別世界の空の下で!

みきトラ

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『元AAランク冒険者が経営する宿屋「恵亭」』

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第16話「別世界の空の下で!」


『 元AAランク冒険者が経営する宿屋「恵亭」』


あの後、僕らは真っ直ぐに街に帰ってきてすぐにギルドで依頼の報告をした、ゴブリンリーダーの率いるゴブリンチームを討伐した事に少し驚かれはしたが、そこまで騒がれたりはしなかった。


「さすがは、ギルド長と領主様の息子さんですね。」


と褒められただけで終わったどうやら、両親やお爺さんが規格外なのでこれぐらいの事では驚くことは余りなさそうだ。


本来なら『初心者用きちゃないゴブちゃん討伐』の依頼達成報酬は銅貨10枚なのだが僕が討伐したのはゴブリンとゴブリンリーダーだったので今回の報酬は銀貨5枚と銅貨10枚だった。


銅貨5枚で宿に泊まることがでるのだから最初の依頼報酬としてはとても高いほうだと思う。


本当はまだ街の中にいるのだから両親の家に帰っても良かったのだが…。まだ剣に話さないといけないこともあるから、僕は宿屋に泊まることにしたその名も『恵亭』比較的ここら辺で活動している冒険者達が良く利用している店だ、此処の宿屋の主人と奥さんは元AAランク冒険者なんだ、だから此処の宿屋で暴力事件なんて起こした日には大抵の奴は女将さんによって排除される。


僕は一度だけその、場面を見たことがあるんだそれはもう…すごかった…多分最近他所からきた冒険者達だとは思うけれど、酒に酔った勢いで近くにいた、女冒険者達に酒を注ぐように言ったらしい、それを断った女冒険者に対して男は起こり暴力事件を起こそうとしたんだ、だけど丁度その時女将さんが料理を他の客に運ぼうと厨房から出てきて。


「アタシの店で何、色気付いてんだい!?ぶっ殺されてぇのか!?ぁぁん!?。」


それを、女将さんから言われた酔った男冒険者は禁断の言葉を女将さんに言ってしまったんだよ…。

「ウルセェンだよ!ジャングリーコング見たいな体型したクソババァが!黙ってやがれ!」

そして、一瞬にして店の中に漂う空気が変わった…。

空気が変わったと思った次の瞬間にはさっきまで、酒に酔って怒鳴っていた冒険者のすがたは店の中には無かったんだ。


店の外に、手足が曲がってはいけない方向に向いて、さらにもう顔面の形も変わり白目を剥いき、何故か着ていたはずの服も何も身につけないままで、放り出された男の姿が店の前にあったんだよな…。


ちなみに、ジャングリーコングっていうのは黒と緑の迷彩柄の毛を全身から生やし身長は二メートルほどで体重は300キロもあるゴリラみたいなBランクのモンスターだ。主な攻撃手段は、その引き締まった筋肉と重い体重を使った体重移動を使った格闘技である得意な魔法は身体強化スピードとパワーを上手く使って攻撃してくる厄介なモンスターで有名だ。


まぁ、簡単に言うと此処はどの宿よりも安全なのである。冒険者同士のイザコザなんて起こした日には自分が危ないから誰も起こさないしね。


それに、此処の宿にはお風呂も各部屋についてるんだ、元日本人としては、お風呂がある時点で此処にすることがほぼ決まるであろう、僕も日本ではお風呂好きだったからな。お風呂が有るのはとってもありがたい。


「女将さん!部屋空いてるかな?」


「はいはい、領主様んとこの子だね?一丁前に冒険者になったから泊まりにきたのかい?ありがとね、領主様にはお世話になってるからね、あんたは3泊で銀貨5枚でいいよー。」


「やった!ありがとう女将さん!。」


「部屋は、二階の205号室だよ、これが鍵だ一個しか無いんだから、無くさないでおくれよ?。それと、知ってると思うけど各部屋に風呂がついてるからね。食事は後2時間ほどで出来るよ。その時に下りてきな。」



「ありがとう、女将さん。それじゃあ、2時間したら食べに下りてくるよ。」


そう言って、僕は割り当てられた部屋に向かった。
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