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渡し人
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やってしまった。僕は目の前で頭を抱えている少年を見て、そう後悔した。
急いで買ってきたペットボトルの水をその少年に渡し、様子をうかがう。疲れ切って入るようだが、あまり症状があるようには見えない。
「ごめん! ほんとごめん! 今すぐ学校に電話するから待ってて!」
そう言うと少年は突然ガバッと顔を上げ、物凄い声量で反対してきた。
「やめてください! 郵便の配達で疲れて倒れそうになったなんて知られたら恥ずかしくて学校いけなくなります!」
どこかで聞いたことあるような台詞だなと苦笑いしながら「そっか……」と言って取り出していたスマホをポケットに押し込むと、少年はホッと一息ついて水を喉に流しだした。
一口で半分以上飲むところ、かなり限界が近かったんだろう。自分の無能さに腹が立つと同時に、申し訳なさがこみあげていく。
「ごめんね。きついかなとは思ったんだけど、まさか倒れてしまうとは思ってなくて」
「辛いって分かっててやってたなんて、岡伴さんって顔に似合わずドSなんですね」
少年の歯に衣着せぬ物言いにまたもや苦笑いしていると、少年はじっと地面を見たまま問うてきた。
「岡伴さんは……今の仕事場の職場体験に来たんですよね? 自分と同じように」
「そうだね」
少年には、僕が今の職場に高校生のころ職場体験に来ていることをもう教えてある。少年の背後に、何かあの時と似かよったところがある気がしたから。
「じゃあなんでこの仕事についたんですか? 辛いってわかってたのに」
こちらを見てくる少年は、こっちが怯むくらいに真剣な眼差しでこっちを見つけてくる。
「そ、そうだなー……」
少年の非難がこもった視線から顔を背けつつ、僕が彼のような目つきになっていた頃を思い返し始めた。
学校指定のジャージの隙間を、夜の間に冷えてしまった空気が通り抜けて体温を掠め取っていく。
いつもなら寒がりな僕からしたら悲鳴を上げるとこなんだろうけど、今に限ってはその略奪は天からの恵みのようにも思えた。
十一月上旬、朝日も出てない午前五時に僕、岡伴傑《おかともすぐる》は息を切らせながら自転車のペダルを漕ぎ、もう何度目かもわからない急激な坂を登っていた。
「ほらほら岡伴くん。急がないと日が昇っちゃうよ?」
「そ、そうは言っても三宅《みやけ》さん……。僕、もう……」
「ちょっ!岡伴くん!?」
体力が尽きそうですと言い終わらないうちに頭の中で何かがプチンッと切れ、そのまま僕は自転車ごと倒れ、気絶してしまった。
「ご迷惑おかけしました……」
僕は小さなベンチの上で水の入ったペットボトルを握りしめながらうなだれていた。
いくら高校生になってから運動してないとはいえ、まさか郵便物の配達途中に酸欠で倒れるなんて……。情けなさ過ぎて涙が出てきそうだ。
「ごめんね。危うく職場体験で死なせるところだった。配達物は先輩に頼んだから、ゆっくりしてて。あ、あと学校に連絡しないと……」
「あ!いいですいいです!運動不足で倒れたなんて、恥ずかしいですから」
「あ、そう?それならいいんだけど……」
そう言いながら、僕の担当になった三宅拓真《みやけたくま》さんは心配そうに俺の顔を見てきた。
他の配達員の人たちが言っていたとおり、その顔は美男子と断言できるもので、男の僕でも、きれいだなって思ってしまうぐらいだ。
高校二年生になり、将来の自分の進路を考える学校事業の一環で、僕は近所の郵便局へと職場体験に来ていた。
郵便局の職場体験なんて想像ができなかったから、どんな事をするんだろうとドキドキしていると、三宅さんはなんと職場体験一日目から郵便物の配達を任命してきたのだ。
僕の通う高校はバイクの免許を取ることを禁止していて、スクーターなんて乗れませんと断ったのだが、郵便物も少なくする。自転車で良し。後ろで補佐するという事で押し切られてしまった。
「実は俺も高校生のときうちの郵便局に職場体験に来たんだよね」
「え、そうだったんですか?」
突然の三宅さんのカミングアウトに、思わず大きな声を上げて反応してしまう。
「うん。その時君みたいに配達をさせられてね。なんとか全部配れたから、君でも大丈夫かなって思ったんだけど……ごめんね」
そう言って手を合わせて謝ってくる三宅さんは、やはりたくさんの人が惚れてしまうようなもので、僕は何も言えなくなった。
「……キツくなかったんですか?こんなにたくさん坂があって」
「ん?きつかったよ?」
三宅さんの体を見る限り、あまり筋トレをしているようには見えず、よく配りきったなと感心していると、本人からは予想外の答えが帰ってきた。
「え、じゃあなんで僕にもやらせたんですか!?」
「まあこれも郵便局員の仕事だし。何事も経験かなって思って」
「だからって何でもかんでもやらせればいいってわけでもないと思いますよ!?」
前言撤回。過酷だとわかっていて、なんでこの人は僕にこんな仕事をさせたんだ!?優しそうに見えてその実、重度のドSだったなんて!
「いやまあ、そこは謝るよ。ごめんね」
まただ。またこの人はそうやってこちらの怒りをどこかへと吹き飛ばしてしまう。他の人からは天使天使と言われていたけど、全然真逆。小悪魔といったほうが絶対にしっくりとくる。
「……なんでですか?」
「ん?」
少しずつ怒りが収まっていき、冷静になった頭でふと疑問に思ったことをぶつけてみた。
「なんで辛いとわかっていて、この仕事に就いたんですか?」
「んー、そうだなー」
焦らすような反応をする三宅さんに、心の中で舌打ちしていると、どこか遠い場所を見るような顔をして、彼は口を開いた。
「嬉しかったからかな」
「嬉しかった?何がですか?」
「橋渡しができてることにかな」
「橋渡しですか?」
三宅さんは「うん」と答えながら、口の端を柔らかく上げて話しだした。
「人が誰かに何かを伝えたい時、一番はやっぱり直接話せたほうがいいと思うけど、遠くにいる人にはなかなか会えないでしょ?電話が存在してないときなんて尚更困るでしょ?だから人は手紙を書くんだよね」
「そうですね」
「人が心をこめて書いた物を、俺達が仲介となって誰かに渡って、渡された人がその手紙を見て喜んだりしてくれる。それがとっても嬉しいんだ」
そう言い切った三宅さんの顔は今までになく晴れやかなものだった。本当に心の底から思ってることなんだろう。
三宅さんのその思い。誰かが喜んでくれることが嬉しいという思いは、多分郵便局員だけじゃなく、すべての仕事にとって一番基本的なもので、それでいて一番大切なものなんだ。
理由はないけど、僕は直感でそう思えた。
「君にも、郵便局員じゃなくたっていいから、そういう仕事を見つけてほしいなって思って配達を頼んだんだよ」
「そうだったんですか……」
さっきまであったあの怒りは姿を完全に消し、今の僕の心の中には、不思議とポカポカするものがあった。
それが何なのかはわからないけど、何か、特別なものだということは断言できる気がする。
「……かもとさん、岡伴さん!」
「え、あ、ごめん! ボーとしちゃってた」
「ボーとしてたって……」
呆れたようにため息をついてこちらをジト目でにらみつけてくる少年に何も言い返せず、苦笑いすることしかできない。
「それで、なんで岡伴さんはこの仕事に就いたんですか?」
「あぁ、そういえばそうだったね……。逆になんだと思う?」
少し意地悪するようにそう聞いてみると、少年の顔には見る見るうちに眉間の間にシワが寄っていった。めんどくせぇとひしひしとつたわってくる。ほんとごめん……。
これ以上怒らせるのはまずいなと思い直し、少年へと向き直って、満面の笑みで言ってやった。
「嬉しいからだよ」
「何がですか?」
「橋渡しができてること……かな?」
急いで買ってきたペットボトルの水をその少年に渡し、様子をうかがう。疲れ切って入るようだが、あまり症状があるようには見えない。
「ごめん! ほんとごめん! 今すぐ学校に電話するから待ってて!」
そう言うと少年は突然ガバッと顔を上げ、物凄い声量で反対してきた。
「やめてください! 郵便の配達で疲れて倒れそうになったなんて知られたら恥ずかしくて学校いけなくなります!」
どこかで聞いたことあるような台詞だなと苦笑いしながら「そっか……」と言って取り出していたスマホをポケットに押し込むと、少年はホッと一息ついて水を喉に流しだした。
一口で半分以上飲むところ、かなり限界が近かったんだろう。自分の無能さに腹が立つと同時に、申し訳なさがこみあげていく。
「ごめんね。きついかなとは思ったんだけど、まさか倒れてしまうとは思ってなくて」
「辛いって分かっててやってたなんて、岡伴さんって顔に似合わずドSなんですね」
少年の歯に衣着せぬ物言いにまたもや苦笑いしていると、少年はじっと地面を見たまま問うてきた。
「岡伴さんは……今の仕事場の職場体験に来たんですよね? 自分と同じように」
「そうだね」
少年には、僕が今の職場に高校生のころ職場体験に来ていることをもう教えてある。少年の背後に、何かあの時と似かよったところがある気がしたから。
「じゃあなんでこの仕事についたんですか? 辛いってわかってたのに」
こちらを見てくる少年は、こっちが怯むくらいに真剣な眼差しでこっちを見つけてくる。
「そ、そうだなー……」
少年の非難がこもった視線から顔を背けつつ、僕が彼のような目つきになっていた頃を思い返し始めた。
学校指定のジャージの隙間を、夜の間に冷えてしまった空気が通り抜けて体温を掠め取っていく。
いつもなら寒がりな僕からしたら悲鳴を上げるとこなんだろうけど、今に限ってはその略奪は天からの恵みのようにも思えた。
十一月上旬、朝日も出てない午前五時に僕、岡伴傑《おかともすぐる》は息を切らせながら自転車のペダルを漕ぎ、もう何度目かもわからない急激な坂を登っていた。
「ほらほら岡伴くん。急がないと日が昇っちゃうよ?」
「そ、そうは言っても三宅《みやけ》さん……。僕、もう……」
「ちょっ!岡伴くん!?」
体力が尽きそうですと言い終わらないうちに頭の中で何かがプチンッと切れ、そのまま僕は自転車ごと倒れ、気絶してしまった。
「ご迷惑おかけしました……」
僕は小さなベンチの上で水の入ったペットボトルを握りしめながらうなだれていた。
いくら高校生になってから運動してないとはいえ、まさか郵便物の配達途中に酸欠で倒れるなんて……。情けなさ過ぎて涙が出てきそうだ。
「ごめんね。危うく職場体験で死なせるところだった。配達物は先輩に頼んだから、ゆっくりしてて。あ、あと学校に連絡しないと……」
「あ!いいですいいです!運動不足で倒れたなんて、恥ずかしいですから」
「あ、そう?それならいいんだけど……」
そう言いながら、僕の担当になった三宅拓真《みやけたくま》さんは心配そうに俺の顔を見てきた。
他の配達員の人たちが言っていたとおり、その顔は美男子と断言できるもので、男の僕でも、きれいだなって思ってしまうぐらいだ。
高校二年生になり、将来の自分の進路を考える学校事業の一環で、僕は近所の郵便局へと職場体験に来ていた。
郵便局の職場体験なんて想像ができなかったから、どんな事をするんだろうとドキドキしていると、三宅さんはなんと職場体験一日目から郵便物の配達を任命してきたのだ。
僕の通う高校はバイクの免許を取ることを禁止していて、スクーターなんて乗れませんと断ったのだが、郵便物も少なくする。自転車で良し。後ろで補佐するという事で押し切られてしまった。
「実は俺も高校生のときうちの郵便局に職場体験に来たんだよね」
「え、そうだったんですか?」
突然の三宅さんのカミングアウトに、思わず大きな声を上げて反応してしまう。
「うん。その時君みたいに配達をさせられてね。なんとか全部配れたから、君でも大丈夫かなって思ったんだけど……ごめんね」
そう言って手を合わせて謝ってくる三宅さんは、やはりたくさんの人が惚れてしまうようなもので、僕は何も言えなくなった。
「……キツくなかったんですか?こんなにたくさん坂があって」
「ん?きつかったよ?」
三宅さんの体を見る限り、あまり筋トレをしているようには見えず、よく配りきったなと感心していると、本人からは予想外の答えが帰ってきた。
「え、じゃあなんで僕にもやらせたんですか!?」
「まあこれも郵便局員の仕事だし。何事も経験かなって思って」
「だからって何でもかんでもやらせればいいってわけでもないと思いますよ!?」
前言撤回。過酷だとわかっていて、なんでこの人は僕にこんな仕事をさせたんだ!?優しそうに見えてその実、重度のドSだったなんて!
「いやまあ、そこは謝るよ。ごめんね」
まただ。またこの人はそうやってこちらの怒りをどこかへと吹き飛ばしてしまう。他の人からは天使天使と言われていたけど、全然真逆。小悪魔といったほうが絶対にしっくりとくる。
「……なんでですか?」
「ん?」
少しずつ怒りが収まっていき、冷静になった頭でふと疑問に思ったことをぶつけてみた。
「なんで辛いとわかっていて、この仕事に就いたんですか?」
「んー、そうだなー」
焦らすような反応をする三宅さんに、心の中で舌打ちしていると、どこか遠い場所を見るような顔をして、彼は口を開いた。
「嬉しかったからかな」
「嬉しかった?何がですか?」
「橋渡しができてることにかな」
「橋渡しですか?」
三宅さんは「うん」と答えながら、口の端を柔らかく上げて話しだした。
「人が誰かに何かを伝えたい時、一番はやっぱり直接話せたほうがいいと思うけど、遠くにいる人にはなかなか会えないでしょ?電話が存在してないときなんて尚更困るでしょ?だから人は手紙を書くんだよね」
「そうですね」
「人が心をこめて書いた物を、俺達が仲介となって誰かに渡って、渡された人がその手紙を見て喜んだりしてくれる。それがとっても嬉しいんだ」
そう言い切った三宅さんの顔は今までになく晴れやかなものだった。本当に心の底から思ってることなんだろう。
三宅さんのその思い。誰かが喜んでくれることが嬉しいという思いは、多分郵便局員だけじゃなく、すべての仕事にとって一番基本的なもので、それでいて一番大切なものなんだ。
理由はないけど、僕は直感でそう思えた。
「君にも、郵便局員じゃなくたっていいから、そういう仕事を見つけてほしいなって思って配達を頼んだんだよ」
「そうだったんですか……」
さっきまであったあの怒りは姿を完全に消し、今の僕の心の中には、不思議とポカポカするものがあった。
それが何なのかはわからないけど、何か、特別なものだということは断言できる気がする。
「……かもとさん、岡伴さん!」
「え、あ、ごめん! ボーとしちゃってた」
「ボーとしてたって……」
呆れたようにため息をついてこちらをジト目でにらみつけてくる少年に何も言い返せず、苦笑いすることしかできない。
「それで、なんで岡伴さんはこの仕事に就いたんですか?」
「あぁ、そういえばそうだったね……。逆になんだと思う?」
少し意地悪するようにそう聞いてみると、少年の顔には見る見るうちに眉間の間にシワが寄っていった。めんどくせぇとひしひしとつたわってくる。ほんとごめん……。
これ以上怒らせるのはまずいなと思い直し、少年へと向き直って、満面の笑みで言ってやった。
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「何がですか?」
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