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学園編
ターゲットに接近
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「えっと……ここであってますよね……?」
私は今、とあるカフェの前に来ています。
お昼休みを利用して、あかりが奏と二人で話をしたいと言って呼び出してもらったんです。
まぁ、話したいのはあかりじゃなくて私なんですけどね。
お兄様の作戦はこうです、奏は多分私が話したいと言っても素直に来るとは
思いません、なのであかりに用があると呼び出してもらいます。
あかりは離れ所から私達を観察して、私は奏と話す、それだけです。
正直、上手くいくか分からないけど……やるしかないよね。
でも、何だか騙してるみたいで申し訳ないな……そんな事を考えながら、扉を開けるとカランカランという音が鳴り響き 店員さんがこちらへ駆け寄ってきた。
「いらっしゃいませー!お客様は何名様でしょうか?」
「えっと、待ち合わせしているのですが」
「かしこまりました!では、そちらのお席にご案内しますね!」
元気の良い店員に促されるまま私は店内へと足を踏み入れた。
中に入ると、そこにはレトロな雰囲気の漂うアンティーク調の家具が置かれており 壁際には、観葉植物が置かれていた。
とてもオシャレな空間で思わずキョロキョロと周りを見渡してしまう。
すると、窓際の一番奥のテーブルに座っている人物を見つけた、奏だ。
私は、すぅ、と軽く深呼吸をして声を掛けた。
「えっと…こんにちは、柊さん」
「……あなたは確か小鳥遊さん」
「はい、同じクラスの小鳥遊百って言います。突然呼び出すような真似してすみませんでした」
「はぁ……あかりが用があるって言ってたのは君だったんだ、帰る」
「ちょっ!ちょっと待ってください……!!」
「……何ですか」
「あの……少しだけお時間いいですか……?」
「…………」
無言のまま睨まれてしまった……!やっぱりダメなのかな
ううん、これもあかりと私の為……!それに、私だってあかりをいじめるつもりなんてこれっぽっちもないんだから……!!
「……あかりが、心配なんですね」
「……!なんで君が名前を……」
「安心してください、私は噂にあるよな事はしてません、ただあの子と仲良くなりたいんです」
「……どうして?」
「友達になりたいのにどうしても無いでしょう?」
「それは、そうだね。でも、君に何か裏があったら?最初は好意的に近づいてきたくせに、いざとなったら手のひら返しして虐めてきた奴らを僕は何人も見て来た。だから、信じられないんだよ。」
「あかりの事、大切に思ってるんですね…でも、私はそんな人とは違います
心から友達になりたいと思っています、あかりとそれと柊さんとも」
私は必死になって、奏に訴えた。
すると、彼女は小さくため息を吐くと私に向き直り、椅子を引いてくれた。
「俺とも……?はは、変わってるって言われない?君」
「そんな事は……でも、本当の気持ちなんですよ。私はあかりと、柊さんと仲良しになれたらって」
「はぁ……分かった。でも、まだ信用はしてない、それだけは覚えておいて」
そう言うと、奏は手を差し出してきた。
私は嬉しくなって、その手を握り返した。
「ありがとうございます……!!」
「別に、礼を言われる程のことじゃないと思うけど……じゃあ、俺はこの辺で」
「今日は本当にありがとうございました……!!」
「ん、じゃあね」
そう言って
奏はその場を立ち去って行った。
奏の姿が見えなくなるまで、私はその背中を見つめていた。
「さて、上手くいくといいんだけど……」
私は不安に思いながらも、あかりが待機している場所へと向かった。
私は今、とあるカフェの前に来ています。
お昼休みを利用して、あかりが奏と二人で話をしたいと言って呼び出してもらったんです。
まぁ、話したいのはあかりじゃなくて私なんですけどね。
お兄様の作戦はこうです、奏は多分私が話したいと言っても素直に来るとは
思いません、なのであかりに用があると呼び出してもらいます。
あかりは離れ所から私達を観察して、私は奏と話す、それだけです。
正直、上手くいくか分からないけど……やるしかないよね。
でも、何だか騙してるみたいで申し訳ないな……そんな事を考えながら、扉を開けるとカランカランという音が鳴り響き 店員さんがこちらへ駆け寄ってきた。
「いらっしゃいませー!お客様は何名様でしょうか?」
「えっと、待ち合わせしているのですが」
「かしこまりました!では、そちらのお席にご案内しますね!」
元気の良い店員に促されるまま私は店内へと足を踏み入れた。
中に入ると、そこにはレトロな雰囲気の漂うアンティーク調の家具が置かれており 壁際には、観葉植物が置かれていた。
とてもオシャレな空間で思わずキョロキョロと周りを見渡してしまう。
すると、窓際の一番奥のテーブルに座っている人物を見つけた、奏だ。
私は、すぅ、と軽く深呼吸をして声を掛けた。
「えっと…こんにちは、柊さん」
「……あなたは確か小鳥遊さん」
「はい、同じクラスの小鳥遊百って言います。突然呼び出すような真似してすみませんでした」
「はぁ……あかりが用があるって言ってたのは君だったんだ、帰る」
「ちょっ!ちょっと待ってください……!!」
「……何ですか」
「あの……少しだけお時間いいですか……?」
「…………」
無言のまま睨まれてしまった……!やっぱりダメなのかな
ううん、これもあかりと私の為……!それに、私だってあかりをいじめるつもりなんてこれっぽっちもないんだから……!!
「……あかりが、心配なんですね」
「……!なんで君が名前を……」
「安心してください、私は噂にあるよな事はしてません、ただあの子と仲良くなりたいんです」
「……どうして?」
「友達になりたいのにどうしても無いでしょう?」
「それは、そうだね。でも、君に何か裏があったら?最初は好意的に近づいてきたくせに、いざとなったら手のひら返しして虐めてきた奴らを僕は何人も見て来た。だから、信じられないんだよ。」
「あかりの事、大切に思ってるんですね…でも、私はそんな人とは違います
心から友達になりたいと思っています、あかりとそれと柊さんとも」
私は必死になって、奏に訴えた。
すると、彼女は小さくため息を吐くと私に向き直り、椅子を引いてくれた。
「俺とも……?はは、変わってるって言われない?君」
「そんな事は……でも、本当の気持ちなんですよ。私はあかりと、柊さんと仲良しになれたらって」
「はぁ……分かった。でも、まだ信用はしてない、それだけは覚えておいて」
そう言うと、奏は手を差し出してきた。
私は嬉しくなって、その手を握り返した。
「ありがとうございます……!!」
「別に、礼を言われる程のことじゃないと思うけど……じゃあ、俺はこの辺で」
「今日は本当にありがとうございました……!!」
「ん、じゃあね」
そう言って
奏はその場を立ち去って行った。
奏の姿が見えなくなるまで、私はその背中を見つめていた。
「さて、上手くいくといいんだけど……」
私は不安に思いながらも、あかりが待機している場所へと向かった。
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