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第1章
1-5 【縁国の状況と隣国の王子】
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縁国は、
鬼族の王家、
3つの分家から成り立つ。
最南端の海岸沿いから中央に王家の納める土地、
三つの分家が、ルルド、スバン、永久国と接する境界線を守護する砦の三つから成り立つ。
三つの分家は、
ルルドに対する砦の守護家、白家。(ハクケ)
スバンに対する砦の守護家、黒家。(コクケ)
永久国に対する砦の守護家、青家。(セイケ)
領土が広い割に不毛の大地が多く、民の住める土地も少ない。
他国と比べ人口も産業も少なく、南の荒野が縁国であった。
オーガの血筋ゆえに、強靭な精神力と武芸に恵まれ他国へ傭兵として雇われる事も多かった。
基本的に、縁国の領土を欲する国は少なく平和が守られていた。
雪華の父方の祖母は、龍族の王家から嫁いで来た。
雪華の母は、ルルド国の王家から嫁いで来た。
現在の縁国は、永久国とルルド国との繋がりが強くなっている。
ゆえに、スバンと縁国は未だに緊張状態が続いていた。
※
永久国の7番目の子供で、7男。
アルウィン王子は転移門から出現すると、
出迎えに来ていた。
縁国王夫妻に頭を垂れお辞儀をする。
「ようこそ、縁国へ。
国王のフィリップと、
妻サーチェだ。
生まれた国はどうあれ私の従兄弟なのだ、大いに歓迎する。」
国王は、アルウィンに声を掛ける。
縁国の王の母の兄はアルウィンの父なので、年の離れた従兄弟なのだ。
「……こちらこそ手厚い歓待ありがとうございます……」
アルウィンも礼を述べると、紹介された王妃サーチェの美貌に思わず言葉を呑む。
白百合と評されるルルド国の姫サーチェは、想像以上に庇護欲を湧かせる傾国の美女だと歌われていたが、実際目の前にして言葉を失う。
縁国王夫妻は慣れており、
「従兄弟でも、妻はやらんぞ!」
さらっと国王は釘を刺す。
「申し訳ございません。
もちろん、見惚れておりましたが、滅相もありません。」
慌てて、アルウィンは謝罪する。
サーチェに手を引かれている皇女が母から手を離し、こちらに向かって来ると、
5歳児とは思えない綺麗なカーテシーをすると、
皇女はアルウィンを見上げてくる。
母親似の5歳児は、
「ごきげんあそばせ!
私は雪華です。」
大きな赤リボンで髪をまとめ、母と同じ色のドレスでまとめている。
母親と同じ深緑の眼はアルウィンを見上げていた。
母親とは違うタイプの美女になるのは確定だが、元気いっぱいの子供らしさを備えている。
アルウィンは一眼で、雪華に恋をしていた。
鬼族の王家、
3つの分家から成り立つ。
最南端の海岸沿いから中央に王家の納める土地、
三つの分家が、ルルド、スバン、永久国と接する境界線を守護する砦の三つから成り立つ。
三つの分家は、
ルルドに対する砦の守護家、白家。(ハクケ)
スバンに対する砦の守護家、黒家。(コクケ)
永久国に対する砦の守護家、青家。(セイケ)
領土が広い割に不毛の大地が多く、民の住める土地も少ない。
他国と比べ人口も産業も少なく、南の荒野が縁国であった。
オーガの血筋ゆえに、強靭な精神力と武芸に恵まれ他国へ傭兵として雇われる事も多かった。
基本的に、縁国の領土を欲する国は少なく平和が守られていた。
雪華の父方の祖母は、龍族の王家から嫁いで来た。
雪華の母は、ルルド国の王家から嫁いで来た。
現在の縁国は、永久国とルルド国との繋がりが強くなっている。
ゆえに、スバンと縁国は未だに緊張状態が続いていた。
※
永久国の7番目の子供で、7男。
アルウィン王子は転移門から出現すると、
出迎えに来ていた。
縁国王夫妻に頭を垂れお辞儀をする。
「ようこそ、縁国へ。
国王のフィリップと、
妻サーチェだ。
生まれた国はどうあれ私の従兄弟なのだ、大いに歓迎する。」
国王は、アルウィンに声を掛ける。
縁国の王の母の兄はアルウィンの父なので、年の離れた従兄弟なのだ。
「……こちらこそ手厚い歓待ありがとうございます……」
アルウィンも礼を述べると、紹介された王妃サーチェの美貌に思わず言葉を呑む。
白百合と評されるルルド国の姫サーチェは、想像以上に庇護欲を湧かせる傾国の美女だと歌われていたが、実際目の前にして言葉を失う。
縁国王夫妻は慣れており、
「従兄弟でも、妻はやらんぞ!」
さらっと国王は釘を刺す。
「申し訳ございません。
もちろん、見惚れておりましたが、滅相もありません。」
慌てて、アルウィンは謝罪する。
サーチェに手を引かれている皇女が母から手を離し、こちらに向かって来ると、
5歳児とは思えない綺麗なカーテシーをすると、
皇女はアルウィンを見上げてくる。
母親似の5歳児は、
「ごきげんあそばせ!
私は雪華です。」
大きな赤リボンで髪をまとめ、母と同じ色のドレスでまとめている。
母親と同じ深緑の眼はアルウィンを見上げていた。
母親とは違うタイプの美女になるのは確定だが、元気いっぱいの子供らしさを備えている。
アルウィンは一眼で、雪華に恋をしていた。
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