人間だった僕の物語

ruriruri

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第2話 始まり

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ヒュー
風の音がした
顔を上げるとそこにはでかい建物があった
そして、下を見た俺は思わず後ずさりをしてしまう…落ちたら即死であろう景色が広がっていた
きっとここも何かの高い建物なんだと悟った
でもなんだろう…建物と言うよりかは、浮いている感じ
目の前の建物から1人の女がこの高い所からまっしぐらに下へと落ちていく
嘘だろ…そう思い俺はその女を追いかけた
もうすぐで、手が届きそうなのに…
どんどん下に落ちていきもう地面が迫ってきている
届け!
そう思い最後の力を振り絞った
ベチャッ…
その音は俺の耳でずっと鳴り響く
人が叩きつけられた音
その音はグロくて、俺を罪悪感へと落として行った
届いたはずだった…
届かなかった?
届かなかったと言うより、すり抜けたという方が正しい気がする
周りの声がする…
「ふっ…何死んでんだよあいつ」「きっもー」
そう聞こえた
俺は助けられなかったショックに、泣き崩れた

「あぁぁぁぁぁ!」
俺は大声を出して飛び起きた
「はぁはぁはぁ」息を切らして、手を胸にあてる
とりあえず落ち着こう…そう思い深呼吸をした 
「なんだ今の夢」その夢を思い返そうと思ったのだが、「なんの夢だったけ?」そう呟いた
わずか1分でその夢の内容を忘れてしまったのだ
でも、〝ベチャッ〟その音だけは何故か耳に残っていた

死神の日常は人間とは対して変わらない
朝を早く起きて、ご飯を食べて出勤する
俺の日常である
俺はいつものように準備を済ませ、エレベーターへと乗った
俺の家が、8階、フロントは1回にある
簡単に言えば、天界には高層マンションがひとつぽつんとある
それはとてもでかい建物で、俺もまだ行ったことないところが沢山ある
そこで、天国地獄という指示をしたり
仕事を沢山する 瑞悪の所まで連れていき、その後で転生場そこに導くのが我々の仕事である
そして、その最上階には〝神様〟がいらっしゃるのだ
エレベーターを降りると、1人の先輩が話掛けてきた
「よう!」そう言われた
俺は即座に、左足を付けて、心臓に左手を当てて、お辞儀をした
「そんなのやらなくていいって!」そう言われるが、俺はこの人には頭が上がらないのだ
理由は色々ある
「お願いだから顔を上げてくれ」そういった後俺を無理やり起こさせる
「今から出勤か?」「はい」俺は、この方がどれだけ偉いのか知っている
仕事の中で1番なのだ
「泉さん」そう、この方は泉と言う人である
「そういえば、神様に選ばれたそうだな…」
「いえ、まだそんなんじゃありません」
泉さんは、俺の兄さんのような感じ
いつも可愛がってくれて、生きている時には味わえなかった愛されるという感情
あれは、確かまだあんまり仕事が出来なくて
毎日のように、上司から怒られていた日常
全然鎌を振れる力もない俺は落ちこぼれになっていた
そんな時、泉さんに出会った
「俺が鍛えてやるよ」その日から毎日のように色々教えて貰って、すぐにここまでこれた
でも、圧倒的に泉さんのほうが実力は上なのだ
なのに、何故この人はいつまでもこの地位なのか
それは、なにか理由があるらしい
ずっと前に、こんなことを言っていた
「俺はこの地位から動かねぇんだ
ある人との約束があるんだ…俺はその人のことが好きでな」そう顔を赤らめながら笑った
〝その人〟とは誰かわからないし、約束も分からない
そして、前に俺にとって凄く嬉しい言葉を言ってくれた
「お前は、俺の大事な弟みたいな感じだから、いつでも頼ってな」そう言いながら、頭を力強く撫でた
それは、何故か落ち着く撫で方
それから俺はいつもこの人に頼っている
そして、ずっと忙しくて話す日が少なくてあまり会わなかったけど、今日久しぶりにあったのだ
「まあお前が神様になっても、俺の弟みたいな存在には変わりないぞ」そうまたあの時と同じように頭を撫でた
この撫で方はほんとに落ち着く
「まだその地位を離れる気はないのですか?」
「あぁ、俺はめんどくさいのは嫌いだからな」そう笑いながら話す
泉さんは、俺の憧れの人
「泉さんまた話しましょうね」そう言った
「あんまり名前で呼ぶなよ…ここでは名前で呼ぶのは禁止だ たとえプライベートでもダメだぞ…また今度な恭太」泉さんは、俺にそう言うと俺の元を離れてどこかへ行ってしまった「泉さんも名前で呼んでるじゃん」そう呟いた
俺は、カウンターへと向かって今日のカルテを貰う
そこには場所と、人と、どんな人かまで書かれている
今日はざっと10人くらい
人が一日に死ぬ量は半端ない
俺は、ずっと今まで人が天国と地獄まで連れていかれるのをずっと見てきた
その人達は幸せな顔をする人と
苦しそうな顔をする人がいるのだ
そして、天国へ行った人だけを、転生場に導くのだ
ん?場所をよく見ると、そこは朔夜が住んでいるところだった
仕事が終わったら会いに行こうかな
本当はダメだが会いたい
そして、俺は名札を付けて鎌を持ち、その天界から下へと降りていった

「ふぅ…これで終わりっと」気づけば、夕方になっていた
さぁ、朔夜に会いに行こう俺はそう思い、会いに行く
俺は、朔夜が住んでいる家に入った
もちろん幽霊だから見えない…
見えるようになるものがあるのだ
それはマント
そのマントを羽織ると姿が見えるようになっている
今は、マントを羽織っていないから姿が見えないのだ
家に入ると、朔夜がじっと何かを見ている
それは俺の仏壇
俺は、親がいないから朔夜が受け取ったのだろう
俺のお母さんは、DVを受けすぎて死んでしまった
俺が7歳の頃である
俺が死んだのはちょうど10年後
だから誰もいないのだ…
朔夜が俺の仏壇に向かって話しかけている
「なあ恭太?お前は今どこにいるんだ?どんな暮らししてるんだ?教えてくれよ」そう言った…その姿は何だか悲しい
俺は、マントを羽織って姿を現した
「朔夜…久しぶり」そう言うと、朔夜はゆっくり振り向いて、びっくりした形相でこっちを見ている
「恭太なのか?」そう言った…朔夜は目に涙を溜めて俺を抱きしめるようにした
幽霊の俺は、触ることが出来ないから尚更俺だとわかったのだと思った
「急に出てきたから、不審者かと思ったよ」
そう笑いながら話す朔夜
俺はこの笑顔を、久しぶりに見たのだ
何故か、この笑顔を見ると今までの辛いものが吹き飛ぶ気がするのだ
この時間は楽しいと感じたのは何年ぶりだろう
俺が死んでから、全然会えないし、話す時間もない
まあ当たり前だけど…
楽しみがなかったのだが、今日はすごく楽しい
「そういえば、ほんとに久しぶりだな
あの時以来だ…なんで今日は会えたんだ?」
「言ったろ?朔夜がまた会えるよな?って言われて俺は〝おう〟って言ったはずだぜ?」あの時の約束を守りに来たんだ
「そっかぁ、恭太はあんまり変わってないな…さすが幽霊」あははっと笑いながら、1人でつぼっている
こういう所は変わんねぇな
その光景に微笑ましくなった
まるで、あの頃に戻ったかのよう…
「お前もちっとも変わってないよ 変わったとしても身長と顔くらい?」俺がそう言うと、ムッとした
その顔が、面白くて俺は思わず笑ってしまう
さっきまで、ムッてしていたのにつられ笑いをしている朔夜は楽しそうだった
「ありがとうな…久しぶりに楽しかったよ」
「あぁ、そういえば筑紫は?」
「あいつなぁー今日は、幸愛を連れて出かけていったよ…幸愛ももう、小学生だし欲しいものがあるんだろうな」
そうかぁー筑紫には会えないのか
「よろしく言っといてくれ」そう言った
「そういえば、俺はまた子供に恵まれたんだぜ?男の子だ」「えぇぇぇーー」驚きのあまりでかい声を出してしまう
「おめでとう!」俺は朔夜の顔を見て言った
「お前少し変わったか?好きな子でもできたのか?」
そう聞かれて、何故か心臓がドキッと鳴った
「んなわけねぇーだろ 俺は幽霊だぜ? 恋なんて出来るわけ」
そう動揺しながら答える
なんで、こんなに動揺しているのか分からない
俺は、好きな人でもいるのか?そう思う
「俺は、どの世界に行っても、どこも一緒だと思うんだけどなぁ」朔夜は、うーんと少し悩みながら答えた
「まあ俺はいねぇよ」俺は、少し俯きながら
答えた
そうだ…俺は好きな人なんていない
「ありがとうな…お前がいてくれたから、筑紫と付き合えて、結婚できた!ほんとにありがとう」そう言った
俺は急に照れくさくなって、下を向いてしまう
でも俺の力なんかじゃない
自分達が変わろうとしたから、朔夜達の人生は変わった
だから、俺のおかげなんかじゃないのだ
「朔夜が変わろうとしたから変わったんだよ…だから、決して俺の力なんかじゃない」
俺はそう言った
プルルルルー
電話の音がなった
俺の着信音ではない
きっと朔夜なのだろう
電話の相手を見た瞬間、険悪な顔をした
まるで、怖いものを見るかのように
「わりぃ…仕事の連絡が入った」そう言った朔夜はスーツに着替えて、出ていこうとする
俺だって行かなきゃならない
俺はその魂を送らなきゃ行けないからだ
「俺も行くよ」そう言って、俺は朔夜の後ろを追いかけた
もちろんもう見えないようにしている
「なんだこれ」俺は思わず呟いてしまう
目の前にあるのは中から教科書が飛び出しているカバン
そこら中に飛び散った血
血塗れのセーラー服と女の子
俺は、自分と何故か重ねてしまった
ズキッ…
頭が痛い
今日の朝もこんなのを見たような
でも、その記憶は曖昧で覚えていない
「酷いな…この子は?」朔夜は真剣に、取り調べをしていた男の話を聞いた
「彼女は…14歳。この1番高いビルから飛び降りたようですね。殺人ではなく自殺です」
うっ…俺はすごく苦しくなった
自分と重ねてしまった理由はこれか…
「あいつ死んだんだって…」「きっもー」
そう周りの声が聞こえた
俺は、いじめられている頃を思い出した
そして、俺はその女の子の魂を探した
俺は見つけると、その魂に喋りかけた
「さぁ…私が、導きます」誰もが言うセリフ
死神になったら言わなきゃならない
「はい」その女の子は俺の言葉に返事をする
「なんで、そんな若いのに死んじゃったの?」俺は何故か、口が勝手に動いた
聞きたかったのは確かだが、聞かないでいようと思っていたのに…
「私ですか?私は小学生の頃からいじめを受けていたんです」
ドキッ…
そのドキッは、俺の心臓を鷲掴みにするようだった
痛くて、息ができない
「なんかごめんね」俺は謝った
俺は何聞いてんだよ…
魂を、転生場に送ったあともずっと苦しかった
息苦しくて、俺はいつの間にか泣いていた
何故か涙が止まらない
何故苦しいのか、何故痛いのかよく分からない
俺がいじめられていたのなんて、ずっと前
人が死ぬ姿や、死にそうな人や、死んだ魂を何個も見てきたじゃないか
俺は、ふと彩芽のことを思い出した
なんだか無性に会いたいと思う
俺は、彩芽を探しに行った
探しに行けば、なんで苦しいのかわかりそうな気がした
それ以前に、苦しみが無くなりそうだと思った
「彩芽」俺は小さく呟いた
いつもの、寺に着いたが、入れる訳もなく俺は無理やり入ろうとするが、やはりこれはきついと思った
このままでは死ぬそう思った
「恭太?」俺はその女の人の声に、振り向いた
「彩芽」俺の目の前にいたのは、彩芽だった
俺はまだ涙が止まらない
「恭太?なんで泣いてんの?」
そう聞かれて、必死に涙を止めようとしたのに止めれなかった
「彩芽…俺は何者なのかな?」そう聞いた
急に自分が何者か分からなくなった
どうでもいい質問…俺が何者だろうが、彩芽には知ったこっちゃないだろうな
なのに、そんなくだらない質問をしてしまう
「恭太は人の魂を優しく見送る死神でしょ?」彩芽そう言われた
「何があったのか知らないけど、大丈夫よ」
そう言った彩芽は、俺の顔に手を当てた
なのに、その手からは温もりを感じられない
それに寂しさを感じた
そんなこととっくに分かっていたはずだった
なのに、なんで寂しいのか分からなかった
「大丈夫…恭太が何者かなんてなんでもいいのよ…1人の〝人間〟なのよ」
俺はいつの間にか涙が止まっていた
さっきまで苦しかったのに、その苦しみから解放されたかのよう…
「あーあ、怪我してるよ」彩芽にそう言われて、手を見ると深く傷を付けられていた
こんな傷いつの間に…
「大丈夫!こんなのすぐ治るよ」そう言った
「いいや…待って、」彩芽は、何か呟きだした
〝ブルーローズ〟「え?」俺は思わず声を漏らした
ブルーローズって、青い薔薇?
言った瞬間、彼女の手から薔薇が出てきた
それも青い薔薇
どこからだしたのか、分からずはてなマークを浮かべるばかりの俺
そして、彩芽はその薔薇に向かって息を吹きかける
すると、薔薇はひとつの花びらとなった
その花びらは、俺の傷にくっついた
そして、数分経つとその花びらは下へと落ちていった
俺は傷があった場所を見た
「え!?」俺は、でっかい声を漏らしてしまう
「今のはね、私の生まれつきある力
言ったことがなんでも叶ってしまうの…それは花が関係していて、花言葉にあった通りになるの」
生まれつきある力?
「でも、それが出来るのは幽霊限定なの…」だから、俺の傷が治ったのか
ブルーローズは確か、〝健康〟だったかな?
だからか…
「待て待て! じゃーあの金縛りってやつは?」「あーあれはね、昔から我が家に伝わるものだよ」
へぇ、そうなんだ
時間が経って、もう夜
俺は彩芽を無事に家に返した
「今日はありがとう」俺はそれを言って、その場を去った
俺は、天界へと戻った
カルテをカウンターへと持っていき、そのまま自分の部屋へと向かう
机に向かい俺は、部屋に戻って明日の予定をみた
そして俺は机から離れて、部屋着に着替えて
ご飯を食べ始める
この時間帯は、夜の労働者達が働く時間
まだ全然声もしていて、寝るにもなれない
ピンポーン
家のインターホンがなった
俺は、玄関に向かった
ドアを開けるとそこには、男がいた
その男の名は、伊神 来亜 
「どうしたんすか?」俺は来亜にそう言った
「いい加減俺に敬語使えよー」そう笑いながら俺を見る
「すいません…それで何の用ですか?」そう言った
「神様の会議に明日出ないかってよ」
「神様の会議ですか?」俺は、神様になんかなる気ないって言ったのに
「まあいいからさ…」そう言って俺の肩を叩いた
「痛いですよ…それに会議になんか出る気ないですよ」俺はきっぱり断る
でも来亜はしつこかった
その後もずっと俺が出ると言うまで、俺に答えを求めた
俺はもう仕方なく「はい」そう言った
「じゃー頑張れよ!」俺の背中を叩いた そう言った来亜はすぐどこかへと行ってしまった
「だから、痛いです」俺は小さく呟いた
来亜は俺の部屋を歩き回って汚くするだけ、汚くして帰って行った
俺は汚くされるのが1番嫌いだ
俺は、部屋に戻って片付けを始めた
俺が会議に…なんの話するんだよ
「はぁ」俺はため息をついた
外はもう静かになっていた
よし、寝よう…
俺は、部屋の電気を消してベッドに入った
そして、俺は深い眠りについた

「ここは?」
気づけば、真っ暗闇の中にいた
まるで瑞悪の夢の中のよう
すると、場所が変わって寺になった
これは…
そして、俺が彩芽に会いに行っていた頃のこと
「お兄ちゃん!」そう言って俺に近づいていた彩芽
可愛いなと思った
その姿はどんどん大きくなっていく
俺を無視し始めた姿にまでなった…
彩芽が何かを呟く あまり聞こえなくて…耳を澄ました
「お母さん…?」そこにあったのは、血塗れのお母さん
「お父さん…?」そして血塗れのお父さん
「なんだこれ」俺はなんだか急に怖くなった
「お兄ちゃんが私の両親を殺したの?」
え?何言ってんだよ…
違う…俺は殺してなんかない
「お兄ちゃんはそんなことするような人じゃない!」そうだよ…彩芽
俺はそんなことしてないよ
俺は心の中で叫んだ…
誰と喋ってるんだよ…ちょうど影で見えなくて俺は見えるところまで近づこうとした
その瞬間俺は現実世界へと引き戻された

「はぁはぁ」また…息切れ?
今度は覚えている
まさかな…あれは夢だ
俺が作り出した…夢の中なのだ
そう思うと、気持ちが楽になった
さぁ今日は、会議だな…
「頑張るか」
俺は今日も同じような日常を過ごしていた

でもまさか反撃がすでに始まっているなんて誰も予想していなかった

またある場所で…
「今日はなんのようです?」
「今日は特に何も無いが、化け物を放つことに成功したぞ…これで俺達の勝ちだな」
「はい…これであいつは終わりですね」そう二人で笑っていた
「さぁこれからどうなるかな…」そう2人は口を揃えて言った
2人の目は鋭い光を放っていた
獣がまるで小動物を襲うかのような目
ギラッと光って、2人は口角を少しだけ上げた…
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