4 / 5
徳川
しおりを挟む約2時間の練習が終わり、山田総師範に挨拶して私は道場を後にした。
「おーい、西郷さーん!」
私の後をガッチリした男性が追いかけてくる。
照明のない薄明かりの駐車車場で、私は車の前で足を止めた。
「あぁ、間に合った。」
「徳川さんですよね。」
ついさっきまでは、黒帯の道着姿だった徳川は、パリッとした背広姿であった。
「あぁ、この格好ですか。私、今日仕事帰りで直接練習に来たので。あ、これ入会案内書です。念のため入会用紙も渡しておきます。それと、よかったらこれから飲みに行きませんか?練習後のビールが格別に美味いんです。それで私も5年続いているようなもんで。」
「あ、でも私クルマなんです。」
「一度、自宅に戻ってから合流しましょう。色々と日本拳法のこととか話したいんで。もちろん、下心などありませんから安心してください。澤山創始に誓って大丈夫です。たしかこの近くの駅前に鉄板焼きのお店がありましたよね。そこで落ち合いましょう。」
「はい、わかりました。でわ。」
「ありがとうございます。店に入るまで、水分は取らないでくださいね。ビール、ビール!」
徳川はそう言って、駅の方角へ歩いていった。
宏美は、クルマで5分も走れば自宅に着くのでクルマをおいて、自宅から駅へ向かうことにした。
10
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
俺の可愛い幼馴染
SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。
ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。
連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。
感想もご自由にどうぞ。
ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。
密会~合コン相手はドS社長~
日下奈緒
恋愛
デザイナーとして働く冬佳は、社長である綾斗にこっぴどくしばかれる毎日。そんな中、合コンに行った冬佳の前の席に座ったのは、誰でもない綾斗。誰かどうにかして。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる