別世界の空の下で!

みきトラ

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『インテリジェンスウェポンと刻印と』

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第14話『別世界の空の下で!」


『インテリジェンスウェポンと 刻印と』


「さて、それではこの私インテリジェンスウェポンと《刻印》についての説明をするぞ?」


「うぃーす。」


「なんだ?その気の抜けるような返事は…。まぁ、良い、んんッ、私達インテリジェンスウェポンは元々は一つのインテリジェンスウェポンから生まれてきたのだ、その初代インテリジェンスウェポンを作成したのが、世界一の魔道士であるクサナギ様と世界一信頼が確かな魔道具職人であるイシン様の2人によって『タグザイム王国』で作られたのだ、イシン様が魔道具をありったけの魔力をつぎ込み作成し、出来上がった魔剣にクサナギ様が沢山の知識と魂を魔剣に入れるそして、それを何百もの失敗を積み重ねてついに、最初のインテリジェンスウェポンが出来上がった。そしてこのインテリジェンスウェポンの名前は『ピーリス』と名付けられた。これは、『タグザイム王国』の初代国王様の名前を貰い受けたのである、2人はインテリジェンスウェポンが完成した事に体操喜んだ。」



「おおー!、そりゃ喜ぶだろうな!けどさ?そのピーリスからどうして次々とインテリジェンスウェポンが生まれて来たのかは、わからないんだが?」



「まぁ、まてそう焦るな。まだ説明の途中なんだ、続きを話すぞ?、2人が喜んでいるその時に突如出来上がったインテリジェンスウェポンが眩い虹色の光を放ち、人族の女性姿へと変化してしまったのだ、その姿はそれはそれは美しかったそうだそれから、イシス様とクサナギ様はインテリジェンスウェポンが擬人化した事を当時の国王様に伝えたのだが、何とそれを知った国王様はその美しく擬人化したピーリスを妾に欲しいと申して来たそうな。その願いを聞いたイシス様とクサナギ様は王様の願いを断わりピーリスを隠したそうな、しばらくは、何事もなくピーリスは過ごしていたのだけれど当時の王様はとても強欲であり一度欲しいと思った物は例えどんな手を使ってでも我が物にして来た真の悪人だったしかし、今回は事が事だけに手を出す事が出来ずにいたのだ。イシス様とクサナギ様はまだ、生まれてそうたってないピーリスに沢山の事を教えて来たそれはそれは我が子のように大切に大切に育てていたらしい、ある時ピーリスはいつものように森の中を擬人化した状態で散歩していたその時、森の中で倒れている男性を見つけたんだと何を思ったかピーリスはその気を失い倒れていた男性をイシス様とクサナギ様と共に住む家に連れて帰ったそうな。イシス様とクサナギ様は人を担いで帰って来たピーリスを見て体操驚きピーリスの「怪我してる人見つけた、かわいそう治して上げたい。」初めて誰かを思う感情が芽生えた事に感激したそうな、それからピーリスはその男性と沢山の言葉を交わしいつしか愛を覚え添い遂げた、イシス様とクサナギ様はそんなピーリスを見てとても幸せだったのだけれど、そんな幸せも長くは続かなかった何故なら強欲な王様がなかなか手に入らないピーリスに等々強行手段に出たのだそれは、ピーリス以外のイシス様とクサナギ様そして、添い遂げた男性の暗殺だ。」



「うっわ、マジかよ…。王様最低だな…。うん?でもそれが成功していれば、君はいないはずだから、今ここに君が居るという事は王様の作戦は失敗したのか?」




「いちいち、話の腰をおるんじゃ無い!静かに聞かぬか!。」



「おおう、わかったわかった、わかったから、そんなにカタカタ震えて怒るなよ…。」



「まったく!、それでは、続きを話すぞ!えーとだな、王様の計画した通り暗殺は成功しただが、それと共に失敗もしたのだ。何故ならピーリスの目の前でイシス様と添い遂げた男性が殺され、最後に残ったクサナギ様も血だらけで既に満身創痍だったその現状をただ守られてるだけで何も出来なかったピーリスは自分の弱さを憎んだピーリスは初めて憎しみを知った失う悲しみを知ったそして、絶望もそれの感情を初めて知ったピーリスはその感情の重さに耐えられずに暴走してしまった暴走したピーリスは自分の周りに8つの剣を作り出したその8つの剣を使って自分の大切な者達を殺した暗殺者を皆殺しにして、さらに王様もピーリスがその手で殺したピーリスの暴走は王様を殺しただけでは止まりそうになかった遂には関係のない人間達も殺そうとしたのだ、それを見ていた満身創痍のクサナギ様は残された己の命を二つの魔法に込めピーリスに放った。放った魔法は己の命を代償にして使う事が出来る魔法それは《創作魔法》それを使いピーリスの作り出した剣達に《刻印》を付着したこの魔法の効果は実に簡単だそれは《刻印》を持つ者にしか剣を持つことさえも出来なくする魔法だ。そもそも、《刻印》を最初から持つ者など存在しないだがそこで、もう一つの放たれた魔法《運命契約》が次に8つの剣に付着されたがそれの詳しい効果は不明のままだが、一つわかった事はこの魔法によって8つの剣から他者え『刻印》をランダムでつけるそうだ。そして、自分の作り出した剣が使えなくなったピーリスはそこで正気に戻り、自分がしようとした事またしたことを見つめ今にも死にかけているクサナギ様の元に戻りクサナギ様にこう言ったそうだ。」



『お父さん、私沢山の感情を知ったよ…。感情ってこんなに重いんだね、こんなに苦しいんだね、愛する人を無くすのはこんなにも辛いんだね、憎しみの感情はとっても怖いんだね、でもね、私感情を知れた事を後悔はして無いよ?だってね、この感情を知れたからあの人を愛する事ができたんだから、お父さん…ごめんね。せっかく沢山の事を知れたのに私消えちゃうみたい力を使い切っちゃったみたい、お父さんお母さんと一緒に私を作ってくれてありがとう。大好きだよ…。』



「そう言って、ピーリスは光り輝き大きな光の速球になったそして、その球が9つの光の玉に分かれて一つは空へ舞、残りの8つがピーリスの作り出した剣に吸い込まれて行きその剣達に魂が宿り8つのインテリジェンスウェポンである私達が誕生したのだ。そして、ピーリスの最後を見届けたクサナギ様は世界中に居る弟子達に死に間際にメッセージを送ったのだ。」



『弟子達よ産まれたインテリジェンスウェポン達を…バカな愛する娘の子供達を守ってくれこのような悲劇は起こしてはならぬ。インテリジェンスウェポンは武器であって武器では無い、共に生きる相棒だと思え…。』




「その言葉を弟子達に残して、クサナギ様は命を引き取ったのだ。それを聞いた弟子達は私達インテリジェンスウェポンを大切に使ってくれていた何度か戦争に使われることもあったがな。そしてある時、私達は8つのインテリジェンスウェポン達は何処からかやってきた魔王に狙われた、私達がもし魔王の手に渡って仕舞えばどうなる事かわかったもんじゃ無いと考えた、弟子達は私達を守るために魔王が倒されるその時か人族がどうしようもないその時まで使わぬようにバラバラに封印したのだ。どうだ?少しは私達の事がわかったか?」




僕はこいつの話を聞いて思った…。
その、《刻印》がステータスに刻まれた僕には、きっとこれから、大変な未来が待ってるんだろうなぁー…と。

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