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第1章 いつもの日常
第01話 エレノア、ゴールドバードを発見&捕獲する(1)
しおりを挟む(旧題:ドラグナーの本分)
『学生の本分は勉強である』
何度か聞いたことがある。そもそも、本分という言葉自体をこの使い方以外で聞いたことがほとんどないような。
それでは、ドラグナーの本分とは何だろうか?ドラゴンに乗ることだけなのだろうか……。
***
地球みたいな星の、中世みたいな時代の、なぜか地上高40メートルほどの地点。遠くには綺麗な青空と山並みが見える。視界の下半分には低木な広葉樹林帯が広がっている。
(#001)
鳥みたいな生物の上に、人が乗っている。あれがこの世界でのドラゴンだ。鳥をモデルにして作られた人工生命体。
このドラゴンの名はペーター (Peter) 。地上をペタペタ歩く様子から命名されたらしい。ちなみにモデルは雄のマガモさんらしいが、ドラゴンに性別はない、念のため。
(#002)
カプセルみたいな風防の中に少女が寝そべっている。
(#002-2)
少女「たっしかこの辺に飛んでいったんだよね~。もしかしてもっと遠くに行っちゃったかなぁ~?」
なんだか女の子がペーターの背中に乗っている。何かを探しているようだ。彼女の名前はエレノア・ラインハルト (Eleanor Reinhardt) 。この作品のヒロインである。彼女はある鳥を探している。棒みたいなのは鳥を捕獲する捕獲器の網の柄の部分だ。捕獲器は大きな虫取り網と思ってもらえばいい。
(#003)
風防はドラゴンの魔法で作られた風よけ。ちなみにエレノア自身は魔法は使えない。その代わり、彼女は魔法力を他者に供給できる。彼女は魔法力をドラゴンに供給することで、ドラゴンとともに空を自由に飛べる。
(#004)
よく見ると、エレノアはちょっぴりセクシーな格好をしている。肩周りだけマントを羽織っているが、妙に肌の露出が多い。手足とお腹が露出している。理由は、エレノアがドラゴンと肌を直接触れるための面積を増やすためだ。服越しでもドラゴンに魔法力を供給可能だが効率が悪い。ドラゴンにとって魔法力は空を飛ぶためのエネルギー源であり、急加速などを繰り返すとたちまち魔法力不足になる。それを避けるために、エレノアはドラゴンに直接触れることでドラゴンに高速かつ効率的に魔法力を供給している。
魔法力が無くなるとどうなるか?当然地上に落ちる。この星にも重力があるからね。ドラゴンは魔法力を消費して反重力魔法を常に発動させているから飛べる。特に人一人を乗せながら高速移動する際には、その消費量が激しくなるため、飛行中はなるべく短時間に効率的に魔法力の供給が必要なのだ。
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