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第26章
26-10
「ちょっと待て、自決する程生きているのが辛い状況の場所に雪華を返すのは反対だ!」
黒兄様が、雪華が生き返るのを咎める。
「雪華が望むなら、私もここに残る。
雪華がいない場所など、生きる意味などない」
アーウィスは雪華に選択権をあげる。
「雪華はどうしたい?
僕は雪華が後悔ないように、生きて欲しい。
僕は雪華のやりたい事を応援してるよ」
黒兄様の肩を掴んで諌めながら、青兄様が雪華に問う。
「私は、アーウィスと生きたい!
アーウィスの子供を産みたい!
アーウィスの側がいいんだ」
雪華は続け様に、自分の望みを告げる。
「雪華!」
アーウィスは歓喜すると、雪華をさらに強く抱きしめる。
「そっか、雪華が後悔ない人生を生きておいで。
何卒、雪華をよろしくお願いします」
アーウィスに抱えられた雪華の頭を撫でながら、目は一切笑ってない青兄様。
「ああ、もちろんだ」
アーウィスは即答する。
「俺も、雪華には幸せに生きて欲しい!」
「青兄様、黒兄様!
必ず後悔しないように生きます!
もう絶対に自決しないです!」
雪華はアーウィスの腕の中から、宣言する。
「ああ、雪華が寿命を全うする迄此処で待ってる」
黒兄様も雪華に宣言する。
「僕も一緒に待ってるから、その時は一緒に輪廻の輪に行こうね雪華!」
さらりと、勧誘している青兄様。
「雪華、誰だこいつら?」
「青兄様と黒兄様。
また従兄弟で、黒家と青家の最後の当主だ」
雪華は端折りつつ、説明する。
「「雪華の花婿候補だ」」
2人の声が重ねて、雪華の説明に追加する。
「元だろう?
雪華は私の正妃だ。
死後も譲らん!」
アーウィスは元婿候補の前で、雪華の首筋に舌を這わせてキスマークをつけつつ皮肉と宣言する。
雪華はくすぐったそうに身を捩りつつもアーウィスを受け入れている。
「ちょっと、離れろ!
ハレンチな男は兄として許せん!」
指差して、アーウィスにブチ切れている黒兄様。
青兄様は黒兄様を羽交締めにして、
「行きなさい!
生き返れるなら、此処に長居しては行けないよ」
青兄様は雪華に忠告する。
「確かに、行こう雪華!」
雪華はうなずくと、
「青兄様、黒兄様、ありがとう!
行ってきます!」
雪華は大きな声で礼をいうと、アーウィスの腕の中で幸せそうに笑っていた。
アーウィスは雪華を抱き上げると、対岸とは反対の荒野へと歩いて行く。
雪華がソワソワする、最後に振り返ろうとしていた。
「振り返ったら、現世に戻れないよ!」
「そうなのか?」
「ああ、あとあの世の物を口にしたら帰れないそうだ」
「そうか、危なかった。
帰ろう、私は迷わない。
私はアーウィスと生きて行きたい!」
「私も雪華と生きて行きたい」
アーウィスも返事を返すと、何もない荒野を進んでいた。
前方に黒龍が出現すると、
「走れ、時間じゃ」
アーウィスの背後で、扉が無数に閉まる音が迫ってくる。
アーウィスは雪華を抱えたまま加速して、一気に駆け出していく。
真っ直ぐ続く長い坂の先に光が見える。
「光を目指して走るのじゃ!」
黒龍の説明を聞きながら、アーウィスは雪華を抱えたまま光の中に飛び込んだ。
黒兄様が、雪華が生き返るのを咎める。
「雪華が望むなら、私もここに残る。
雪華がいない場所など、生きる意味などない」
アーウィスは雪華に選択権をあげる。
「雪華はどうしたい?
僕は雪華が後悔ないように、生きて欲しい。
僕は雪華のやりたい事を応援してるよ」
黒兄様の肩を掴んで諌めながら、青兄様が雪華に問う。
「私は、アーウィスと生きたい!
アーウィスの子供を産みたい!
アーウィスの側がいいんだ」
雪華は続け様に、自分の望みを告げる。
「雪華!」
アーウィスは歓喜すると、雪華をさらに強く抱きしめる。
「そっか、雪華が後悔ない人生を生きておいで。
何卒、雪華をよろしくお願いします」
アーウィスに抱えられた雪華の頭を撫でながら、目は一切笑ってない青兄様。
「ああ、もちろんだ」
アーウィスは即答する。
「俺も、雪華には幸せに生きて欲しい!」
「青兄様、黒兄様!
必ず後悔しないように生きます!
もう絶対に自決しないです!」
雪華はアーウィスの腕の中から、宣言する。
「ああ、雪華が寿命を全うする迄此処で待ってる」
黒兄様も雪華に宣言する。
「僕も一緒に待ってるから、その時は一緒に輪廻の輪に行こうね雪華!」
さらりと、勧誘している青兄様。
「雪華、誰だこいつら?」
「青兄様と黒兄様。
また従兄弟で、黒家と青家の最後の当主だ」
雪華は端折りつつ、説明する。
「「雪華の花婿候補だ」」
2人の声が重ねて、雪華の説明に追加する。
「元だろう?
雪華は私の正妃だ。
死後も譲らん!」
アーウィスは元婿候補の前で、雪華の首筋に舌を這わせてキスマークをつけつつ皮肉と宣言する。
雪華はくすぐったそうに身を捩りつつもアーウィスを受け入れている。
「ちょっと、離れろ!
ハレンチな男は兄として許せん!」
指差して、アーウィスにブチ切れている黒兄様。
青兄様は黒兄様を羽交締めにして、
「行きなさい!
生き返れるなら、此処に長居しては行けないよ」
青兄様は雪華に忠告する。
「確かに、行こう雪華!」
雪華はうなずくと、
「青兄様、黒兄様、ありがとう!
行ってきます!」
雪華は大きな声で礼をいうと、アーウィスの腕の中で幸せそうに笑っていた。
アーウィスは雪華を抱き上げると、対岸とは反対の荒野へと歩いて行く。
雪華がソワソワする、最後に振り返ろうとしていた。
「振り返ったら、現世に戻れないよ!」
「そうなのか?」
「ああ、あとあの世の物を口にしたら帰れないそうだ」
「そうか、危なかった。
帰ろう、私は迷わない。
私はアーウィスと生きて行きたい!」
「私も雪華と生きて行きたい」
アーウィスも返事を返すと、何もない荒野を進んでいた。
前方に黒龍が出現すると、
「走れ、時間じゃ」
アーウィスの背後で、扉が無数に閉まる音が迫ってくる。
アーウィスは雪華を抱えたまま加速して、一気に駆け出していく。
真っ直ぐ続く長い坂の先に光が見える。
「光を目指して走るのじゃ!」
黒龍の説明を聞きながら、アーウィスは雪華を抱えたまま光の中に飛び込んだ。
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