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荒川ちゃん
しおりを挟むある晩、荒川ちゃんがテラゾの店の前の通りで、絡まれた。
相手は、3人組の若い男グループだった。
荒川ちゃんは、1人で3人相手に健闘したが、くしくも道端に崩れ落ちた。
3人グループは、気を失った荒川ちゃんの胸ポケットから財布を奪い、闇の中へ消えていった。
その日は、珍しくテラゾは閑古鳥が鳴いていた。
店で1人酒を飲んでいた、栗山純は外の空気を吸おうと、ドアを開けた。
荒川ちゃん?
荒川ちゃん、どうしたの?
荒川ちゃん!荒川ちゃん!
純の必死な呼びかけにより、荒川ちゃんは、意識を取り戻した。
荒川ちゃん、中に入りぃ。
さっ、早く。
う、うーん。
荒川ちゃん、何があったん?
絡まれた。
1人で、立ち向かったん?
相手は、何人?
さ、3人...
お金、大丈夫?
ない、ないわ。
警察呼ぶ?
いい。
どうせ、戻ってこん。
大変やったなぁ。
いいから、飲み。
これ、店の奢りやから。
そう言って、純はバーボンをストレートで、荒川ちゃんに渡した。
う、うーん。
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