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第47話 喧嘩するほど仲が良い
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俺たちが残してしまったハンバーグは仲里さんが木ベラで上手に潰して、パスタを使いボロネーゼ? に生まれ変わらせた。
園崎杏奈の妨害により、俺は仲里さんの手料理を味わうことは出来なかったけれど、絶対、美味しかったに違いない。
今度さりげなく、手料理お願いしてみようかな……もちろん、じゃま者がいないところで。
仲里さんと園崎杏奈は食事を終えてしばらくすると、真宮さんも交えてお風呂へ入りにいってしまったけれど、そういえば果奈はどうしたんだろう?
我が家の風呂は結構な広さがあるので、仮に俺や妹が増えたとしても、まだ余裕がある。
もっとも俺が彼女たちと一緒に入ることはないし、入ろうものなら、この世から消されてしまいそうだ。
「早見くん」
キッチンへ飲み物を取りにいこうと自室を出ると横から声をかけられた。
振り向く――と、そこにはお風呂上がりの仲里さんが淡いピンク色をしたパジャマ姿で立っている。
濡れ髪の彼女の姿が新鮮でドキッとしてしまう。
「えっと、も、もうお風呂あがったんだね。ゆっくりできた?」
「は、はい。浴室、すごく広くて驚いちゃいました」
「浴槽も無駄にでかいよね。そういば、あとの二人は?」
「あ、真宮さんと園崎さんなら、まだお風呂に入っていますよ」
「あの二人だけで?」
「はい。あの二人だけで」
「へー、なんだか意外だね」
「そうですか? 結構、仲良く話していますよ?」
「そ、そうなんだ……」
「はい」
まぁ、どこかの、だれかが喧嘩するほど仲が良いとか言っているわけだし、実は息の合う二人なのかもしれない。
「あの、早見くん。その……あとで私の部屋に来てもらえませんか?」
「いいけど、なにかあった?」
「いえ、その……少し二人でお話がしたくて」
「う、うん、わかったよ。真宮さんたちがお風呂から上がったら俺も入ってくるから、そのあとでもいい?」
「は、はい。出来れば部屋へ来る前にメッセージいただけると助かります」
「わかった。それじゃあ、またあとでね」
「はい」
胸元で小さく手を振る彼女と別れて俺は一階のキッチンへと向かうため、階段を降りる。
それにしても仲里さんから俺と二人きりになりたいだなんて……。
ちょっとこれは、よからぬことになってしまうのでは……って、むなしくなるからアホな想像はやめておこう。
「あ……」
仲里さんって、どこの部屋にしたのかまだ聞いていなかったっけ。
まぁ、部屋へいくときになったらメッセージで確認しよう。
リビングに入り、キッチンの冷蔵庫からペットボトルのスポーツドリンクを取り出す。
「そろそろ、こいつのストックもなくなる頃……って、あと残り一本しかないのか。すぐにネットで注文しないと」
「あー! 春時! スポドリ! あたしにも頂戴!」
商品を注文しようとスマホを眺めていると、真宮さんの声がした。
園崎杏奈と並んで、いつの間にか後ろに立っている。
「早見。それ、わたしにもよこしなさいよね」
一本たらないじゃん……。
園崎杏奈の妨害により、俺は仲里さんの手料理を味わうことは出来なかったけれど、絶対、美味しかったに違いない。
今度さりげなく、手料理お願いしてみようかな……もちろん、じゃま者がいないところで。
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もっとも俺が彼女たちと一緒に入ることはないし、入ろうものなら、この世から消されてしまいそうだ。
「早見くん」
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振り向く――と、そこにはお風呂上がりの仲里さんが淡いピンク色をしたパジャマ姿で立っている。
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「えっと、も、もうお風呂あがったんだね。ゆっくりできた?」
「は、はい。浴室、すごく広くて驚いちゃいました」
「浴槽も無駄にでかいよね。そういば、あとの二人は?」
「あ、真宮さんと園崎さんなら、まだお風呂に入っていますよ」
「あの二人だけで?」
「はい。あの二人だけで」
「へー、なんだか意外だね」
「そうですか? 結構、仲良く話していますよ?」
「そ、そうなんだ……」
「はい」
まぁ、どこかの、だれかが喧嘩するほど仲が良いとか言っているわけだし、実は息の合う二人なのかもしれない。
「あの、早見くん。その……あとで私の部屋に来てもらえませんか?」
「いいけど、なにかあった?」
「いえ、その……少し二人でお話がしたくて」
「う、うん、わかったよ。真宮さんたちがお風呂から上がったら俺も入ってくるから、そのあとでもいい?」
「は、はい。出来れば部屋へ来る前にメッセージいただけると助かります」
「わかった。それじゃあ、またあとでね」
「はい」
胸元で小さく手を振る彼女と別れて俺は一階のキッチンへと向かうため、階段を降りる。
それにしても仲里さんから俺と二人きりになりたいだなんて……。
ちょっとこれは、よからぬことになってしまうのでは……って、むなしくなるからアホな想像はやめておこう。
「あ……」
仲里さんって、どこの部屋にしたのかまだ聞いていなかったっけ。
まぁ、部屋へいくときになったらメッセージで確認しよう。
リビングに入り、キッチンの冷蔵庫からペットボトルのスポーツドリンクを取り出す。
「そろそろ、こいつのストックもなくなる頃……って、あと残り一本しかないのか。すぐにネットで注文しないと」
「あー! 春時! スポドリ! あたしにも頂戴!」
商品を注文しようとスマホを眺めていると、真宮さんの声がした。
園崎杏奈と並んで、いつの間にか後ろに立っている。
「早見。それ、わたしにもよこしなさいよね」
一本たらないじゃん……。
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