27 / 62
ご奉仕デイ?
4
しおりを挟む「あれ・・・優姫が2人に見える・・・」
「ちょっと・・!熱上がってるんじゃない?!」
「優姫が2人にいたら、いっぺんに2人抱けるかなぁ・・ふふふ」
変な寝言まで言い出した。これは大事だと悠斗を置いて薬をもらいに管理人のところへ向かった。
この事務所兼居住スペースのあるビルディングには、警備室に管理人さんもいるので、病気から水漏れなどでも24時間対応してくれるそうだ。
初日に3人に案内してもらった時は確かこっちだったと・・・と思ったら、その方向から女の人が泣きながら走ってきた。
「あれ・・尾島さん?」
「あ、優姫……こんにちは」
「こんにちは……って、今の女の人は?」
「なんか…俺のファンって……部屋に入ろうとしたところ捕まったらしい」
そんな人を泣いてたとはいえ放しちゃっていいの?!と思ったことは顔に出ていたらしい。
「大丈夫だよ、2度と来ないから…。」
女の人と尾島さんの間になにがあったの?!
それも顔に出ていたようで、ふっと尾島さんが笑った。
「それで、優姫は警備室になにか?」
「あっ・・悠斗が熱をだしてしまって・・薬と保冷剤もらえたらって」
うーんと・・といいながら薬箱を探してくれてるであろう尾島さん。
警備室には警備員も管理人さんもいなくて、尾島さん1人しかいなかった。
「尾島さん、あの管理人さんたちは?」
「さっきので見回りにくって出て行っちゃった…手分けするからって言うから俺が残ったんだ」
ガサゴソとしている尾島さんを手伝うため、私も近くの棚を捜索する。
上の方の棚に埋もれた箱に緑色のマークが書いてあるのをみつけた。
「尾島さんっ!これですかね・・・よっと」
「優姫、危ない!!」
ガッシャーン!と大きな音を立てて箱の上にあった棚板ごと落ちたのだと気付く・・けど痛くない・・
「尾島さんっ!!!」
「優姫、怪我してない?俺は大丈夫……っと………ごめん」
私を守ろうとした尾島さん。庇う時にギュッと抱きしめてくれたのに、今は私のお尻をしっかり掴んで、お腹のあたりには硬いものがあたった。
「えと………手が滑った?」
「どんな滑り方してるんですかっ!ちょっ・・離れ・・んんっ」
ギュッと抱きしめたまま、熱っぽい視線で私を見たかと思うと舌をいれる大人のキス。
「っは・・尾島さ・・・」
「最初に会ったのが俺ならよかったのに……んっ……」
「あっ・・・・んっ・・・」
足の間に膝があたり、下着がジワリと濡れる。
抱き締められた力がいつの間にか緩んでいて、私の手は気が付けば尾島さんの服にしがみついていた。
どれくらいキスをしていたか分からなかったけれど、尾島さんからそっと唇を離した。
「悠斗のとこ…いかなくちゃね。今薬出すからちょっと待って」
「あ・・はい・・」
そのあとは薬と保冷剤を手渡され、尾島さんは口を開かなかったので警備室をあとにして悠斗の部屋に戻った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる