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2nd season 第三章
139 シリア暗殺計画(2)
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今や我が国は帝国すら凌ぐ強国。
ロックハート教皇は歴史に名を残すだろう。
だが、致命的な欠点・・・許されざる汚点が彼にはある。
女だ。
教皇が妻を娶ってはならない。
これは絶対の戒律・・・いや、聖教国の根幹を支えるシステムだ。
いかなる王国にも必ず衰退の時が訪れる。
そして歴史は途絶え、新たな王朝が開始される。
だが、この1000年、聖教国は滅びていない。
何故か?
それは国主たる教皇に公式な子は産まれないからだ。
権力者の子に産まれただけの無能が、この国の主になる事が無いのだ。
最も政治力に秀でたものが、先代からの指名を勝ち取る。
武力ではなく、その政治力をもって、聖教国は繁栄し続けて来た。
そのシステムが今、崩壊の危機にある。
最高権力者に正式な妻がおり、継承権を主張しうる子息が産まれるリスクに晒されている。
確かに猊下は優れた国主だ。
それは私も認めよう。だが・・・若すぎる。
その若さゆえの過ちを正すのは、騎士団長としての私の務めだ。
「ランバート団長、この扉の向こうでは何が話し合われて居るんでしょうか?」
「・・・それは我らが気にかけるべき事では無い。三日間の会議が終わり、猊下が各国の王をそれぞれの玉座に送り届けるまで、この扉を何人たりとも通さぬのが我らの役目。余計な事に気を取られて失態を晒すなよ?」
「はっ!申し訳ありませんでしたっ!」
実際のところ、議題については私も知らされていない。
ただ、これまでは一日のみだった首脳会議が、今回は三日間の日程で組まれている、恐らくは相当に重要な議題があるのだろう。
そして・・・その会議が終わる頃には猊下の、いや、この国の過ちも正されている事だろう。
だが・・・騎士団の中には人族至上主義に傾倒するものが思った以上に多いようだ・・・亜人排斥が悪いとは言わんが、強固な派閥が生まれては困る・・・今回の件で片がつかぬようなら、何か考えるべきかもしれん。
~~~~~
「あたしぃ~、カタキウチとかそういうのきらいなんだけどぉ~」
「こんな南国のど田舎まで逃げてきて、偶然拾った仕事がボスの敵討ちって、ボスの怨念っすかね~?」
「ほんとよねぇ~?まっ、こんだけ大勢で女ひとりボコるんだから、まじボロいシゴトっしょ?」
「おまけに俺らだけ、ギャラ二重取りっすもんね~、ボスの供養も出来てマジパネーっす」
「でも、あの地味な男が出てきたらソッコー逃げよーねー」
「マジっすか?こん中にもボスクラスのバケモンが4人はいるっすよ?」
「シュワルベ君、そういう油断から人は死んじゃうんだよ?」
「うっす。おれ、死にたくないんで、一生ルカさんについてくっす!」
ホンジュラス王国は大陸南部に位置する小国。
今だ土着の信仰が主流で、神理教の神殿はかろうじて一つ置かれているだけだった。
ホンジュラスに限らず、南部の国境線は安定していない。
度重なる戦乱によって、打ち捨てられた砦がそこかしこに散らばっており、二人が潜伏するこの砦もかつては国境をまもる要塞、そしてその砦に居るのは二人だけでは無い。
九十名の人族至上主義者と千名の傭兵が集結しているのだった。
その混成部隊を束ねる男が一人、壇上で声を張り上げた。
「諸君っ!これより作戦地点まで移動を行うっ!作戦決行は明日だが、移動中も目立った行動は控えてもらいたいっ!」
男は隣国の主義者で名をシュレックと言う。
聖騎士の仲介によりユザールの資金援助を受け、この暗殺劇の絵を描いたのが彼だ。
だが、ルカとシュワルベ、他にも十名ほどの手練を雇ったのはシュレックでは無かった。
組織からのオーダーは綿密かつ不可思議なものだった。
傭兵たちに紛れ込み、アサシンでは無く『一傭兵』としてターゲットを仕留めよとの依頼で、詳細な手順の指示が含まれる。
それはお祭り騒ぎの主義者達では気の回りきらない部分、ターゲットが神殿を離れたら転移の魔法陣を破壊する事であったり、万が一仕留め損なった場合の包囲網の展開順であったり。
是が非にも仕留めよというプレッシャーが伝わってくる。
にも関わらず、ターゲットに援軍が現れた場合は即座に撤退、各国に散開して依頼は終了というもの。
普通は徹底抗戦、成功か死かの二択を迫られるものだ。
つまり、組織に依頼してきた人物は、この作戦に便乗してターゲットを殺したいが、それを行ったのは主義者達という事にしたいらしい・・・しかも、自分は当然ながら、組織が関わっていることすら秘密にしたいようだ。
「さっ、目立たないように真ん中くらいをとぼとぼいこーねー」
「うっす」
暗殺部隊と呼ぶにはあまりにも多勢。
聖都から離れること4,000km。
シリアを狙う千人の無法者達が、今、進軍を開始した。
~~~~~
「猊下っ!ミシンというのは、かの門外不出、神殿に伝わる魔道具の事でしょうか?」
今や世界中で莫大な利益を生み出し続けている、シリア達の子供服ブランド『KIDS』の価格の秘密が、神殿の魔道具『ミシン』であるというのは各国首脳も周知の事実。
「神殿に伝わる・・・という所は少々違いますが、その皆様が思い浮かべられているミシンで間違いありません。そして重要なのはミシンに使われている技術と発想・・・全ての国が服を縫っても仕方が無いでしょう?勿論ミシンそのものの製造方法もお伝えしますが、そうですね、各国の立地に合わせ、それぞれの国の産業となり得る、ミシン技術の応用をお教えしましょうか」
「「「「「・・・」」」」」
「猊下。率直に申し上げて、その技術、喉から手が出るほど欲しい。儂だけでは無いでしょう。この場の皆が欲しいはずだ・・・だが、それだけに、さすがに鵜呑みには出来ません。この提案、聖教国には何の理もない。自国の身をただただ削って施すだけだ。何か裏があるのではと、これで疑わぬものに国を率いる資格は無いでしょう」
そう。
俺がやろうとしているのは産業革命、そしてその次には、化学肥料の開発と普及をするつもりだ。
世界の人口を増加させるのにこの2つは必要不可欠。
#####
『有機無農薬商法』があまりにも巧みすぎて、平成の世では完全に悪者にされている化学肥料だが、実際に化学肥料が何から作られているかを知っている人は驚くほど少ない。
殆どの人が『石油』から作られていると誤解している。
そもそもが化学肥料の柱となるのは窒素。
そう、空気だ。
大雑把に言えば、化学肥料の原点とは、大気からこの窒素を取り出して畑に撒く事だ。
土中微生物が行っていた作業を、人間が科学的に行うことで効率化とバランス制御を可能にした。
人が作ろうと微生物が作ろうと、NO3はNO3。
有機無農薬商法は、この事実を否定している。
微生物が作った窒素は無害で、人間が作った窒素は有害という主張だ。
日本で中学校を卒業しているものであれば、誰が作ろうともNO3がNO3以外の何物でもない事は当然知っている。
では何故こんな勘違いが常識化してしまっているのか?
それは昭和前期の新聞に端を発する。
あるところにとある女流作家が居た。
彼女は当時としては珍しく、SF物を書く作家だった。
その彼女が、某紙面に掲載していたSF小説が『化学肥料によって人間が変異した未来』を描いたものだった。
残念な事に、彼女は『化学肥料が石油から作られているのでは無い』という事を知らなかった。
そして更に残念な事に、全国の読者がそれを『小説』では無く『論文』だと勘違いした。
またたく間に彼女は日本の『化学肥料被害に関する権威』に祭り上げられ『石油で育てた作物は恐ろしい!』と主張し続けることになる。
よって、有機無農薬を尊ぶ者は大別して二種。
残念ながら騙されてしまっている者か、わかった上で騙す気満々な者だ。
平成の世であれば、少し検索すればすぐにわかる事なのだが、人は刷り込まれた常識を疑う機会というものに、なかなか遭遇しない。
尚、同様に、農薬についても大きな誤解が常識として定着してしまっている事を記録しておく。
#####
「あー、なるほど。確かに私は疑わしいですね?だが皆様、本当に考えたことが無いのですか?何故私がこれほどの力を、神界より授かっているのか?本当に、何の成約もなく、この力を得ているとお思いですか?」
「猊下はっ!?神界と成約を交わされているのですかっ!?」
「それを明かす事は許されません。ですが、使命に関してはあかせます。私には正しき信仰を持つ者を増やす使命がある。だがこの世の全ての人が信仰を得たとして、それでも足りません。ならばどうするか?私は人を増やそうと思います。二年前、私は多くを殺しました。この二年で、その分くらいは増やせたはずだ。だがそれでは帳尻を合わせただけ。世界を発展させ、より多くの人類が生きられる環境を作るのが、私の狙いなのです」
「・・・理屈は合っている・・・だが・・・」
「『だが、そんな聖人のような者が居るはずが無い』ですか?」
「いっ、いえ・・・そのようなわけでは・・・」
「皆様誤解されている。私は善人では無いですよ?善人は都を一つ灰にしたりなどしない。力の対価として神界に役務を提供しているだけの人間。報酬のために身を粉にして働く労働者となんら変わりが無い・・・私はこの力を取り上げられない為なら、実際なんでもしますよ?」
「ふむ・・・」
「どうでしょう?私は少し席を外しますので、そうですね、二時間ほど皆様のみで話し合われてみてください。今回は三日もありますから、じっくり話し合ってみようではありませんか」
少し急ぎすぎた気はする。
果たして・・・
##### 作者コメント #####
少し遅刻ですが今夜の分、滑り込みアウトですっ!
ロックハート教皇は歴史に名を残すだろう。
だが、致命的な欠点・・・許されざる汚点が彼にはある。
女だ。
教皇が妻を娶ってはならない。
これは絶対の戒律・・・いや、聖教国の根幹を支えるシステムだ。
いかなる王国にも必ず衰退の時が訪れる。
そして歴史は途絶え、新たな王朝が開始される。
だが、この1000年、聖教国は滅びていない。
何故か?
それは国主たる教皇に公式な子は産まれないからだ。
権力者の子に産まれただけの無能が、この国の主になる事が無いのだ。
最も政治力に秀でたものが、先代からの指名を勝ち取る。
武力ではなく、その政治力をもって、聖教国は繁栄し続けて来た。
そのシステムが今、崩壊の危機にある。
最高権力者に正式な妻がおり、継承権を主張しうる子息が産まれるリスクに晒されている。
確かに猊下は優れた国主だ。
それは私も認めよう。だが・・・若すぎる。
その若さゆえの過ちを正すのは、騎士団長としての私の務めだ。
「ランバート団長、この扉の向こうでは何が話し合われて居るんでしょうか?」
「・・・それは我らが気にかけるべき事では無い。三日間の会議が終わり、猊下が各国の王をそれぞれの玉座に送り届けるまで、この扉を何人たりとも通さぬのが我らの役目。余計な事に気を取られて失態を晒すなよ?」
「はっ!申し訳ありませんでしたっ!」
実際のところ、議題については私も知らされていない。
ただ、これまでは一日のみだった首脳会議が、今回は三日間の日程で組まれている、恐らくは相当に重要な議題があるのだろう。
そして・・・その会議が終わる頃には猊下の、いや、この国の過ちも正されている事だろう。
だが・・・騎士団の中には人族至上主義に傾倒するものが思った以上に多いようだ・・・亜人排斥が悪いとは言わんが、強固な派閥が生まれては困る・・・今回の件で片がつかぬようなら、何か考えるべきかもしれん。
~~~~~
「あたしぃ~、カタキウチとかそういうのきらいなんだけどぉ~」
「こんな南国のど田舎まで逃げてきて、偶然拾った仕事がボスの敵討ちって、ボスの怨念っすかね~?」
「ほんとよねぇ~?まっ、こんだけ大勢で女ひとりボコるんだから、まじボロいシゴトっしょ?」
「おまけに俺らだけ、ギャラ二重取りっすもんね~、ボスの供養も出来てマジパネーっす」
「でも、あの地味な男が出てきたらソッコー逃げよーねー」
「マジっすか?こん中にもボスクラスのバケモンが4人はいるっすよ?」
「シュワルベ君、そういう油断から人は死んじゃうんだよ?」
「うっす。おれ、死にたくないんで、一生ルカさんについてくっす!」
ホンジュラス王国は大陸南部に位置する小国。
今だ土着の信仰が主流で、神理教の神殿はかろうじて一つ置かれているだけだった。
ホンジュラスに限らず、南部の国境線は安定していない。
度重なる戦乱によって、打ち捨てられた砦がそこかしこに散らばっており、二人が潜伏するこの砦もかつては国境をまもる要塞、そしてその砦に居るのは二人だけでは無い。
九十名の人族至上主義者と千名の傭兵が集結しているのだった。
その混成部隊を束ねる男が一人、壇上で声を張り上げた。
「諸君っ!これより作戦地点まで移動を行うっ!作戦決行は明日だが、移動中も目立った行動は控えてもらいたいっ!」
男は隣国の主義者で名をシュレックと言う。
聖騎士の仲介によりユザールの資金援助を受け、この暗殺劇の絵を描いたのが彼だ。
だが、ルカとシュワルベ、他にも十名ほどの手練を雇ったのはシュレックでは無かった。
組織からのオーダーは綿密かつ不可思議なものだった。
傭兵たちに紛れ込み、アサシンでは無く『一傭兵』としてターゲットを仕留めよとの依頼で、詳細な手順の指示が含まれる。
それはお祭り騒ぎの主義者達では気の回りきらない部分、ターゲットが神殿を離れたら転移の魔法陣を破壊する事であったり、万が一仕留め損なった場合の包囲網の展開順であったり。
是が非にも仕留めよというプレッシャーが伝わってくる。
にも関わらず、ターゲットに援軍が現れた場合は即座に撤退、各国に散開して依頼は終了というもの。
普通は徹底抗戦、成功か死かの二択を迫られるものだ。
つまり、組織に依頼してきた人物は、この作戦に便乗してターゲットを殺したいが、それを行ったのは主義者達という事にしたいらしい・・・しかも、自分は当然ながら、組織が関わっていることすら秘密にしたいようだ。
「さっ、目立たないように真ん中くらいをとぼとぼいこーねー」
「うっす」
暗殺部隊と呼ぶにはあまりにも多勢。
聖都から離れること4,000km。
シリアを狙う千人の無法者達が、今、進軍を開始した。
~~~~~
「猊下っ!ミシンというのは、かの門外不出、神殿に伝わる魔道具の事でしょうか?」
今や世界中で莫大な利益を生み出し続けている、シリア達の子供服ブランド『KIDS』の価格の秘密が、神殿の魔道具『ミシン』であるというのは各国首脳も周知の事実。
「神殿に伝わる・・・という所は少々違いますが、その皆様が思い浮かべられているミシンで間違いありません。そして重要なのはミシンに使われている技術と発想・・・全ての国が服を縫っても仕方が無いでしょう?勿論ミシンそのものの製造方法もお伝えしますが、そうですね、各国の立地に合わせ、それぞれの国の産業となり得る、ミシン技術の応用をお教えしましょうか」
「「「「「・・・」」」」」
「猊下。率直に申し上げて、その技術、喉から手が出るほど欲しい。儂だけでは無いでしょう。この場の皆が欲しいはずだ・・・だが、それだけに、さすがに鵜呑みには出来ません。この提案、聖教国には何の理もない。自国の身をただただ削って施すだけだ。何か裏があるのではと、これで疑わぬものに国を率いる資格は無いでしょう」
そう。
俺がやろうとしているのは産業革命、そしてその次には、化学肥料の開発と普及をするつもりだ。
世界の人口を増加させるのにこの2つは必要不可欠。
#####
『有機無農薬商法』があまりにも巧みすぎて、平成の世では完全に悪者にされている化学肥料だが、実際に化学肥料が何から作られているかを知っている人は驚くほど少ない。
殆どの人が『石油』から作られていると誤解している。
そもそもが化学肥料の柱となるのは窒素。
そう、空気だ。
大雑把に言えば、化学肥料の原点とは、大気からこの窒素を取り出して畑に撒く事だ。
土中微生物が行っていた作業を、人間が科学的に行うことで効率化とバランス制御を可能にした。
人が作ろうと微生物が作ろうと、NO3はNO3。
有機無農薬商法は、この事実を否定している。
微生物が作った窒素は無害で、人間が作った窒素は有害という主張だ。
日本で中学校を卒業しているものであれば、誰が作ろうともNO3がNO3以外の何物でもない事は当然知っている。
では何故こんな勘違いが常識化してしまっているのか?
それは昭和前期の新聞に端を発する。
あるところにとある女流作家が居た。
彼女は当時としては珍しく、SF物を書く作家だった。
その彼女が、某紙面に掲載していたSF小説が『化学肥料によって人間が変異した未来』を描いたものだった。
残念な事に、彼女は『化学肥料が石油から作られているのでは無い』という事を知らなかった。
そして更に残念な事に、全国の読者がそれを『小説』では無く『論文』だと勘違いした。
またたく間に彼女は日本の『化学肥料被害に関する権威』に祭り上げられ『石油で育てた作物は恐ろしい!』と主張し続けることになる。
よって、有機無農薬を尊ぶ者は大別して二種。
残念ながら騙されてしまっている者か、わかった上で騙す気満々な者だ。
平成の世であれば、少し検索すればすぐにわかる事なのだが、人は刷り込まれた常識を疑う機会というものに、なかなか遭遇しない。
尚、同様に、農薬についても大きな誤解が常識として定着してしまっている事を記録しておく。
#####
「あー、なるほど。確かに私は疑わしいですね?だが皆様、本当に考えたことが無いのですか?何故私がこれほどの力を、神界より授かっているのか?本当に、何の成約もなく、この力を得ているとお思いですか?」
「猊下はっ!?神界と成約を交わされているのですかっ!?」
「それを明かす事は許されません。ですが、使命に関してはあかせます。私には正しき信仰を持つ者を増やす使命がある。だがこの世の全ての人が信仰を得たとして、それでも足りません。ならばどうするか?私は人を増やそうと思います。二年前、私は多くを殺しました。この二年で、その分くらいは増やせたはずだ。だがそれでは帳尻を合わせただけ。世界を発展させ、より多くの人類が生きられる環境を作るのが、私の狙いなのです」
「・・・理屈は合っている・・・だが・・・」
「『だが、そんな聖人のような者が居るはずが無い』ですか?」
「いっ、いえ・・・そのようなわけでは・・・」
「皆様誤解されている。私は善人では無いですよ?善人は都を一つ灰にしたりなどしない。力の対価として神界に役務を提供しているだけの人間。報酬のために身を粉にして働く労働者となんら変わりが無い・・・私はこの力を取り上げられない為なら、実際なんでもしますよ?」
「ふむ・・・」
「どうでしょう?私は少し席を外しますので、そうですね、二時間ほど皆様のみで話し合われてみてください。今回は三日もありますから、じっくり話し合ってみようではありませんか」
少し急ぎすぎた気はする。
果たして・・・
##### 作者コメント #####
少し遅刻ですが今夜の分、滑り込みアウトですっ!
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