美少女にフラれたらなぜかダウジング伊達メガネ女子が彼女になりました!?〜冴えない俺と彼女と俺をフった美少女の謎の三角な関係〜

かねさわ巧

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第51話 先回り!

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真宮まみやさんっ!?」

 コンビニの前に立つ彼女を見た瞬間、俺は咄嗟とっさに声をあげ、仲里なかさとさんの手を離してしまう――同時に、この行動は失敗だったんじゃないかという思いが脳裏をよぎった。

 仲里さんは俺から半歩ほど距離をとる。

 気のせいか彼女の目が悲しそうにしぼんでいた。

「ちょっと! どうして春時はるときとエリカが二人でいるのっ!」

「ま、真宮さんこそ、なんでコンビニにいるんだよ」

「それは……先回りに決まってるじゃない!」

「先回りって……仲里さん、出かけることを真宮さんに話したの?」

 仲里さんは首をブンブンと左右に振っている。

 うーん……そうなると、心あたりは果奈と話していたのを聞かれていたってところか。

「もしかして真宮さん、キッチンでの会話を盗み聞きしてた?」

「人聞きの悪い言い方しないでよ。聞こえてきたんだもん! それに立ち聞きだし」

「それは盗み聞きと同様なのでは……」

「いいでしょ! それより中へ入らない? 春時が遅いから、気になって外へ出たら汗かいてきちゃった」

「俺のせいにするなよ。帰ったらシャワーでも浴びるんだな」

「ねね、春時。一緒に入る?」

「ばっ!」

「ダメェー! 早見はやみくんは私と一緒に入るんです!」

「「へっ?」」

 突然の仲里さんの発言に俺と真宮さんは互いに目が合い、間抜けな声を出してしまった。

 真宮さんならともかく仲里さんの口から聞くと冗談には聞こえなくて、反応に困ってしまう。

「ええと……その……もうっ! 暑いですから早くお店に入りますよ!」

 言うと、俺と真宮さんを置いて、ミルクティーベージュの髪を揺らし、そのままお店の入り口へと歩きだす。

 コンビニの店内から漏れる照明の光に照らされた彼女の顔は耳まで真っ赤になっているのがハッキリと分かった。

 暑い理由って気温だけの問題じゃない……よな。

 ――ねぇ。

「ねぇ、春時」

「ん? あ、あぁ、なに真宮さん」

「帰ったら三人で入ろっか♡」

「なっ! なに言ってんだよ! 暑いんだろ! 早く店内に入れよな」
 
「春時かわいいなぁ♡」

 まったく……真宮さんは相変わらず俺をからかってくる。

 それにしてもさっきの仲里さんの発言……なんだか今夜の彼女は行動が大胆だ。急にどうしたんだろう?

 嬉しいけれど、なんだかこれはこれで困ってしまうなぁ……調子がくるってしまうというか、俺が持ってるイメージとかけ離れていくというか、あれじゃまるで真宮さんじゃないか。

 店の中から真宮さんが手を招く。

 そんな彼女の姿が、ちょっと可愛らしく見えて自然と表情が緩んでしまう。

「……とりあえず、スポドリ買わないとな」

 俺はコンビニの扉に手をかけ二人のもとへ足を運んだ……。
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