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佐鳥姫の憂鬱 〜貞華の愛した幻の桜〜
定められた恋に散った華 6
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*
「桜の咲く頃に産まれるそうよ」
縁側に並んで腰かける青年に、私はそう告げた。ほんの少しお腹が大きくなった私を優しく見つめるのは、久しぶりに会う源助だ。
「吉継はすごく喜んでたよ。三男坊の吉継にとって、守る家があるのは誇らしいことだろう。貞華も良い人に出会えたね」
源助は眉を下げながら微笑む。
「そうね。吉継様がいたから源助にも会えた。人の縁はきっと不思議なものね」
「またそんなこと言ったりしたら、吉継が誤解する」
「何を誤解するの? 変に勘繰るのは吉継様の方。私は友人が出来て嬉しいだけなのに」
私はほんの少し唇を尖らせる。
吉継様は以前にも増して、源助に会うことを好まなくなっている。
今日は屋敷の前でうろうろする源助を、使用人が見つけて連れて来ただけだ。
「前に……、貞華は母の顔を知らないと言っていたね」
話をそらすように、源助は言う。
「そうなの。物心ついた時には父しかいなくて。身の回りの世話をする者は今でもいてくれるけれど、親身に世話を焼いてくれた夜月ももういない。母を知らない私が赤子を育てられるかしら……」
「その、夜月という人はどんな人?」
「よく知らないわ。自分のことは何も言わないの。他の使用人も夜月とは距離を置いていて。少し姿を見ないうちに、夜月は亡くなったのだと聞かされただけ」
「貞華は立派なお屋敷に暮らしているのにさみしいね」
「今は吉継様も源助もいてくれる」
力強く言うのに、源助は頼りなくうつむく。
「俺はもう、来れないよ」
「どうしてそんなこと言うの? 吉継様は軽々しく会うなと言うけれど……、あっ」
不意に脳裏に浮かんだ景色にハッとして声をあげる。
「どうしたの?」
話の腰を折ったのに、源助はいつものように優しく問い、首を傾げる。
「夜月のことで一つ思い出したの。夜月は私と同じ目をしてた。この瞳の色はそれほど珍しいものかしら」
「貞華……、それは本当かい?」
源助がひどく驚いた様子を見せた時、背後から現れた使用人が静々と告げる。
「桜内吉継様がお見えになりました」
私と源助はどちらからともなく顔を見合わせる。気まずいことなど何一つないのに、私は源助に部屋の中で待っているように伝え、使用人もまた、彼の身を守るように奥の部屋へと案内していく。
『源助の心の声が時折聞こえる』
そう使用人に告げた日からどことなく屋敷の中はざわついていて、それからというもの、源助は以前よりも丁重なもてなしを受けるようになった。
今日も屋敷の前をうろついていた彼を屋敷へ上げたのは、使用人の心配りだっただろう。
私はその意味もわからないまま、庭先へ現れた吉継様を出迎える。
私はこの方と生涯を共にする。
この一瞬までは、そう信じて疑うことなど一度もなかった。
「貞華、今日は君に大事な話があってきたんだ」
吉継様はそう、神妙な面持ちで切り出した。
身重の私と目を合わせると、スッとそらす。それは悲しみ、申し訳なさ、嫌悪が複雑に絡む視線を私と結ばせないための逃げだったのに、何も知らない私は気づくことが出来なかった。
「大事な話って?」
吉継様に歩み寄ると、彼はますます視線をさ迷わせるが、手にこぶしを握り、まるでそれがとても勇気のいることのように私に視線を戻す。
「俺は謀られていたみたいなんだ……」
「何かあったの?」
「その様子からすると、貞華は何も知らされてなくて、君に罪はないのかもしれないけれど……」
吉継様は苦しげに顔をしかめる。
「私が吉継様にそんな顔をさせているの?」
頼りない眼差しが私を捉える。出会った頃の吉継様は瑞々しく輝いていた。ひと目で心惹かれた若くてたくましい彼は目の前にいない。
「君に罪はないよ……、でも」
でも、なの?
「でも、君が生まれてきたことは罪かもしれない」
「え……」
驚いて薄く唇を開いた私は、ゆっくりと唇を閉じていく。そして真一文字に唇を結んだ時、吉継様は言った。
「子は諦めてほしい。それが父上の希望だ」
あまりの驚きで声を出せない私がひざを崩すと、吉継様は目の前にかがみ込んでくる。
「婚礼は取りやめる」
心配そうに私を見つめるのに、彼の口から発せられた言葉は無慈悲で。
「吉継様はそれでいいの……?」
「良くはないよ。これは俺の思いではないんだ。どうすることも出来ないから、諦めるしかない」
「なぜ……、なぜなの?」
「君の瞳の色はとても綺麗で美しいよ。だから夜月が寵愛されていたのはわかる。けれど、なぜ夜月の子が家督を継げる?」
吉継様の言葉の意味は何一つ理解できない。
「夜月の……子?」
「君は何も知らずにいるんだね。とても哀れで可憐な華だよ、君は」
吉継様は右手を水平に上げる。何かを指し示すようにその指先が向かうのは、私も踏み込んだことのない庭の先。
「桜の木を植えた」
「桜を?」
「そこは俺たちの子の墓場となる」
「……」
「許せ、貞華。いつか俺もそこへ行く。それは君を今でも愛しく思うからだよ」
吉継様の右手はさらに上へとあがる。その手を見上げたら、澄み切った青空が見えた。
青空をつかむように握りしめられたこぶしが、私に向けられる。
どうして……っ?
その言葉は声にならなくて、こぶしはとっさにお腹をかばった私へめがけて振り下ろされる。
「……なっ」
息を飲む吉継様の声。
来るはずの衝撃に耐えようとお腹を抱え込んでいた私はゆっくりと顔を上げる。
「……源っ」
目の前には、吉継様の腕をつかむ源助がいた。
「源助、きさま……っ」
「なぜ愛しい女が生む己の子を殺すことができる?」
源助の声は冷ややかだった。これほどまでに冷淡に怒れる人とは思っておらず、恐々としながらも、私は知らず知らずのうちに源助の背に身を隠していた。
「仕方ないだろう。できることなら俺だって貞華と共に生きたい」
私の前で吉継様はうなだれる。
「ならば生きればいい。貞華の罪など一つもないよ」
「源助にはわからないことだ。遊女の子だと知ってもなお、源助は貞華と……」
吉継様は口をつぐむ。源助の鋭い怒りの眼差しに声を失ったみたいに。
「俺は吉継のようには生きられないよ……」
しかし、発せられた源助の言葉は優しい。
「桜の木の下にこの子は埋められない。その代わり、吉継ももう二度と貞華や、この子には会えないだろう」
「源助、君はいったい……」
源助は泣き出しそうなほど頼りなく眉を下げる。
「愚か者だと笑われても、幸せにしたい者を愛する道を俺は選ぶよ」
「……源助」
「頼む、なんて言ったら俺は許さないよ。頼まれてするわけじゃないんだから」
「……君は愚かだよ」
『かまうものか』
源助はそう言った。その心の声を確かに私は聞いた。
吉継様が庭を立ち去った後、私のお腹に優しく手を添えて、
『俺の子として生んで欲しいって言ったら嫌がるかな』
そう、彼は申し訳なさそうに私を見つめた。
「源助……。私、何が起きたのか……」
そう言ったら、涙がこぼれた。吉継様との別れがあっけなかったからか、源助の気持ちが嬉しかったからか。
それは今となってはもう昔のことで、ただ一つ残る記憶は吉継様への思い。
私の出生の秘密を知った吉継様も苦しい思いをした。その思いが死してのちも残るようなら、私はいつまでも癒しに現れるだろう。
それは私と源助の約束でもあった。
しとねで肌を重ねていたあの瞬間、確かに私たちは愛し合っていた。
生まれ落ちた場所や時が私たちを巡り会わせたのに、その場所や時に引き裂かれるなんて、どうして知ることができただろう。
「桜の咲く頃に産まれるそうよ」
縁側に並んで腰かける青年に、私はそう告げた。ほんの少しお腹が大きくなった私を優しく見つめるのは、久しぶりに会う源助だ。
「吉継はすごく喜んでたよ。三男坊の吉継にとって、守る家があるのは誇らしいことだろう。貞華も良い人に出会えたね」
源助は眉を下げながら微笑む。
「そうね。吉継様がいたから源助にも会えた。人の縁はきっと不思議なものね」
「またそんなこと言ったりしたら、吉継が誤解する」
「何を誤解するの? 変に勘繰るのは吉継様の方。私は友人が出来て嬉しいだけなのに」
私はほんの少し唇を尖らせる。
吉継様は以前にも増して、源助に会うことを好まなくなっている。
今日は屋敷の前でうろうろする源助を、使用人が見つけて連れて来ただけだ。
「前に……、貞華は母の顔を知らないと言っていたね」
話をそらすように、源助は言う。
「そうなの。物心ついた時には父しかいなくて。身の回りの世話をする者は今でもいてくれるけれど、親身に世話を焼いてくれた夜月ももういない。母を知らない私が赤子を育てられるかしら……」
「その、夜月という人はどんな人?」
「よく知らないわ。自分のことは何も言わないの。他の使用人も夜月とは距離を置いていて。少し姿を見ないうちに、夜月は亡くなったのだと聞かされただけ」
「貞華は立派なお屋敷に暮らしているのにさみしいね」
「今は吉継様も源助もいてくれる」
力強く言うのに、源助は頼りなくうつむく。
「俺はもう、来れないよ」
「どうしてそんなこと言うの? 吉継様は軽々しく会うなと言うけれど……、あっ」
不意に脳裏に浮かんだ景色にハッとして声をあげる。
「どうしたの?」
話の腰を折ったのに、源助はいつものように優しく問い、首を傾げる。
「夜月のことで一つ思い出したの。夜月は私と同じ目をしてた。この瞳の色はそれほど珍しいものかしら」
「貞華……、それは本当かい?」
源助がひどく驚いた様子を見せた時、背後から現れた使用人が静々と告げる。
「桜内吉継様がお見えになりました」
私と源助はどちらからともなく顔を見合わせる。気まずいことなど何一つないのに、私は源助に部屋の中で待っているように伝え、使用人もまた、彼の身を守るように奥の部屋へと案内していく。
『源助の心の声が時折聞こえる』
そう使用人に告げた日からどことなく屋敷の中はざわついていて、それからというもの、源助は以前よりも丁重なもてなしを受けるようになった。
今日も屋敷の前をうろついていた彼を屋敷へ上げたのは、使用人の心配りだっただろう。
私はその意味もわからないまま、庭先へ現れた吉継様を出迎える。
私はこの方と生涯を共にする。
この一瞬までは、そう信じて疑うことなど一度もなかった。
「貞華、今日は君に大事な話があってきたんだ」
吉継様はそう、神妙な面持ちで切り出した。
身重の私と目を合わせると、スッとそらす。それは悲しみ、申し訳なさ、嫌悪が複雑に絡む視線を私と結ばせないための逃げだったのに、何も知らない私は気づくことが出来なかった。
「大事な話って?」
吉継様に歩み寄ると、彼はますます視線をさ迷わせるが、手にこぶしを握り、まるでそれがとても勇気のいることのように私に視線を戻す。
「俺は謀られていたみたいなんだ……」
「何かあったの?」
「その様子からすると、貞華は何も知らされてなくて、君に罪はないのかもしれないけれど……」
吉継様は苦しげに顔をしかめる。
「私が吉継様にそんな顔をさせているの?」
頼りない眼差しが私を捉える。出会った頃の吉継様は瑞々しく輝いていた。ひと目で心惹かれた若くてたくましい彼は目の前にいない。
「君に罪はないよ……、でも」
でも、なの?
「でも、君が生まれてきたことは罪かもしれない」
「え……」
驚いて薄く唇を開いた私は、ゆっくりと唇を閉じていく。そして真一文字に唇を結んだ時、吉継様は言った。
「子は諦めてほしい。それが父上の希望だ」
あまりの驚きで声を出せない私がひざを崩すと、吉継様は目の前にかがみ込んでくる。
「婚礼は取りやめる」
心配そうに私を見つめるのに、彼の口から発せられた言葉は無慈悲で。
「吉継様はそれでいいの……?」
「良くはないよ。これは俺の思いではないんだ。どうすることも出来ないから、諦めるしかない」
「なぜ……、なぜなの?」
「君の瞳の色はとても綺麗で美しいよ。だから夜月が寵愛されていたのはわかる。けれど、なぜ夜月の子が家督を継げる?」
吉継様の言葉の意味は何一つ理解できない。
「夜月の……子?」
「君は何も知らずにいるんだね。とても哀れで可憐な華だよ、君は」
吉継様は右手を水平に上げる。何かを指し示すようにその指先が向かうのは、私も踏み込んだことのない庭の先。
「桜の木を植えた」
「桜を?」
「そこは俺たちの子の墓場となる」
「……」
「許せ、貞華。いつか俺もそこへ行く。それは君を今でも愛しく思うからだよ」
吉継様の右手はさらに上へとあがる。その手を見上げたら、澄み切った青空が見えた。
青空をつかむように握りしめられたこぶしが、私に向けられる。
どうして……っ?
その言葉は声にならなくて、こぶしはとっさにお腹をかばった私へめがけて振り下ろされる。
「……なっ」
息を飲む吉継様の声。
来るはずの衝撃に耐えようとお腹を抱え込んでいた私はゆっくりと顔を上げる。
「……源っ」
目の前には、吉継様の腕をつかむ源助がいた。
「源助、きさま……っ」
「なぜ愛しい女が生む己の子を殺すことができる?」
源助の声は冷ややかだった。これほどまでに冷淡に怒れる人とは思っておらず、恐々としながらも、私は知らず知らずのうちに源助の背に身を隠していた。
「仕方ないだろう。できることなら俺だって貞華と共に生きたい」
私の前で吉継様はうなだれる。
「ならば生きればいい。貞華の罪など一つもないよ」
「源助にはわからないことだ。遊女の子だと知ってもなお、源助は貞華と……」
吉継様は口をつぐむ。源助の鋭い怒りの眼差しに声を失ったみたいに。
「俺は吉継のようには生きられないよ……」
しかし、発せられた源助の言葉は優しい。
「桜の木の下にこの子は埋められない。その代わり、吉継ももう二度と貞華や、この子には会えないだろう」
「源助、君はいったい……」
源助は泣き出しそうなほど頼りなく眉を下げる。
「愚か者だと笑われても、幸せにしたい者を愛する道を俺は選ぶよ」
「……源助」
「頼む、なんて言ったら俺は許さないよ。頼まれてするわけじゃないんだから」
「……君は愚かだよ」
『かまうものか』
源助はそう言った。その心の声を確かに私は聞いた。
吉継様が庭を立ち去った後、私のお腹に優しく手を添えて、
『俺の子として生んで欲しいって言ったら嫌がるかな』
そう、彼は申し訳なさそうに私を見つめた。
「源助……。私、何が起きたのか……」
そう言ったら、涙がこぼれた。吉継様との別れがあっけなかったからか、源助の気持ちが嬉しかったからか。
それは今となってはもう昔のことで、ただ一つ残る記憶は吉継様への思い。
私の出生の秘密を知った吉継様も苦しい思いをした。その思いが死してのちも残るようなら、私はいつまでも癒しに現れるだろう。
それは私と源助の約束でもあった。
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