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マドンナ
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出窓から差し込む朝の光で目覚めるようになってひと月も過ぎると、見慣れない天井にもなれてきた。
首をひねると、ふさふさの黒髪が目に入る。彼はいつも壁際に身を寄せて眠るけど、朝になると、ぬくもりに誘われるのか、私の方へ体を寄せている。
うつ伏せになって上体を起こし、静かな寝息を立てる啓介の顔を、しげしげと眺める。
啓介のまつげは意外と長くて、鼻筋が通っている。まぶたの奥にある瞳は丸くて、童顔な印象を与えるけれど、眠っているときは優しい面立ちが大人びて見える。
日々、かっこいいなと思う時間が増えているのは、私が彼に惹かれている証拠だろう。
枕元のスマホをたぐり寄せると、芹奈から昨夜のうちにメールが届いていた。
『お昼過ぎに、誠也さんとのんちゃんと3人でうかがうね。のんちゃんが食べるものは持参するからお気遣いなく、だよ』
啓介と結婚前提で一緒に暮らし始めたと芹奈に伝えたのは、年明けのことだ。
彼女は、いつの間にそんな関係になってたの? と驚いたが、誠也さんやのんちゃんと一緒にマンションへ遊びに来て欲しいと言うと、ふたつ返事でオッケーしてくれた。
啓介を起こさないようにベッドを降りると、隣の部屋へ移動して着替えを済ませ、キッチンに立つ。
コーヒーメーカーのスイッチを入れると、寝室の扉が開いて、はねた髪をくしゃくしゃしながら、眠たそうな啓介が出てくる。
どうも彼は朝が弱いらしい。遅くまで起きて仕事している日もあるし、夜型人間ではあるのだろう。
朝ごはんは基本的には一緒に食べない。起きる時間が合うときは一緒に食べるけど、仕事がある日はたいてい別々。夕食は啓介が作って待っていてくれるから、このところは、休みの日の朝はわざとゆっくり起きて、彼と朝食を摂るようにしている。
「パンでいい?」
「コーヒー飲みたい」
「いま、淹れてるから待ってて」
あくびをする啓介はテーブルに座り、ゆっくりと首を回す。そうすると目が覚めてくるのか、大きな瞳をしっかりと開けて、キッチンに立つ私をじっくりと眺めてくる。
「何、見てるの?」
「いや、ほんとに祥子がいてくれるんだなぁってさ」
しみじみと言う彼の前へ、コーヒーを注いだマグカップを置く。
「私も啓介とこんなに自然に暮らせてるのがふしぎな感じ」
「うまくやっていけそうだよな、俺たち」
「そうだね」
パンが焼けるまでの間、私も啓介の隣に腰かけて、マグカップを口に運ぶ。彼も同じようにコーヒーを口に運ぼうとして、手を止める。
「近いうちにご両親にあいさつして、事実婚の案内出したいなって思ってるよ」
「……もう?」
「まだ早い?」
「あ、ううん。そういう約束で引っ越したんだし、大丈夫だよ。でも、もう少し一緒に暮らしてからでもいいかなって思う」
あれから、綾の姿は一度も見ていない。もしかしたら、私と啓介が一緒にいるところを見たから、将司との復縁は完全にないとわかって、嫌がらせするのはあきらめたのかもしれない。
それでも、啓介に迷惑がかかるようなことにはしたくないと、まだ不安はある。完全に不安が解消したら、結婚を前向きに考えられるかなとは思っているのだけど。
「約束だからって理由なら、もう少しあとにしようか。何がなんでも俺と結婚したいんだって思ってほしいし」
「あっ、別にそういう意味じゃないよ。啓介との生活は結構、理想的って思ってるし、一緒に暮らしてよかったなって思ってる」
「そっか。俺はみんなにはやく祥子と結婚したんだって言いたいばっかりだな、きっと。やっぱり、もう少しあとにしよう。俺だけ舞い上がってるみたいだ」
私は二度目の結婚だから感動が少ないとか、やけに冷静だとか思われてるんだろうか。そうじゃなくて、感情の起伏が起きないぐらい、安定した生活ができてるって思えてるのに。
「愛情表現が足りないよね……」
「一緒に暮らしてくれてるんだから、そうは思ってないけどさ、やっぱりキスとかしたいなって思うよ。約束は守るけど」
「……それはちょっと悩んでる」
「悩んでる? 迷ってくれてるってこと?」
パッと表情を明るくした啓介が前のめりになったとき、キッチンの方からチンッと音が聞こえてくる。
「あ……、待って。パン焼けたから」
急いでキッチンに戻り、こんがり焼き上がった食パンにバターをぬり、冷蔵庫から取り出したサラダを持って戻ると、啓介は背筋を伸ばして待っていた。行儀よく待ってる彼がかわいらしくて笑ってしまう。
「そんなにおかしい? そんなことばっか考えてるって」
少し気恥ずかしそうに、彼は言う。
「ううん、違う。私ね、結婚って契約だと思ってるんだよ。結婚したら、いいことも悪いこともあるよね。けんかして、心が離れちゃうこともあるかもしれない。それでも、一生一緒にいるって決めた相手なんだから、粗末に扱ったりしないで、ちゃんと向き合ってほしいって思う。だからね、どんなこともこうやって話し合える人と結婚するのは大事だって思ってるよ」
失敗したからこその学びがあって、そう思うのだと思う。将司との結婚は感情が先走っていて、深く考えていなかったと今は思うから。もっとちゃんと見極めて結婚していたら、あんなに傷つくことはなかったはずだ。
「それで?」
「啓介のことは好きだよ。だから……」
「だから?」
「恋人としてだったら、ちょっと、してもいいかなって思ってる……」
言葉にしたら、恥ずかしくなる。こんなふうに自分の気持ちを伝えるのは初めてだった。
「結婚相手だから、慎重にしたいってこと?」
「恋人だったら、無責任に軽い気持ちでできるって言ってるわけじゃないよ。すごく冷静に考えちゃってるところがあるのは反省してるの。でも、啓介とのことは結婚を考える関係だからこそ、何も後悔したくないから」
「今は後悔する可能性があるからしたくないんだな。わかった」
やけに落ち着いた声音で、彼はそう言う。その表情はやや固い。
「わかった?」
「俺が祥子を抱いたら、気持ちが離れるんじゃないかって心配してるんだよな。そんなふうに傷つけられてきたんだってわかったら、なんか腹立つ。俺はそんなことしないけど、不安になってる気持ちはわかったから」
ああ、伝わってしまった。将司との過去を背負う自分を彼に感じてほしくなかった。でも、そんなの今さらだ。
「ごめんね。結婚したら、啓介だって私に飽きても簡単には離れられないんだから、いっときの感情に流されてほしくないの」
「今ならまだ引き返せる。その状況を続けていきたいのはわかったから、謝るなよ。ただ、これだけは言わせてほしい。祥子のことは真剣に考えてるし、結婚相手として大切にするって気持ちはちゃんとある。一生抱けなくても、この気持ちは変わらない」
「……どうしてそこまで言ってくれるの?」
一生、抱けなくても……なんて。
「好きだからだよ。それ以外の理由なんてない」
「私も啓介が好きだから、啓介ならもっとほかにいい人がいるよなんて言えなくてごめんね。いつか、そんな気持ちになれる日が来るといいな……」
どうして拒んじゃうんだろう。そう思うけど、キスして、なし崩しに抱き合うのもまだ怖い。頭では、啓介なら大丈夫ってわかってるのに、気持ちが追いついてこない。
「必ず来る。心の傷が癒えたときが、その日だよ」
啓介は力強くも優しく言うと、私のほおを愛おしそうに指先で触れる。
少しずつ、私たちは近づいている。いつか、プラトニックな関係は終わらせなきゃいけない。そう思いながら、ほおに触れる指に手を重ねた。
出窓から差し込む朝の光で目覚めるようになってひと月も過ぎると、見慣れない天井にもなれてきた。
首をひねると、ふさふさの黒髪が目に入る。彼はいつも壁際に身を寄せて眠るけど、朝になると、ぬくもりに誘われるのか、私の方へ体を寄せている。
うつ伏せになって上体を起こし、静かな寝息を立てる啓介の顔を、しげしげと眺める。
啓介のまつげは意外と長くて、鼻筋が通っている。まぶたの奥にある瞳は丸くて、童顔な印象を与えるけれど、眠っているときは優しい面立ちが大人びて見える。
日々、かっこいいなと思う時間が増えているのは、私が彼に惹かれている証拠だろう。
枕元のスマホをたぐり寄せると、芹奈から昨夜のうちにメールが届いていた。
『お昼過ぎに、誠也さんとのんちゃんと3人でうかがうね。のんちゃんが食べるものは持参するからお気遣いなく、だよ』
啓介と結婚前提で一緒に暮らし始めたと芹奈に伝えたのは、年明けのことだ。
彼女は、いつの間にそんな関係になってたの? と驚いたが、誠也さんやのんちゃんと一緒にマンションへ遊びに来て欲しいと言うと、ふたつ返事でオッケーしてくれた。
啓介を起こさないようにベッドを降りると、隣の部屋へ移動して着替えを済ませ、キッチンに立つ。
コーヒーメーカーのスイッチを入れると、寝室の扉が開いて、はねた髪をくしゃくしゃしながら、眠たそうな啓介が出てくる。
どうも彼は朝が弱いらしい。遅くまで起きて仕事している日もあるし、夜型人間ではあるのだろう。
朝ごはんは基本的には一緒に食べない。起きる時間が合うときは一緒に食べるけど、仕事がある日はたいてい別々。夕食は啓介が作って待っていてくれるから、このところは、休みの日の朝はわざとゆっくり起きて、彼と朝食を摂るようにしている。
「パンでいい?」
「コーヒー飲みたい」
「いま、淹れてるから待ってて」
あくびをする啓介はテーブルに座り、ゆっくりと首を回す。そうすると目が覚めてくるのか、大きな瞳をしっかりと開けて、キッチンに立つ私をじっくりと眺めてくる。
「何、見てるの?」
「いや、ほんとに祥子がいてくれるんだなぁってさ」
しみじみと言う彼の前へ、コーヒーを注いだマグカップを置く。
「私も啓介とこんなに自然に暮らせてるのがふしぎな感じ」
「うまくやっていけそうだよな、俺たち」
「そうだね」
パンが焼けるまでの間、私も啓介の隣に腰かけて、マグカップを口に運ぶ。彼も同じようにコーヒーを口に運ぼうとして、手を止める。
「近いうちにご両親にあいさつして、事実婚の案内出したいなって思ってるよ」
「……もう?」
「まだ早い?」
「あ、ううん。そういう約束で引っ越したんだし、大丈夫だよ。でも、もう少し一緒に暮らしてからでもいいかなって思う」
あれから、綾の姿は一度も見ていない。もしかしたら、私と啓介が一緒にいるところを見たから、将司との復縁は完全にないとわかって、嫌がらせするのはあきらめたのかもしれない。
それでも、啓介に迷惑がかかるようなことにはしたくないと、まだ不安はある。完全に不安が解消したら、結婚を前向きに考えられるかなとは思っているのだけど。
「約束だからって理由なら、もう少しあとにしようか。何がなんでも俺と結婚したいんだって思ってほしいし」
「あっ、別にそういう意味じゃないよ。啓介との生活は結構、理想的って思ってるし、一緒に暮らしてよかったなって思ってる」
「そっか。俺はみんなにはやく祥子と結婚したんだって言いたいばっかりだな、きっと。やっぱり、もう少しあとにしよう。俺だけ舞い上がってるみたいだ」
私は二度目の結婚だから感動が少ないとか、やけに冷静だとか思われてるんだろうか。そうじゃなくて、感情の起伏が起きないぐらい、安定した生活ができてるって思えてるのに。
「愛情表現が足りないよね……」
「一緒に暮らしてくれてるんだから、そうは思ってないけどさ、やっぱりキスとかしたいなって思うよ。約束は守るけど」
「……それはちょっと悩んでる」
「悩んでる? 迷ってくれてるってこと?」
パッと表情を明るくした啓介が前のめりになったとき、キッチンの方からチンッと音が聞こえてくる。
「あ……、待って。パン焼けたから」
急いでキッチンに戻り、こんがり焼き上がった食パンにバターをぬり、冷蔵庫から取り出したサラダを持って戻ると、啓介は背筋を伸ばして待っていた。行儀よく待ってる彼がかわいらしくて笑ってしまう。
「そんなにおかしい? そんなことばっか考えてるって」
少し気恥ずかしそうに、彼は言う。
「ううん、違う。私ね、結婚って契約だと思ってるんだよ。結婚したら、いいことも悪いこともあるよね。けんかして、心が離れちゃうこともあるかもしれない。それでも、一生一緒にいるって決めた相手なんだから、粗末に扱ったりしないで、ちゃんと向き合ってほしいって思う。だからね、どんなこともこうやって話し合える人と結婚するのは大事だって思ってるよ」
失敗したからこその学びがあって、そう思うのだと思う。将司との結婚は感情が先走っていて、深く考えていなかったと今は思うから。もっとちゃんと見極めて結婚していたら、あんなに傷つくことはなかったはずだ。
「それで?」
「啓介のことは好きだよ。だから……」
「だから?」
「恋人としてだったら、ちょっと、してもいいかなって思ってる……」
言葉にしたら、恥ずかしくなる。こんなふうに自分の気持ちを伝えるのは初めてだった。
「結婚相手だから、慎重にしたいってこと?」
「恋人だったら、無責任に軽い気持ちでできるって言ってるわけじゃないよ。すごく冷静に考えちゃってるところがあるのは反省してるの。でも、啓介とのことは結婚を考える関係だからこそ、何も後悔したくないから」
「今は後悔する可能性があるからしたくないんだな。わかった」
やけに落ち着いた声音で、彼はそう言う。その表情はやや固い。
「わかった?」
「俺が祥子を抱いたら、気持ちが離れるんじゃないかって心配してるんだよな。そんなふうに傷つけられてきたんだってわかったら、なんか腹立つ。俺はそんなことしないけど、不安になってる気持ちはわかったから」
ああ、伝わってしまった。将司との過去を背負う自分を彼に感じてほしくなかった。でも、そんなの今さらだ。
「ごめんね。結婚したら、啓介だって私に飽きても簡単には離れられないんだから、いっときの感情に流されてほしくないの」
「今ならまだ引き返せる。その状況を続けていきたいのはわかったから、謝るなよ。ただ、これだけは言わせてほしい。祥子のことは真剣に考えてるし、結婚相手として大切にするって気持ちはちゃんとある。一生抱けなくても、この気持ちは変わらない」
「……どうしてそこまで言ってくれるの?」
一生、抱けなくても……なんて。
「好きだからだよ。それ以外の理由なんてない」
「私も啓介が好きだから、啓介ならもっとほかにいい人がいるよなんて言えなくてごめんね。いつか、そんな気持ちになれる日が来るといいな……」
どうして拒んじゃうんだろう。そう思うけど、キスして、なし崩しに抱き合うのもまだ怖い。頭では、啓介なら大丈夫ってわかってるのに、気持ちが追いついてこない。
「必ず来る。心の傷が癒えたときが、その日だよ」
啓介は力強くも優しく言うと、私のほおを愛おしそうに指先で触れる。
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