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第二章
第9話
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いよいよ魔術学校試験日になった。
改めて魔術学校とは何かと説明しておくと、魔術師の育成を目的にした学校だ。
そして魔術師とは、軍人である。言ってみれば魔術学校は、軍人の養成機関なのだ。
勿論、全員が全員国の魔術師師団に配属されるわけではない。
上位何名かが魔術師師団に入り、他は後方勤務や、魔導具や魔術文字の研究、あるいは民間の研究機関などに就職する。
軍隊の学校だけあって、入学時点から給与が渡され、一度国が戦争になった時は予備戦力として最悪戦場に赴くことになる。
とはいえ、ここ200年戦争らしいことは起こっていない。
神様は比較的治政が安定している世界を選んだと言っていたから、そこはあまり心配していないけどね。
魔術学校に近づくにつれ、私と同い年ぐらいの男女が増えてくる。
多分受験生だろう。噂では定員200名に対して、毎年5000名が受験するという。
競争率25倍のなかなか狭き門だ。
「それにしても……」
私は周囲の受験生を窺う。
「おはよう!」
「今日は寒いねぇ」
「今、話しかけないでぇ。昨日暗記した魔術文字が出ちゃう」
「やっば! 鉛筆忘れた。悪い貸してくれない?」
やたら受験生同士の仲がいいような気がする。
ほとんど顔見知りっていうか。そんなことがあるの?
なんか別の意味で緊張してきたんだけど……。
「あ! 痛ッ!」
突然、私に何かがぶつかった。
女の子だ。私はそれなりに足腰を鍛えていたから無事だったけど、女の子はすっ転んでいた。
相当派手に転んだのだろう。スカートにまで砂埃がついていた。
「大丈夫?」
手を差し出すと、女の子はパンと手を叩く。
「どこ見てたのよ、あなた!」
「え? いや――――」
ぶつかってきたのは、そっちでは?
「バカ! あんたが割り込んできたんでしょ。ちゃんと前を向いて歩きなさいよ」
「ちゃんと前を――――」
と言った時、急に私は自信がなくなってきた。
立ち上がった少女の背丈が、私の胸の当たり前でしかなかったからだ。
これはもしかしてちっちゃくて見えなかったパターン?
「あ? あんた、今あたしのことを『ちっちゃ!』って言ったでしょ!?」
「言ってない! 口では絶対言ってない!!」
「じゃあ、頭の中では思ったってことじゃない。ムキィィィイイイ! バカにしてぇ!!」
妹みたいに可愛いと思っていた少女は一転して、お猿さんみたいに怒り出す。
やばい。どうしよう……。怒ってもこの子、可愛い!!
私、末っ子だったから妹って憧れるのよねぇ。
前世でも一人っ子か、孤児だったし。
少女はふわっふわの朱色の髪を乱し、綺麗な緑色の瞳を燃やした。
「この未来の『聖女』と呼ばれたヴェルファーナ・ラ・バラジアを馬鹿にするなんて良い度胸だわ」
「未来の『聖女』……?」
「そうよ。あたし、この試験でトップの成績で合格して、ゆくゆくはこの国の『聖女』になるつもりなの」
「やめておいた方がいいと思うよ」
……はっ! しまった!! つい本音が出てしまった。
私は恐る恐るヴェルファーナの様子を窺う。
「ンゴゴゴゴゴゴゴ……」
うわ! めっちゃ怒ってる。
そして、その擬音みたいな声は何?
すると、ヴェルファーナの視線がさらに鋭く私に刺さる。
「あなた、見かけない顔ね? 予備校でも見かけなかったし?」
「予備校??」
「あんた、もしかして魔術学校の予備校のことを知らないの?」
え? 何それ? 魔術学校に予備校なんてあるの?
「その様子だと本当に知らないようね。呆れた……。今時、予備校も行かずに魔術学校を受験するとか……。あんた、一体どこの田舎から来たの?」
わ、悪かったわねぇ。馬車で2週間もかかる田舎から来て……。
「それとも記念受験ってヤツかしら? いるのよね。魔術師の夢が諦められなくて、ワンチャン……って思って、試験を受けに来るヤツ」
ヴェルファーナはやれやれと首を振った後、またあの緑色の瞳を燃え上がらせた。
「あたしは、そういう中途半端なヤツが大っ嫌いなの! 本当にやりたいことなら、最後まであがくだけあがいて、そして最後は運に任せなさいよ!」
言うだけ言って口を結んだ後、試験会場である魔術学校の学舎へと歩いていく。
(ああ。びっくりした)
それにしても、魔術学校に予備校があるなんて初めて聞いた。
なるほど。それでみんな顔見知りなんだ。
ていうか、そういう学校があることぐらい事前に教えてほしいものだわ。
まあ、うちは貧乏貴族だから予備校の学費なんて払えなかったんだろうけど。
どうせお高いんでしょう?
私は立ち上がろうとすると、不意に手を差し出された。
顔を上げると、今度は男の人と目が合う。
「うわ……」
これまたカッコいいというより、綺麗な男の人だった。
サラサラの銀髪に、トパーズのような淡い青色の瞳が私を覗き込んでいる。
もしかして私の肌より綺麗? って思う程、肌が白い。化粧品何を使ってるか教えてほしいぐらいだわ。なのに筋肉はしっかりと引き締まっていて、たおやかさと力強さ両方を兼ね備えている。
ここにいるということは、彼も受験生だろうか。
私よりずっと大人びていて、とても同い年に見えない。
それにしても、さすが王都だ。
昨日に引き続き、また美男子と出会ってしまった。
「ありがとうございます」
私は手を取り、立ち上がる。
真っ先にお礼を返すと、美男子さんは薄く眼を細め、軽く首を振った。
「さっきのは気にする必要ないよ」
「さっきのって?」
「彼女はバラジア家の『炎の魔女』と呼ばれている。予備校の先生もトップ合格間違いないって言ってたよ」
「ふーん」
「こういう話は興味ない?」
「興味ないって言うか、私は受かったらそれでいいかなって思ってるから。トップとかそういうのは興味ないの」
「ふーん。まるで受かることは決まってるみたいな言い方だね」
うっ! 言われてみたら、嫌味な言い方だ。今度から気を付けよう。
私は弁明しようとしたけど、美男子はそのままどこかへ行ってしまった。
弱ったなあ。気分を害させたかしら。
私……。実は心のどこかで、周りの受験生を見下げていたりする?
無自覚ってのが、一番厄介よねぇ。
私は突然頬を張る。
悩むな、私。……私は、私。ヴェルファーナはヴェルファーナ。
トップとか、予備校とか関係ないわ。
私は私で、普通に魔術師になるだけよ。
「おー!」
拳を掲げて、気合いを入れ直す。
そして第一試験「筆記試験」が始まる会場へと向かうのだった。
改めて魔術学校とは何かと説明しておくと、魔術師の育成を目的にした学校だ。
そして魔術師とは、軍人である。言ってみれば魔術学校は、軍人の養成機関なのだ。
勿論、全員が全員国の魔術師師団に配属されるわけではない。
上位何名かが魔術師師団に入り、他は後方勤務や、魔導具や魔術文字の研究、あるいは民間の研究機関などに就職する。
軍隊の学校だけあって、入学時点から給与が渡され、一度国が戦争になった時は予備戦力として最悪戦場に赴くことになる。
とはいえ、ここ200年戦争らしいことは起こっていない。
神様は比較的治政が安定している世界を選んだと言っていたから、そこはあまり心配していないけどね。
魔術学校に近づくにつれ、私と同い年ぐらいの男女が増えてくる。
多分受験生だろう。噂では定員200名に対して、毎年5000名が受験するという。
競争率25倍のなかなか狭き門だ。
「それにしても……」
私は周囲の受験生を窺う。
「おはよう!」
「今日は寒いねぇ」
「今、話しかけないでぇ。昨日暗記した魔術文字が出ちゃう」
「やっば! 鉛筆忘れた。悪い貸してくれない?」
やたら受験生同士の仲がいいような気がする。
ほとんど顔見知りっていうか。そんなことがあるの?
なんか別の意味で緊張してきたんだけど……。
「あ! 痛ッ!」
突然、私に何かがぶつかった。
女の子だ。私はそれなりに足腰を鍛えていたから無事だったけど、女の子はすっ転んでいた。
相当派手に転んだのだろう。スカートにまで砂埃がついていた。
「大丈夫?」
手を差し出すと、女の子はパンと手を叩く。
「どこ見てたのよ、あなた!」
「え? いや――――」
ぶつかってきたのは、そっちでは?
「バカ! あんたが割り込んできたんでしょ。ちゃんと前を向いて歩きなさいよ」
「ちゃんと前を――――」
と言った時、急に私は自信がなくなってきた。
立ち上がった少女の背丈が、私の胸の当たり前でしかなかったからだ。
これはもしかしてちっちゃくて見えなかったパターン?
「あ? あんた、今あたしのことを『ちっちゃ!』って言ったでしょ!?」
「言ってない! 口では絶対言ってない!!」
「じゃあ、頭の中では思ったってことじゃない。ムキィィィイイイ! バカにしてぇ!!」
妹みたいに可愛いと思っていた少女は一転して、お猿さんみたいに怒り出す。
やばい。どうしよう……。怒ってもこの子、可愛い!!
私、末っ子だったから妹って憧れるのよねぇ。
前世でも一人っ子か、孤児だったし。
少女はふわっふわの朱色の髪を乱し、綺麗な緑色の瞳を燃やした。
「この未来の『聖女』と呼ばれたヴェルファーナ・ラ・バラジアを馬鹿にするなんて良い度胸だわ」
「未来の『聖女』……?」
「そうよ。あたし、この試験でトップの成績で合格して、ゆくゆくはこの国の『聖女』になるつもりなの」
「やめておいた方がいいと思うよ」
……はっ! しまった!! つい本音が出てしまった。
私は恐る恐るヴェルファーナの様子を窺う。
「ンゴゴゴゴゴゴゴ……」
うわ! めっちゃ怒ってる。
そして、その擬音みたいな声は何?
すると、ヴェルファーナの視線がさらに鋭く私に刺さる。
「あなた、見かけない顔ね? 予備校でも見かけなかったし?」
「予備校??」
「あんた、もしかして魔術学校の予備校のことを知らないの?」
え? 何それ? 魔術学校に予備校なんてあるの?
「その様子だと本当に知らないようね。呆れた……。今時、予備校も行かずに魔術学校を受験するとか……。あんた、一体どこの田舎から来たの?」
わ、悪かったわねぇ。馬車で2週間もかかる田舎から来て……。
「それとも記念受験ってヤツかしら? いるのよね。魔術師の夢が諦められなくて、ワンチャン……って思って、試験を受けに来るヤツ」
ヴェルファーナはやれやれと首を振った後、またあの緑色の瞳を燃え上がらせた。
「あたしは、そういう中途半端なヤツが大っ嫌いなの! 本当にやりたいことなら、最後まであがくだけあがいて、そして最後は運に任せなさいよ!」
言うだけ言って口を結んだ後、試験会場である魔術学校の学舎へと歩いていく。
(ああ。びっくりした)
それにしても、魔術学校に予備校があるなんて初めて聞いた。
なるほど。それでみんな顔見知りなんだ。
ていうか、そういう学校があることぐらい事前に教えてほしいものだわ。
まあ、うちは貧乏貴族だから予備校の学費なんて払えなかったんだろうけど。
どうせお高いんでしょう?
私は立ち上がろうとすると、不意に手を差し出された。
顔を上げると、今度は男の人と目が合う。
「うわ……」
これまたカッコいいというより、綺麗な男の人だった。
サラサラの銀髪に、トパーズのような淡い青色の瞳が私を覗き込んでいる。
もしかして私の肌より綺麗? って思う程、肌が白い。化粧品何を使ってるか教えてほしいぐらいだわ。なのに筋肉はしっかりと引き締まっていて、たおやかさと力強さ両方を兼ね備えている。
ここにいるということは、彼も受験生だろうか。
私よりずっと大人びていて、とても同い年に見えない。
それにしても、さすが王都だ。
昨日に引き続き、また美男子と出会ってしまった。
「ありがとうございます」
私は手を取り、立ち上がる。
真っ先にお礼を返すと、美男子さんは薄く眼を細め、軽く首を振った。
「さっきのは気にする必要ないよ」
「さっきのって?」
「彼女はバラジア家の『炎の魔女』と呼ばれている。予備校の先生もトップ合格間違いないって言ってたよ」
「ふーん」
「こういう話は興味ない?」
「興味ないって言うか、私は受かったらそれでいいかなって思ってるから。トップとかそういうのは興味ないの」
「ふーん。まるで受かることは決まってるみたいな言い方だね」
うっ! 言われてみたら、嫌味な言い方だ。今度から気を付けよう。
私は弁明しようとしたけど、美男子はそのままどこかへ行ってしまった。
弱ったなあ。気分を害させたかしら。
私……。実は心のどこかで、周りの受験生を見下げていたりする?
無自覚ってのが、一番厄介よねぇ。
私は突然頬を張る。
悩むな、私。……私は、私。ヴェルファーナはヴェルファーナ。
トップとか、予備校とか関係ないわ。
私は私で、普通に魔術師になるだけよ。
「おー!」
拳を掲げて、気合いを入れ直す。
そして第一試験「筆記試験」が始まる会場へと向かうのだった。
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