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第1章 眠れるあいつの隠し事(基本壱輝目線)
7.Childhood friend
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俺には、片手で数えられる程度しか友達がいない。
それも幼稚園からの幼なじみで、俺がまだピュアでフレンドリーな子供の頃にできた友達だ。
あの頃は若かった…。なんておっさんみたいな思考に陥る。
今向かっている部屋は、二人の幼なじみの部屋だ。
一人は頭が良くてリーダーシップのある、百々野 利人。
もう一人は根暗でメガティブで、利人とは正反対の竹川 実隆。
何だかんだ言っても、二人は大事な友達だ。
利人と実隆の部屋が見えてきた。
部屋の前に着くと、俺はいつもの様にドアをノックした。
「利人ー、実隆ー。居るかー?」
しばらくすると、静かにドアが開いて、実隆が顔を出した。
「…壱輝か。なに?」
「昼飯食いっぱぐれてさ。なんか恵んでくれないか?」
「…わかった」
そう言って実隆は部屋の奥に行って、ガサガサしてからパンやスナック菓子を、袋に詰めて持ってきた。
「…これくらいしかない」
「全然OK、助かる。ありがとな」
「…なんで食いっぱぐれたの?」
俺は、あー…っと首元を掻きながら言った。
「今日きた転入生に学校案内してたんだよ。それでな」
「…ふーん。がんば」
実隆は大して興味無さそうに返事をしてから、じゃあっとドアを閉めた。
じゃあ、彩兎が空腹で力尽きる前に俺も戻りますか…。
来た道を、重い足取りで引き返した。
それも幼稚園からの幼なじみで、俺がまだピュアでフレンドリーな子供の頃にできた友達だ。
あの頃は若かった…。なんておっさんみたいな思考に陥る。
今向かっている部屋は、二人の幼なじみの部屋だ。
一人は頭が良くてリーダーシップのある、百々野 利人。
もう一人は根暗でメガティブで、利人とは正反対の竹川 実隆。
何だかんだ言っても、二人は大事な友達だ。
利人と実隆の部屋が見えてきた。
部屋の前に着くと、俺はいつもの様にドアをノックした。
「利人ー、実隆ー。居るかー?」
しばらくすると、静かにドアが開いて、実隆が顔を出した。
「…壱輝か。なに?」
「昼飯食いっぱぐれてさ。なんか恵んでくれないか?」
「…わかった」
そう言って実隆は部屋の奥に行って、ガサガサしてからパンやスナック菓子を、袋に詰めて持ってきた。
「…これくらいしかない」
「全然OK、助かる。ありがとな」
「…なんで食いっぱぐれたの?」
俺は、あー…っと首元を掻きながら言った。
「今日きた転入生に学校案内してたんだよ。それでな」
「…ふーん。がんば」
実隆は大して興味無さそうに返事をしてから、じゃあっとドアを閉めた。
じゃあ、彩兎が空腹で力尽きる前に俺も戻りますか…。
来た道を、重い足取りで引き返した。
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