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夜のドライブ
しおりを挟む純ちゃん、ドライブ行こか!
荒川ちゃん、こんな夜中にどこ行くのぉ?
海、海行こ!
えぇー?
いまから行くん?
荒川ちゃんは、半ば強引に純を店から引っ張り出した。
純を乗せた荒川ちゃんのセドリックは、夜の街に走りだした。
荒川ちゃん、えぇ車乗ってんなぁ。
造園業って、そない儲かんの?
車しか、趣味がないねん。
内海に行くからね。
荒川ちゃんは、そう言ってカーステレオに手を伸ばす。
後部座席から、ディープパープルのハイウェイスターが爆音で流れ始めた。
趣味わるぅ~。
純は、鼻で笑う。
今池から新瑞橋に方向を変えて、一気に産業道路に出る。
こっから、カメラあるから気ぃつけてぇな。
大丈夫。
ダミーも把握しとる。
深夜の内海海岸は、人っ子一人いない。
ただ、真っ黒な海から、白波が見えるだけだ。
馬鹿やろぉ~!
荒川ちゃんが、海に向かって叫んだ。
彼女が欲しい~!
なんか、願い事が叶うん?この海。
純が荒川ちゃんに、心配そうに聞いた。
ううん、スッキリするだけ。
純ちゃんも、何か叫んだら?
老後安泰~!!
なんの、こっちゃ?
2人は、顔を見合わせて笑った。
さっ、帰ろっか。
安全運転でな。
まだ、死にとうない。
ワシも、ワシも。
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