クラフト生活をしながら同級生にコスプレさせて異世界をスローライフします

春風

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第12話〜好きピ攻略大作戦〜

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第12話~好きピ攻略大作戦~


 

【第1回作戦会議:作戦名「好きピつかまえて♡」】

「よーし!今日から本気モードでいくぜ!」

寝室の鏡の前でガッツポーズ。ノートには
「攻略メモ」がびっしり。カラフルな付箋があちこち貼られている。

「作戦1:積極的に話しかける」
「作戦2:ボディタッチ多めで距離を縮める」
「作戦3:お弁当作戦(毎日手作りのおにぎり持参)」
「作戦4:コスプレスキルでアピール(白衣系メイド編)」

(これで間違いなし!今日こそ距離を縮めてみせるゾ☆)

【朝編:積極アプローチ開始!】

「おっはよー!海斗くん!」

勢いよくキッチンに駆け込む彩音。普段の何倍も高いテンションで登場。

「おはよ……」
「今日の朝ごはん担当は私!任せときぃ☆」

嬉しそうにエプロンを巻く彩音。だがその時——

「俺が作るよ」
「え?」
「ちょっと作りたいものがあるんだ」
「あ……うん……」
(作戦失敗1)

【昼編:お弁当作戦発動!】

「はいコレ!愛情たっぷりおにぎり☆」

「ありがとう……」
「具材は選べるように3種類作ったよ!」
「すごいな」
「どれ食べる?私が食べさせてあげようか?」
「自分で食べるよ」
(作戦失敗2)

【午後編:コスプレアピール大作戦】

村の工房にて。白衣を着たメイド風衣装に変身した彩音が登場。

「さぁさぁみなさん!白衣メイドの特別サービスですわよぉ~♪」
「またそれか……」
「今日は海斗専属メイドとして全力でお手伝いしまーす☆」
「いやいいって。普通に作業するだけで」
(作戦失敗3)

【夕方編:ボディタッチ作戦】

帰り道。肩が触れそうな距離で歩く彩音。

「ねぇねぇ海斗くん」
「うん?」
「今度の休みなんだけどさ……」
「ごめん。その日は朝から素材探しで出かける予定なんだ」
「あ……そうなんだ……」
(作戦失敗4)

【夜編:反省会&新たな決意】

「なんで……なんで避けられてるの……?」

部屋で膝を抱える彩音。枕を抱きしめて泣きそうになる。

(積極的すぎるの……?)
(重いって思われてるのかな……)




---

【深夜編:密室の独白】

夜更け。眠れない彩音はランプの灯りの下で日記を書く。

「今日は完璧に失敗……」
「好きピに避けられちゃった」
「でも諦めない!明日は違う作戦を……」

ページをめくると海斗との出会いから今までの記録がびっしり。彼の特徴を事細かに分析した表まで。

「海斗くんの好み→(推測)」
「・整理整頓好きな人」
「・真面目に仕事する人」
「・感情を爆発させない人」

「うう……全部私と逆じゃん……」

落ち込む彩音。だが次のページには新たな決意が。

「弱点発見→(観察から判明)」
「・犬系キャラに弱い(子犬の写真を見せた時に表情緩む)」
「・田舎の牧歌的な風景に癒される」
「・手料理よりも素朴なものを好む」

「よし!次は作戦変更!」
「明日は『清純派田舎娘アピール』でいくぞ!」
「名付けて……『素朴な魅力でハートキャッチ大作戦』!」

【朝編:作戦再始動】

翌朝。彩音は珍しく地味なワンピースを着ている。アクセサリーも最小限。

「おはようございます……海斗さん」
「え?どうした?」
「今日は農作業のお手伝いしますので……」
「急に敬語?」
「いいんですか?」
「ああ……」

不思議そうな表情の海斗。彩音は内心でガッツポーズ。

(よーし!作戦成功の予感!)

【昼編:田舎娘作戦】

畑仕事中。汗を拭いながら土にまみれる彩音。

「はぁ……土いじりって疲れますね……」

「そうか?結構楽しそうだけど」
「えへへ……実は初めてなんです……こんなこと」
「そうなのか」

素朴な笑顔を見せる彩音。海斗が珍しく話しかけてくる。

「そのワンピース似合ってるな」
「え?」
「いつもの派手なやつもいいけど……今日の落ち着いた感じも良いよ」
「あ……ありがとうございます……」

顔を赤らめる彩音。自然な雰囲気での会話が続く。

「そういえば……」
「はい?」
「最近元気ないみたいだけど……大丈夫か?」
「え?」

突然の気遣いに驚く彩音。海斗が真剣な表情で続ける。

「昨日から様子がおかしかったからさ」
「そ……そんなことないです!元気ですよ!」

必死に取り繕う。海斗は少し考える素振りを見せた後——

「まぁいいや。無理はするなよ」
「はい……」

(バレてる……?)
(でも心配してくれて嬉しい……)

複雑な気持ちを抱えながら作業を続ける。ふと気づくと海斗との距離が以前より近くなっていた。

【夕方編:予期せぬ告白タイム】

夕暮れ時。仕事を終えて帰路につく二人。

「今日は楽しかったです」
「俺も久しぶりにちゃんと休めたよ」
「良かったです……」

沈黙。しかし不思議と居心地が良い。

「あのさ……」
「はい?」
「これからもこうやって一緒に過ごせるといいな」

彩音の胸が高鳴る。海斗が遠くを見るような目で続ける。

「正直……最近考えることが多くてさ」
「え?」
「彩音のこととか……色々」

顔を赤らめる海斗。彩音も釣られて頬が熱くなる。

「私……ですか?」

「ああ。最初はただのクラスメイトだったけど……」

「はい……」
「今は大切なパートナーだと思う」
「パートナー……」

予想外の言葉に心臓が跳ねる。海斗はさらに踏み込んだ。

「もっとお互いを知りたいと思ってる」
「私も……!」
「だから焦らずに進めばいいんじゃないか?」
「え?」
「恋愛とか関係なく……まずは信頼関係を築いていこう」

優しい笑顔。彩音は涙ぐみそうになるのを堪えた。

「わかりました……」
「それでいいのか?」
「はい!焦らないで進みます!」

(結局告白にはならなかったけど……)
(これってかなりの大進展じゃない!?)

希望に満ちた表情で歩く彩音。隣を歩く海斗の横顔を見上げる。

(好きピ攻略大作戦……)
(まさかこんな形で成功するなんて……)

心の中でガッツポーズ。翌日の作戦ノートには大きく書かれた文字。

「第1ステージクリア☆」
「次は第2ステージ『信頼関係構築編』」

新たな目標に向かって歩き出す彩音。彼女の恋の冒険はまだ始まったばかりだった。

---

 
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