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本物の気持ち
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しおりを挟むまた寝てしまった・・・・。
寝返りを打つと、徹さんも目を開けるところで、パチリと目があった。
すると手を伸ばしてまるでこっちにこいとでも言うような。
私はもぞもぞと動いてその胸に飛び込んだ。
「悠斗のやつ。お前に何にも言ってないのかよ」
「・・・・うん。」
悠斗にもプライベートはあるわけで、あくまで私は・・今はもう元、マネージャーだから。
ただ、それだけなのにまた涙が頬を伝う。
それを見た徹さんは、はぁと溜息をつきながら親指でそれを拭った。
「・・・・・・出掛けるから準備しろ。5分で。」
「いくらなんでも5分は無理だよ?」
「いいから早くしろ」
横暴な徹さんはさっさと自室に戻ってしまい、慌てて身体を拭き仕度をした。
結局あれこれしているうちに30分経ってしまったけど、なんだかんだ黙って待っていてくれた徹さん。
思わずふふっと笑ったら、まぁ睨まれたんだけど。徹さんのうしろにくっついて取材に捕まらないよう裏口から車に乗り込んだ。
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