなフツメンだった。
街に連れ帰られたその夜、真っ暗な闇に包まれると、急に怖くなった。
もしもアイツが助けに来てくれなかったら、アタシは今もあの集落で、恐ろしいバケモノ達にレイプされ続けてたんだ。
もしもそのあと助けだされたとしても、アタシに残された道はオークの子を産むか、女としての一生を諦めるかの2つに一つだ。
ガチガチと奥歯が鳴る。
恐い 恐い 恐い。
一睡もできず、気づけばアイツの宿に来てしまった。
ストーカーだ。
アタシはアイツに気にかけて欲しくて、一日中アピールした。
それが悪かった。
元彼と仲間に拉致されてレイプされた。
しかもアイツまで巻き添えにして。
ベッドに縛り付けられ、服を毟り取られ、ムカつく元彼のアレを突っ込まれた。
痛くて、怖くて、情けなくて、申し訳なくて。
折角助けてもらったのに、すぐ次の日にレイプされて殺される。
助けてくれたアイツまで殺される。
でも、奇跡は再び起きた。
目を覚ましたアイツがトボけた事を言ったかと思うと、椅子に縛られたままで元彼と仲間を秒殺してしまった。
安心と同時に、失ってしまった事実がアタシにのしかかる。
もう、処女じゃない。
素敵な旦那様と素敵な初めてを迎えるのが夢だったのに・・・もう叶わない。
こんな汚れちゃった女、誰も大切にしてくれない。
縄を切ったアイツは、縛られた私をじっと見つめる。
ヤられると思った。
もうどうでもいい気がした。
ところがアイツがとんでもない暴言を吐いた。
「ちょっとチンコ入れられただけでセックス上級者を語るなど認めん」とかなんとか。
あとなんかスゴイえっちぃ事言ってた。
レイプされて落ち込んでる女の子に何言ってんのってカーッとなった瞬間、アイツの優しさに気づいた。
キザなセリフで慰められたりしても絶対立ち直れない。
アイツは点数稼いで自分をよく見せようなんて微塵も考えず、アタシが立ち直れるように最善の行動を選んでくれた。
ちょっと惚れそうになったけど踏みとどまった。
治療を受け、ギルドに行くと、ちょっとマズイことになってた。
アイツは「拉致された」と「犯して殺すって言われた」話だけして、実際にレイプされた事を報告してなかった。
バカじゃね?
アイツ、攫われて脅されて逆ギレで三人殺した犯罪奴隷にされちゃうじゃん。
またちょっと惚れそうになったけど、また踏みとどまった。
アタシは、縛られて犯されて、その最中に終わったら殺して捨てるって言われたと証言した。
スンゴイ恥ずかしかったし情けなかったけど、恩を仇で返すほどビッチじゃない。
でも・・・男がちょっと怖くなった。
近寄られるとイケメンでも無理だ。
パーティーとか組めないじゃん・・・。
どうしたらいいのか考えても堂々巡りで、朝になっちゃったからアイツのところに行った。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
パーティーに入れて欲しいって頼んだのに断られた。
色気で落とそうと思ったらちくびをつつかれた。
変な声が出た。
結果的にそれを口実に半分承諾させ、残りの半分は宿の女将さんがダメ押ししてくれた。
アイツ、どんだけアタシのちくび好きなの?
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
しかもアイツは鬼畜だった。
借金をネタに女将さんにイヤラシイことをさせてるらしい。
なのに女将さんは嬉しそうに自分からバラした。
しかもアタシに「ご一緒しますか?」とか聞くし。
しかもしかもアイツは「ご一緒しませんっ!」とか即断だし。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
でも、アイツはアタシをマスコットにしなかった。
弓の下手なアタシでも当てられる零式を用意してくれて、それどころか、どんな凄腕エルフの弓よりも凄いAMRを撃たせてくれる。
もうアタシは『生足で立ってる以外に能のない女』じゃない。
毎日の射撃訓練が楽しい。
撃てば撃っただけ上達する。
弓は下手でもアタシもエルフ、アイツよりもずっと遠くのものがよく見える。
もうアイツよりも遠くの的に上手に当てられる。
練習が楽しいなんて生まれて初めてだ。
あ、でも生足要員には、されてるか。
零式の再装填で力んでると、チラチラ胸を見てくるし、AMRの伏射姿勢になると、オシリのあたりをガン見してる。
まぁちょっと勝った気がするわ。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・
・・・っていうか今夜、長くない?
どんだけ盛ってるのよっ!
アタシが元彼にレイプされたときは絶対こんな声でなかった。
っていうか痛すぎてそもそも声がでなかった。
そんな気持ちいいもの?
アイツにサレチャッタら、アタシもこんな声でちゃう?
っていうかほんとわけわかんない。
昼間はあんなにアタシのちくびとお尻ガン見しといて、なんで夜は女将さんとアンアンやってるわけ?
こっちは一人で悶々としてるっつーのっ!
むかつく むかつく むかつくー
よしっ。
明日はお尻のとこがダメージで、ちょっと破れたホットパンツ履いてやる。
で、わざとアイツの前を歩くの。
アイツはアタシのオシリ大好きだし、ぜったいガン見するわ。
ちらちら覗く肌色にムラムラっときて、一日中悶々と過ごすがいいわっ!
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