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2nd season 第二章
118 暴露
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オヤジ達に現状を伝え、心のつかえが一つとれた俺は、もうひとつ、つかえを取ってしまうべきか悩んでいた。
そう、大量破壊兵器の件だ。
「うーん、主様これでホントに完成なのかな?ぜんぜん使い方が想像できないかな?」
「ああ、完成だ・・・と、思う。試してみないことにはなんとも言えん」
こいつを使いこなすには相当な訓練が必要だ。
そして実際に運用するのはミランだ。
「エマ。これを使うのはミランなんだ。そして訓練しないと使えない。だからいっそ、もう、みんなに教えてもいいかなって思うんだけど、どう思う?」
「んー『大量破壊兵器の製造を手伝え』って言われた時はショックだったけど、完成しても兵器とは思えない形だから、変なプレッシャーは無いかな?それに今は一国の主。むしろ奥の手のひとつくらい無い方が不安かな?」
「うん、そうだよな。俺の考えすぎだったかもしんない。なんかこう、無駄に思いつめることが増えたな」
「200万の命っていうプレッシャーは、それを背負った主様にしかわからない。でも主様が重い荷物を背負ってるって事は、私達みんながわかってるかな」
うん、そうだな。
みんなに話そう。
あっちは絶対秘密だけど・・・。
「あー、うん。エマとコソコソやってたから、みんな薄々気づいてたと思うんだけど、俺達の切り札が完成した」
「ふむ、主殿、やっと話してくれる気になったか」
「そうね、アンタ、ちょっと背負い込みすぎだわっ!」
「うん、俺もそう思った。この切り札を使えば、この世界のどの国との戦争にも勝てるだろう。だが、欠陥がある」
「どのような?」
「標的を絞れないんだ。例えば、王都を丸ごと消し去ることは出来ても、王宮だけを消し去るような器用な事は出来ない。つまり、使うとなったら罪なき人々が大勢巻き添えになる。何万人っていう単位でだ。だから、教えたくなかった」
「・・・ちょっと想像つかないわね?」
「作った私も使い方が想像できなかったかな」
「うん、そして大事なこと。この兵器は絶対に知られてはならない。もしも敵対勢力に知られて、コイツを逆に使われたら、俺達にも防ぐ術が無いんだ。これから訓練していく事になるが、真夜中に人里離れた奥地でしかできない」
「随分と・・・慎重ね?」
「ああ。この世界の人間にはその知識が無いだけで、わかってしまえばどの国でも作れてしまう。だから、なるべく外に出したくない」
「ふーん、まっ、いいわ。いつからやるの?」
「・・・今夜、とりあえず試してみようと思う」
~~~~~
聖教国の西の外れにある、人口200人に満たない農村。
辛うじて転移門が開くギリギリの神殿。
神殿というよりは、祠と言ったほうが合っているだろう。
「静かにな。村人にも気づかれたくない」
村から更に西へ20kmほど走る。
アリスとラティアは置いてきた。
「よし、この辺でいいだろう」
暗闇の中、ソレを取り出す。
シリア達の制服と同じ、錬金術によって生み出された漆黒の合皮。
耐刃性に優れ、そして燃えない。
10mブロックをゆうに覆えるほどの漆黒の袋が、漆黒の籠に納められている。
「これ?なのよね?」
「この籠に入った布が兵器なのですか?」
「あー、本来は乗り物だ。空を飛ぶ、気球という乗り物だ」
「えっ?」
「空を・・・飛ぶ?」
「まずは本当に飛べるか、テストしてみよう」
10mブロックを一つ出し、100mのロープを括り付ける。
そしてロープの反対側は籠に括り付ける。
命綱だ。
「じゃ、ミランとユリア、一緒に籠に乗って。みんなは少し離れて見ててくれ」
ミランに命じ、ファイヤーを発動させる。
そう、この為に、細く長く、ガスバーナー代わりが出来るよう、鍛錬をさせてきた。
風呂沸かしで鍛えられた技術、すぐにバルーンが立ち上がり始める。
「おおおおっ?」
「袋が立ったわ?」
「ミラン、そのまま続けて」
バルーンが風に煽られ、ズリズリと籠が動く。
「よし、浮くぞっ!掴まれっ!」
王国歴335年7月11日。
この世界でも、人類はついに空を飛んだ。
「ミラン、ユリア、おめでとう。人類ではじめて、空を飛んだのがお前たちだ」
「うううっ、真っ暗で怖いですー」
「主様?まだ燃やすの?」
「ああ、そのままロープの限界まで上昇しよう」
ゆるやかに上昇し、やがてロープがピンと張る。
刹那っ!
ゴーーーーッ!
風に煽られて気球が振り回される。
「キャーっ!」
「落ち着け!ユリア、袋の中の空気をゆっくりと冷やすんだ。いいか?ゆっくりだぞ?」
「えっと、えっと・・・フリーズ!!!」
ゆっくりと下降しはじめる気球。
着地の際にクッションが無いのが難点だな。
「と、いうわけで、無事空を飛べることが確認できたな?」
「「「「「・・・」」」」」
「ねぇ、コレ、とんでもないことじゃないの?」
「ああ、だから隠してた。戦いを考えなくて済むなら、こんな真っ暗な夜じゃなく、明るい昼間にみんなで空の旅を楽しんでみたいけど、そういうわけにはいかないからな」
「そうね・・・で、肝心の兵器ってとこは?これじゃ飛べるだけよね?」
「うん、この気球は成層圏・・・んーとだ、空に向かって10kmくらいは上昇出来るんだ、そこから俺が’10mブロックをバラ撒くと、たぶん、国が無くなる」
そう、俺が気づいた大量破壊兵器とは、熱気球を用いたメテオ・ストライクの物理版だ。
直径200mの隕石が大西洋に落ちれば、ニューヨークからフロリダまで、高さ200mというシャレにならない津波が襲う。
直径1kmになると、人類滅亡だそうだ。
もちろんそこ迄の高度に上がる気は無いが、王都をクレーターに変えるくらいの惨事にはなる。
「暗くて殆ど見えないけど、みんなも乗ってみるか?」
「乗るわっ!」
魔法の無い世界であれば、気球はそこまで危険な乗り物では無い。
だが科学と魔法が結びつくと、その危険性は計り知れない。
10mブロックひとつで2,500t、そしてIB内にある最大質量は100m × 100m × 10mの都合6万2千5百トンというとんでもない岩盤。
ハイオーガを押し潰す為に、リシェルに頼んで10mブロックを繋ぎあわせて作った。
乗務員が三席埋めているので、気球体験は一人ずつ。
嫌がるスージーをライザが無理やり籠に押し込む頃には、だいぶスムースに上昇下降が出来るようになっていた。
「よし、今日はここまでにしよう。帰るぞ」
膨らんだままの気球をIBに収納。
道すがら、今後の課題について説明する。
「今日はお試しだから、ロープを張って上昇と下降を繰り返しただけだけど、明日から少しずつ高度を上げて、本格的な訓練に入るぞ」
「えっ?ロープ無し?」
「風が吹いたら飛んでちゃうじゃないっ!」
「あー、そっか。あのな?気球は別に浮き上がる為だけのもんじゃないぞ?練習すればちゃんと、行きたい方向に進めるんだ」
「船みたいにオールを使うの?」
「んとな?地上に居ると、風は一方から吹いてくるけど、空の上は違うんだ。目には見えないけど、縦横無尽に色んな風が吹いてる。だから、自分が行きたい方角の風が吹いてくる高さに昇れば、ちゃんと目的地に向かえるんだ。緊急事態用にユリアも乗ってるけど、本当はミランだけで自由に空を飛び回れる」
「なんか、やる気出てきたかも!ついに私の時代がやってきた!」
「うん、ほんとそうだぞ?ミランとリシェル、二人だけでこの世界なら蹂躙出来ちゃう」
「この世界ならって事は、主様の居た世界じゃ無理ってこと?」
「ああ、あの世界には、そうだな、機械仕掛けのドラゴンがあるんだ。だから、気球くらいで調子に乗ってたら、あっという間に落とされる」
「そっかー、気をつけよう」
翌日から、30分ほど夜空をフラついては、篝火を目標に帰投する訓練を開始した。
まっ、当然ながらそうそううまくは行かない。
っていうか、夜間飛行とか、たぶん相当難易度高いんだと思う。
東の空が白む頃になって、待ちくたびれたみんなのもとにたどり着いた・・・勿論徒歩で。
「あー、明日からはあれだな。全員じゃなくていいな。とりあえず、ミランとユリアの三人でやるか」
「そうね。でも、あたしはもっと乗りたいわ!」
「んー、じゃ、交替で希望者一名追加で、コツコツやってこう」
何万人もの命を一瞬で奪う。
その為の訓練なはずなんだが、完全に手段が目的になっていた。
うーん、これ、昼間飛びたいな・・・でもマズイよな・・・。
「なぁ、いつになるかわかんないけど、もっとでっかいの作って、みんなでずっと遠くまで旅に出よう」
「いいわねっ?ぜったいよ?ぜったい行くわよ?」
そう、今はまだ何も浮かばないけど、対空防衛システムが考案できれば、空の旅が解禁できる。
国のトップなんか引き受けなければ、今すぐ飛んでいけるのになー。
まっ、仕方がない。
マイクロビキニの対価だ、しっかり働こう。
そう、大量破壊兵器の件だ。
「うーん、主様これでホントに完成なのかな?ぜんぜん使い方が想像できないかな?」
「ああ、完成だ・・・と、思う。試してみないことにはなんとも言えん」
こいつを使いこなすには相当な訓練が必要だ。
そして実際に運用するのはミランだ。
「エマ。これを使うのはミランなんだ。そして訓練しないと使えない。だからいっそ、もう、みんなに教えてもいいかなって思うんだけど、どう思う?」
「んー『大量破壊兵器の製造を手伝え』って言われた時はショックだったけど、完成しても兵器とは思えない形だから、変なプレッシャーは無いかな?それに今は一国の主。むしろ奥の手のひとつくらい無い方が不安かな?」
「うん、そうだよな。俺の考えすぎだったかもしんない。なんかこう、無駄に思いつめることが増えたな」
「200万の命っていうプレッシャーは、それを背負った主様にしかわからない。でも主様が重い荷物を背負ってるって事は、私達みんながわかってるかな」
うん、そうだな。
みんなに話そう。
あっちは絶対秘密だけど・・・。
「あー、うん。エマとコソコソやってたから、みんな薄々気づいてたと思うんだけど、俺達の切り札が完成した」
「ふむ、主殿、やっと話してくれる気になったか」
「そうね、アンタ、ちょっと背負い込みすぎだわっ!」
「うん、俺もそう思った。この切り札を使えば、この世界のどの国との戦争にも勝てるだろう。だが、欠陥がある」
「どのような?」
「標的を絞れないんだ。例えば、王都を丸ごと消し去ることは出来ても、王宮だけを消し去るような器用な事は出来ない。つまり、使うとなったら罪なき人々が大勢巻き添えになる。何万人っていう単位でだ。だから、教えたくなかった」
「・・・ちょっと想像つかないわね?」
「作った私も使い方が想像できなかったかな」
「うん、そして大事なこと。この兵器は絶対に知られてはならない。もしも敵対勢力に知られて、コイツを逆に使われたら、俺達にも防ぐ術が無いんだ。これから訓練していく事になるが、真夜中に人里離れた奥地でしかできない」
「随分と・・・慎重ね?」
「ああ。この世界の人間にはその知識が無いだけで、わかってしまえばどの国でも作れてしまう。だから、なるべく外に出したくない」
「ふーん、まっ、いいわ。いつからやるの?」
「・・・今夜、とりあえず試してみようと思う」
~~~~~
聖教国の西の外れにある、人口200人に満たない農村。
辛うじて転移門が開くギリギリの神殿。
神殿というよりは、祠と言ったほうが合っているだろう。
「静かにな。村人にも気づかれたくない」
村から更に西へ20kmほど走る。
アリスとラティアは置いてきた。
「よし、この辺でいいだろう」
暗闇の中、ソレを取り出す。
シリア達の制服と同じ、錬金術によって生み出された漆黒の合皮。
耐刃性に優れ、そして燃えない。
10mブロックをゆうに覆えるほどの漆黒の袋が、漆黒の籠に納められている。
「これ?なのよね?」
「この籠に入った布が兵器なのですか?」
「あー、本来は乗り物だ。空を飛ぶ、気球という乗り物だ」
「えっ?」
「空を・・・飛ぶ?」
「まずは本当に飛べるか、テストしてみよう」
10mブロックを一つ出し、100mのロープを括り付ける。
そしてロープの反対側は籠に括り付ける。
命綱だ。
「じゃ、ミランとユリア、一緒に籠に乗って。みんなは少し離れて見ててくれ」
ミランに命じ、ファイヤーを発動させる。
そう、この為に、細く長く、ガスバーナー代わりが出来るよう、鍛錬をさせてきた。
風呂沸かしで鍛えられた技術、すぐにバルーンが立ち上がり始める。
「おおおおっ?」
「袋が立ったわ?」
「ミラン、そのまま続けて」
バルーンが風に煽られ、ズリズリと籠が動く。
「よし、浮くぞっ!掴まれっ!」
王国歴335年7月11日。
この世界でも、人類はついに空を飛んだ。
「ミラン、ユリア、おめでとう。人類ではじめて、空を飛んだのがお前たちだ」
「うううっ、真っ暗で怖いですー」
「主様?まだ燃やすの?」
「ああ、そのままロープの限界まで上昇しよう」
ゆるやかに上昇し、やがてロープがピンと張る。
刹那っ!
ゴーーーーッ!
風に煽られて気球が振り回される。
「キャーっ!」
「落ち着け!ユリア、袋の中の空気をゆっくりと冷やすんだ。いいか?ゆっくりだぞ?」
「えっと、えっと・・・フリーズ!!!」
ゆっくりと下降しはじめる気球。
着地の際にクッションが無いのが難点だな。
「と、いうわけで、無事空を飛べることが確認できたな?」
「「「「「・・・」」」」」
「ねぇ、コレ、とんでもないことじゃないの?」
「ああ、だから隠してた。戦いを考えなくて済むなら、こんな真っ暗な夜じゃなく、明るい昼間にみんなで空の旅を楽しんでみたいけど、そういうわけにはいかないからな」
「そうね・・・で、肝心の兵器ってとこは?これじゃ飛べるだけよね?」
「うん、この気球は成層圏・・・んーとだ、空に向かって10kmくらいは上昇出来るんだ、そこから俺が’10mブロックをバラ撒くと、たぶん、国が無くなる」
そう、俺が気づいた大量破壊兵器とは、熱気球を用いたメテオ・ストライクの物理版だ。
直径200mの隕石が大西洋に落ちれば、ニューヨークからフロリダまで、高さ200mというシャレにならない津波が襲う。
直径1kmになると、人類滅亡だそうだ。
もちろんそこ迄の高度に上がる気は無いが、王都をクレーターに変えるくらいの惨事にはなる。
「暗くて殆ど見えないけど、みんなも乗ってみるか?」
「乗るわっ!」
魔法の無い世界であれば、気球はそこまで危険な乗り物では無い。
だが科学と魔法が結びつくと、その危険性は計り知れない。
10mブロックひとつで2,500t、そしてIB内にある最大質量は100m × 100m × 10mの都合6万2千5百トンというとんでもない岩盤。
ハイオーガを押し潰す為に、リシェルに頼んで10mブロックを繋ぎあわせて作った。
乗務員が三席埋めているので、気球体験は一人ずつ。
嫌がるスージーをライザが無理やり籠に押し込む頃には、だいぶスムースに上昇下降が出来るようになっていた。
「よし、今日はここまでにしよう。帰るぞ」
膨らんだままの気球をIBに収納。
道すがら、今後の課題について説明する。
「今日はお試しだから、ロープを張って上昇と下降を繰り返しただけだけど、明日から少しずつ高度を上げて、本格的な訓練に入るぞ」
「えっ?ロープ無し?」
「風が吹いたら飛んでちゃうじゃないっ!」
「あー、そっか。あのな?気球は別に浮き上がる為だけのもんじゃないぞ?練習すればちゃんと、行きたい方向に進めるんだ」
「船みたいにオールを使うの?」
「んとな?地上に居ると、風は一方から吹いてくるけど、空の上は違うんだ。目には見えないけど、縦横無尽に色んな風が吹いてる。だから、自分が行きたい方角の風が吹いてくる高さに昇れば、ちゃんと目的地に向かえるんだ。緊急事態用にユリアも乗ってるけど、本当はミランだけで自由に空を飛び回れる」
「なんか、やる気出てきたかも!ついに私の時代がやってきた!」
「うん、ほんとそうだぞ?ミランとリシェル、二人だけでこの世界なら蹂躙出来ちゃう」
「この世界ならって事は、主様の居た世界じゃ無理ってこと?」
「ああ、あの世界には、そうだな、機械仕掛けのドラゴンがあるんだ。だから、気球くらいで調子に乗ってたら、あっという間に落とされる」
「そっかー、気をつけよう」
翌日から、30分ほど夜空をフラついては、篝火を目標に帰投する訓練を開始した。
まっ、当然ながらそうそううまくは行かない。
っていうか、夜間飛行とか、たぶん相当難易度高いんだと思う。
東の空が白む頃になって、待ちくたびれたみんなのもとにたどり着いた・・・勿論徒歩で。
「あー、明日からはあれだな。全員じゃなくていいな。とりあえず、ミランとユリアの三人でやるか」
「そうね。でも、あたしはもっと乗りたいわ!」
「んー、じゃ、交替で希望者一名追加で、コツコツやってこう」
何万人もの命を一瞬で奪う。
その為の訓練なはずなんだが、完全に手段が目的になっていた。
うーん、これ、昼間飛びたいな・・・でもマズイよな・・・。
「なぁ、いつになるかわかんないけど、もっとでっかいの作って、みんなでずっと遠くまで旅に出よう」
「いいわねっ?ぜったいよ?ぜったい行くわよ?」
そう、今はまだ何も浮かばないけど、対空防衛システムが考案できれば、空の旅が解禁できる。
国のトップなんか引き受けなければ、今すぐ飛んでいけるのになー。
まっ、仕方がない。
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