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第1話 出会い
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「ゴホッゴホッ…」苦しい…
振り返るとそこには黒髪をした綺麗な巫女がいた。
俺は思わず、見とれてしまう
これが俺たちの出会いの物語
第1話 ー出会いー
俺は今日も天界から降りてきて、仕事をする
朔夜たちの事件からもう5年がたった
俺は幽霊だし、歳はとらない。
だけど身体は大きくなる
成長はするみたいだ…最近はよく、死神界で女の子からジロジロ見られる
後輩が言うには、俺がカッコイイらしい
あまりわかんないな…
そう思って、俺は今日も普段通りに仕事をする
そして、俺はある寺に辿り着いた
そこに立った俺は思わず笑みをこぼした
ここには沢山の思い出があるからだ
ここは俺が朔夜たちにデスゲームをしていた頃によく行っていた場所
この中には、霊神彩芽がいる
霊が見える彩芽は俺によく引っ付いてたな
あれは、彩芽が小さい頃
「お兄ちゃん お兄ちゃん もう行っちゃうの?」いつもそうやって俺の事引き止めていた
「うん、もう帰るね 俺と会ってたことは内緒だよ?これから会えなくなっちゃうから」
そう言った
彼女は笑顔でまたねと笑ってくれた
その笑顔が見たくていつも会いに行っていた
でも、ある日突然彩芽は俺の事を無視し始めた
本当は見えていたのかもしれない…でも、大人になるにつれ、喋ってすらくれなくなったまるで俺が見えなくなったかのよう…
それから会いに行くことは無くなった
もう5年も会ってないや
そう思ってその寺を後にしようとした
もうどうせ会えないのだから…
すると急に目の前が真っ白になった
何故か咳き込んでしまう
「ゴホッゴホッ…」
苦しい…
振り返ると、そこには黒髪をした綺麗な巫女がいた。
「何すんだよ」俺はその巫女を睨み付けると、巫女は呟いた「金縛り」そう言うとほんとに俺は金縛りにあってしまった
なんだ なんだ?
そして、その美しい彼女は少し笑いながら喋った
「私の目の前に現れた悪霊は誰一人逃したことがない…」この女誰だ?今呟いただけで現実になった 今までこんなこと無かったのに… ていうか…「お前が勝手に現れたんだろ!しかも俺悪霊じゃねぇよ!」そうだよ…こいつが勝手に現れただけなのに…なんでこんな目に会うんだよ
そう心の中で少し泣いた
「人の家の前に突っ立ってるからでしょ! それに、鎌持ってるじゃない!」「うるさいなぁ!だから悪霊じゃないっての!」
この女しつこいな 俺は悪霊じゃねぇって言ってのに…「はぁ」と小さくため息をつく
「じゃあ!そこにある結界触ってみなさい 触って辛いなら悪霊 触って苦しくないなら普通の幽霊そういうことになるわ!さあ!触ってみなさい!」そう少し意地をはって、自慢げに話してくるその女は、何故か懐かしかった
何故かあの頃を思い出す…
俺は小さい頃の彩芽に面影を重ねた
少し似ているような…
そして、言われた通り結界に触ってみる
もちろん何も起こらなかった
「なんなの 何も起こらなじゃない」
そう言った女は少しふくれていた
「だから言ったろ?何も起こらないんだよ」
「じゃあなんなのよ 誰なの?」
俺は少し間をおいた
教えてもいいのか 教えちゃダメなのか
そして、ある言葉を思い出す
「我々の1番の敵は巫女である 奴らは人間界のいわゆる〝死神〟である」その言葉を思い出したので、言わないことにした
「へぇー石井恭太って言うんだ」その発言にびっくりした 教えてもないのに俺の名前を当てた…
そして同時に思った…彼女はとんでもない厄介なやつだと
「私ね、幽霊の事だったらなんでも分かるの」そう言った 彼女はさっき俺の名前を言った時に、少しびっくりしてクスッと笑った
「お前何者だよ」俺は静かに質問をした
「私はね霊神彩芽」その言葉に驚きを隠せなかった
俺を覚えてないのか?
いや覚えてるはずないか…
ていうかこんなにも立派になったのか彩芽は…
「あっ!待って!名前は何があっても名乗っちゃダメなんだった!ごめん今のなし!」そう言う 俺はポカーンとしてしまう
そしてすぐさまツッコミを入れた
「いやいや!今確実に聞こえてたよ?」
「あーあ まあいいか」そう言った彼女は、少し寂しそうな笑顔をした
「彩芽だっけ?あのさ」喋り出そうとするとさいぎられて「気安く名前で呼ぶな」っと言われた
その目は、本気だったのだろう
1ミリたりとも光が入ってない目
そんな顔をしていても美しいとしか言葉が出なかった
「霊神さん…あのさ、俺の事覚えてないの?」そう聞いた
もちろん覚えないことぐらい分かっている
でも、覚えていて欲しかった
「なんのこと?」そうはてなマークを浮かべる彩芽
「そっか…」
俺は少し落ち込んでいると彩芽は話を勝手に進めていく
「じゃーねもう会うことないだろうけど!また会ったら話そう!」そう言うと、結界の向こうへと離れていく
流石の俺でもあの先に行ったら、浄化されそうだ
そして、俺は天界へと帰る
帰っている時に、彩芽が俺の事を覚えてないことにショックを受け、勝手に落ち込んでいた
そりゃあそうだ…覚えてるはずがないのだ
天界に帰ると、後輩に〝おかえりなさい〟そう言われた
俺の部屋へと急いで、俺はベッドに寝転がった
「はぁ」と小さくため息をつくと
「珍しいですね…恭太さんがため息つくのなんて」そう声がした 起き上がるとそこには瑞悪がいた
「瑞悪か…何か用か?」俺は瑞悪が俺の部屋に来るのは久しぶりで、いつも来る時は教えてくれたのに今日は何も聞かなかった
来る時はいつも片付けをする だが今回は何も聞いてなかったので片付けをするのを、忘れていた だから汚いのだ あまり見せ物ではないので、早く出て行って欲しい…「資料ですよ 次どこで人が死ぬか…何をしてきたか 地獄か天国かを決めるのはあなたでしょ?その資料です」
「あぁ資料か そこに置いておいてくれ」
「恭太さん…あまり人間には深入りしない方がいいですよ」
ドキッと心臓がなった
「別に深入りなんか…」少し戸惑いながら
返事をする
「そんな焦らなくても らしくないですよ いつもクールな恭太さんがそんな焦るなんて、デスゲーム以来ですね」
瑞悪は楽しそうに話した
俺は少しふくれながら、資料を確認をし始めた
「そういえば、神様からの伝言があるんです」
神様からの伝言?
この仕事をはじめてもう何年も経っているのに、俺はまだ神様に会ったことがない
俺がこの仕事を始める時は確か2番目に偉い人がやってきて、その時も伝言だった気がする
「次は恭太さんが神様にならないかと」
俺は、動揺のあまり資料を落としてしまった
「あーあ、大丈夫ですか?」そう聞かれるが大丈夫なはずがない
「俺が神様になる?」「そうですね…まあいわゆる、一番偉い人です 人間の人達はみな天にいる人は〝神様〟というので神様なだけで、ここでは人間界でいう〝社長〟のような感じですかね?」なるほどな…
俺は神様という言葉ででかく考えてみていたが、〝社長〟のようなものだな
「なんでわざわざ俺なんだ?」
そう聞いた 別に俺じゃなくたっていいはずなのだ
「それは、2番目に偉いお方は神様の手下なのです…召使いのようなもの それは自分からなるものだから、無理やり召使いのようなものをやらせている訳じゃない」
召使いのようなものなんだ…
だからって、ずっと前に会ったからもう覚えてないなぁ
俺が今まで会っていたのは、神様につかえない…俺たちの中の1番さんと2番さん
だからまだ神様につかえる2番さんも神様も見たことがない
噂によると、光り輝きすぎて顔が見えないらしい
「その人たちは神様にはなれないの…一番最初に神様につかえるボディガードになると誓うからね…だからなれない 何故あなたなのかは、あなたも決断をしているでしょ? 天国か地獄かを」「あぁそうだな」
俺は急にあれやれ これやれ言われていたから、やっていたけどよく考えてみれば重要なことをやらされていたな俺…
「あれは本当は神様の仕事なの…でも、神様にも転生をしたい時期が来る。その転生する時期に、見込んだ3人から神様は選び始める
だから、今回も3人に同じ事をさせたのよ…」
そうだったんだ…それでなんで俺なんだ?
「あなたが1番優秀だったのよ…仕事も完璧にこなし、天国か地獄かの区別も出来て、ルールをきちんと守る…それがあなただったの…」
いや…俺は、結構ルール破ってる気がするんだが
「まあ神様の言う通りにしなさい」
その言葉はもうとっくに、決まっていると言っているようだった
「だから、人間には深入りなんてしてはダメなのよ」「なんでだ?」
そう思わず聞いてしまった 別に知らなくてもいいこと…
なのに、知りたくなったのだ
「それはね、ずっと前に人間を愛したお方が、裏切られたのです」裏切られた?
どういうことだよ…
「その人間を愛したお方は、その人間をめっちゃくちゃ愛していました。なのに…その人間は、そのお方を殺そうとしたのです…」そうだったのか…知らなかったその方の話の内容は残酷だった
「神様には神様の象徴の翼が生えているのです その翼は美しく、どこまでも飛べます
そのお方は人間の男に恋をされ、愛されたのです ですが、何年もたったある日その彼は、そのお方の翼を切り落とし、二度と飛べないようにし、殺そうとしたのです」
誰も知りえないそのお方の心はボロボロだったのだと悟った
その男はどういう心情でそんなことをしたのか分からない
だが、ほんとに酷いやつだと思った
「話が変わりますが、この世界には、5つの神様がいるのです」
「5つの神様?」思わず、同じ事を繰り返して言った
「そうです…今死神界にいる神様は〝太陽の神様〟〝月の神様〟〝星の神様〟です
死神界ではありますが、この3つの神様を含めて死神界での神様となります」
死神の世界の神様は、そんなお方だったんだ
知らなかったな…
「〝太陽の神様〟は、男の方 そのお方が泣くと、それは曇りそして雨になります 一日中 そして〝月の神様〟は、女の方そのお方が笑うと綺麗な夜空になります 最後に〝星の神様〟は、そのふたりとの間にできたお子様です」
そうだったんだ…初めて知ったよ
「ちょっと待て!その子供はどうなるんだよ…その場で産まれちまったら、人間界を知らずに一生ここで暮らすのかよ…」そう聞いた
どう考えたってそれは、残酷過ぎないか?
俺達は死んだ身だからもういいが、ここで生まれた子は、違う…
地上に降り立ちたいのに無理で、友達を作りたいのに、ここじゃ友達というものすらできない
それは、子供にとってどうなんだよ…
「そうですね…神様の両親が転生をすると、その人たちはいつか恋に落ちます 記憶はないですが、恋に落ちると結婚をしタイミングを見計らって、子供は転生をするのです。」
そうなんだ…
「そして、あとの2人の神様はもちろん〝天国の神様〟〝地獄の神様〟なのです」
なるほどな…
だからって俺は神様になるつもりはないぞ
「でも神様になるためにはある条件が…」
「ある条件って?」「それは婚約者がいることです…でも神様になると承認すれば、神様の力は手に入れることができます」
「だからって俺は、神様になんかならないからな!」そう言って俺はその場を立ち去った
1度後ろを振り向くと、手を伸ばしている瑞悪の姿が見えた
神様になんてなった所でどうするんだよ…
そう思いながら、地上へと降りていく
すると、悲鳴が聞こえた
俺は急いでその悲鳴が聞こえる方へと駆けつけた
女の人が追われている
俺はすぐさまそこへ行き、悪霊を浄化した
その幽霊は、天界へと向かっていく
俺は、少し安堵感をおぼえた
「大丈夫ですか?」そう振り返ると
昨日の彩芽だった
「へ?」思わず変な声が出てしまう
もう二度と会うことは無いそう思っていたのに…
それにめっちゃくちゃ強いくせに自分で戦っていなかった
「あー昨日の!」少し頭を下げて挨拶をされた
そして何故か笑いが込み上げてきた
「お前さぁめっちゃ強いくせに案外心は女なんだな」
そう言った
すると、殺気を感じた こりゃあやばいなと危機感を感じたので、俺はすぐに謝った…
すると、彩芽は何か喋り出す
「私、昔もこうやって変なおっさんに追いかけられたことがあるの…そこからはトラウマで…」そう言った でも俺はその出来事を知っていた
「でもね…1人の男の人が私を助けてくれた
今みたいに…その人の後ろ姿はどこか儚くて、寂しそうな背中をしていたことを覚えているわ 今のあなたは昔助けてくれた人にそっくりだった」そう笑顔で言う
彩芽はまだ気づいていないのだ
それが俺だということに…
「でもあの男の人にはもう会えない…会いたいな」その言葉にまた寂しさをおぼえた
俺は思わず
〝ここにいるよ〟と言いそうになってしまう
でも、そんなこと言えるはずがないのだ
変な人だと思われてしまう
「これを持っときな…」
チリン…
そう音がする鈴を渡した
「これは?」彩芽はハテナマークを浮かべてこっちを見ている
「それはな〝神鈴〟という これに、強くお願いすれば、俺がどこにいても何をしていても必ずやってくる」そう言った
この神鈴は1人2人しか持っていない代物
この鈴は、結構守ってくれるし役にだってたつ
そして、それと一緒に1輪の花を渡した
「この花はカランコエという、花言葉は…」
〝どこにいてもあなたを守る〟
「ありがとう…でもなんで私にここまでするの?それに私はそんなに弱くないし」
「君を見てると、危なかしいからさ…それに、昔もこうやって1人の女の子を助けたことがある、そこで約束したんだ」
〝何年経っても見守ってるよ〟
そう俺達は、約束したんだ
彩芽が小さな頃に、約束した
彩芽とお別れが来た時に俺は泣いている彩芽にそう言ったのだ
そしたら、「約束だよ」と言われた
だから、今も何年経っても見守っていた
でも彩芽は俺を忘れているから、約束なんて破っていいのかもしれない
でも俺は、なんだろうこの気持ちは…
「その女の子と何か私は関係あるの?」
「あるって言われればあるよ でも、守りたいだけ…だから、その鈴を持ってて」
そう言うと、あの時と同じ笑顔をした
相変わらず可愛い顔をして笑ってくれる
その笑顔は、美しく俺の目に焼き付くように映っている
目が離せないほど、見とれてしまっていた
だけどもうすぐとんでもないことが起きるなんて誰も想像していなかった
ある場所で…
「こんなことしていいんですか?」
「ダメに決まってんだろ」
「だったら!」「うるせぇ!しょうがねぇだろ!俺はあいつが嫌いなんだよ…あの398がな…あいつが来てから俺の居場所がねぇんだよ いつもちやほやされやがってほんとに腹立つ」「なのにあんな優しい顔して、喋ってるんですか?先輩は怖いですね」その男は不気味な笑い声を上げた「はぁ?当たり前だろ…俺の計画は完璧なんだから!こいつを解放すれば、勝手にこいつを選んで398を殺してくれる」
「そんなに上手くいくもんですかね?」
「こいつはな、人の不幸が大好きなんだよ
それに、10年前にアイツみたいな、女の神様がこいつによって殺されかけたんだよ」「ふーん」「それより、お前これを398に付けてこい」「盗聴器?」「あぁそうだ 頼んだぞ」「了解です…ボス」
その男達は、不気味な笑顔を浮かべた
振り返るとそこには黒髪をした綺麗な巫女がいた。
俺は思わず、見とれてしまう
これが俺たちの出会いの物語
第1話 ー出会いー
俺は今日も天界から降りてきて、仕事をする
朔夜たちの事件からもう5年がたった
俺は幽霊だし、歳はとらない。
だけど身体は大きくなる
成長はするみたいだ…最近はよく、死神界で女の子からジロジロ見られる
後輩が言うには、俺がカッコイイらしい
あまりわかんないな…
そう思って、俺は今日も普段通りに仕事をする
そして、俺はある寺に辿り着いた
そこに立った俺は思わず笑みをこぼした
ここには沢山の思い出があるからだ
ここは俺が朔夜たちにデスゲームをしていた頃によく行っていた場所
この中には、霊神彩芽がいる
霊が見える彩芽は俺によく引っ付いてたな
あれは、彩芽が小さい頃
「お兄ちゃん お兄ちゃん もう行っちゃうの?」いつもそうやって俺の事引き止めていた
「うん、もう帰るね 俺と会ってたことは内緒だよ?これから会えなくなっちゃうから」
そう言った
彼女は笑顔でまたねと笑ってくれた
その笑顔が見たくていつも会いに行っていた
でも、ある日突然彩芽は俺の事を無視し始めた
本当は見えていたのかもしれない…でも、大人になるにつれ、喋ってすらくれなくなったまるで俺が見えなくなったかのよう…
それから会いに行くことは無くなった
もう5年も会ってないや
そう思ってその寺を後にしようとした
もうどうせ会えないのだから…
すると急に目の前が真っ白になった
何故か咳き込んでしまう
「ゴホッゴホッ…」
苦しい…
振り返ると、そこには黒髪をした綺麗な巫女がいた。
「何すんだよ」俺はその巫女を睨み付けると、巫女は呟いた「金縛り」そう言うとほんとに俺は金縛りにあってしまった
なんだ なんだ?
そして、その美しい彼女は少し笑いながら喋った
「私の目の前に現れた悪霊は誰一人逃したことがない…」この女誰だ?今呟いただけで現実になった 今までこんなこと無かったのに… ていうか…「お前が勝手に現れたんだろ!しかも俺悪霊じゃねぇよ!」そうだよ…こいつが勝手に現れただけなのに…なんでこんな目に会うんだよ
そう心の中で少し泣いた
「人の家の前に突っ立ってるからでしょ! それに、鎌持ってるじゃない!」「うるさいなぁ!だから悪霊じゃないっての!」
この女しつこいな 俺は悪霊じゃねぇって言ってのに…「はぁ」と小さくため息をつく
「じゃあ!そこにある結界触ってみなさい 触って辛いなら悪霊 触って苦しくないなら普通の幽霊そういうことになるわ!さあ!触ってみなさい!」そう少し意地をはって、自慢げに話してくるその女は、何故か懐かしかった
何故かあの頃を思い出す…
俺は小さい頃の彩芽に面影を重ねた
少し似ているような…
そして、言われた通り結界に触ってみる
もちろん何も起こらなかった
「なんなの 何も起こらなじゃない」
そう言った女は少しふくれていた
「だから言ったろ?何も起こらないんだよ」
「じゃあなんなのよ 誰なの?」
俺は少し間をおいた
教えてもいいのか 教えちゃダメなのか
そして、ある言葉を思い出す
「我々の1番の敵は巫女である 奴らは人間界のいわゆる〝死神〟である」その言葉を思い出したので、言わないことにした
「へぇー石井恭太って言うんだ」その発言にびっくりした 教えてもないのに俺の名前を当てた…
そして同時に思った…彼女はとんでもない厄介なやつだと
「私ね、幽霊の事だったらなんでも分かるの」そう言った 彼女はさっき俺の名前を言った時に、少しびっくりしてクスッと笑った
「お前何者だよ」俺は静かに質問をした
「私はね霊神彩芽」その言葉に驚きを隠せなかった
俺を覚えてないのか?
いや覚えてるはずないか…
ていうかこんなにも立派になったのか彩芽は…
「あっ!待って!名前は何があっても名乗っちゃダメなんだった!ごめん今のなし!」そう言う 俺はポカーンとしてしまう
そしてすぐさまツッコミを入れた
「いやいや!今確実に聞こえてたよ?」
「あーあ まあいいか」そう言った彼女は、少し寂しそうな笑顔をした
「彩芽だっけ?あのさ」喋り出そうとするとさいぎられて「気安く名前で呼ぶな」っと言われた
その目は、本気だったのだろう
1ミリたりとも光が入ってない目
そんな顔をしていても美しいとしか言葉が出なかった
「霊神さん…あのさ、俺の事覚えてないの?」そう聞いた
もちろん覚えないことぐらい分かっている
でも、覚えていて欲しかった
「なんのこと?」そうはてなマークを浮かべる彩芽
「そっか…」
俺は少し落ち込んでいると彩芽は話を勝手に進めていく
「じゃーねもう会うことないだろうけど!また会ったら話そう!」そう言うと、結界の向こうへと離れていく
流石の俺でもあの先に行ったら、浄化されそうだ
そして、俺は天界へと帰る
帰っている時に、彩芽が俺の事を覚えてないことにショックを受け、勝手に落ち込んでいた
そりゃあそうだ…覚えてるはずがないのだ
天界に帰ると、後輩に〝おかえりなさい〟そう言われた
俺の部屋へと急いで、俺はベッドに寝転がった
「はぁ」と小さくため息をつくと
「珍しいですね…恭太さんがため息つくのなんて」そう声がした 起き上がるとそこには瑞悪がいた
「瑞悪か…何か用か?」俺は瑞悪が俺の部屋に来るのは久しぶりで、いつも来る時は教えてくれたのに今日は何も聞かなかった
来る時はいつも片付けをする だが今回は何も聞いてなかったので片付けをするのを、忘れていた だから汚いのだ あまり見せ物ではないので、早く出て行って欲しい…「資料ですよ 次どこで人が死ぬか…何をしてきたか 地獄か天国かを決めるのはあなたでしょ?その資料です」
「あぁ資料か そこに置いておいてくれ」
「恭太さん…あまり人間には深入りしない方がいいですよ」
ドキッと心臓がなった
「別に深入りなんか…」少し戸惑いながら
返事をする
「そんな焦らなくても らしくないですよ いつもクールな恭太さんがそんな焦るなんて、デスゲーム以来ですね」
瑞悪は楽しそうに話した
俺は少しふくれながら、資料を確認をし始めた
「そういえば、神様からの伝言があるんです」
神様からの伝言?
この仕事をはじめてもう何年も経っているのに、俺はまだ神様に会ったことがない
俺がこの仕事を始める時は確か2番目に偉い人がやってきて、その時も伝言だった気がする
「次は恭太さんが神様にならないかと」
俺は、動揺のあまり資料を落としてしまった
「あーあ、大丈夫ですか?」そう聞かれるが大丈夫なはずがない
「俺が神様になる?」「そうですね…まあいわゆる、一番偉い人です 人間の人達はみな天にいる人は〝神様〟というので神様なだけで、ここでは人間界でいう〝社長〟のような感じですかね?」なるほどな…
俺は神様という言葉ででかく考えてみていたが、〝社長〟のようなものだな
「なんでわざわざ俺なんだ?」
そう聞いた 別に俺じゃなくたっていいはずなのだ
「それは、2番目に偉いお方は神様の手下なのです…召使いのようなもの それは自分からなるものだから、無理やり召使いのようなものをやらせている訳じゃない」
召使いのようなものなんだ…
だからって、ずっと前に会ったからもう覚えてないなぁ
俺が今まで会っていたのは、神様につかえない…俺たちの中の1番さんと2番さん
だからまだ神様につかえる2番さんも神様も見たことがない
噂によると、光り輝きすぎて顔が見えないらしい
「その人たちは神様にはなれないの…一番最初に神様につかえるボディガードになると誓うからね…だからなれない 何故あなたなのかは、あなたも決断をしているでしょ? 天国か地獄かを」「あぁそうだな」
俺は急にあれやれ これやれ言われていたから、やっていたけどよく考えてみれば重要なことをやらされていたな俺…
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だから、今回も3人に同じ事をさせたのよ…」
そうだったんだ…それでなんで俺なんだ?
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いや…俺は、結構ルール破ってる気がするんだが
「まあ神様の言う通りにしなさい」
その言葉はもうとっくに、決まっていると言っているようだった
「だから、人間には深入りなんてしてはダメなのよ」「なんでだ?」
そう思わず聞いてしまった 別に知らなくてもいいこと…
なのに、知りたくなったのだ
「それはね、ずっと前に人間を愛したお方が、裏切られたのです」裏切られた?
どういうことだよ…
「その人間を愛したお方は、その人間をめっちゃくちゃ愛していました。なのに…その人間は、そのお方を殺そうとしたのです…」そうだったのか…知らなかったその方の話の内容は残酷だった
「神様には神様の象徴の翼が生えているのです その翼は美しく、どこまでも飛べます
そのお方は人間の男に恋をされ、愛されたのです ですが、何年もたったある日その彼は、そのお方の翼を切り落とし、二度と飛べないようにし、殺そうとしたのです」
誰も知りえないそのお方の心はボロボロだったのだと悟った
その男はどういう心情でそんなことをしたのか分からない
だが、ほんとに酷いやつだと思った
「話が変わりますが、この世界には、5つの神様がいるのです」
「5つの神様?」思わず、同じ事を繰り返して言った
「そうです…今死神界にいる神様は〝太陽の神様〟〝月の神様〟〝星の神様〟です
死神界ではありますが、この3つの神様を含めて死神界での神様となります」
死神の世界の神様は、そんなお方だったんだ
知らなかったな…
「〝太陽の神様〟は、男の方 そのお方が泣くと、それは曇りそして雨になります 一日中 そして〝月の神様〟は、女の方そのお方が笑うと綺麗な夜空になります 最後に〝星の神様〟は、そのふたりとの間にできたお子様です」
そうだったんだ…初めて知ったよ
「ちょっと待て!その子供はどうなるんだよ…その場で産まれちまったら、人間界を知らずに一生ここで暮らすのかよ…」そう聞いた
どう考えたってそれは、残酷過ぎないか?
俺達は死んだ身だからもういいが、ここで生まれた子は、違う…
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それは、子供にとってどうなんだよ…
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そうなんだ…
「そして、あとの2人の神様はもちろん〝天国の神様〟〝地獄の神様〟なのです」
なるほどな…
だからって俺は神様になるつもりはないぞ
「でも神様になるためにはある条件が…」
「ある条件って?」「それは婚約者がいることです…でも神様になると承認すれば、神様の力は手に入れることができます」
「だからって俺は、神様になんかならないからな!」そう言って俺はその場を立ち去った
1度後ろを振り向くと、手を伸ばしている瑞悪の姿が見えた
神様になんてなった所でどうするんだよ…
そう思いながら、地上へと降りていく
すると、悲鳴が聞こえた
俺は急いでその悲鳴が聞こえる方へと駆けつけた
女の人が追われている
俺はすぐさまそこへ行き、悪霊を浄化した
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俺は、少し安堵感をおぼえた
「大丈夫ですか?」そう振り返ると
昨日の彩芽だった
「へ?」思わず変な声が出てしまう
もう二度と会うことは無いそう思っていたのに…
それにめっちゃくちゃ強いくせに自分で戦っていなかった
「あー昨日の!」少し頭を下げて挨拶をされた
そして何故か笑いが込み上げてきた
「お前さぁめっちゃ強いくせに案外心は女なんだな」
そう言った
すると、殺気を感じた こりゃあやばいなと危機感を感じたので、俺はすぐに謝った…
すると、彩芽は何か喋り出す
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彩芽はまだ気づいていないのだ
それが俺だということに…
「でもあの男の人にはもう会えない…会いたいな」その言葉にまた寂しさをおぼえた
俺は思わず
〝ここにいるよ〟と言いそうになってしまう
でも、そんなこと言えるはずがないのだ
変な人だと思われてしまう
「これを持っときな…」
チリン…
そう音がする鈴を渡した
「これは?」彩芽はハテナマークを浮かべてこっちを見ている
「それはな〝神鈴〟という これに、強くお願いすれば、俺がどこにいても何をしていても必ずやってくる」そう言った
この神鈴は1人2人しか持っていない代物
この鈴は、結構守ってくれるし役にだってたつ
そして、それと一緒に1輪の花を渡した
「この花はカランコエという、花言葉は…」
〝どこにいてもあなたを守る〟
「ありがとう…でもなんで私にここまでするの?それに私はそんなに弱くないし」
「君を見てると、危なかしいからさ…それに、昔もこうやって1人の女の子を助けたことがある、そこで約束したんだ」
〝何年経っても見守ってるよ〟
そう俺達は、約束したんだ
彩芽が小さな頃に、約束した
彩芽とお別れが来た時に俺は泣いている彩芽にそう言ったのだ
そしたら、「約束だよ」と言われた
だから、今も何年経っても見守っていた
でも彩芽は俺を忘れているから、約束なんて破っていいのかもしれない
でも俺は、なんだろうこの気持ちは…
「その女の子と何か私は関係あるの?」
「あるって言われればあるよ でも、守りたいだけ…だから、その鈴を持ってて」
そう言うと、あの時と同じ笑顔をした
相変わらず可愛い顔をして笑ってくれる
その笑顔は、美しく俺の目に焼き付くように映っている
目が離せないほど、見とれてしまっていた
だけどもうすぐとんでもないことが起きるなんて誰も想像していなかった
ある場所で…
「こんなことしていいんですか?」
「ダメに決まってんだろ」
「だったら!」「うるせぇ!しょうがねぇだろ!俺はあいつが嫌いなんだよ…あの398がな…あいつが来てから俺の居場所がねぇんだよ いつもちやほやされやがってほんとに腹立つ」「なのにあんな優しい顔して、喋ってるんですか?先輩は怖いですね」その男は不気味な笑い声を上げた「はぁ?当たり前だろ…俺の計画は完璧なんだから!こいつを解放すれば、勝手にこいつを選んで398を殺してくれる」
「そんなに上手くいくもんですかね?」
「こいつはな、人の不幸が大好きなんだよ
それに、10年前にアイツみたいな、女の神様がこいつによって殺されかけたんだよ」「ふーん」「それより、お前これを398に付けてこい」「盗聴器?」「あぁそうだ 頼んだぞ」「了解です…ボス」
その男達は、不気味な笑顔を浮かべた
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