最初で最後の日まで…

しろきち

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最初から最後の日まで…

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「好きです!ずっと前から好きでした!私と付き合ってください!」
「え?……」







俺の名前は-真冬 ルイ(まふゆ るい)
俺はいつも通り登校して事業を受け、帰っては寝ている。
そんなつまらない人生だ。
だがそれももうなくなっていく。
新しい人生の始まり。だった。

~冬の朝~

「ん、もう朝か」
休み明けの学校は実に憂鬱だ。
実にやる気をなくす。
そうして俺は制服に着替え、学校へ登校するのだった。

~学校 正面玄関前~

「おはよ~やっぱり今日も元気ないね~」
彼女の名前は-古日 ハク(ふるひ はく)
彼女は俺がちっちゃい頃からの幼馴染だ。
「当たり前だろ、お前みたいに楽しくリア充してる奴じゃないんだよ」
「べっつに~私だって好き好んで話してるわけじゃないし~」
「はいはい、いいから教室に急いで行くぞ、もう始まるから」
後ろからまってよ~などの声が聞こえるが無視する。
そうして小走りで教室に向かった。
(なんだか教室が騒がしいな)
「なぁなぁ、お前聞いた?新しい転校生来るんだってよ?」
こいつの名前は-坂 仁(さか じん)
俺の小学校からの友達、いや親友というべきか。
「そうなの?知らないけど」
「噂によると超かわいいってさ!」
「ふ~ん」
などと話していると、教室のドアが開いた。
「は~い席に座って~」
「今日は大事な話がある、転校生が来た。」
「美咲~入ってこい」
入って来たのは、金髪で短めの髪の毛、そして身長は少し高めの子だ。
風が吹くたびに髪が揺れている。
そして黒板にまるで教科書のような字で名前を書いている。
「どうも、狩野 美咲です。よろしくね。」
「そうだなぁ~席は…」
「あそこでいいんじゃないか?」
そして教師は俺の隣を指さした。
「よろしくね。貴方の名前は?」
やっぱりだ、すぐ話しかけてくる奴が転校生のほとんどだ。
そう思いながら渋々答えた。
「真冬 ルイ」
「結構いい名前じゃん!」
「うるさいなぁ、もう始まってるから横向いてないで前向けよ」
「はいはい(笑)わかりました~」
全くこいつといい馴れ馴れしい転校生が多いな……
明日から絡まれると思うと実に憂鬱だ。
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