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理由
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「これから吉川綾に会ってこようと思うよ」
朝食の片付けをする祥子に、なんでもないことのように、俺はさらりと言った。
なるべく刺激を与えないように配慮したつもりだったが、驚いた彼女は持ち上げた皿をあやうく落としそうになる。横から腕を伸ばし、そっと手を支えると、彼女は「信じるだけだから」とまぶたを伏せた。
俺が祥子を裏切るわけがない。だが、それを言葉にしたところで、息を吐くように嘘をつく男を夫に持っていた彼女が簡単に信用するはずはないのかもしれない。
「会う場所はモルドーにしたよ。誠也さんも来てくれるから、祥子が心配するようなことは何もないんだ」
「誠也さん、お仕事じゃないの?」
「休み取ってくれたよ。事情を全部話したら、協力してくれるってさ」
「それで最近、何度も会ってたんだね」
納得したように、彼女はそう言う。
「それもあるよ」
「それもって、ほかにも理由があるみたい」
「誠也さんも悩みがあるんだよ」
俺はくすりと笑うと、キッチンへ行こうとする彼女の腰にそっと腕を回して引きとめる。
「どうしたの?」
ふしぎそうに俺を見上げる祥子と見つめ合う。
「今夜もいい?」
ベッドで乱れる彼女を思い出すだけで身体が熱くなる。何度抱いても飽き足りなくて、自分でもこんなに貪欲だったのかと驚くほどだ。
「……はやく帰ってきてくれる?」
上目遣いでそう言ってくる祥子が愛おしく、同時に安心感を覚える。
もしかしたら、俺は綾に会うのを怖がっているのかもしれない。彼女には標的が落ちるまで諦めない粘り強さがある。そのしつこさに溺れる男はいるのかもしれないと、どこか納得してしまうような可愛らしさも。得体の知れない魅力を持つ綾とは関わりたくないし、一生つきまとわれるかもしれないという恐怖心もある。
「もちろん。すぐに帰るよ」
俺には祥子がいてくれる。きっと、それを確かめたくてあんな質問をしたのに、彼女はほんのりほおを染めてキッチンへ逃げていく。
追いかけて抱きしめたい。そんな衝動をこらえながら、俺は綾に会うため、マンションをあとにした。
モルドーへ到着すると、誠也さんは先に来ていた。
打ち合わせ通り、彼の座る四人がけソファーの手前の席に腰かけ、綾が来るのを待つ。
程なくして、胸もとが大きく開いた春らしいピンクのニットを着た綾がやってきた。彼女は誠也さんが背後にいるとは知らずに俺の向かいに座り、以前と同じようにカフェオレを注文する。
「話があるって言ってたけど、何かあった?」
コーヒーをひと口飲んで、俺は尋ねる。
「その前に、私と会うって、彼女さんに話してきたんですか?」
「いや。どうして?」
「だって、私と会ってくれるのに、全然別れてくれそうにないんですもん」
ほんの少し唇を尖らせて、すねてみせる綾にはあきれてしまう。彼女はどうも、すべての言動を都合のいいように受け取るくせがあるようだ。
「会ってくれるってさ……、この前はハンカチ返しただけだよ。それ以外は、君が勝手に会いにきてるだけで」
昼食を買いにコンビニへ出かけたとき、誠也さんと会ったあとのコモンからの帰り道。綾は俺の行動を把握してるかのように待ち伏せしては現れていた。
「だから、今日は違いますよね? 会いたいって言ったら会いにきてくれたの、初めてだから。やっぱり、期待しちゃうじゃないですか」
今度は前のめりになる。わざと胸もとを強調するから、俺は困って目をそらす。
「俺もさ、それは悪いと思ってるよ。付き合う気もないのに連絡取ったりしてさ」
「それは仕方ないって思ってます。好きな人がいるのに、簡単に別れて私と付き合うなんてできないのが普通だと思ってます。でも、やっぱり少しぐらい、ほかに好きな人ができたんだって話を彼女さんにしてもらいたいです……」
なぜこうも、付き合う前提で話が進むのか。
「いや、だからさ、彼女と別れる気はないんだよ」
「じゃあ、どうして私に会ってくれるんですか? 興味がないなら、今日だって断ってくれてもよかったのに」
「断っても、また連絡してくるだろう? それにさ、今日は俺も聞きたいことがあって会う気になったんだよ」
「私に聞きたいこと?」
綾は目を輝かせ、ますます身を乗り出す。無邪気だけれど、男を誘うような立ち振る舞いが、どうにも苦手だ。
「俺、どうしてもモテるタイプじゃないから、あんまりそうやって迫られると、何かあるんじゃないかって警戒しちゃうんだよな」
「モテないんですか?」
「今の彼女と付き合うのに、一年もかけたよ。だからさ、やっと俺に向き合ってくれた彼女と別れる気はないんだ」
きっぱりと言う。
祥子が東京から帰ってくると芹奈から聞いたとき、すぐさま会わせてほしいと頼んだ。
彼女が高校時代と変わらないでいてくれたら、俺はまた絶対好きになる自信があった。再会して、その思いは強くなった。守りたくなるような繊細な彼女は健在で、その美しさは増していて、好きにならないわけがなかった。
だが、俺はだめだった。祥子の恋愛対象にすらならなかった。時間をかけるしかないと思った。定期的に会って、好意を持ってもらえるように努力した。それでも、まだ努力は足りてないと思っていた。あの日、祥子と抱き合うまでは。
彼女を抱いて初めて、ようやく気持ちが通じ合えたと思えた。付き合うという言葉だけで、相手を束縛しようとする綾には絶対理解できない関係性になれたのだ。
「たった一年? 人の気持ちって、そんな簡単に切り替わるもんなんですか?」
綾は不服そうに言うと、カフェオレの入ったカップに砂糖を入れ、スプーンでぐるぐると回し始める。イラついているみたいだ。
俺には祥子と別れろと簡単に言うわりに、人の気持ちは簡単に変わらないと言うのだから、その支離滅裂さにはますますあきれる。
「運命の人に出会うと、そういうものかもね」
「運命……か。私にもいたんですよ、そういう人。でも、簡単に捨てられました」
吐き捨てるように、綾は言う。
「前に言ってたね、婚約してた彼がいたって。たしか、その彼氏が浮気したんだっけ」
「あれは嘘ですよ」
「嘘?」
綾の話には嘘が多い。嘘だと言うのも、嘘かもしれない。だが、俺は耳を傾ける。
「別れた理由は別にあるのか?」
「私、既婚者の彼とお付き合いしてたんです」
俺はごくりとつばを飲み込む。ようやく、綾が本当の話をした。それは確信できる。自分にとって不利になる嘘を彼女が話す理由はない。
「婚約者の彼が、既婚だったってこと?」
「違います。その前にお付き合いしてた人。たまたま見かけて、すごくカッコいいなぁって思ったのに、奥さんがいてがっかりしちゃった」
祥子の別れた夫のことだろう。
「一目惚れだった?」
「私、惚れっぽいみたいです。啓介さんも一目惚れなんですよ?」
「あー、そう。それは置いといてさ、既婚の男となんで付き合ったわけ?」
俺が好意を受け流すと、なーんだ、つまんない、と綾は肩をすくめて、小さな息をつく。
「なんででしょうね。好きになっちゃうと止まらないのかも。でも、彼の方から食事に誘ってきたんですよ。私のことかわいいねって、好きだよって、もっとはやく出会いたかったなって、何度も言ってくれたんです。奥さんとは別れるつもりだって会うたびに言ってくれたし」
「これから吉川綾に会ってこようと思うよ」
朝食の片付けをする祥子に、なんでもないことのように、俺はさらりと言った。
なるべく刺激を与えないように配慮したつもりだったが、驚いた彼女は持ち上げた皿をあやうく落としそうになる。横から腕を伸ばし、そっと手を支えると、彼女は「信じるだけだから」とまぶたを伏せた。
俺が祥子を裏切るわけがない。だが、それを言葉にしたところで、息を吐くように嘘をつく男を夫に持っていた彼女が簡単に信用するはずはないのかもしれない。
「会う場所はモルドーにしたよ。誠也さんも来てくれるから、祥子が心配するようなことは何もないんだ」
「誠也さん、お仕事じゃないの?」
「休み取ってくれたよ。事情を全部話したら、協力してくれるってさ」
「それで最近、何度も会ってたんだね」
納得したように、彼女はそう言う。
「それもあるよ」
「それもって、ほかにも理由があるみたい」
「誠也さんも悩みがあるんだよ」
俺はくすりと笑うと、キッチンへ行こうとする彼女の腰にそっと腕を回して引きとめる。
「どうしたの?」
ふしぎそうに俺を見上げる祥子と見つめ合う。
「今夜もいい?」
ベッドで乱れる彼女を思い出すだけで身体が熱くなる。何度抱いても飽き足りなくて、自分でもこんなに貪欲だったのかと驚くほどだ。
「……はやく帰ってきてくれる?」
上目遣いでそう言ってくる祥子が愛おしく、同時に安心感を覚える。
もしかしたら、俺は綾に会うのを怖がっているのかもしれない。彼女には標的が落ちるまで諦めない粘り強さがある。そのしつこさに溺れる男はいるのかもしれないと、どこか納得してしまうような可愛らしさも。得体の知れない魅力を持つ綾とは関わりたくないし、一生つきまとわれるかもしれないという恐怖心もある。
「もちろん。すぐに帰るよ」
俺には祥子がいてくれる。きっと、それを確かめたくてあんな質問をしたのに、彼女はほんのりほおを染めてキッチンへ逃げていく。
追いかけて抱きしめたい。そんな衝動をこらえながら、俺は綾に会うため、マンションをあとにした。
モルドーへ到着すると、誠也さんは先に来ていた。
打ち合わせ通り、彼の座る四人がけソファーの手前の席に腰かけ、綾が来るのを待つ。
程なくして、胸もとが大きく開いた春らしいピンクのニットを着た綾がやってきた。彼女は誠也さんが背後にいるとは知らずに俺の向かいに座り、以前と同じようにカフェオレを注文する。
「話があるって言ってたけど、何かあった?」
コーヒーをひと口飲んで、俺は尋ねる。
「その前に、私と会うって、彼女さんに話してきたんですか?」
「いや。どうして?」
「だって、私と会ってくれるのに、全然別れてくれそうにないんですもん」
ほんの少し唇を尖らせて、すねてみせる綾にはあきれてしまう。彼女はどうも、すべての言動を都合のいいように受け取るくせがあるようだ。
「会ってくれるってさ……、この前はハンカチ返しただけだよ。それ以外は、君が勝手に会いにきてるだけで」
昼食を買いにコンビニへ出かけたとき、誠也さんと会ったあとのコモンからの帰り道。綾は俺の行動を把握してるかのように待ち伏せしては現れていた。
「だから、今日は違いますよね? 会いたいって言ったら会いにきてくれたの、初めてだから。やっぱり、期待しちゃうじゃないですか」
今度は前のめりになる。わざと胸もとを強調するから、俺は困って目をそらす。
「俺もさ、それは悪いと思ってるよ。付き合う気もないのに連絡取ったりしてさ」
「それは仕方ないって思ってます。好きな人がいるのに、簡単に別れて私と付き合うなんてできないのが普通だと思ってます。でも、やっぱり少しぐらい、ほかに好きな人ができたんだって話を彼女さんにしてもらいたいです……」
なぜこうも、付き合う前提で話が進むのか。
「いや、だからさ、彼女と別れる気はないんだよ」
「じゃあ、どうして私に会ってくれるんですか? 興味がないなら、今日だって断ってくれてもよかったのに」
「断っても、また連絡してくるだろう? それにさ、今日は俺も聞きたいことがあって会う気になったんだよ」
「私に聞きたいこと?」
綾は目を輝かせ、ますます身を乗り出す。無邪気だけれど、男を誘うような立ち振る舞いが、どうにも苦手だ。
「俺、どうしてもモテるタイプじゃないから、あんまりそうやって迫られると、何かあるんじゃないかって警戒しちゃうんだよな」
「モテないんですか?」
「今の彼女と付き合うのに、一年もかけたよ。だからさ、やっと俺に向き合ってくれた彼女と別れる気はないんだ」
きっぱりと言う。
祥子が東京から帰ってくると芹奈から聞いたとき、すぐさま会わせてほしいと頼んだ。
彼女が高校時代と変わらないでいてくれたら、俺はまた絶対好きになる自信があった。再会して、その思いは強くなった。守りたくなるような繊細な彼女は健在で、その美しさは増していて、好きにならないわけがなかった。
だが、俺はだめだった。祥子の恋愛対象にすらならなかった。時間をかけるしかないと思った。定期的に会って、好意を持ってもらえるように努力した。それでも、まだ努力は足りてないと思っていた。あの日、祥子と抱き合うまでは。
彼女を抱いて初めて、ようやく気持ちが通じ合えたと思えた。付き合うという言葉だけで、相手を束縛しようとする綾には絶対理解できない関係性になれたのだ。
「たった一年? 人の気持ちって、そんな簡単に切り替わるもんなんですか?」
綾は不服そうに言うと、カフェオレの入ったカップに砂糖を入れ、スプーンでぐるぐると回し始める。イラついているみたいだ。
俺には祥子と別れろと簡単に言うわりに、人の気持ちは簡単に変わらないと言うのだから、その支離滅裂さにはますますあきれる。
「運命の人に出会うと、そういうものかもね」
「運命……か。私にもいたんですよ、そういう人。でも、簡単に捨てられました」
吐き捨てるように、綾は言う。
「前に言ってたね、婚約してた彼がいたって。たしか、その彼氏が浮気したんだっけ」
「あれは嘘ですよ」
「嘘?」
綾の話には嘘が多い。嘘だと言うのも、嘘かもしれない。だが、俺は耳を傾ける。
「別れた理由は別にあるのか?」
「私、既婚者の彼とお付き合いしてたんです」
俺はごくりとつばを飲み込む。ようやく、綾が本当の話をした。それは確信できる。自分にとって不利になる嘘を彼女が話す理由はない。
「婚約者の彼が、既婚だったってこと?」
「違います。その前にお付き合いしてた人。たまたま見かけて、すごくカッコいいなぁって思ったのに、奥さんがいてがっかりしちゃった」
祥子の別れた夫のことだろう。
「一目惚れだった?」
「私、惚れっぽいみたいです。啓介さんも一目惚れなんですよ?」
「あー、そう。それは置いといてさ、既婚の男となんで付き合ったわけ?」
俺が好意を受け流すと、なーんだ、つまんない、と綾は肩をすくめて、小さな息をつく。
「なんででしょうね。好きになっちゃうと止まらないのかも。でも、彼の方から食事に誘ってきたんですよ。私のことかわいいねって、好きだよって、もっとはやく出会いたかったなって、何度も言ってくれたんです。奥さんとは別れるつもりだって会うたびに言ってくれたし」
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