そうだ、壁になりたい ~ ゲーム世界に転生した俺 ~

nionea

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ちょっと長い後日談3

2.学園生活2年目の新事実

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 端的に、表現するのが難しいが、俺達は今困惑している。
 俺、に限った表現をすると、

 ・恋ロマ(18禁乙女ゲー)の世界だやっほい!
   ↓ 実は…
 ・恋ロマ(御本家二次創作BLゲー)の世界だったうっほい!!
   ↓ まさか…
 ・恋ロマ(?)の世界かもしれない?!

 って状況。
 問題は勿論最後の(?)の部分。
 事の起こりは今日の早朝。
 最近、ゼウスとイースは普通にイース家で夜に逢瀬を重ねているらしいので、俺達は図書館通いはしてないんだけど。早朝という時間には色々面白い事があるので、相変わらず朝も早くから校舎で会っている。
 そして、いつも通りに楽しく過ごして、教室に向かう道すがらだった。
「お待ちなさい!」
 と、言う声に、何か面白そうな気配を感じて振り返った。正直、この時は自分達が呼び止められた自覚はなかった。誰かが呼び止められたぞ、何だ何だ、という野次馬根性だった。
 が、振り返ったそこには、腕を組んで仁王立ちするピンク頭の美少女が居て、俺達、というかニアさんを真っ直ぐに見ていた。
 ニアさんの髪がはっきりしたピンクなのに対して同じピンクだがパステル感の有る柔らかな風合いだ。目はピンクではなく淡い空色。なんか、きっとした目元や押し出しの強い感じで、色合いは大人しいはずなのに、ニアさんより派手な印象がある。
 制服のタイを見るに、一年生のようだ。
「ニア・ジェストですわね!」
 既に公爵家の人間になったニアさんを呼び捨てにするとは、彼女はいったい何者だろう。そして、俺達が呼び止められていたんだな。
「この私がヒロインとして覚醒したからには、貴方の好きにはさせませんわ! 魅了の魔法なんて、私の聖女としての純白の魔法で消し飛ばしてみせます! 恋ロマの世界で王妃となるのはこの私よ!」
 事態が飲み込めない俺達を残して、言いたいだけ言い切ったらしい彼女、後で知ったがフレア・マートン伯爵家令嬢は、颯爽と去って行った。
「え? 何? 今の…」
「パステルピンクの美少女でしたね、まるで乙女ゲームのヒロインみたいな、って事しか解んないです」
 呆然とした俺達は、予鈴の鐘に背を押されて教室に駆け込むまで、困惑顔で無言となってしまった。
 いや、頭では色々考えまくってたんだけど、お互いまとまらなかった訳で。
 それで結局、話題に触れないまま、昼休みを迎えた訳で。
 で、イマイチ美味しくいただけないコッペサンドを食べきったら、アデル様に呼び出された訳で。
「あの女は何だ?」
 と、不機嫌そうに問いかけられても困る訳なんだよ。俺達も何が何やら。
「「こっちが知りたいです」」
 思わずハモってしまった。
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