眠れる隣の山田くん

あめふらし

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第1章 眠れるあいつの隠し事(基本壱輝目線)

36.How did this happen? !

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「お、おいっ。彩兎?!」

 我に返って慌てて引き剥がすと、彩兎は少し頬を膨らませた。

「いつきは、おれとえっちするのいや…?」

 (嫌とかの前に…そーゆーのは恋人同士がする事だろ…)

 ため息をつきつつ、小さい子供に言い聞かせる様に彩兎に言う。

「あのな、彩兎。付き合ってもいないのに、そーゆー事するのは駄目なんだぞ?」
「やだ…したい」

 …話にならない。
 とりあえず、利人に電話しないと…。

 携帯に手を伸ばすと、彩兎がそれを遮るように俺の手を掴んだ。

「彩兎…?」
「えっち…してくれないなら、てつだって…」
「……は?」

 言葉の意味が理解出来なくて固まる俺を余所に、彩兎はズボンを脱ぎ始めた。
 眩しい程に白い脚が、惜しげも無く晒される。
 
 …え!?何事!!?


「ちょっ…彩兎、何してっ」
「ね…ほら、さわって…?」

 ぐいっと手を引っ張られ、彩兎の昂りに触れる。
 もう既に立ち上がっているそれは、布越しでも分かるほどに濡れそぼっていた。

 もうこんなになってる…。つか、他人の触るのとか初めてなんだけど…。

「んぁ…もっと…」

 彩兎が熱い吐息を洩らす。
 な、なんだこの状況は…。

(と、とりあえず一回ヌいてやって、冷静になって貰おう…)

 下着を脱がそうと手を掛けると、彩兎が急かすように腰を浮かせた。

 触れる前から完全に立ち上がっているそれに手を添えると、堪えきれなくなったのか、彩兎が自分から手に押し付けてきた。

「ね…はやく…」

 催促され、片手で上下に擦るように扱くと、彩兎が堪らないと言うように喘いだ。
  卑猥に乱れる姿に、思わず釘付けになる。


「ぁあ…ん…も、もっと…」

 手の動きを速めると、痙攣したようにビクビクと跳ねた。
  先端からは、とめどなく先走りが溢れ出している。

「や…ぁ…きもちぃ…」

 トロンと蕩けた彩兎の顔に、俺のイチモツが疼いた。
 …ん?!いや、待て待て早まるな。
 静まれ俺の息子っ…!!

 早く終わらせようと、更に動きを速める。

「…やっ、まっ…て…イっちゃ」
 
 弓のように身体を反らして跳ねた彩兎は、俺の手に勢いよく白濁を吐き出した。

「…ん…はぁ…」

  余韻に浸っているのか、ぽーっとしている彩兎を横目にティッシュで手を拭く。

「少しは落ち着いたか…?」
「…ん、やだ…もっと」
「お前なぁ…」

ため息をつきながら立ち上がろうとすると、彩兎が俺の膝に跨った。
 
「お、おい。いい加減に…」
「でも…いつきもたってるよ…?」

 そう言って、俺の息子をズボンの上から撫でる彩兎。
 俺は出来るだけ平常心を保ちながら、彩兎の手をどける。

「…生理現象だろ」
「あは、俺のイイ声聞いてムラムラしちゃった?」
「…うるさい、それよりお前もシャワー浴びてこい」

 そう言ってシッシッと手を振る。
 すると、彩兎は離れるどころか耳元に顔を寄せ甘い声で囁いた。

「ねぇ、一緒にしよ…?」

  そう言った彩兎は、一層妖艶に微笑んだ。





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