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初恋との再会
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初恋は実らないというけれど、私の場合、そうではなかった。
もしかしたら、優しい兄にあこがれていた私にとって、初恋とは言わない恋だったかもしれない。こんなに忘れられないものなら、叶わない方がよかった恋かもしれない。
それでもやっぱり、あの恋は叶ってよかった初めての恋だったと思う。
仕事に疲れ、ふと現実から逃避するとき、いつもあの恋を思い出す。
高校時代の幼く短い恋。
きっと一番むじゃきで幸せな時期だったから、私は10年経った今でも、あの頃を懐かしむのだろう。
新幹線のシートに体を預けたら、ドッと疲れが押し寄せてくる。首をかたむけると、窓ガラスに映る女性と目が合う。眠たそうな表情の彼女は、私だ。
こんなときはいつもあの人を思い出す。私を癒してくれる、初恋の彼のこと。
しかし、今は彼を思い出し、感傷にひたっているひまはない。まだ仕事中だ。
疲労感の漂うほおを、両手でぺちりとたたき、気合いを入れる。思いのほか、ほおを打った音が車内に響く。
ちょっぴり気恥ずかしく思って、辺りを見回す。すると、通路をはさんだ反対側の席の青年が、タイミングよく顔をあげた。
彼と目が合い、あっ、と声にならない声でのどが震えた。
まばたきを繰り返す。たったいま思い出していた初恋の少年の顔が、不思議そうにこちらを見る青年の顔と重なった。
青年も何やらピンと来た様子で驚きの表情を浮かべた。そして、すぐに笑顔になる。
その、ふわりとした笑顔を見たら、胸が苦しくなる。やっぱりそうだ。時折思い出す彼のことを、間違うはずはない。
目の前にいるのは、初恋の人であり、10年も前に別れた元カレ。
着崩した学生服がよく似合っていた彼は、今ではピシッと決めたスーツが似合う。女子に負けないきれいな肌だった彼の目尻には、年を重ねたしわが寄っている。
青年は、私の知る彼ではない。その風貌から、別々に過ごしてきた年月を感じる。それでも彼は、まぎれもなく、私の知る高輪瑛士そのものだった。
「つぐみ……、花野井つぐみさん?」
瑛士は私を呼び捨てにしたが、すぐにフルネームで言い直した。
正直驚いた。過去、私にとって彼はすべてだった。だけど、彼にとってはそうではなかった私のフルネームを、10年経っても覚えているとは思わなかったのだ。
「お久しぶりです、高輪さん」
学生時代、彼を『先輩』としか呼んだことのなかった私は、迷った挙句、苗字で呼んだ。
お互いにそう呼び合うことで、初恋は過去の恋でしかなかったことに現実味が帯びた。
「やっぱり花野井さんなんだね。元気だった?」
昔と変わらない優しい物腰で、瑛士はありふれたあいさつを口にした。
私を苗字で呼んだのは、私が彼に対して距離を取ったことが伝わったからだろう。
「はい。高輪さんもお元気そうですね」
「元気そうに見える? こう見えても、出張帰りでへとへとだよ」
彼は苦笑いしたが、私ほどの疲労感を見た目から感じさせることはなかった。昔から彼はさわやかだ。
「高輪さんも出張ですか?」
「俺も、って。花野井さんも?」
「これから帰社して、ちょっと残業です」
「俺も同じ。どこに就職したの?」
ふと興味がわいたように、瑛士は私を詮索した。
「システム開発会社なんです。システムオールズっていう」
はぐらかすことなく答えていることに、私自身が驚いた。社名を伝えたところで、万人が理解するような大企業ではないのに。
ただ私は彼の期待に応えたいだけ。きっと今も昔もこれからも、私は瑛士に弱い。
「へえ。もしかして、地元の支店?」
「そうなんです。親が就職は絶対地元にしてって」
「俺も地元だよ。じゃあ、降りる駅も一緒かな」
瑛士は新幹線のチケットをちらっと見せたが、駅名までは見えなかった。身を乗り出して確認する前に、車両のドアが開いたことに気を取られたからだ。
通路をはさんだまま会話していた私は、ドアから現れた青年に気づいて、口を閉じた。
瑛士もまた同様に、乗り出していた身を引いた。
「先輩っ、ありましたよー、例のサンドイッチ。いやー、ずいぶん探しましたよー」
私に話しかけてくる青年をちらりと見やった瑛士だが、すぐに興味を失ったのか、手もとのパソコンへ視線を落とした。
彼もまた仕事中だろう。懐かしさが先に立ち、いらない話をしたのではないかという思いが、今さらに私を襲う。
「先輩、食べます?」
瑛士を気にする私の様子などおかまいなしに隣へ腰をおろした青年は、テーブルをさげると、サンドイッチの入った袋を置いた。
だから私も、瑛士のことを気にしないようにして、差し出されたサンドイッチを受け取った。
満面の笑みで私を眺める青年は、遠坂尚人、24歳。2歳年下の後輩で、たびたび一緒に出張する。根は真面目なだけに仕事もやりやすく、彼の明るさに助けられることも多い。
「遠坂くん、コーヒー飲む?」
紙袋から取り出したペットボトルのコーヒーを、彼のテーブルに乗せる。
彼が飲み物ぐらい用意していることは知っていた。しかし、サンドイッチのお礼と気づいた彼は、「助かります」と、私の好意を素直に受け取った。
「腹ごしらえして、もうちょっと頑張らなきゃね」
「こんな時間だから、帰社しないで帰りたいですねー」
「明日は出張報告だから……」
「わかってますって。先輩は真面目すぎですよ。仕事なんてほっといて、ふたりで飲みに行きたいですねって言わないとわかんないかなぁ」
冗談交じりにぼやきながら、遠坂くんはサンドイッチにかぶりつく。
前かがみになった彼の奥から、瑛士がこちらを見ていた。
いつから見ていたのだろう。
胸がざわつく。遠坂くんは後輩だし、今は勤務中だ。何も誤解されることはない。
誤解とか、おかしいって気づく。
私と瑛士は学生時代に付き合っていたかもしれないけど、お互いに好きだったのかどうかわからないぐらいの関係だった。
もしかしたら、私の一方的な恋心に、優しい彼が応えてくれていただけかもしれない。
私が、付き合って下さいと告白した。
彼は、いいよってうなずいた。
それだけの関係だったかもしれないのに。
「先輩、このサンドイッチ、めっちゃうまいですよ」
話しかけてくる遠坂くんに視線を戻そうとしたとき、瑛士がにこりと微笑んだ。
たったそれだけの彼のしぐさに、思わず私は動きを止めて見とれた。
ああ、私はやっぱり先輩が好きだ。
きっと大好きだ。
彼の笑顔を引き金に、10年分の思いが溢れてくるようだった。
もしかしたら、優しい兄にあこがれていた私にとって、初恋とは言わない恋だったかもしれない。こんなに忘れられないものなら、叶わない方がよかった恋かもしれない。
それでもやっぱり、あの恋は叶ってよかった初めての恋だったと思う。
仕事に疲れ、ふと現実から逃避するとき、いつもあの恋を思い出す。
高校時代の幼く短い恋。
きっと一番むじゃきで幸せな時期だったから、私は10年経った今でも、あの頃を懐かしむのだろう。
新幹線のシートに体を預けたら、ドッと疲れが押し寄せてくる。首をかたむけると、窓ガラスに映る女性と目が合う。眠たそうな表情の彼女は、私だ。
こんなときはいつもあの人を思い出す。私を癒してくれる、初恋の彼のこと。
しかし、今は彼を思い出し、感傷にひたっているひまはない。まだ仕事中だ。
疲労感の漂うほおを、両手でぺちりとたたき、気合いを入れる。思いのほか、ほおを打った音が車内に響く。
ちょっぴり気恥ずかしく思って、辺りを見回す。すると、通路をはさんだ反対側の席の青年が、タイミングよく顔をあげた。
彼と目が合い、あっ、と声にならない声でのどが震えた。
まばたきを繰り返す。たったいま思い出していた初恋の少年の顔が、不思議そうにこちらを見る青年の顔と重なった。
青年も何やらピンと来た様子で驚きの表情を浮かべた。そして、すぐに笑顔になる。
その、ふわりとした笑顔を見たら、胸が苦しくなる。やっぱりそうだ。時折思い出す彼のことを、間違うはずはない。
目の前にいるのは、初恋の人であり、10年も前に別れた元カレ。
着崩した学生服がよく似合っていた彼は、今ではピシッと決めたスーツが似合う。女子に負けないきれいな肌だった彼の目尻には、年を重ねたしわが寄っている。
青年は、私の知る彼ではない。その風貌から、別々に過ごしてきた年月を感じる。それでも彼は、まぎれもなく、私の知る高輪瑛士そのものだった。
「つぐみ……、花野井つぐみさん?」
瑛士は私を呼び捨てにしたが、すぐにフルネームで言い直した。
正直驚いた。過去、私にとって彼はすべてだった。だけど、彼にとってはそうではなかった私のフルネームを、10年経っても覚えているとは思わなかったのだ。
「お久しぶりです、高輪さん」
学生時代、彼を『先輩』としか呼んだことのなかった私は、迷った挙句、苗字で呼んだ。
お互いにそう呼び合うことで、初恋は過去の恋でしかなかったことに現実味が帯びた。
「やっぱり花野井さんなんだね。元気だった?」
昔と変わらない優しい物腰で、瑛士はありふれたあいさつを口にした。
私を苗字で呼んだのは、私が彼に対して距離を取ったことが伝わったからだろう。
「はい。高輪さんもお元気そうですね」
「元気そうに見える? こう見えても、出張帰りでへとへとだよ」
彼は苦笑いしたが、私ほどの疲労感を見た目から感じさせることはなかった。昔から彼はさわやかだ。
「高輪さんも出張ですか?」
「俺も、って。花野井さんも?」
「これから帰社して、ちょっと残業です」
「俺も同じ。どこに就職したの?」
ふと興味がわいたように、瑛士は私を詮索した。
「システム開発会社なんです。システムオールズっていう」
はぐらかすことなく答えていることに、私自身が驚いた。社名を伝えたところで、万人が理解するような大企業ではないのに。
ただ私は彼の期待に応えたいだけ。きっと今も昔もこれからも、私は瑛士に弱い。
「へえ。もしかして、地元の支店?」
「そうなんです。親が就職は絶対地元にしてって」
「俺も地元だよ。じゃあ、降りる駅も一緒かな」
瑛士は新幹線のチケットをちらっと見せたが、駅名までは見えなかった。身を乗り出して確認する前に、車両のドアが開いたことに気を取られたからだ。
通路をはさんだまま会話していた私は、ドアから現れた青年に気づいて、口を閉じた。
瑛士もまた同様に、乗り出していた身を引いた。
「先輩っ、ありましたよー、例のサンドイッチ。いやー、ずいぶん探しましたよー」
私に話しかけてくる青年をちらりと見やった瑛士だが、すぐに興味を失ったのか、手もとのパソコンへ視線を落とした。
彼もまた仕事中だろう。懐かしさが先に立ち、いらない話をしたのではないかという思いが、今さらに私を襲う。
「先輩、食べます?」
瑛士を気にする私の様子などおかまいなしに隣へ腰をおろした青年は、テーブルをさげると、サンドイッチの入った袋を置いた。
だから私も、瑛士のことを気にしないようにして、差し出されたサンドイッチを受け取った。
満面の笑みで私を眺める青年は、遠坂尚人、24歳。2歳年下の後輩で、たびたび一緒に出張する。根は真面目なだけに仕事もやりやすく、彼の明るさに助けられることも多い。
「遠坂くん、コーヒー飲む?」
紙袋から取り出したペットボトルのコーヒーを、彼のテーブルに乗せる。
彼が飲み物ぐらい用意していることは知っていた。しかし、サンドイッチのお礼と気づいた彼は、「助かります」と、私の好意を素直に受け取った。
「腹ごしらえして、もうちょっと頑張らなきゃね」
「こんな時間だから、帰社しないで帰りたいですねー」
「明日は出張報告だから……」
「わかってますって。先輩は真面目すぎですよ。仕事なんてほっといて、ふたりで飲みに行きたいですねって言わないとわかんないかなぁ」
冗談交じりにぼやきながら、遠坂くんはサンドイッチにかぶりつく。
前かがみになった彼の奥から、瑛士がこちらを見ていた。
いつから見ていたのだろう。
胸がざわつく。遠坂くんは後輩だし、今は勤務中だ。何も誤解されることはない。
誤解とか、おかしいって気づく。
私と瑛士は学生時代に付き合っていたかもしれないけど、お互いに好きだったのかどうかわからないぐらいの関係だった。
もしかしたら、私の一方的な恋心に、優しい彼が応えてくれていただけかもしれない。
私が、付き合って下さいと告白した。
彼は、いいよってうなずいた。
それだけの関係だったかもしれないのに。
「先輩、このサンドイッチ、めっちゃうまいですよ」
話しかけてくる遠坂くんに視線を戻そうとしたとき、瑛士がにこりと微笑んだ。
たったそれだけの彼のしぐさに、思わず私は動きを止めて見とれた。
ああ、私はやっぱり先輩が好きだ。
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