人間だった僕の物語

ruriruri

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第3話 仕事

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バサッ…
目の前には綺麗な翼があった
その翼は純白でその翼の持ち主もとても綺麗
俺はその姿に見とれてしまっていた
「恭太!」俺は泉さんに呼ばれて、現実世界に引き戻される
「あっはい」俺は、すぐ返事を返した
「見とれてる場合じゃないぞ」そう言われて、俺は顔を赤くした
本当に美しい人だ
その純白の翼は、俺を虜にさせる
「ほら…行くぞ」そう泉さんに言われて、俺はその人について行く
これが〝神様〟なのか
今から、神様の会議なのである
「なんの会議をするのですか?」
俺は泉さんに聞いたのに
泉さんははてなマークを浮かべた
知らないのかよ…
「神様がどんなことをするのか…などを話すのよ
あなたが次は、後継者になるのだから」
美しい神様にそう言われた
神様になんかならないと言ったはずなのにな…
俺は、何故か神様になるのを拒んでいた
なんでなりたくないのかなんて分からない
でも、自分の直感で分かるのだ
俺なんかじゃ務まらないし、俺はただやりたくない
そう思った
「俺は、神様にはなりませんよ…」美しい神様に無礼だと分かっているのに俺は言った
「なぜです?理由なんかないのでしょう?」
神様ははてなマークを浮かべる
俺は俺なりに色々あるのだ
そう言いたいのに、ほんとに何も無いのでどうしても言い返すことが出来ない
でも、ほんとに俺はやりたくない…
「とにかく今日話を聞いてまた、決めてください」そう言われた
「あの、ご無礼ですが…お名前は?」
名前は知っておきたい…
「私ですか?私の名は琴」
琴様か…かっこいい名前だな
「あなたの名は?私はまだ、聞いていない 番号ではなく誠の名を申せ」俺は、何故かビクッときた
なんだ…今の感じ
「俺の名前は、恭太と申します…」
俺は、小さな声で言った
「恭太か…では、恭太着きましたよ」
いつの間にか、大きな扉の前に立っていた
上には、〝大会議室〟と書かれていた
この建物自体は、宮殿のようになっていた
その宮殿は見上げてしまうほどでかくて、俺は圧倒されていた
その中にある大会議室…
その扉を開いた琴様の前からは眩しい光が入ってきた
「うっ…眩しい」俺は小さく呟いた
「え?」そこにあったのは、全く別の世界
天界とは程遠い…まるで、地上のようだった
太陽がさし、青い空がとても綺麗で…
緑の草原がどこまでも広がり、淡い海がキラキラ輝いていた
そこは、ホントの地上のよう
そして、真ん中には沢山の椅子と机が並んでいた
「ここは、地上を表現したのです」
やっぱりだ…そこら中で蝶が舞い、花が鮮やかに咲いていた
今は夏なのに、ここは季節外れ…
机や椅子がある場所とは程遠い所に、桜がピンク色に咲き誇っていた
「とても…美しいですね」
「えぇ…私たち死神は、人の魂を転生場に送る仕事ではありますが、これから地上を守っていくことになるでしょう」
守るというのはどういう意味なのだろうと思った
それにしても、本当に見事だな
俺も生きていれば…こんな景色を見ることが出来たのだろうか
でもなんだろう…なんだか少し違和感があるのだ…
ここに生気が感じられないのだ
蝶や花達は生きているのに、なんだか寂しい感じがする…
「お気づきになられたのですね…ここにいる虫や花達は生きていません、所詮は作り物…偽物なのです」
琴様は少し寂しそうな顔をした…
何故、そんな顔をするのかは俺には理解できなかった
「さて、会議をはじめましょう」
いつの間にか、いろんな神様が集まっていた
天国の神様  地獄の神様 太陽の神様 雨の神様
星の神様…
その代表的な神様が沢山集まっていた
雨と星以外の神様はみんな女だった
正直びっくりした
女が多くて、男の神様なんて2人しかいないじゃないか
ますます神様なんてなりたくなくなってきた
一人一人の印象は
天国の神様は、白いドレスを着て頭には、黄色の輪っかが浮いていた
そして背中には翼…琴様に生えている翼とは少し違って、綺麗な白に少しだけピンクがかっていた
地獄の神様は、赤色の服に黒いズボン
後ろには、悪魔を感じさせるような黒い羽を持っている
雨の神様は、何故か悲しそうな顔をしている
その姿は、どこかの社会人のようで…とても天界の人とは思えない
その人から生えている翼は、雨で濡れてしょぼんとなっていた
星の神様は、キラキラしている
目元には星がついている
先程からずっと、隕石か何かを眺めている
その人の姿は、少し小柄で髪の毛はツーブロック
地上にいたらモテそうな感じだ
背中から見える翼?いや翼というより、いろんな色が混ざった羽といった方が確かだろう
暗闇だととても綺麗なはず
みんなの目の色はそれぞれ違うのだ
元はみんな日本人ではないのか?
天国の神様が灰色
地獄の神様が赤
太陽の神様がオレンジ
雨の神様が青
星の神様が黄色
何故か自然とその瞳ばかりを見つめてしまう
そして同時にその目をずっと見ていると、もう二度と戻れない気がした
「それでは、神様とはどういうものなのかを説明します」
その前に何かを話しているようだったが、考え込んでいたせいで全然聞いていなかった
「神様になれば、人の傷を癒すことが出来ます…ですがこの中に神様でもないのにその力を持っている人がいます」
それは俺の事か?この力は神様にならないと手に入らないのか?初めて知った
「あなたの事よ…恭太」琴様に俺は呼ばれ、
一気にほかの神様が見た
だからか…これを狙ってたんだな琴様
ここで、元々神様の力を持っている俺はどちらかと言うと凄いのだ
だから、わざとこの場に呼んでならせるように仕向けたのか…
「本当か?それは」泉さんが俺に話しかけてくる
「はい…」神様達が一斉にざわつき始めた
「それは、気のせいなのでは?普通の死神が、最初から神様の力を持っているわけがない…」
ほかの神様も口を揃えて言った
「いいえ…私は、この目で見たのです
死にかけていた…いいえあれはもうほぼ死んでいたはずです…それを彼は生き返らせたのです」
「まさか…」もっとざわつき始めた
俺はそんなに凄いなのだろか
「10年前と一緒だな…」
ある神様が呟いた
「10年前もお前と同じような目をしたやつが神様になった
その神様は人間に殺されかけたがな
その神の名は、石井美菜」
「え?」俺は思わず声が漏れてしまった
その名は、俺のお母さん
「やっとお気づきになられたのですね…
そうこの天界は君のお母様が作られたのですよ」嘘だろ
俺は動揺を隠すことが出来なかった
「だから…俺をここに呼んだんですか?
俺をお母さんの代わりをさせるために」
「そうです…あなたは、美菜様のようになれるから…どうか…この天界をお救いください」
みんなに頭を下げられる
俺はどうしたらいいのか分からない
何故か泉さんも動揺していた
「こちらにあの方の翼があります…来ますか?」
「はい」
翼がある場所へと案内してもらった
翼を無くした神は死ぬことになる
必ず転生しなければならない
そういう掟らしいのだ
「着きました」
目の前にあるのは立派な翼だった
綺麗…
俺は思わず触った
触った瞬間どこかへ飛ばされる感覚
目を開けた時には、違う場所にいた
これはお母さん?
「お願い!私の子が死んだら、神様になるようにして!」何言ってんだよ
「あの子に、取り戻して欲しいものがある
そしてまたあいつはあの子の元に現れる…お願い、危険かもしれないけどあの子に守って欲しい子がいるの!」
それで終わった
気づけばまた翼の前だった
「何か見えたんですね」そう琴様にいわれた
「俺は、どうしたらいいんだよ」
「それでは、この契約書を持ってください
なりたい時になれます…心が決まったら書いてくださいその瞬間契約成立です」
俺は、お母さんのお願いを聞くべきなのか?
それとも、やらない方がいいのか?
俺にはよく分からない
そして俺と泉さんは帰った
泉さんはずっと俯きっぱなしで、何も喋らない
俺の母さんの名前を聞いてからずっと、黙っていた
「泉さん?」俺は泉さんの名前を呼んだ
「恭太…お前神様になんかならなくていいぞ…美菜と同じ道を辿ることになる
頼むから俺の前から誰ももういなくならないでくれ」
そう言った
もしかして、恋した相手って
俺の母さん?
俺はどんな返事をしたらいいのか分からなくて
黙り込んでしまった
俺は、自分の部屋に帰った
神様になれば守りたい人も守れるのか?
普通に仕事するより辛いのでは?
と考えた
そして、今日も深い眠りへと着いた
「ふぁ」俺はあくびをして起きた
今日もいつもと同じ朝
「着替えよ」俺は、今日は休み
久々にゆっくり出来る
死神の私服はない
だから好きなようにものを着る
俺は今日も地上に降りた
「よう!」そう俺は彩芽に声をかけた
「恭太…」彼女は、猫と戯れていた
「彩芽…今日どこか行かね?」
「幽霊と?」俺はその返事に思わず笑った
そうだ…俺は幽霊だったな
「まあ…いいだろ 行こうぜ!」俺は触れてもすり抜けてしまう彩芽の手をとった
もちろん温もりは感じないし、すり抜けた
でも、彼女はすり抜けてないような振りをして俺と手を繋いだようになっている
「私が行きたい場所でもいいなら」そう笑った
彩芽の行きたい場所かぁ
どこかな
「いいぜ!行こ!」俺は彩芽に手を引いてもらっているように動いた
もちろん今は、見えるようになっている
それでも浮くことが出来るので浮こうとした
でも彩芽から止められた
「たまには走ろうよ」そう言われた
その顔は、満面な笑み
俺には眩しすぎる笑顔だった
「着いたよ!」
そこは、キラキラ輝いた海…
とても綺麗だった
久々に見て思わず泣きそうになってしまう
「ここに来たかった…ここは私にとってすごく落ち着く場所なの!」
俺は生きていたことを思い出した
朔夜といった海のこと
あいつは、何故か溺れかけて俺が助けようとしたけど俺の力じゃ無理で大人の人に助けてもらったけ
「恭太!ねぇなんでここに来たかったか分かる?」
「え?今落ち着くって…」
そう返した
ここに来たかった理由なんて分からないよ
何かがあるのか?周りを見渡しても綺麗な海しか見えなかった
「理由はね…死神のことで…ここなら言ってもいいかな、もしほかの人に聞かれたら私いなくなってしまう」
「何言ってんだよ…お前はただの巫女だろ?死神とはなんの関連もしてないはずだろ」
そうだ…関連なんてどこにもないはずなんだよ
しかも、その話を聞かれたらいなくなるってどういうことだよ
「昔ね、死神はここの守り神だったの…でも10年前ある人間が死神を殺そうとした」
ゾクッ…とした
10年前起きた事件は人間界でも知れ渡っていた
「その日から、その人間が死神がこの世界を壊そうとしていると変な噂を流し始めた」
は?嘘だろ…
なんでそんなことする必要が…
「すると人々はその人の言葉に惑わされた
手にかけたのはあいつが襲ってきたせいだと嘘をついた」「なんでそれが嘘って分かるんだよ」そうだ…なんで嘘だなんて分かったんだよ
「その手にかけられた女の人が私の母に言っていた 母は、その人と友達だったみたいなの。そして、ずっと前に母が死にかけた時死神の能力が詰まった薬を飲んだ…」
「それが…あの神様の翼の羽」
俺達死神は、死神になる前にその能力が詰まった薬を飲まされる
それは、神様の翼の羽から出来るもの
人それぞれ能力は変わってくる
でも、神様の話からすると、人の傷を癒す力は自分の命を引き換えに、人を助けることが出来る
だけど、その能力は普通の死神には身につかないもの
でも、まれにそんな死神がいるらしいのだ
そしてその翼の羽は人間にも幽霊にも効く傷や病を治すと言われている
それを飲んだのか?
「そう…それを飲んだの。だから私は能力を持っている」
だからこんな人間離れした力を持っているのか
おかしいと思っていたが、ここまでとは…
「死神の力を手に入れた人から生まれた子はそのまま力が引き継がれるようになっているみたい…」
「そうだ…俺達死神は初めから、死神として生まれる人と人間が死んでなる人と分かれている。死神として生まれた人は、遺伝して受け継がれることになる」
そんな力を持っていることにびっくりだ
「そうなの…まず、この力を持っている時点で生きていちゃいけない存在…だから、私の力が開花される前私の母は、何者かに殺されたの。それが人間か死神かどっちかなんて分からない…殺された直後に、死神と名乗る者がいた」
死神?誰だよそれ…
「その死神は、人間が殺したとは言わずある男の名を出した…でも、私はその人を信じた私とよく遊んでくれた死神だった
この世に生まれた時点で生きていてはダメと言われた存在が人間に友達がいるはずがない」ギュッ…その音が聞こえた気がした
俺の心臓を鷲掴みするような痛み
「その死神はとても優しかった…
だからそんなはずないって思っている
死神の話を聞いただけで人々は怒った
だから、口にしただけでどこかへ売られたりしちゃうの…
何年も前の話なのにね…」だからここまで連れてきたのか…
「だから、その死神を小さい時に遠ざけた
一緒にいれば私も死ぬかもだし、相手も死ぬ確率が高かったから」
「なんで…この話を俺にしようと思ったんだ?」俺はそれが不思議でたまらなかった
俺の事を思い出してない今俺に話す必要がどこにもないはず
「それはね…」
俺は息を呑んだ
その返事に少し期待してしまった
もしかしたら、思い出したのかもしれないと思った
「1人で抱えきるのは重すぎたんだ」えへっと顔をする
俺は、期待外れの返事に笑ってしまう
「そうか、だからさっきも走ろうって言ったんだな」
「そう!よく分かったね!」
嬉しそうに話す彩芽は可愛くて、何だかずっと見ていたいって思った
何思ってんだよ
別に、好きとかそんなんじゃ…
俺は何故かドキドキしていた
思えば、こうやって会えない日は彩芽のことばかり頭に浮かべて、悲しくなったり
会ったらなんでか落ち着いてすごく楽しくて
嘘だろ…
俺もしかして彩芽のこと…
俺はふと彩芽を見た
海を見てはしゃいでいるみたいだった
その姿を見てまた心臓が鳴った
「ん?どうしたの?」そう彩芽が笑いかけてくる
「いや何も」俺はすぐ顔を背けた
今俺の顔は真っ赤だろうな
そう思った
「恭太…私ね、恭太のこと好きなんだ!」
「ふぇ?」思わず変な声が出てしまう
「ぶははは  何今の、」
「そんなに笑わなくてもいいだろ!」
「ごめんごめん、でも好きなのはホントだよ」
なんで俺こんなに動揺してんだ?
今までどうやって喋ってたっけ?
あれ?
ほんとにどうしたんだよ…
「恭太ってなんか懐かしいのよね
昔にも会った気がするんだ!私ね昔にも恭太みたいな人好きになったんだ その時はまだ私は小さくて、その人は人間だと思ってた…でも、幽霊だったんだって後々気づいたの!
その人に会ってる気がして、楽しいの!
だから、好きなんだぁ」
そう楽しそうに話す
誰なんだろうと思った
もうこの際認めてしまおう
俺は彩芽のことが好きだ…
彩芽が思っている好きはきっと、友達としてという感じなんだろうと思った
「彩芽は、一緒にいて楽しいって友達感覚なんだろ?」
「え?」
なんでこんなこと言ったんだろうと思った
そんなこと元々分かってたはずなのに…
なのになんでこんなに胸が苦しいんだよ
「なんで、泣いてるの?」
彩芽にそう言われた
頬にそっと手をやると、涙が手についた
「なんもねぇよ大丈夫だ」そう泣きながら笑った
苦しくてたまらない…
痛くてたまらないのに…なのになんでこんなこと言っちゃうだよ
「じゃあな」そう言って俺はその場を去った
このまま一緒にいれば何かが終わってしまうような気がした
「なんでこうなっちゃうかなぁ」
俺は小さく呟いた
あれから俺は、彩芽には会いに行かなかった
悲しくなってしまうのが分かって行くはずがない
それから1ヶ月が経った
何故か彩芽に会った日から、人が死ぬ量が2倍くらいに増えた
しかも全部同じような理由
いじめその理由が一番多い…
俺と同じような死に方も多くて、怖くなってきた
でもそんなの気のせいだと思った
この世の中はそんなものだと思った
あーあどうしたもんかな
俺は、少しづつ神様になることを決意し始めた
こんな意味がわからない事件を減らしたいと思ったからだ…
「彩芽に会いたいな…」
俺は小さく呟いた

その頃…
「始まりましたね…」
「後は…あいつが自滅してくれれば終わりだ…ちなみにあの女は使う予定なのか?」
「どうしましょうか…使った方が効果的だと考えられますが…何しろあの男、女のことが好きみたいなんで」
「じゃー使うとするか…」
「ついに始まるぞ…
あの男、殺す計画」
2人はニヤッと笑った
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