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道場
しおりを挟む宏美は、さっそく次の土曜日に、見学に向かった。
練習が始まる、30分前に道場に入った。
驚いたことに、道着を着た小学生たちが、ボール遊びをしていた。
なんか、子供たちばかりだな。
宏美の想像していたソレとは、全然違った。
しかし、夜7時を前に続々と大人たちが集まってくる。
たちまち、駐車場は満杯になった。
「押忍。」
皆が、黒帯をしめた師範格らしき、年配たちに挨拶する。
宏美は、比較的に若そうな黒帯の男性に声をかけてみた。
「今晩わ、見学したいのですが、西郷宏美と申します。」
宏美は、いつになく堅苦しい文言で、挨拶した。
日本拳法は、100年近く続く日本で最初の総合格闘技だと、知っていたからかもしれない。
「あそこにいる、背の高い年長の男性が代表ですよ。」
その黒帯の男性が、優しく教えてくれた。
「ありがとうございます。あのう、あなたのお名前は?」
「徳川です。」
「私、西郷宏美といいます。」
「さきほど、伺いましたよ。」
男性は、笑みを浮かべて代表だという老人に話をしてくれた。
「ん?見学のかた?」
「はい、西郷宏美です。見学させて下さい。」
「だれかの、紹介?」
「いえ、日本拳法に興味があって、ネットで調べて来ました。女は駄目でしょうか?」
「いや、女性の会員さんも、たくさんいます。運動着とか、持ってきましたか?」
「あっ、車にあります。」
「じゃあ、着替えてきて、少し体験して身体を動かした方がいい。」
「はいっ。よろしくお願いします。」
宏美は、慌てて車に戻り、車中で急いで運動着に着替えた。
道場に再び入った宏美は、自分だけが道着ではないことに、恥ずかしさを感じた。
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