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〜兄弟の絆〜
愛の誓い
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ロビナス村の村長は緊張で冷や汗が止まらなかった。ダラダラと吹き出る汗を拭きながら目の前に座っている大男をチラチラ見ていた。村長の緊張の原因はこの目の前に堂々と鎮座している大男だった。それもそのはずこの大男の正体はルーン大国の者なら知らない人はいないほど有名な将軍、夜叉神将軍その人だった。
ルーン大国最強と名高い将軍は、ミラを護衛するため大勢の配下の兵士を連れてロビナス村に着ていた。そのため朝からロビナス村は大勢の兵士で物々しい雰囲気に包まれた。
(早くミラの準備は終わらないのか?)
ミラは隣村の嫁ぎ先に行くための準備をしていた。早朝から村の女達が大勢集まってミラを花嫁衣装に着替えさせていた。村長は夜叉神将軍の緊張に耐えられず一刻も早くミラの着替えが終わるのを天に祈った。
「そんなに嫁にやるのが嫌なのか?」
夜叉神将軍は村長がソワソワしているのをイライラしていると勘違いしたようで声を掛けてきた。
「え? あ……ち、違います。そ、その……緊張してしまって……」
「ん? なんだ、そうなのか? そんなに緊張することはない」
「は、はあ~~」
村長は気の抜けた返事をして返した。折角将軍から声を掛けてもらったのにもう少し話を続けなければと思い、一番気になっていることを聞いてみた。
「あの~~」
「ん? 何だ?」
「ど、どうして夜叉人将軍ほどの方が、この村に来られたのでしょうか?」
「ああ。嫁ぎ先の隣村の男は私の甥っ子でね」
「え?! そうだったんですか!!」
「ああ。甥っ子に花嫁さんを無事に連れて来てほしいと頼まれてね」
「それは、それは、頼もしい限りですね」
「ハッハッハ~~、なんとしても無事に届けなければな」
「夜叉神将軍の軍勢に喧嘩を売るなんてことは、ギルディアのエルフでも絶対に無理でしょう」
村長がそう言うと気を良くしたのか夜叉神は声を上げて笑った。その時『ガラガラガラ』扉が開く音がして中から村の女達がズラヅラと出てきた。
「準備は整いましたよ~~。男ども!! と~~ってもきれいだからって、腰を抜かすなよ~~」
女達は自慢気に言った。
「さあ、ミラさん恥ずかしがらずに出ておいで~~」
その声でゆっくりと花嫁衣装に着替えたミラが部屋から出てきた。艷やかな黒髪をアップにして純白の白無垢の着物から細くしなやかな手足が伸び、まるでどこかの国の王女様のような出立にその場に居たもの視線を釘付けにした。望まぬ恋をする儚さが一層ミラを美しく見せ、この世のものとは思えないほど妖艶で神々しいほどにきれいだった。
兵士達はその美しさに声がでないほど驚いた。
「こ、これは……、とても美しい。甥っ子にはもったいないな」
ミラの出立に将軍は心から称賛した。
「さあ、ミラさん早く牛車に乗った! 乗った!」
村長は美しくなったミラに気を良くしてミラを牛車に乗せるようにエスコートした。
「は、はい……」
ミラは村長に言われるまま、牛車に乗り込んだ。
「よし! それでは出発するぞ!!」
夜叉神将軍を先頭に兵士達が牛車を取り囲むように護衛する形になり、まるで王族の行進のような物々しい隊列となってロビナス村を後にした。
ロビナス村の外れまで来たとき、後方に居た兵士が何かを発見して叫んだ。
「だ、誰だ貴様! 待て!!」
夜叉神将軍は叫び声に気づいて後ろを振り返ると一人の男が走りながら突っ込んできた。
「ミラーーーー! ミラーーーー!! 待ってくれーーー!!」
兵士たちは男を取り囲むと取り押さえようと男に飛びついた。大勢の兵士に取り押さえられているのにも関わらず、男はミラの乗る牛車に一歩でも近づきたいのか必死で抵抗した。
(マルクスさんの声? どうして?)
牛車の中に居たミラにマルクスの声が聞こえた。ミラは今にも牛車から飛び出したい気持ちを必死で抑えた。マルクスは大勢の兵士に取り押さえられながらも必死で抵抗しているようだった。その時、兵士の一人がマルクスの頭を掴んで地面に叩きつけた。
「ミラーーー!! ウァーーー!」
マルクスの叫び声が聞こえた瞬間、ミラは牛車から飛び出していた。抑えようのない気持ちに体が勝手に動いていた。せっかくの髪飾りも外れて艷やかな黒髪を振り乱して、草履も履かずに素足のままマルクスのもとに駆け寄った。
「やめてーーーーーーー!!! ひどいことしないで!!!」
ミラは泣きながらマルクスのもとに走った。泣きながら走ってくる姿を見たマルクスは精一杯の力を振り絞ると周りの兵士を振り払いミラのもとに駆け寄った。
「ミラーーーーー!!!」
二人はそのまま強く抱き合った。まるで磁石のように惹かれ合い、もともとひとつの生き物だったかのように二人は互いを抱きしめた。
「どうして……? 来たんですか?」
「ごめんよミラ。君を不幸にしてしまうんじゃないかって、ずっと怖かったんだ。俺と一緒にいても君を幸せにできないんじゃないかって、でも、それは間違っていることに気づいたんだ。君を幸せにできるのは俺なんだ、世界で唯一それができるのは俺なんだって気づいたんだ。君を苦しめるあらゆる残酷なことから君を守ると誓うよ。だから俺と一緒になろう」
「だ、駄目です。 マルクスさんにとって私は障害になります」
「そんなことはない!! 俺を……、俺だけを信じてついてきてほしい」
「そ、そんな……、ほ、本当に……マルクスさんはそれで良いんですか……」
泣きながらミラはマルクスを見た。
「俺たちの歩く道は苦しい道になるだろう、でもその道を二人で一緒に歩いて行こう、だからミラ俺と結婚しよう」
マルクスはミラの前に跪くと手を出した。ミラはすぐにその手を握った。
「二人で歩む道がどんなに険しくて困難な道でもどこまでも着いていきます。だから、もう離さないでください」
「ああ。もう二度と離すもんか」
マルクスは立ち上がると再び抱きしめ合った。
抱き合う二人を見ていた夜叉神将軍はロビナス村の村長を睨んだ。
「おい。あれはどういうことだ?」
「い……いえ……そ……それが……」
村長は夜叉神に詰め寄られどうして良いかわからず混乱していた。見かねた兵士が夜叉神のそばに来ると耳打ちした。
「将軍、あいつは、ギルディアのエルフです。しかもギルティークラウンです」
「ああ。確かにあの服はギルティークラウンの制服のようだな」
「こいつはチャンスですよ。あいつを捕虜にできればあのボルダーの基地を攻略できるかもしれませんね」
夜叉神は兵士の提案にいい考えだな、と言うと二人のもとに近寄った。
「おい。お前、名前は?」
「俺はギルディアのマルクスだ」
「なぜ魔法を使わない。ギルティークラウンだったらその気になればこの場の兵士の一人や二人殺すこともできただろう」
「俺は戦いをするために、ここに来たんじゃない。俺が暴れるとミラやこの村の住人に迷惑がかかってしまう」
「いい度胸だな。ここから生きて帰れると思うなよ」
「俺をどうするつもりだ」
「フン! どうしてほしい?」
夜叉神はそう言うと腰の刀を抜いてマルクスの喉元に突きつけた。
その瞬間『ガキィイイーーーン!』という音とともに将軍の刀は弾き返された。見ると男が二人マルクスを庇うように立っていた。
「将軍。ここは退いてください!」
「お前は誰だ?」
「俺の名前はダンテ。ミラの弟です」
「お前は? ルーンの兵士か?」
「はい。そうです」
「ルーンの兵士とあろうものが、ギルディアの肩をもつことがどういうことかわかっているのか?」
ダンテはすぐに土下座をして夜叉神に懇願した。
「愛し合う二人の間にルーンもギルディアも関係ありません。ここは見逃してもらえませんか?」
「フン! ルーンもギルディアも関係ないか……、おいお前達! 興が冷めた帰るぞ!」
「え? し、将軍? 良いんですか? こいつを捕らえると戦況が変わりますよ。ボルダーのエルフたちを撃退できますよ」
「良いんだ! 早くしろ!」
夜叉神はそう言うと部下の兵士を引き連れて帰っていった。去り際に振り返るとマルクスを見た。
「戦場で会ったら命はないものと思え!」
「ああ。戦場で会おう」
「フン! ミラをよろしく頼むぞ。甥っ子の嫁さんをさらったんだ、不幸にしたらただじゃ置かないからな」
「ああ。絶対に幸せにしてみせる」
夜叉神将軍は若い二人の姿を見て自分も昔、若かりし頃エルフの女性を愛していたことを思い出した。
(ナルディア……、俺は君を守れなかった)
夜叉神の軍勢はそのままその場を後にした。
ルーン大国最強と名高い将軍は、ミラを護衛するため大勢の配下の兵士を連れてロビナス村に着ていた。そのため朝からロビナス村は大勢の兵士で物々しい雰囲気に包まれた。
(早くミラの準備は終わらないのか?)
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「え? あ……ち、違います。そ、その……緊張してしまって……」
「ん? なんだ、そうなのか? そんなに緊張することはない」
「は、はあ~~」
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「あの~~」
「ん? 何だ?」
「ど、どうして夜叉人将軍ほどの方が、この村に来られたのでしょうか?」
「ああ。嫁ぎ先の隣村の男は私の甥っ子でね」
「え?! そうだったんですか!!」
「ああ。甥っ子に花嫁さんを無事に連れて来てほしいと頼まれてね」
「それは、それは、頼もしい限りですね」
「ハッハッハ~~、なんとしても無事に届けなければな」
「夜叉神将軍の軍勢に喧嘩を売るなんてことは、ギルディアのエルフでも絶対に無理でしょう」
村長がそう言うと気を良くしたのか夜叉神は声を上げて笑った。その時『ガラガラガラ』扉が開く音がして中から村の女達がズラヅラと出てきた。
「準備は整いましたよ~~。男ども!! と~~ってもきれいだからって、腰を抜かすなよ~~」
女達は自慢気に言った。
「さあ、ミラさん恥ずかしがらずに出ておいで~~」
その声でゆっくりと花嫁衣装に着替えたミラが部屋から出てきた。艷やかな黒髪をアップにして純白の白無垢の着物から細くしなやかな手足が伸び、まるでどこかの国の王女様のような出立にその場に居たもの視線を釘付けにした。望まぬ恋をする儚さが一層ミラを美しく見せ、この世のものとは思えないほど妖艶で神々しいほどにきれいだった。
兵士達はその美しさに声がでないほど驚いた。
「こ、これは……、とても美しい。甥っ子にはもったいないな」
ミラの出立に将軍は心から称賛した。
「さあ、ミラさん早く牛車に乗った! 乗った!」
村長は美しくなったミラに気を良くしてミラを牛車に乗せるようにエスコートした。
「は、はい……」
ミラは村長に言われるまま、牛車に乗り込んだ。
「よし! それでは出発するぞ!!」
夜叉神将軍を先頭に兵士達が牛車を取り囲むように護衛する形になり、まるで王族の行進のような物々しい隊列となってロビナス村を後にした。
ロビナス村の外れまで来たとき、後方に居た兵士が何かを発見して叫んだ。
「だ、誰だ貴様! 待て!!」
夜叉神将軍は叫び声に気づいて後ろを振り返ると一人の男が走りながら突っ込んできた。
「ミラーーーー! ミラーーーー!! 待ってくれーーー!!」
兵士たちは男を取り囲むと取り押さえようと男に飛びついた。大勢の兵士に取り押さえられているのにも関わらず、男はミラの乗る牛車に一歩でも近づきたいのか必死で抵抗した。
(マルクスさんの声? どうして?)
牛車の中に居たミラにマルクスの声が聞こえた。ミラは今にも牛車から飛び出したい気持ちを必死で抑えた。マルクスは大勢の兵士に取り押さえられながらも必死で抵抗しているようだった。その時、兵士の一人がマルクスの頭を掴んで地面に叩きつけた。
「ミラーーー!! ウァーーー!」
マルクスの叫び声が聞こえた瞬間、ミラは牛車から飛び出していた。抑えようのない気持ちに体が勝手に動いていた。せっかくの髪飾りも外れて艷やかな黒髪を振り乱して、草履も履かずに素足のままマルクスのもとに駆け寄った。
「やめてーーーーーーー!!! ひどいことしないで!!!」
ミラは泣きながらマルクスのもとに走った。泣きながら走ってくる姿を見たマルクスは精一杯の力を振り絞ると周りの兵士を振り払いミラのもとに駆け寄った。
「ミラーーーーー!!!」
二人はそのまま強く抱き合った。まるで磁石のように惹かれ合い、もともとひとつの生き物だったかのように二人は互いを抱きしめた。
「どうして……? 来たんですか?」
「ごめんよミラ。君を不幸にしてしまうんじゃないかって、ずっと怖かったんだ。俺と一緒にいても君を幸せにできないんじゃないかって、でも、それは間違っていることに気づいたんだ。君を幸せにできるのは俺なんだ、世界で唯一それができるのは俺なんだって気づいたんだ。君を苦しめるあらゆる残酷なことから君を守ると誓うよ。だから俺と一緒になろう」
「だ、駄目です。 マルクスさんにとって私は障害になります」
「そんなことはない!! 俺を……、俺だけを信じてついてきてほしい」
「そ、そんな……、ほ、本当に……マルクスさんはそれで良いんですか……」
泣きながらミラはマルクスを見た。
「俺たちの歩く道は苦しい道になるだろう、でもその道を二人で一緒に歩いて行こう、だからミラ俺と結婚しよう」
マルクスはミラの前に跪くと手を出した。ミラはすぐにその手を握った。
「二人で歩む道がどんなに険しくて困難な道でもどこまでも着いていきます。だから、もう離さないでください」
「ああ。もう二度と離すもんか」
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「い……いえ……そ……それが……」
村長は夜叉神に詰め寄られどうして良いかわからず混乱していた。見かねた兵士が夜叉神のそばに来ると耳打ちした。
「将軍、あいつは、ギルディアのエルフです。しかもギルティークラウンです」
「ああ。確かにあの服はギルティークラウンの制服のようだな」
「こいつはチャンスですよ。あいつを捕虜にできればあのボルダーの基地を攻略できるかもしれませんね」
夜叉神は兵士の提案にいい考えだな、と言うと二人のもとに近寄った。
「おい。お前、名前は?」
「俺はギルディアのマルクスだ」
「なぜ魔法を使わない。ギルティークラウンだったらその気になればこの場の兵士の一人や二人殺すこともできただろう」
「俺は戦いをするために、ここに来たんじゃない。俺が暴れるとミラやこの村の住人に迷惑がかかってしまう」
「いい度胸だな。ここから生きて帰れると思うなよ」
「俺をどうするつもりだ」
「フン! どうしてほしい?」
夜叉神はそう言うと腰の刀を抜いてマルクスの喉元に突きつけた。
その瞬間『ガキィイイーーーン!』という音とともに将軍の刀は弾き返された。見ると男が二人マルクスを庇うように立っていた。
「将軍。ここは退いてください!」
「お前は誰だ?」
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「お前は? ルーンの兵士か?」
「はい。そうです」
「ルーンの兵士とあろうものが、ギルディアの肩をもつことがどういうことかわかっているのか?」
ダンテはすぐに土下座をして夜叉神に懇願した。
「愛し合う二人の間にルーンもギルディアも関係ありません。ここは見逃してもらえませんか?」
「フン! ルーンもギルディアも関係ないか……、おいお前達! 興が冷めた帰るぞ!」
「え? し、将軍? 良いんですか? こいつを捕らえると戦況が変わりますよ。ボルダーのエルフたちを撃退できますよ」
「良いんだ! 早くしろ!」
夜叉神はそう言うと部下の兵士を引き連れて帰っていった。去り際に振り返るとマルクスを見た。
「戦場で会ったら命はないものと思え!」
「ああ。戦場で会おう」
「フン! ミラをよろしく頼むぞ。甥っ子の嫁さんをさらったんだ、不幸にしたらただじゃ置かないからな」
「ああ。絶対に幸せにしてみせる」
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