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1st season 第二章
044 王都
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「はぁ~、白金貨一枚の武器なんて、A級の人達が人生でようやっと一本、手に入れられるかどうかって代物よね」
「まったく微塵もそんな気がしないけどな」
「いやいやアンタもちょっとアタシのこと考えてよ。いい?オークの集落で女が終わるとこ命がけで助けられ、元カレにヤられて殺されるところも助けられ、男が怖くなって冒険者続けられなそうな所を拾われて、生足要員で立ってるのがお仕事の女が自分で戦えるようにしてもらって、おまけにその武器は一生かかっても買えないような白金貨もんよ?」
「・・・おう」
「で、毎晩一緒に寝てんのに、こっ恥ずかしいから無理とか言ってヤラせないってどうなの?アンタのこと裏切った女と一緒じゃない?あたしそんなの嫌」
「・・・整理して言われるとちょっとダブってきてなんかモヤモヤしてきたかも・・・とりあえず、一緒に寝んのやめとくか?」
「それは嫌っ!」
ポック ポック ポック ポック
「うん、決めた、アンタが悪いっ!」
「マジすか?」
「アタシは女の子なのっ!恥ずかしいのは当然よっ!アンタがまた裏切られるかもってヘタれてるのが悪いのっ!とっとと振り切って力づくで来いやっ!」
ポック ポック ポック ポック
「ごめん、今のナシでいい?」
「・・・おう」
日を追う毎に距離こそ縮まるものの、むしろ近づきすぎて雁字搦めになり、身動き取れない二人が王都へと着いた。
「・・・なんていうか、エルダーサが村に思えてくるわね」
「面積は大したことなさそうだけど、人口密度が結構あるよな」
「・・・アンタ、余裕ね?」
「いや、前世の世界はこんなもんじゃ無かったからな」
「なんかムカつく」
「なんでだよっ!」
「ヘタレのくせに余裕とか・・・いいから行くわよ」
片手で馬を引き、片出でシリアを引く・・・人混みが怖いらしい。
「とりあえず宿に馬を預けて、それから神殿探しな」
「まかせるわ」
王都の人口は80万人、エルダーサの20倍だ。
だがそれが多いかと言われると、東京を知る俺にはなんとも言い難い。
二人一部屋で銀貨一枚の宿を取り、神殿の場所も教えてもらった。
王都とはいえ少し高い気がするが、安宿を探して無駄なリスクは取りたくない。
「着いたわね」
「・・・おう」
神殿は想像していたよりも小さかった。
教会風ではなく、平屋一戸建てのパルテノン神殿?そんな感じ。
円柱に囲まれた玄関?を抜け、とりあえず中に入ってみる。
「誰もいない・・・な?」
「そうね」
と、言った瞬間、唐突に世界が制止した。
「いやぁ、ご無沙汰ですカインさん。なかなか見えられないから忘れられてるかと焦ったよ?」
「お久しぶりですホルジス様」
「隣の女性は彼女さんかな?随分元気になったようで何より」
「おかげさまで・・・って時間が止まってるんですかね?」
「うん、そんな感じ。ここは降臨の間も無いからねー」
「なんかもっとその、ゴージャスな神殿を想像してました」
「王国はホラ、ナザリアとかアルケーアの人気高いからねー。聖教国行ったら僕もそれなりのモノなんだけど」
「いや、なんかすいません(汗」
「その後はどうかな?何か火急の問題とかある?」
「いえっ。自分でも信じられないくらい順調に、青春させて貰ってます」
「それは良かった。僕はホラ、危機管理系だから世界がひび割れるような危険箇所以外見られないんだよ」
「そんなとこあるんですか?」
「いや、カインさんと出会った洞窟もその一つ?」
「えー、あそこそんなマズイんですか?」
「うん、マズイねー。現状維持なら問題ないんだけど・・・それはさておき本題に入ろうか?」
「はい」
「色んな部門と擦り合せした結論なんだけど、まず、やっぱり不手際の補填はしっかりとさせて貰って、誠意は示すべきと」
「あーなんか今となってはかえって申し訳ないです」
「でもね、あからさまに人間離れしたギフトとかは、先方の意図が見えない現状、ちょっと控えようって事になって」
「あの、俺、そんなに特異点なんですか?」
「うん、かなりね。例えるならそうだなー。会社で最大の取引先、そこの契約切られたら倒産間違いなしってくらいの取引先があったとしよう」
「はい」
「で、ある日社員の中にそこの社長の息子さんが在籍してるって事が発覚しちゃうわけよ?しかも人事の評価ミスで不当に窓際に!」
「あー、めっちゃ焦るシチュエーションですねー」
「そう。一日でも早く営業なり企画なりに移動させたいんだけど、先方の社長から何も言われてないって事は、実は他社で修行を積ませる目的で、甘やかしたらかえって機嫌を損ねる可能性もあるでしょ?」
「なるほどー、扱いにくいですねー」
「そこで偶然を装って、彼に企画書の誤植見つけさせたり、発注書の桁間違い見つけさせたりしようって事になる」
「あー、賢い手ですね~、で、自然に花形部署に引き抜かれていくと」
「そうそう、まさにそれがカインさんの立ち位置」
「うわー、ほんと、気苦労おかけしてしまって」
「いやいや、こちらこそ不幸中の幸い、話がわかる方で助かってます。で、これが企画書代わりのエクスカリバー」
「はぁぁ?それって勇者が持つやつじゃ?」
「うん、先代の勇者にあげたの。死んじゃったとき回収したホンモノ。」
「それはマズイでしょ?」
「剣術系のギフト持ってたら、対人では大した事ないけど、ドラゴンだってサックリ切れるし魔法も斬れる伝説級の武器。売れば白金貨100枚は余裕でしょう」
「全然自然なフォローになってないでしょう?」
「でも、カインさん、そういうギフト持ってないでしょ?カインさんに渡す限り、精々が『ドラゴン肉も切れる超高級包丁』でしかない」
「あー、なかなかどうして、見事な落とし所ですねー」
「わかる?わかってくれる?この世界に一本しか無い伝説の聖剣を渡すことで誠意を見せつつも、その実、世界にはさしたる影響が無い。でもカインさんの満足度はなかなかのモノ」
「そうですねー。使えなくても貰ったら嬉しい系のコレクションアイテムです」
「ではそういうことで、お納め下さい」
「ありがたく頂戴します」
「あとね?僕もイマイチ意味がわからないんだけど、フレーネさんから『それに拘りすぎるな』って伝言頼まれたんですよ?」
「フレーネさんって、運命神のフレーネ様ですか?」
「そうそう、意味分かんないよね?あの人いっつもそうなんだよ。聞いてもちゃんと教えてくれないし」
「はぁ~、ちょっと気色悪いけど伝言は受け取りました。貰ったからって勇者になれとか言わないですよね?」
「ははは、無い無い。またあっちの世界出身の勇者とかどうなっちゃうか怖すぎでしょ?平和に穏便に生きて下さい」
「ですよね~」
「いやぁ~肩の荷が降りた。僕の神殿だったらどの国でも寄ってくれれば、顕現できるから、また近況お話しましょう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
再び世界が動き出す。
「で、どうすんのよ?」
「コレ貰った」
「は?えっ・・・いつの間に?」
「時間止めてホルジス様が現れて、結構話して、粗品はコレだって~」
「剣ね?」
「うん、先代の勇者が使ってたエクスカリバー」
「はぁ?やっぱアンタ勇者だったの?」
「いや、むしろ逆。剣術ギフトの無い俺が貰っても世界に影響皆無で、それでいて誠意は示せるから最適な贈り物って事になったらしい。高級包丁として使って良いって」
「・・・なんかアタシの宗教観がガラガラと崩れてくわ」
「いい人だよ?いい神?」
こうして俺は王都での目的を果たした。
その夜、ベッドにて。
「ねぇ、なんかあっけなくない?アタシ的にはダンライザの白金貨事件の方がインパクトあったんだけど?」
「あー、俺的には『力づくで来いやっ』の破壊力が半端なかった」
「ちょっ、ばっ、アンタ、今度言ったらコロスわよ?」
かぷっ
「ひゃんっ!」
ドシンっ、ズザザザザザザっ
「ア、アンタ、いきなり何すんのよっ!み、み、エルフの耳はだめっしょ?」
「くくくっ、どっちがヘタレかハッキリしたようだねシリアくん?」
「くっ・・・言い返せない自分が情けないわ」
「ほら、もうしないから寝るぞ?」
「ちっ、勝者の余裕ってやつ?今に見てないさいよ?いつか絶対アンアン言わせてやるわっ!」
カイン第二の人生に平和な彩りをそえて、王都の夜は更けていった。
(第二章 完)
「まったく微塵もそんな気がしないけどな」
「いやいやアンタもちょっとアタシのこと考えてよ。いい?オークの集落で女が終わるとこ命がけで助けられ、元カレにヤられて殺されるところも助けられ、男が怖くなって冒険者続けられなそうな所を拾われて、生足要員で立ってるのがお仕事の女が自分で戦えるようにしてもらって、おまけにその武器は一生かかっても買えないような白金貨もんよ?」
「・・・おう」
「で、毎晩一緒に寝てんのに、こっ恥ずかしいから無理とか言ってヤラせないってどうなの?アンタのこと裏切った女と一緒じゃない?あたしそんなの嫌」
「・・・整理して言われるとちょっとダブってきてなんかモヤモヤしてきたかも・・・とりあえず、一緒に寝んのやめとくか?」
「それは嫌っ!」
ポック ポック ポック ポック
「うん、決めた、アンタが悪いっ!」
「マジすか?」
「アタシは女の子なのっ!恥ずかしいのは当然よっ!アンタがまた裏切られるかもってヘタれてるのが悪いのっ!とっとと振り切って力づくで来いやっ!」
ポック ポック ポック ポック
「ごめん、今のナシでいい?」
「・・・おう」
日を追う毎に距離こそ縮まるものの、むしろ近づきすぎて雁字搦めになり、身動き取れない二人が王都へと着いた。
「・・・なんていうか、エルダーサが村に思えてくるわね」
「面積は大したことなさそうだけど、人口密度が結構あるよな」
「・・・アンタ、余裕ね?」
「いや、前世の世界はこんなもんじゃ無かったからな」
「なんかムカつく」
「なんでだよっ!」
「ヘタレのくせに余裕とか・・・いいから行くわよ」
片手で馬を引き、片出でシリアを引く・・・人混みが怖いらしい。
「とりあえず宿に馬を預けて、それから神殿探しな」
「まかせるわ」
王都の人口は80万人、エルダーサの20倍だ。
だがそれが多いかと言われると、東京を知る俺にはなんとも言い難い。
二人一部屋で銀貨一枚の宿を取り、神殿の場所も教えてもらった。
王都とはいえ少し高い気がするが、安宿を探して無駄なリスクは取りたくない。
「着いたわね」
「・・・おう」
神殿は想像していたよりも小さかった。
教会風ではなく、平屋一戸建てのパルテノン神殿?そんな感じ。
円柱に囲まれた玄関?を抜け、とりあえず中に入ってみる。
「誰もいない・・・な?」
「そうね」
と、言った瞬間、唐突に世界が制止した。
「いやぁ、ご無沙汰ですカインさん。なかなか見えられないから忘れられてるかと焦ったよ?」
「お久しぶりですホルジス様」
「隣の女性は彼女さんかな?随分元気になったようで何より」
「おかげさまで・・・って時間が止まってるんですかね?」
「うん、そんな感じ。ここは降臨の間も無いからねー」
「なんかもっとその、ゴージャスな神殿を想像してました」
「王国はホラ、ナザリアとかアルケーアの人気高いからねー。聖教国行ったら僕もそれなりのモノなんだけど」
「いや、なんかすいません(汗」
「その後はどうかな?何か火急の問題とかある?」
「いえっ。自分でも信じられないくらい順調に、青春させて貰ってます」
「それは良かった。僕はホラ、危機管理系だから世界がひび割れるような危険箇所以外見られないんだよ」
「そんなとこあるんですか?」
「いや、カインさんと出会った洞窟もその一つ?」
「えー、あそこそんなマズイんですか?」
「うん、マズイねー。現状維持なら問題ないんだけど・・・それはさておき本題に入ろうか?」
「はい」
「色んな部門と擦り合せした結論なんだけど、まず、やっぱり不手際の補填はしっかりとさせて貰って、誠意は示すべきと」
「あーなんか今となってはかえって申し訳ないです」
「でもね、あからさまに人間離れしたギフトとかは、先方の意図が見えない現状、ちょっと控えようって事になって」
「あの、俺、そんなに特異点なんですか?」
「うん、かなりね。例えるならそうだなー。会社で最大の取引先、そこの契約切られたら倒産間違いなしってくらいの取引先があったとしよう」
「はい」
「で、ある日社員の中にそこの社長の息子さんが在籍してるって事が発覚しちゃうわけよ?しかも人事の評価ミスで不当に窓際に!」
「あー、めっちゃ焦るシチュエーションですねー」
「そう。一日でも早く営業なり企画なりに移動させたいんだけど、先方の社長から何も言われてないって事は、実は他社で修行を積ませる目的で、甘やかしたらかえって機嫌を損ねる可能性もあるでしょ?」
「なるほどー、扱いにくいですねー」
「そこで偶然を装って、彼に企画書の誤植見つけさせたり、発注書の桁間違い見つけさせたりしようって事になる」
「あー、賢い手ですね~、で、自然に花形部署に引き抜かれていくと」
「そうそう、まさにそれがカインさんの立ち位置」
「うわー、ほんと、気苦労おかけしてしまって」
「いやいや、こちらこそ不幸中の幸い、話がわかる方で助かってます。で、これが企画書代わりのエクスカリバー」
「はぁぁ?それって勇者が持つやつじゃ?」
「うん、先代の勇者にあげたの。死んじゃったとき回収したホンモノ。」
「それはマズイでしょ?」
「剣術系のギフト持ってたら、対人では大した事ないけど、ドラゴンだってサックリ切れるし魔法も斬れる伝説級の武器。売れば白金貨100枚は余裕でしょう」
「全然自然なフォローになってないでしょう?」
「でも、カインさん、そういうギフト持ってないでしょ?カインさんに渡す限り、精々が『ドラゴン肉も切れる超高級包丁』でしかない」
「あー、なかなかどうして、見事な落とし所ですねー」
「わかる?わかってくれる?この世界に一本しか無い伝説の聖剣を渡すことで誠意を見せつつも、その実、世界にはさしたる影響が無い。でもカインさんの満足度はなかなかのモノ」
「そうですねー。使えなくても貰ったら嬉しい系のコレクションアイテムです」
「ではそういうことで、お納め下さい」
「ありがたく頂戴します」
「あとね?僕もイマイチ意味がわからないんだけど、フレーネさんから『それに拘りすぎるな』って伝言頼まれたんですよ?」
「フレーネさんって、運命神のフレーネ様ですか?」
「そうそう、意味分かんないよね?あの人いっつもそうなんだよ。聞いてもちゃんと教えてくれないし」
「はぁ~、ちょっと気色悪いけど伝言は受け取りました。貰ったからって勇者になれとか言わないですよね?」
「ははは、無い無い。またあっちの世界出身の勇者とかどうなっちゃうか怖すぎでしょ?平和に穏便に生きて下さい」
「ですよね~」
「いやぁ~肩の荷が降りた。僕の神殿だったらどの国でも寄ってくれれば、顕現できるから、また近況お話しましょう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
再び世界が動き出す。
「で、どうすんのよ?」
「コレ貰った」
「は?えっ・・・いつの間に?」
「時間止めてホルジス様が現れて、結構話して、粗品はコレだって~」
「剣ね?」
「うん、先代の勇者が使ってたエクスカリバー」
「はぁ?やっぱアンタ勇者だったの?」
「いや、むしろ逆。剣術ギフトの無い俺が貰っても世界に影響皆無で、それでいて誠意は示せるから最適な贈り物って事になったらしい。高級包丁として使って良いって」
「・・・なんかアタシの宗教観がガラガラと崩れてくわ」
「いい人だよ?いい神?」
こうして俺は王都での目的を果たした。
その夜、ベッドにて。
「ねぇ、なんかあっけなくない?アタシ的にはダンライザの白金貨事件の方がインパクトあったんだけど?」
「あー、俺的には『力づくで来いやっ』の破壊力が半端なかった」
「ちょっ、ばっ、アンタ、今度言ったらコロスわよ?」
かぷっ
「ひゃんっ!」
ドシンっ、ズザザザザザザっ
「ア、アンタ、いきなり何すんのよっ!み、み、エルフの耳はだめっしょ?」
「くくくっ、どっちがヘタレかハッキリしたようだねシリアくん?」
「くっ・・・言い返せない自分が情けないわ」
「ほら、もうしないから寝るぞ?」
「ちっ、勝者の余裕ってやつ?今に見てないさいよ?いつか絶対アンアン言わせてやるわっ!」
カイン第二の人生に平和な彩りをそえて、王都の夜は更けていった。
(第二章 完)
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