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8章 全てを捨てて救出せよ
7 捕獲
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◆◆◆◆◆
「最近ワンちゃん忙しいのかしら?」
老女は、食後のお茶を注ぎながら首を捻る。
「そうなのかもね」
ロランドの家に身を寄せてからというもの、レネは毎日老夫婦の家へと行き、バルトロメイが来るのを待ったが、一向に姿を見せない。
やはりバルトロメイはレオポルトから命じられて自分に近付いて来たのだろうか?
いい奴だと思ってたのに……。
バルナバーシュを訪ねて来たのも、もしかして……なにか思惑があったからか?
このところの騒動でレネの心は疲弊していた。
もう……なにを信じていいのかわからなくなっていた。
「じゃあ、ごちそうさま~! まだ夜は冷え込むから二人とも風邪ひかないようにね」
そう言ってレネは老夫婦の家を後にした。
宿屋通りから一本東にある老夫婦の家の通りを南の歓楽街方面へ向かって歩く。
ロランドの借りている部屋は、以前ハヴェルが住んでいた家と同じ通りにあるからだ。
(——またか……)
殺気を感じ、レネはふと足を止める。
「何度やっても無駄だって言ってるだろ」
数人の男たちがレネを取り囲む。
ドレイシー夫人の屋敷でレオポルトと遭遇してからというもの、外を歩くと次から次へと男たちが襲ってくる。
(オレの首に賞金でも懸かってるのか?)
仕事中ではないし、王都の治安維持部隊『赤い奴等』に目を付けられるのも嫌なので、殺傷能力の高い剣はなるべく使いたくない。
レネは最近複数人を相手にできる鞭を持ち歩いていて、ビュンッっと一振りし男たちを蹴散らす。
「おあっ!?」
「おいっ……逃げたぞっ!」
その隙をついて、さっさと歓楽街の細い路地の中に入って、男たちから逃げた。
完全に撒くまで歓楽街から下町通りをジグザグに進むと、やっとのことでロランドの家の前へと辿り着く。
いつまでこの状態が続くのだろうか。
(——もう……嫌だ……)
階段を上がって行くと、二階にあるロランドの部屋の前に、ロランドと一緒にいた女が立っていた。
(あっ……ロランドに会いに来てるんだ……)
あの時、ロランドは必ず埋め合わせをすると話していた。このままだと、また自分が女の邪魔をしてしまうことになる。
ここ数日、ずっと世話になりっぱなしなのに、これ以上ロランドに迷惑はかけられない。
まだロランドの家まで気付かれていないが、いつか男たちに嗅ぎつけられる危険もある。
(オレは、もうここに来ない方がいいのかもな……)
レネは、階段を上がり切ることなく、建物の外へと引き返した。
自分の居場所はどこにもない。
こんな思いに捉われることなんて子供のころ以来だった。
レネは自暴自棄になりながら、行くあてもない下町通りを北へと歩き出す。
(宿屋通りの方に曲がって、どこか安宿にでも泊まろう……)
心身ともに疲れ切って、レネはいつもより注意力が散漫していた。
「……っ!?」
目の前に白い網目が広がり、身動きが取れなくなる。
まるで蜘蛛の巣にひっかかった蝶のように、抜け出そうともがくが抜け出せない。
(——網!?)
「やっと捕まえたっ!!」
「やったぜっ!」
「ったく、手を焼かせやがって——ッぐあっ!?」
レネは網の外から押さえつけようとする男たちに向かって、ナイフで応戦する。
「こいつ、ナイフを持ってやがるぞ」
「やりやがったなっ!」
網で押さえても、直接手を出すと危険なので、男の一人が持っていた木の棍棒でレネの背中を殴る。
「……ぐぅ……っ……」
レネは思わず呻き声と上げて、地面へと倒れ込んだ。
(ヤバい……)
網に捕らわれたまま大人数で攻撃されたら、流石に抵抗しようがない。
「顔は判別できなくなるから避けろよ」
動きが鈍くなるのを見計らうと男たちは直接蹴って暴行を加える。
今まで煮え湯を飲まされた分、その報復は執拗だった。
網の中の獲物が動かなくなるまで行為は続けられた。
◆◆◆◆◆
ドレイシー夫人の屋敷の裏口に一台の荷車が入って来る。
(やっとレネがここへ来る!)
夜中になって頼んでいた男から、レネを連れて来るとの連絡が入った。
レネ自身が腕の立つ護衛なので、連れて来るのに難航していた。
ようやく入った吉報にレオポルトは胸を躍らせる。
まだ何事か知らずに、後ろを付いてくるバルトロメイも、きっとレネの姿を見たら驚くだろう。
「旦那、お待たせしやした」
厨房の裏口は、食品を持ち運ぶ業者が出入りするための場所だが、夜中は誰もいない。
家の者に気付かれることもないだろうと、レオポルトはこの場所を引き渡し場所にしていた。
静まり返った厨房の裏口で荷車が置いてあるだけで、人の姿はどこにもない。
どこにレネがいるというのか?
生き物の気配がないだけに、レオポルトの背筋に冷たいものが走る。
「レネはどこだ?」
レオポルトは思わず男に詰め寄る。
「おいっ、レネってなんだよ」
事情が掴めていないバルトロメイも怪訝な顔をして、レオポルトの方を見る。
「そう焦らんで下さいよ。ここです」
男は荷台に積まれた、穀物を詰める大きな麻袋を指さす。
「こいつには、ずいぶん手を焼かされましてね……」
そう言いながら、麻袋をナイフで切っていくと、袋の中から手足を荒縄で拘束され、猿轡を噛まされ意識を失ったレネが姿を現した。
「…………っ……!?」
「こんなに綺麗な顔して、何人も怪我させられたんで、少々痛めつけてやりました」
身体の所々に血を滲ませ、綺麗な顔も痣になっている。
(——嘘だ……どうしてこんな……)
レオポルトは一瞬死体と見間違って、目の前が真っ白になった。
「あんた……なにをしてるんだっ!」
茫然と言葉を発せずにいたレオポルトへ、バルトロメイが怒りを滲ませ詰め寄る。
「私は……こんなことしろなんて、言った覚えはない。ただここにレネを連れて来いとしか頼んでいない!」
「だから言ったでしょ、こいつには手を焼かされたって。人を無理矢理捕まえてるのに、お手てつないで来ると思ってたのかい? 金はちゃんと払ってくだせぇよ。なんなら倍もらってもいいくらいだ」
(こいつめっ、なんと生意気なっ!)
「なんて奴だっ、もうここへは二度と顔を見せるなっ!」
あまりの言い草に、レオポルトは約束の金を地面に投げ捨てた。
男は急いで金を拾うと、用は済んだとばかりに荷台を引いて裏門から出て行った。
「レネっ……レネっ……」
その間にもバルトロメイが拘束を解いてレネに呼びかけるが、一向に目を覚ます気配はない。
「どこか、打ちどころが悪かったのか?」
頭を抱えて痣になってない方の頬をパチパチと叩くが無反応だ。
レオポルトもレネの怪我の具合が気になる。
もし綺麗な肌に傷が残るようなことにでもなったら大変だ。
(あんな男に頼まなければよかった……)
「とりあえず、レネを私の寝室に運んでくれないか……」
いくら華奢と言っても、レオポルトには同じくらいの身長の男を運ぶ力はない。
「あんた最低だな……こんな……無理矢理レネを攫ってきて……一歩間違えば死んでたかもしれないんだぞ」
ハシバミ色の瞳が、今にも殴りかからんばかりに睨みつけてくる。
「護衛対象に歯向かっていいのか?」
自分がそう頼んだわけではないが、レネを傷付けたことに関してはやましい気持ちを抱えていたので、痛い所を突かれ、レオポルトもついつい強い言葉で応酬する。
「っ……」
仕事には忠実な護衛は、それを言われたら黙るしかない。
「お前には分からないだろうな……私に気持ちをわかってくれるのはレネだけなんだよ……」
やっと自分の理解者を……この手にすることができた。
「最近ワンちゃん忙しいのかしら?」
老女は、食後のお茶を注ぎながら首を捻る。
「そうなのかもね」
ロランドの家に身を寄せてからというもの、レネは毎日老夫婦の家へと行き、バルトロメイが来るのを待ったが、一向に姿を見せない。
やはりバルトロメイはレオポルトから命じられて自分に近付いて来たのだろうか?
いい奴だと思ってたのに……。
バルナバーシュを訪ねて来たのも、もしかして……なにか思惑があったからか?
このところの騒動でレネの心は疲弊していた。
もう……なにを信じていいのかわからなくなっていた。
「じゃあ、ごちそうさま~! まだ夜は冷え込むから二人とも風邪ひかないようにね」
そう言ってレネは老夫婦の家を後にした。
宿屋通りから一本東にある老夫婦の家の通りを南の歓楽街方面へ向かって歩く。
ロランドの借りている部屋は、以前ハヴェルが住んでいた家と同じ通りにあるからだ。
(——またか……)
殺気を感じ、レネはふと足を止める。
「何度やっても無駄だって言ってるだろ」
数人の男たちがレネを取り囲む。
ドレイシー夫人の屋敷でレオポルトと遭遇してからというもの、外を歩くと次から次へと男たちが襲ってくる。
(オレの首に賞金でも懸かってるのか?)
仕事中ではないし、王都の治安維持部隊『赤い奴等』に目を付けられるのも嫌なので、殺傷能力の高い剣はなるべく使いたくない。
レネは最近複数人を相手にできる鞭を持ち歩いていて、ビュンッっと一振りし男たちを蹴散らす。
「おあっ!?」
「おいっ……逃げたぞっ!」
その隙をついて、さっさと歓楽街の細い路地の中に入って、男たちから逃げた。
完全に撒くまで歓楽街から下町通りをジグザグに進むと、やっとのことでロランドの家の前へと辿り着く。
いつまでこの状態が続くのだろうか。
(——もう……嫌だ……)
階段を上がって行くと、二階にあるロランドの部屋の前に、ロランドと一緒にいた女が立っていた。
(あっ……ロランドに会いに来てるんだ……)
あの時、ロランドは必ず埋め合わせをすると話していた。このままだと、また自分が女の邪魔をしてしまうことになる。
ここ数日、ずっと世話になりっぱなしなのに、これ以上ロランドに迷惑はかけられない。
まだロランドの家まで気付かれていないが、いつか男たちに嗅ぎつけられる危険もある。
(オレは、もうここに来ない方がいいのかもな……)
レネは、階段を上がり切ることなく、建物の外へと引き返した。
自分の居場所はどこにもない。
こんな思いに捉われることなんて子供のころ以来だった。
レネは自暴自棄になりながら、行くあてもない下町通りを北へと歩き出す。
(宿屋通りの方に曲がって、どこか安宿にでも泊まろう……)
心身ともに疲れ切って、レネはいつもより注意力が散漫していた。
「……っ!?」
目の前に白い網目が広がり、身動きが取れなくなる。
まるで蜘蛛の巣にひっかかった蝶のように、抜け出そうともがくが抜け出せない。
(——網!?)
「やっと捕まえたっ!!」
「やったぜっ!」
「ったく、手を焼かせやがって——ッぐあっ!?」
レネは網の外から押さえつけようとする男たちに向かって、ナイフで応戦する。
「こいつ、ナイフを持ってやがるぞ」
「やりやがったなっ!」
網で押さえても、直接手を出すと危険なので、男の一人が持っていた木の棍棒でレネの背中を殴る。
「……ぐぅ……っ……」
レネは思わず呻き声と上げて、地面へと倒れ込んだ。
(ヤバい……)
網に捕らわれたまま大人数で攻撃されたら、流石に抵抗しようがない。
「顔は判別できなくなるから避けろよ」
動きが鈍くなるのを見計らうと男たちは直接蹴って暴行を加える。
今まで煮え湯を飲まされた分、その報復は執拗だった。
網の中の獲物が動かなくなるまで行為は続けられた。
◆◆◆◆◆
ドレイシー夫人の屋敷の裏口に一台の荷車が入って来る。
(やっとレネがここへ来る!)
夜中になって頼んでいた男から、レネを連れて来るとの連絡が入った。
レネ自身が腕の立つ護衛なので、連れて来るのに難航していた。
ようやく入った吉報にレオポルトは胸を躍らせる。
まだ何事か知らずに、後ろを付いてくるバルトロメイも、きっとレネの姿を見たら驚くだろう。
「旦那、お待たせしやした」
厨房の裏口は、食品を持ち運ぶ業者が出入りするための場所だが、夜中は誰もいない。
家の者に気付かれることもないだろうと、レオポルトはこの場所を引き渡し場所にしていた。
静まり返った厨房の裏口で荷車が置いてあるだけで、人の姿はどこにもない。
どこにレネがいるというのか?
生き物の気配がないだけに、レオポルトの背筋に冷たいものが走る。
「レネはどこだ?」
レオポルトは思わず男に詰め寄る。
「おいっ、レネってなんだよ」
事情が掴めていないバルトロメイも怪訝な顔をして、レオポルトの方を見る。
「そう焦らんで下さいよ。ここです」
男は荷台に積まれた、穀物を詰める大きな麻袋を指さす。
「こいつには、ずいぶん手を焼かされましてね……」
そう言いながら、麻袋をナイフで切っていくと、袋の中から手足を荒縄で拘束され、猿轡を噛まされ意識を失ったレネが姿を現した。
「…………っ……!?」
「こんなに綺麗な顔して、何人も怪我させられたんで、少々痛めつけてやりました」
身体の所々に血を滲ませ、綺麗な顔も痣になっている。
(——嘘だ……どうしてこんな……)
レオポルトは一瞬死体と見間違って、目の前が真っ白になった。
「あんた……なにをしてるんだっ!」
茫然と言葉を発せずにいたレオポルトへ、バルトロメイが怒りを滲ませ詰め寄る。
「私は……こんなことしろなんて、言った覚えはない。ただここにレネを連れて来いとしか頼んでいない!」
「だから言ったでしょ、こいつには手を焼かされたって。人を無理矢理捕まえてるのに、お手てつないで来ると思ってたのかい? 金はちゃんと払ってくだせぇよ。なんなら倍もらってもいいくらいだ」
(こいつめっ、なんと生意気なっ!)
「なんて奴だっ、もうここへは二度と顔を見せるなっ!」
あまりの言い草に、レオポルトは約束の金を地面に投げ捨てた。
男は急いで金を拾うと、用は済んだとばかりに荷台を引いて裏門から出て行った。
「レネっ……レネっ……」
その間にもバルトロメイが拘束を解いてレネに呼びかけるが、一向に目を覚ます気配はない。
「どこか、打ちどころが悪かったのか?」
頭を抱えて痣になってない方の頬をパチパチと叩くが無反応だ。
レオポルトもレネの怪我の具合が気になる。
もし綺麗な肌に傷が残るようなことにでもなったら大変だ。
(あんな男に頼まなければよかった……)
「とりあえず、レネを私の寝室に運んでくれないか……」
いくら華奢と言っても、レオポルトには同じくらいの身長の男を運ぶ力はない。
「あんた最低だな……こんな……無理矢理レネを攫ってきて……一歩間違えば死んでたかもしれないんだぞ」
ハシバミ色の瞳が、今にも殴りかからんばかりに睨みつけてくる。
「護衛対象に歯向かっていいのか?」
自分がそう頼んだわけではないが、レネを傷付けたことに関してはやましい気持ちを抱えていたので、痛い所を突かれ、レオポルトもついつい強い言葉で応酬する。
「っ……」
仕事には忠実な護衛は、それを言われたら黙るしかない。
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