最初で最後の日まで…

しろきち

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唐突な…別れ……

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~部屋~

「あぁ、もう朝か」
そうだ。今日は俺にとっては大事な休みの日。これを逃して学校に行くのは辛いためいつもはっちゃけたことをしている。
普通の人間では無いような、、、ことだ、、、。
そして今日は土曜日、つまりだ。
「今日もあの仕事か…」
そう言葉を零し、着替えるのだった。

~リビング~

相変わらず妹の蘭はいない。とても寂しさが湧き出てくる。
なぜだろう、あまり気にしちゃいけないと思っても気にしてしまう。
両親もいないから頼れない。そんなことを思い、朝食を準備するのだった。
「さてさて、今日はなにつくろっかなあ」
俺が作れる料理は……恥ずかしいことにスイーツしかあまり作ったことないため料理の仕方を知らない。
「……」
「……どうしよう、ハクを呼ぶかな。」
そしてコール音がリビングの鳴り響く。
「あ、もしもし?ハクか?」
「ん?どうしたの?今朝食食べてたんだけど」
「あぁ、そうか、悪いんだが家まで来てくれないか?」
…………恥ずかしいほどの沈黙が続く。
そしてハクが口を開いた。
「なんで」
「いや、朝食作って欲しい……」
「もう、仕方ないわね。急いで行くから待ってて。」
なんて優しいのだろうか。こんな俺でも急いで来てくれるとは。神様か、あいつは。
そう思いながらテレビを見て1時間たった時だった。
ピーンポーン。
「はーい。開けていいよー」
「お邪魔しまーす。」
「おぉ、来た。」
「来た。じゃないわよ。ここまで来るの大変だったんだよ?」
「ごめんごめん、で今日のご飯は?」
「はい。肉じゃが。あんた好きって言ってたから作ってきた。」
「マジで?ありがと!」
そうして俺はすぐに食べ終わった。
「これからどっか行かない?」
「いいけど、どこに行くの?」
「ラブホ」
「あんた殺すよ?」
「ごめんごめんw冗談だよw」
「映画館だよ、お前前見たい映画あるって言ってたしちょうどいいじゃん。」
するとなぜかハクは頰を赤らめた。
「なんだ?顔赤いぞ?」
「い、いや、なんでもない」
そして家を出て映画館へと足を運ぶのだった。

~大通り~
久々にきたため少し寄り道して行くことになった。全くなぜこんなことになったかはわからない。とりあえず従わないと殺られるため彼女に従った。
「結構いい場所だね~、私はここ好きかも!」
なぜだろう。彼女の笑顔が可愛いと思ってしまう。ってそんなことを思ってはいけないのをわかっていてもつい思ってしまう。
そうして俺は適当に返事を返した。
「そうだな。結構いいんじゃないか?」
「何そのそっけない感じ~だからルイはいつまでもモテないんだよ~?」
「別に俺は彼女などを求めていない。そして俺はボッチを好んでいるタイプだ。正直言って人と話すのは苦手だ。」
「ふーん、男ってめんどくさいね~」
「お前に言われたくない。」
こうして映画館前へとついた。

~映画館中~

~映画観賞中~

~映画観賞終了~

「ふー面白かったね!」
そういい、ハクは綺麗な笑顔になっていた。意外と可愛い面あるんだな。ハクって。と思ってしまう今日この頃だった。

~帰宅中~

帰っている時の出来事だった。何気なく二人で歩いていると。突然後ろから。
キィィィィ!!とブレーキをかけた音が聞こえた。それと同時にドンッ!!っと跳ねる音まで聞こえる。
隣を見るとハクは車の下敷きになっていた。。。
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