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学園編
作戦会議その2
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「どう、上手く話せた?」
「お兄様!それに玲央様まで…どうしたのですか?」
「二人だけじゃ心配だったからね、それでどう?」
お兄様は楽しげな笑みを浮かべながら、そう聞いて来た。
どうやら、私の答えを期待しているようだ。
あかりも、黙ったまま私に視線を送っている。
「はい、ちゃんと話せたと思います…でも、やっぱりまだ不安です…」
「そうだよねぇ、私は奏がすぐ帰っちゃうと思ってたから驚いた」
「なるほどね、よし!じゃあ次の作戦会議しようか」
「作戦会議…ですか?」
「うん、次は玲央くんにも参加してもらうからね?」
「俺もですか?分かりました」
お兄様の言葉に、玲央様は笑顔で了承してくれた。
こうして私たち三人組は、奏との距離を縮めるべく また話し合いを始めたのであった。
お兄様が言う作戦はこうだ、今度の舞台は学校。
お昼に一緒に食べようと誘う簡単な話。
そう、お兄様は言うけれどそんな簡単な話じゃないよなぁ…
でも、学校なら私と玲央様が誘うって言うのも別におかしな話じゃないし
カフェに誘うよりは簡単なのかな…
「分かりました、でもそんな簡単に行くでしょうか?」
「お兄様が言うんだしきっと大丈夫だと思うけど…そうだ!あかりも一緒に
食べるよね?」
「私もいいの……?」
「もちろん!それにあかりもいないとまた変な噂立っちゃうかもだし」
「ふふ、じゃあ、明日のお昼は一緒に食べようね」
「うん!」
あかりは嬉しそうな表情で約束を交わしてくれた。
これで奏を誘えれば良いんだけど……
そして迎えた当日。
私は緊張しながらも、教室に入ると真っ先に奏の姿を探した。
すると、窓際の一番後ろの席に座っている奏を見つけた。
よし、まずは挨拶からだ!
「おはようございます!柊さん」
「……おはよう」
「あの、今日のお昼なのですが……良かったら私と一緒にお弁当を食べませんか?」
「……お誘いは嬉しいけど、遠慮しておくよ」
そう言って、奏は私をじっと見つめて来た。
やっぱりダメだったのかと思い、肩を落とすと奏が口を開いた。
「だっていきなり俺が小鳥遊さんと食事なんてしてたら噂になるだろ?」
「それなら大丈夫です、俺もいますから」
「月城さん……はぁ、また何か企んでるんですか?」
「違いますよ、ただ俺も柊さんと仲良くなりたいなって、そうだ!俺の事は玲央って呼んでください」
ふわふわとした笑顔でそう言った玲央様に、奏は呆れたようにため息を吐いた。
「玲央さん、ありがたいのですが俺は…」
「え~いいじゃん!奏一緒に食べれば!」
「あかり…はぁ…そういう事、俺と仲良くしろってあかりに言われた?だからこの間も……」
「違います!私は本当に仲良くなりたくて…!」
「わかった、君って頑固そうだから言う事聞いてあげる」
「ありがとうございます!あ、授業始まっちゃうので私はこれで…玲央様行きましょう?」
「うん……柊さんありがとう」
玲央様と私は頭を下げてから、自分の席へと戻った。
その後の授業中ずっと奏の事を考えていた。
もっと、色々話してみたいなぁ……でも、なかなか素直になってくれないし難しいなぁ…なんて考えていたらあっという間にお昼の時間になっていた。
「お兄様!それに玲央様まで…どうしたのですか?」
「二人だけじゃ心配だったからね、それでどう?」
お兄様は楽しげな笑みを浮かべながら、そう聞いて来た。
どうやら、私の答えを期待しているようだ。
あかりも、黙ったまま私に視線を送っている。
「はい、ちゃんと話せたと思います…でも、やっぱりまだ不安です…」
「そうだよねぇ、私は奏がすぐ帰っちゃうと思ってたから驚いた」
「なるほどね、よし!じゃあ次の作戦会議しようか」
「作戦会議…ですか?」
「うん、次は玲央くんにも参加してもらうからね?」
「俺もですか?分かりました」
お兄様の言葉に、玲央様は笑顔で了承してくれた。
こうして私たち三人組は、奏との距離を縮めるべく また話し合いを始めたのであった。
お兄様が言う作戦はこうだ、今度の舞台は学校。
お昼に一緒に食べようと誘う簡単な話。
そう、お兄様は言うけれどそんな簡単な話じゃないよなぁ…
でも、学校なら私と玲央様が誘うって言うのも別におかしな話じゃないし
カフェに誘うよりは簡単なのかな…
「分かりました、でもそんな簡単に行くでしょうか?」
「お兄様が言うんだしきっと大丈夫だと思うけど…そうだ!あかりも一緒に
食べるよね?」
「私もいいの……?」
「もちろん!それにあかりもいないとまた変な噂立っちゃうかもだし」
「ふふ、じゃあ、明日のお昼は一緒に食べようね」
「うん!」
あかりは嬉しそうな表情で約束を交わしてくれた。
これで奏を誘えれば良いんだけど……
そして迎えた当日。
私は緊張しながらも、教室に入ると真っ先に奏の姿を探した。
すると、窓際の一番後ろの席に座っている奏を見つけた。
よし、まずは挨拶からだ!
「おはようございます!柊さん」
「……おはよう」
「あの、今日のお昼なのですが……良かったら私と一緒にお弁当を食べませんか?」
「……お誘いは嬉しいけど、遠慮しておくよ」
そう言って、奏は私をじっと見つめて来た。
やっぱりダメだったのかと思い、肩を落とすと奏が口を開いた。
「だっていきなり俺が小鳥遊さんと食事なんてしてたら噂になるだろ?」
「それなら大丈夫です、俺もいますから」
「月城さん……はぁ、また何か企んでるんですか?」
「違いますよ、ただ俺も柊さんと仲良くなりたいなって、そうだ!俺の事は玲央って呼んでください」
ふわふわとした笑顔でそう言った玲央様に、奏は呆れたようにため息を吐いた。
「玲央さん、ありがたいのですが俺は…」
「え~いいじゃん!奏一緒に食べれば!」
「あかり…はぁ…そういう事、俺と仲良くしろってあかりに言われた?だからこの間も……」
「違います!私は本当に仲良くなりたくて…!」
「わかった、君って頑固そうだから言う事聞いてあげる」
「ありがとうございます!あ、授業始まっちゃうので私はこれで…玲央様行きましょう?」
「うん……柊さんありがとう」
玲央様と私は頭を下げてから、自分の席へと戻った。
その後の授業中ずっと奏の事を考えていた。
もっと、色々話してみたいなぁ……でも、なかなか素直になってくれないし難しいなぁ…なんて考えていたらあっという間にお昼の時間になっていた。
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