218 / 321
図書室でお勉強
しおりを挟む
「はぁ~~~ぜっんぜん終わんないよ……」
「こら、そんな声を上げないの」
そう言うと、フィリスが私の口に人差し指を当てた。
私は、そんなフィリスの手をどかし、ジトっとでフィリスの事を見つめた。
「だって……これ全然終わらないんだもん」
これ、というのは、机の上に置かれている問題集で。
この間、ルカに沙羅はこの本を読んでお勉強しましょうね、と渡された物で
確かに、基礎の勉強は大切だと私も思うけれど、思うけれどさ……
「この量は流石に多すぎるよ……」
「仕方ないでしょう?これも、聖女になる為に大切な事なんです」
「うぅ……今日のフィリスは鬼だよぉ……」
机に突っ伏しながら、私はフィリスに向かって愚痴をこぼす。
でも、私の愚痴を聞いてもフィリスは手を動かしなさいと言って聞いてくれない。
私は、はぁ……とため息を吐きながら、問題集に視線を移した。
「どうですか、お二人ともお勉強の方は」
「アマミヤさん!それが全然進まなくて……」
「ふふ、確かにこの量をこなすのは大変ですよね」
「ですよね!?」
アマミヤさんの言葉に私はパッと顔を上げた。
アマミヤさんはそんな私を見てクスクスと笑ってから、優しく微笑む。
すると、フィリスがじーっと私の事を見つめる。
その表情は、ちょっと怒ってる様なそんな表情に見えた。
「沙羅は、私よりアマミヤさんの方が好きなのね?」
そう言うと、フィリスはぷいっとそっぽを向いてしまった。
そんなフィリスの様子を見て、私は慌てて否定する。
「違うよ……!?私が好きなのはフィリスで……って私何言って……
とにかく違うから!!」
「ふーん……ならいいですけど……」
「お二人は仲良しさんなんですね、邪魔者は退散しましょう。お勉強頑張ってね」
そう言って、アマミヤさんはクスクスと楽しそうに笑いながら去っていってしまった。
そんなアマミヤさんの後姿を見つめつつ私ははぁ……と小さくため息をこぼす。
するとフィリスが私にそっと声を掛けてきた。
その声色は何処か不安そうで……
「ごめんなさい……私、また沙羅に変なところを見せて……」
「ううん、私も悪かった。勉強、再開しよっか」
「はい……!頑張りましょう」
*******
「ふぅ、これで半分……」
「沙羅!よく頑張りました、少し休憩をしましょうか」
そう言って、ルカは私に小さなキャンディを手渡した。
私はそのキャンディを口に含んで、じんわりと甘さが広がるのを感じる。
「おいしい……」
「良かった、疲れている時は甘いものが1番ですから」
そう言って、フィリスは優しい顔で微笑んだ。
私は、口の中のキャンディをコロコロと転がして溶かしながら
窓の外を眺めた、窓の外からは生徒たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
「皆部活頑張ってるんだねぇ~そう言えば、フィリスって何か部活に
入ってるの?」
「いいえ、特にやりたい事も無かったので」
「そうなの?まぁ、私も入ってないけどさ……まぁ、今は部活よりフィリス達と過ごす方が楽しいから」
私がそう言うと、フィリスは嬉しそうに微笑んだ。
そして、フィリスも私も沙羅と過ごすのは楽しいです。と言って
私に抱き着いた。
「えへへ、お互い同じ気持ちだね」
「はいっ」
そう言って、二人で笑いあっていると……
後ろから、コホンっと席払いの声が聞こえて振り返ると
そこには、少し気まずそうな顔を浮かべたウィル先生が立っていた。
「こら、そんな声を上げないの」
そう言うと、フィリスが私の口に人差し指を当てた。
私は、そんなフィリスの手をどかし、ジトっとでフィリスの事を見つめた。
「だって……これ全然終わらないんだもん」
これ、というのは、机の上に置かれている問題集で。
この間、ルカに沙羅はこの本を読んでお勉強しましょうね、と渡された物で
確かに、基礎の勉強は大切だと私も思うけれど、思うけれどさ……
「この量は流石に多すぎるよ……」
「仕方ないでしょう?これも、聖女になる為に大切な事なんです」
「うぅ……今日のフィリスは鬼だよぉ……」
机に突っ伏しながら、私はフィリスに向かって愚痴をこぼす。
でも、私の愚痴を聞いてもフィリスは手を動かしなさいと言って聞いてくれない。
私は、はぁ……とため息を吐きながら、問題集に視線を移した。
「どうですか、お二人ともお勉強の方は」
「アマミヤさん!それが全然進まなくて……」
「ふふ、確かにこの量をこなすのは大変ですよね」
「ですよね!?」
アマミヤさんの言葉に私はパッと顔を上げた。
アマミヤさんはそんな私を見てクスクスと笑ってから、優しく微笑む。
すると、フィリスがじーっと私の事を見つめる。
その表情は、ちょっと怒ってる様なそんな表情に見えた。
「沙羅は、私よりアマミヤさんの方が好きなのね?」
そう言うと、フィリスはぷいっとそっぽを向いてしまった。
そんなフィリスの様子を見て、私は慌てて否定する。
「違うよ……!?私が好きなのはフィリスで……って私何言って……
とにかく違うから!!」
「ふーん……ならいいですけど……」
「お二人は仲良しさんなんですね、邪魔者は退散しましょう。お勉強頑張ってね」
そう言って、アマミヤさんはクスクスと楽しそうに笑いながら去っていってしまった。
そんなアマミヤさんの後姿を見つめつつ私ははぁ……と小さくため息をこぼす。
するとフィリスが私にそっと声を掛けてきた。
その声色は何処か不安そうで……
「ごめんなさい……私、また沙羅に変なところを見せて……」
「ううん、私も悪かった。勉強、再開しよっか」
「はい……!頑張りましょう」
*******
「ふぅ、これで半分……」
「沙羅!よく頑張りました、少し休憩をしましょうか」
そう言って、ルカは私に小さなキャンディを手渡した。
私はそのキャンディを口に含んで、じんわりと甘さが広がるのを感じる。
「おいしい……」
「良かった、疲れている時は甘いものが1番ですから」
そう言って、フィリスは優しい顔で微笑んだ。
私は、口の中のキャンディをコロコロと転がして溶かしながら
窓の外を眺めた、窓の外からは生徒たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
「皆部活頑張ってるんだねぇ~そう言えば、フィリスって何か部活に
入ってるの?」
「いいえ、特にやりたい事も無かったので」
「そうなの?まぁ、私も入ってないけどさ……まぁ、今は部活よりフィリス達と過ごす方が楽しいから」
私がそう言うと、フィリスは嬉しそうに微笑んだ。
そして、フィリスも私も沙羅と過ごすのは楽しいです。と言って
私に抱き着いた。
「えへへ、お互い同じ気持ちだね」
「はいっ」
そう言って、二人で笑いあっていると……
後ろから、コホンっと席払いの声が聞こえて振り返ると
そこには、少し気まずそうな顔を浮かべたウィル先生が立っていた。
0
あなたにおすすめの小説
「最高の縁談なのでしょう?なら、かわってあげたら喜んでくれますよね!」
みっちぇる。
恋愛
侯爵令嬢のリコリスは20歳。立派な嫁きおくれである。
というのも、義母がなかなかデビューさせてくれないのだ。
なにか意図を感じつつも、周りは義母の味方ばかり。
そん中、急にデビュタントの許可と婚約を告げられる。
何か裏がある――
相手の家がどういうものかを知り、何とかしようとするリコリス。
でも、非力なリコリスには何も手段がない。
しかし、そんな彼女にも救いの手が……?
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
聖女の魔力を失い国が崩壊。婚約破棄したら、彼と幼馴染が事故死した。
佐藤 美奈
恋愛
聖女のクロエ公爵令嬢はガブリエル王太子殿下と婚約していた。しかしガブリエルはマリアという幼馴染に夢中になり、隠れて密会していた。
二人が人目を避けて会っている事をクロエに知られてしまい、ガブリエルは謝罪して「マリアとは距離を置く」と約束してくれる。
クロエはその言葉を信じていましたが、実は二人はこっそり関係を続けていました。
その事をガブリエルに厳しく抗議するとあり得ない反論をされる。
「クロエとは婚約破棄して聖女の地位を剥奪する!そして僕は愛するマリアと結婚して彼女を聖女にする!」
「ガブリエル考え直してください。私が聖女を辞めればこの国は大変なことになります!」
「僕を騙すつもりか?」
「どういう事でしょう?」
「クロエには聖女の魔力なんて最初から無い。マリアが言っていた。それにマリアのことを随分といじめて嫌がらせをしているようだな」
「心から誓ってそんなことはしておりません!」
「黙れ!偽聖女が!」
クロエは婚約破棄されて聖女の地位を剥奪されました。ところが二人に天罰が下る。デート中にガブリエルとマリアは事故死したと知らせを受けます。
信頼していた婚約者に裏切られ、涙を流し悲痛な思いで身体を震わせるクロエは、急に頭痛がして倒れてしまう。
――目覚めたら一年前に戻っていた――
聖女を追い出しても平気だと思っていた国の末路
藤原遊
ファンタジー
聖女が国を去った日、神官長は分かっていた。
この国は、彼女を軽く扱いすぎたのだと。
「聖女がいなくても平気だ」
そう言い切った王子と人々は、
彼女が“何もしていない”まま国が崩れていく現実を、
やがて思い知ることになる。
――これは、聖女を追い出した国の末路を、
静かに見届けた者の記録。
婚約破棄したくせに、聖女の能力だけは貸して欲しいとか……馬鹿ですか?
マルローネ
恋愛
ハーグリーブス伯爵家には代々、不思議な能力があった。
聖女の祈りで業務の作業効率を上げられるというものだ。
範囲は広いとは言えないが、確実に役に立つ能力であった。
しかし、長女のエメリ・ハーグリーブスは婚約者のルドルフ・コーブル公爵令息に婚約破棄をされてしまう。そして、進めていた事業の作業効率は計画通りには行かなくなり……。
「婚約破棄にはなったが、お前の聖女としての能力は引き続き、我が領地経営に活かしたいのだ。協力してくれ」
「ごめんなさい……意味が分かりません」
エメリは全力で断るのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる