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「腹いっぱいだぜー」
腹をたたいて明が満足そうにつぶやいた。
俺は、売ったり買ったりするとポイントが付加されることについて説明した。
「いいんじゃねーの。気にしなくても」
「そうね。私は、卓郎のスキルを使わせてもらうとありがたいわ」
「そのポイントって、私達には関係ないし、卓郎君にそのくらいのメリットがあってもいいと思う」
「私も有紗と同じ考えよ」
「いいのかな。ポイントは俺の好きにしちゃって」
「気にするなよ。俺たちは、卓郎のスキル、使わせてもらいてーんだ。ちまちましたことは言わねーぜ」
「そうよ、卓郎。それは、あなたのスキルなんだから、気にすることはないわ」
「逆に、遠慮なく卓郎君のスキルを使わせてもらえるって感じよね」
「うん。それ、私も言いたかった」
「ありがとう。みんな」
俺は、心の閊えが取れるのを感じた。
「さて、それじゃあ、狩りを再開しますか!」
明の掛け声で、午後の狩が始まった。そしてその日は、その後、山羊型7匹の群れを狩り、5匹を買い取りに出し、2匹をギルドに運んで終了した。
今日の稼ぎは合計135万6千ゴルドであった。一人当たり27万1千ゴルドあまり1千である。
ギルドの酒場で清算
「最高記録更新じゃん!」
「すごいわ。普通一日、二匹くらいよね」
「てことは、3万ちょっと?」
「それでもけっこいい稼ぎだけど……ムフフ」
四人於視線が俺に集まる。
「卓郎のおかげよね」
「いや、みんなの狩の腕が良いんだろう」
「でも、普通二匹運んだら、狩りは終わりだよね。15匹も狩らないっていうか、狩っても運べないっていうか」
「俺の狩りの上手さは認めるけどさ、でも『買い取り』がなかったら、こうはいかねーからな」
「そうよ、みんな卓郎のおかげだわ」
「卓郎とパーティ組めてほんとによかった」
4人の言葉に感動して涙目になる卓郎。
今まで回りからダメ人間、役立たず、いない方がまし的な扱いを受けてきたのに、今初めて存在を認められたようで、腹の底から喜びが込み上げてくるのを感じた。
「ありがとう……」という言葉が自然と漏れる。熱いものが一筋、頬をつたう。
「泣いてるの?」
沙耶が卓郎の顔を小首をかしげて覗き込む。
俺は急いで頬を拭き、ごまかすように笑って見せる。
「ちょ、ちょっと目にゴミが入った。皆の役に立てて嬉しいよ」
「これからも、よろしく頼むぜ、卓郎。『買い取り』ってホントにべんりだな」
「そういえば卓郎、今日、何か動きが良かったわよね」
純子が気が付いたように話を変えた。
「そう。なんか早かったよね」
「そうそう。見てて私も思ったわ」
「そういや、ダッシュでおいて行かれたな。お前、あんなに早かったんだ?」
俺の速さは目に見えて早くなっていたようだ。確かに体感的にもそれは感じていた。やれば山羊型魔獣においつけそうな気がしていたのだ。つまり山羊型より俺のほうが早く走れるという感じ。
速さ173は相当なものらしい。
「あはは、ま、まあね」
笑ってその場をやり過ごす。
その後料理を頼みみんなで楽しく料理を囲む。一日の稼ぎが多いと晩飯も豪華にしても気にならないものである。ただ女子達の事を考えると遅くまで騒いでいるわけにもいかない。そこそこの時間で食事を終えると家路につく。
帰り道は純子と一緒だ。昨日より、少しはリラックスして話ができそうな気がしている。
「ねえ、卓郎。アンタ実力隠してるの?」
突然純子に質問され俺はハッとする。俺としては隠しているつもりはないけれど、急激なステータスの上昇は、実力を隠していたと思われても不思議はない。
「別に、隠しててもいいんだけどさ。能ある鷹は爪を隠すって言うしね」
「隠してないよ。でもここのところ成長が著しいっていうか、なんていうか」
俺の答えを聞いた純子はまじまじと俺を見つめてから溜息を吐いた。
「まあ、そういうことにしといてあげる。冒険者が実力をさらすのは良くない事だって聞くしね」
俺は、純子が俺の言葉を信じられないのは当然かなと自分の心を納得させる。普通にはあり得ないほどのステータスの上昇なのだから、仕方がない。成長や、訓練で筋力アップする量はたかが知れているのだ。
かと言って百点カードのチート能力を話すと白い目で見られそうで切り出しづらかった。
純子には、少し心の距離をとられてしまったような気がしている。やっぱり隠し事は良くないよね。たぶん俺が純子を信じていないと受けとられたのだ。
「じゃあね。明日もよろしく」
純子はそういうと去っていった。なんとなく冷や水をかけられたような気がしていた。
家に帰って大きなため息を吐き、ベッドに体を投げ出す。天井を見上げてみんなの笑顔を思い出す。明日ステータスをパーティのみんなに公開しようと考える。
ポイントを調べると、百点ポイントは166ポイントついていた。
「全体的に高い数値にしておけば、今後ステータスを伸ばしても不自然さが薄まるかもしれないな」
俺はポイントをステータスに割り振った。
百点ポイント0、銅級、冒険者レベルF、力の一撃
ステータス、HP:130/130 攻撃力:139 防御力:130
速度:173 知力:116 器用:130、
本当は、何かスキルを覚えたかったけど、それは明日以降でいいだろう。とりあえず知力以外は全部130以上でバランスをとった。このステータスを見せればきっと驚かれるのは間違いない。
さっき皆に見せようと思ったばかりなのに迷いが生じる。これ皆に見せていいやつかな?
純子だけに見せればいいんじゃないか? ほかの三人はあまり気にしてなさそうだったし……。
うん。そうしよう。気にしてそうな純子にだけ見せれば良いや。そう決めて俺は眠りについた。
腹をたたいて明が満足そうにつぶやいた。
俺は、売ったり買ったりするとポイントが付加されることについて説明した。
「いいんじゃねーの。気にしなくても」
「そうね。私は、卓郎のスキルを使わせてもらうとありがたいわ」
「そのポイントって、私達には関係ないし、卓郎君にそのくらいのメリットがあってもいいと思う」
「私も有紗と同じ考えよ」
「いいのかな。ポイントは俺の好きにしちゃって」
「気にするなよ。俺たちは、卓郎のスキル、使わせてもらいてーんだ。ちまちましたことは言わねーぜ」
「そうよ、卓郎。それは、あなたのスキルなんだから、気にすることはないわ」
「逆に、遠慮なく卓郎君のスキルを使わせてもらえるって感じよね」
「うん。それ、私も言いたかった」
「ありがとう。みんな」
俺は、心の閊えが取れるのを感じた。
「さて、それじゃあ、狩りを再開しますか!」
明の掛け声で、午後の狩が始まった。そしてその日は、その後、山羊型7匹の群れを狩り、5匹を買い取りに出し、2匹をギルドに運んで終了した。
今日の稼ぎは合計135万6千ゴルドであった。一人当たり27万1千ゴルドあまり1千である。
ギルドの酒場で清算
「最高記録更新じゃん!」
「すごいわ。普通一日、二匹くらいよね」
「てことは、3万ちょっと?」
「それでもけっこいい稼ぎだけど……ムフフ」
四人於視線が俺に集まる。
「卓郎のおかげよね」
「いや、みんなの狩の腕が良いんだろう」
「でも、普通二匹運んだら、狩りは終わりだよね。15匹も狩らないっていうか、狩っても運べないっていうか」
「俺の狩りの上手さは認めるけどさ、でも『買い取り』がなかったら、こうはいかねーからな」
「そうよ、みんな卓郎のおかげだわ」
「卓郎とパーティ組めてほんとによかった」
4人の言葉に感動して涙目になる卓郎。
今まで回りからダメ人間、役立たず、いない方がまし的な扱いを受けてきたのに、今初めて存在を認められたようで、腹の底から喜びが込み上げてくるのを感じた。
「ありがとう……」という言葉が自然と漏れる。熱いものが一筋、頬をつたう。
「泣いてるの?」
沙耶が卓郎の顔を小首をかしげて覗き込む。
俺は急いで頬を拭き、ごまかすように笑って見せる。
「ちょ、ちょっと目にゴミが入った。皆の役に立てて嬉しいよ」
「これからも、よろしく頼むぜ、卓郎。『買い取り』ってホントにべんりだな」
「そういえば卓郎、今日、何か動きが良かったわよね」
純子が気が付いたように話を変えた。
「そう。なんか早かったよね」
「そうそう。見てて私も思ったわ」
「そういや、ダッシュでおいて行かれたな。お前、あんなに早かったんだ?」
俺の速さは目に見えて早くなっていたようだ。確かに体感的にもそれは感じていた。やれば山羊型魔獣においつけそうな気がしていたのだ。つまり山羊型より俺のほうが早く走れるという感じ。
速さ173は相当なものらしい。
「あはは、ま、まあね」
笑ってその場をやり過ごす。
その後料理を頼みみんなで楽しく料理を囲む。一日の稼ぎが多いと晩飯も豪華にしても気にならないものである。ただ女子達の事を考えると遅くまで騒いでいるわけにもいかない。そこそこの時間で食事を終えると家路につく。
帰り道は純子と一緒だ。昨日より、少しはリラックスして話ができそうな気がしている。
「ねえ、卓郎。アンタ実力隠してるの?」
突然純子に質問され俺はハッとする。俺としては隠しているつもりはないけれど、急激なステータスの上昇は、実力を隠していたと思われても不思議はない。
「別に、隠しててもいいんだけどさ。能ある鷹は爪を隠すって言うしね」
「隠してないよ。でもここのところ成長が著しいっていうか、なんていうか」
俺の答えを聞いた純子はまじまじと俺を見つめてから溜息を吐いた。
「まあ、そういうことにしといてあげる。冒険者が実力をさらすのは良くない事だって聞くしね」
俺は、純子が俺の言葉を信じられないのは当然かなと自分の心を納得させる。普通にはあり得ないほどのステータスの上昇なのだから、仕方がない。成長や、訓練で筋力アップする量はたかが知れているのだ。
かと言って百点カードのチート能力を話すと白い目で見られそうで切り出しづらかった。
純子には、少し心の距離をとられてしまったような気がしている。やっぱり隠し事は良くないよね。たぶん俺が純子を信じていないと受けとられたのだ。
「じゃあね。明日もよろしく」
純子はそういうと去っていった。なんとなく冷や水をかけられたような気がしていた。
家に帰って大きなため息を吐き、ベッドに体を投げ出す。天井を見上げてみんなの笑顔を思い出す。明日ステータスをパーティのみんなに公開しようと考える。
ポイントを調べると、百点ポイントは166ポイントついていた。
「全体的に高い数値にしておけば、今後ステータスを伸ばしても不自然さが薄まるかもしれないな」
俺はポイントをステータスに割り振った。
百点ポイント0、銅級、冒険者レベルF、力の一撃
ステータス、HP:130/130 攻撃力:139 防御力:130
速度:173 知力:116 器用:130、
本当は、何かスキルを覚えたかったけど、それは明日以降でいいだろう。とりあえず知力以外は全部130以上でバランスをとった。このステータスを見せればきっと驚かれるのは間違いない。
さっき皆に見せようと思ったばかりなのに迷いが生じる。これ皆に見せていいやつかな?
純子だけに見せればいいんじゃないか? ほかの三人はあまり気にしてなさそうだったし……。
うん。そうしよう。気にしてそうな純子にだけ見せれば良いや。そう決めて俺は眠りについた。
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