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5章 団長の親友と愛人契約せよ
10 ザメク・ヴ・レッセ
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翌日、昼前にはレオポルトが寄越した迎えの馬車が来た。
マチェイとハヴェルはそれぞれの馬車に、レネとダミアーン、使用人たちも連れて乗り込んだ。
馬車は川を渡り、目の前に迫って来た森に沿って続く道を進んで行く。
「こんな離れた所にあるのかよ……」
「お貴族様たちは俗人と離れた所でゆっくりしたいんだろうよ」
窓の景色を見遣りながらハヴェルは面白くなさそうに呟く。
馬車はいつの間にか森の中の細い道を進んでいた。
「本来ならオレなんかには無縁の世界だな……」
(なんで貴族たちはこんな辺鄙な場所を好んで選ぶのだろうか……)
レネはぼんやりと過ぎ行く景色を眺める。
「本当に無縁か? 今回なんでバルは俺にお前を付けたのかずっと考えてたんだ」
「え?」
「いや……お前に貴族や金持ちの商人に慣れさせるためもあるんじゃないかと思ってな」
「嫌だよこんな仕事」
全然護衛としての本領は発揮できていないし、もしかしたら自分がいることでハヴェルを危険に晒しているかもしれない。
「なんだよ、山賊や盗賊相手にやってた方が楽しいってか」
「楽しくはないけど、オレにはそっちの方が性に合ってる」
綺麗な服を着て取り澄ました振りをするよりも、団員たちとワイワイやりながら護衛する方がしっくりくるのだ。
「こんな所に来て、あんまり目立つのも考えもんだよな……」
「目立ってないだろ。金髪碧眼のダミィと違って、髪も灰色だし、目だって青くないのに」
そこら辺にうろついている猫と同じ地味な色合いなのに、なにを言っている。
「金持ちどもはもう長く続いた金髪碧眼信仰に食傷気味なんだろうよ。だからお前みたいな変わり種がいると逆に目を引くんだよ」
変わった色合いなら、自分なんかより、ゼラやカレルの方が目を引くだろうに。
暫くして馬車が停まった。
「どうやら着いたようだな」
馬車の扉が開き、レネたちは外へと足を踏み出す。
森の中に突然現れたザメク・ヴ・レッセは荘厳で……どこか王都の香りのする屋敷だった。
「——ようこそ。君たちが来るのを待っていたよ」
「このたびは、お招きいただきありがとうございます」
レオポルト本人の出迎えに驚きながらも、ハヴェルたちが恭しく挨拶するのに倣って、レネも頭を下げた。
「部屋を用意してあるから、まずはそこに案内させよう。夜会が始まるまでの間、温泉にでも入ってゆっくりしていたらいい。ささやかな会だから畏まる必要なんてない」
なにを言われるのかと身構えていたのに、意外にもあっさりとレオポルトはその場を離れて行った。
「なんか拍子抜けするな」
そのまま昼食にでも誘われるのかと思った。
「いいじゃねーか。あんな奴と一緒に温泉入ると考えただけでもゾッとする」
用意された部屋に案内されると、使用人の青年が忙しそうに荷物を整理し始める。
レネはちょうどベッドの足側の壁に掛けられた、やたらと大きな鏡に目が留まった。
寝室の真ん中にどんと置いてあるベッドは天蓋付きではないので、これでは寝る時まで鏡が目に入るではないか。
「また温泉入るの?」
「だってよ、『温泉はどうだったか?』って感想訊かれたらどうするよ? ここは言われた通りにしていた方が無難だろ」
「もう、オレ嫌だ。あんなパンツとか穿くくらいだったら全部脱いだ方がまだマシ」
「俺もアレはどうかと思うが、全裸は駄目だろ。野生児かよお前は……」
ハヴェルは信じられないといった顔をしながらレネを睨む。
しかしレネは、なぜそんな顔をされるのかわけがわからない。
「だって、野宿の時とかそこら辺の川で水浴びする時は普通脱ぐだろ?」
なぜかハヴェルは頭を抱えていた。
「絶対駄目だからな。がまんして穿いてろ。ダミアーンだってあんな紐パン恥ずかしげもなく穿いてるじゃないか」
「ぷっ、アレ凄いよね。やっぱマチェイさんの趣味なのかな?」
「言っとくけどな、お前の透け透けパンツは俺の趣味じゃないからな。勘違いすんなよ」
そのくらいはレネだってわかる。あれを、もしハヴェルが選んだのなら、今までの付き合いを改めなければいけない。
だがわざと言ってやる。
「あんたあんな趣味があったんだな……団長に報告しとくよ」
「だから、違うって言ってるだろっ!」
ハヴェルは顔を真っ赤にして反論する。
こうしておっさんを弄るのはけっこう愉しい。
また四人はチラチラと視線を受けながら、趣向を凝らした洞窟風の大浴場で温泉に浸かっていた。
壁側に高く積まれた岩の間から、滝のようにお湯が流れ落ちて来ている。
ザメク・ヴ・レッセは、森の中にあるだけあって自然に溶け込んだ造りになっていた。
どうやら豪華絢爛に見せるだけが、貴族たちを喜ばせるわけではないようだ。
(きっと貴族や金持ちたちは非日常を求めてここに来るんだ……)
レネは感心しながら凝った作りの空間を眺める。
「今から気が重いです。こんなつもりはなかったんですがね……」
ハヴェルは困った顔をしてマチェイに話しかけた。
「いやいや、私たちにはなかなか予約の取れない場所だ。気兼ねなく楽しんで、せっかくだから特権階級の皆さまとも親交を深める良い機会だと思うことにするのが一番だよ」
湯に気持ちよさそうに身体を委ねながら、マチェイは長年の経験から培った商売人らしい発言をする。
「なるほど……タダでは起きない精神ですか」
伊達に年をとっているわけではない。
「いやー本当は、ここに君を誘ったのも、どんな人間か見極めたくてね、いけ好かない奴だったらちょっと脅してやろうくらいに思ってたんだよ」
「えっ……」
ハヴェルの中では想定内のことなので、驚くふりをしているだけなのだろう、とレネは横で見ていた。
「だがね、ここに来て見せる君の人間臭さが私は気に入ったよ。いつもはとり澄ました顔しか知らなかったからね」
「はぁ……マチェイさんに比べたら俺なんかまだまだ青二才ですよ」
なんとも言えない複雑な顔をしてハヴェルは苦笑いする。
(おっさん……ジジイに気に入られてるのか?)
しかし、船にはガラの悪い男たちを連れて来ていた。きっとあの男たちもまだこの街のどっかにいるだろう。
まだ油断はできない。
マチェイとハヴェルはそれぞれの馬車に、レネとダミアーン、使用人たちも連れて乗り込んだ。
馬車は川を渡り、目の前に迫って来た森に沿って続く道を進んで行く。
「こんな離れた所にあるのかよ……」
「お貴族様たちは俗人と離れた所でゆっくりしたいんだろうよ」
窓の景色を見遣りながらハヴェルは面白くなさそうに呟く。
馬車はいつの間にか森の中の細い道を進んでいた。
「本来ならオレなんかには無縁の世界だな……」
(なんで貴族たちはこんな辺鄙な場所を好んで選ぶのだろうか……)
レネはぼんやりと過ぎ行く景色を眺める。
「本当に無縁か? 今回なんでバルは俺にお前を付けたのかずっと考えてたんだ」
「え?」
「いや……お前に貴族や金持ちの商人に慣れさせるためもあるんじゃないかと思ってな」
「嫌だよこんな仕事」
全然護衛としての本領は発揮できていないし、もしかしたら自分がいることでハヴェルを危険に晒しているかもしれない。
「なんだよ、山賊や盗賊相手にやってた方が楽しいってか」
「楽しくはないけど、オレにはそっちの方が性に合ってる」
綺麗な服を着て取り澄ました振りをするよりも、団員たちとワイワイやりながら護衛する方がしっくりくるのだ。
「こんな所に来て、あんまり目立つのも考えもんだよな……」
「目立ってないだろ。金髪碧眼のダミィと違って、髪も灰色だし、目だって青くないのに」
そこら辺にうろついている猫と同じ地味な色合いなのに、なにを言っている。
「金持ちどもはもう長く続いた金髪碧眼信仰に食傷気味なんだろうよ。だからお前みたいな変わり種がいると逆に目を引くんだよ」
変わった色合いなら、自分なんかより、ゼラやカレルの方が目を引くだろうに。
暫くして馬車が停まった。
「どうやら着いたようだな」
馬車の扉が開き、レネたちは外へと足を踏み出す。
森の中に突然現れたザメク・ヴ・レッセは荘厳で……どこか王都の香りのする屋敷だった。
「——ようこそ。君たちが来るのを待っていたよ」
「このたびは、お招きいただきありがとうございます」
レオポルト本人の出迎えに驚きながらも、ハヴェルたちが恭しく挨拶するのに倣って、レネも頭を下げた。
「部屋を用意してあるから、まずはそこに案内させよう。夜会が始まるまでの間、温泉にでも入ってゆっくりしていたらいい。ささやかな会だから畏まる必要なんてない」
なにを言われるのかと身構えていたのに、意外にもあっさりとレオポルトはその場を離れて行った。
「なんか拍子抜けするな」
そのまま昼食にでも誘われるのかと思った。
「いいじゃねーか。あんな奴と一緒に温泉入ると考えただけでもゾッとする」
用意された部屋に案内されると、使用人の青年が忙しそうに荷物を整理し始める。
レネはちょうどベッドの足側の壁に掛けられた、やたらと大きな鏡に目が留まった。
寝室の真ん中にどんと置いてあるベッドは天蓋付きではないので、これでは寝る時まで鏡が目に入るではないか。
「また温泉入るの?」
「だってよ、『温泉はどうだったか?』って感想訊かれたらどうするよ? ここは言われた通りにしていた方が無難だろ」
「もう、オレ嫌だ。あんなパンツとか穿くくらいだったら全部脱いだ方がまだマシ」
「俺もアレはどうかと思うが、全裸は駄目だろ。野生児かよお前は……」
ハヴェルは信じられないといった顔をしながらレネを睨む。
しかしレネは、なぜそんな顔をされるのかわけがわからない。
「だって、野宿の時とかそこら辺の川で水浴びする時は普通脱ぐだろ?」
なぜかハヴェルは頭を抱えていた。
「絶対駄目だからな。がまんして穿いてろ。ダミアーンだってあんな紐パン恥ずかしげもなく穿いてるじゃないか」
「ぷっ、アレ凄いよね。やっぱマチェイさんの趣味なのかな?」
「言っとくけどな、お前の透け透けパンツは俺の趣味じゃないからな。勘違いすんなよ」
そのくらいはレネだってわかる。あれを、もしハヴェルが選んだのなら、今までの付き合いを改めなければいけない。
だがわざと言ってやる。
「あんたあんな趣味があったんだな……団長に報告しとくよ」
「だから、違うって言ってるだろっ!」
ハヴェルは顔を真っ赤にして反論する。
こうしておっさんを弄るのはけっこう愉しい。
また四人はチラチラと視線を受けながら、趣向を凝らした洞窟風の大浴場で温泉に浸かっていた。
壁側に高く積まれた岩の間から、滝のようにお湯が流れ落ちて来ている。
ザメク・ヴ・レッセは、森の中にあるだけあって自然に溶け込んだ造りになっていた。
どうやら豪華絢爛に見せるだけが、貴族たちを喜ばせるわけではないようだ。
(きっと貴族や金持ちたちは非日常を求めてここに来るんだ……)
レネは感心しながら凝った作りの空間を眺める。
「今から気が重いです。こんなつもりはなかったんですがね……」
ハヴェルは困った顔をしてマチェイに話しかけた。
「いやいや、私たちにはなかなか予約の取れない場所だ。気兼ねなく楽しんで、せっかくだから特権階級の皆さまとも親交を深める良い機会だと思うことにするのが一番だよ」
湯に気持ちよさそうに身体を委ねながら、マチェイは長年の経験から培った商売人らしい発言をする。
「なるほど……タダでは起きない精神ですか」
伊達に年をとっているわけではない。
「いやー本当は、ここに君を誘ったのも、どんな人間か見極めたくてね、いけ好かない奴だったらちょっと脅してやろうくらいに思ってたんだよ」
「えっ……」
ハヴェルの中では想定内のことなので、驚くふりをしているだけなのだろう、とレネは横で見ていた。
「だがね、ここに来て見せる君の人間臭さが私は気に入ったよ。いつもはとり澄ました顔しか知らなかったからね」
「はぁ……マチェイさんに比べたら俺なんかまだまだ青二才ですよ」
なんとも言えない複雑な顔をしてハヴェルは苦笑いする。
(おっさん……ジジイに気に入られてるのか?)
しかし、船にはガラの悪い男たちを連れて来ていた。きっとあの男たちもまだこの街のどっかにいるだろう。
まだ油断はできない。
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