100 / 1,656
試し切りに丁度いい!!
「何をするの!!!」
頬を抑えながらあたしに噛みついてくる貴族娘。
「それはこっちのセリフだこの馬鹿垂れが!!」
威圧を込めて貴族娘を睨む。
あたしの威圧に押されたのか黙り込む貴族娘にさらに畳みかける。
「あんた自分が何をしたかわかってんのか?あ?あんたの我儘で何人命をかけることになったと思ってるんだ?」
はっと驚いたようにあたしを見、黙り込んで・・・・また俯く。
「まず逃げ出したBランクパーティー、下手をすれば死んでいたかもしれないんだぞ?お前の我儘でだ」
この世界の命の重さは地球よりも軽い、魔物、盗賊、そして貴族の気分で殺されることだってある。
しかもこのダンジョンの敵は強い、逃げ出したBランクパーティーが死ななかったのは運が良かっただけだ。
「次にあたしの命、本当はこんな所には来ないはずだったんだよあたしは」
小さく震えだすがここでやめるわけにはいかない。
「次に『スカーレット』のみんなの命、あんたが足を引っ張れば『スカーレット』の誰かが死ぬかもしれない」
いくらベテランでも一つのミスですべてが終わってしまうこともある、しかもゲームと違いやり直すことが出来ないのだ。
「あんたの我儘で死んだ人の前でこんなはずじゃなかったんですとでも言って謝るか?それで死んだ人が生き返るのか?」
床にぽたぽたと涙が落ち始める、だけどまだだ。
「最後にあんたの命だ、あんたが死んだら悲しむ人が何人いると思ってるんだ?あんたの親がどれだけ心配してると思っているんだ?しっかり考えるんだね!」
「ううううう」
我慢できなくなって泣き始める貴族娘。
「あんたは貴族の中でも上位なんだろう?あんたの言葉、態度で人生が変わる人達だっているんだ、いい方にも悪い方にもね、もしかしたら死んでしまう奴も出てくるかもしれない、だからしっかりと考えて行動しな、分からなければ頼れる仲間を見つけて相談でもすればいいべ」
あたしの周りは頼れる奴らばっかりだからね!!何でも相談できるんだよ!!
あたしは貴族娘の頬に手を当てて小声で【ヒール】を使う。
「でも生き残ってくれてよかったよ、さあ帰ろう、あんたの親も待っている」
はい!!説教お終い!!
「休憩を終わりにしてもらっていいかな?」
あたしはガルトに話しかける。
「・・・・・・・・はっ!あ、えっと休憩しているわけじゃないんだよ」
『スカーレット』も面々があたしの方を見てぽけーっとしていたところに声をけたので慌てたように答えてくる。
「ん?休憩してたんじゃないの?」
「7階に上がってすぐにファイヤードラゴンが見えたんだよ、で、慌てて幻影で壁を作って隠れてるってわけだ、さすがに俺たちだけでファイヤードラゴンは無理だからな」
ああそっか、ドラゴン系は4パーティーくらいで挑むのがセオリーなんだっけ。
【エリアサーチ】で引っかかったさっきのでかい魔物ってドラゴンだったんだ・・・・よし!!
「なら皆はここにいて、あたしが倒して来るから」
「「「「「「はぃ?」」」」」」
炎神と水神の試し切りに丁度いい!!
「蒼天、ここにいて幻影の強化と結界を張っておいて」
「ぴ!!」
「ギンガはほかの魔物が来るかもしれないから、ここで、護衛をお願いね」
「ガウ」
「ちょっと待て姐御!!マジで言ってるのか?」
「もちろん」
「・・・・・・俺も行くっ?」
そのセリフを言い終わったと同時に首筋に水神の刃が当てられていた。
素早さSSの踏み込みって古武術の【縮地】ぽいよね!
「心配しなくてもいいよ、死ぬ気は無いから」
「・・・・・・分かった・・・死ぬなよ?」
「もちろんだべ」
あたしは幻影を抜け出し【エリアサーチ】を使う。
方向は・・・・・あっちか。
ドラゴンには悪いけど試し切りに付き合ってもらうよ!!
頬を抑えながらあたしに噛みついてくる貴族娘。
「それはこっちのセリフだこの馬鹿垂れが!!」
威圧を込めて貴族娘を睨む。
あたしの威圧に押されたのか黙り込む貴族娘にさらに畳みかける。
「あんた自分が何をしたかわかってんのか?あ?あんたの我儘で何人命をかけることになったと思ってるんだ?」
はっと驚いたようにあたしを見、黙り込んで・・・・また俯く。
「まず逃げ出したBランクパーティー、下手をすれば死んでいたかもしれないんだぞ?お前の我儘でだ」
この世界の命の重さは地球よりも軽い、魔物、盗賊、そして貴族の気分で殺されることだってある。
しかもこのダンジョンの敵は強い、逃げ出したBランクパーティーが死ななかったのは運が良かっただけだ。
「次にあたしの命、本当はこんな所には来ないはずだったんだよあたしは」
小さく震えだすがここでやめるわけにはいかない。
「次に『スカーレット』のみんなの命、あんたが足を引っ張れば『スカーレット』の誰かが死ぬかもしれない」
いくらベテランでも一つのミスですべてが終わってしまうこともある、しかもゲームと違いやり直すことが出来ないのだ。
「あんたの我儘で死んだ人の前でこんなはずじゃなかったんですとでも言って謝るか?それで死んだ人が生き返るのか?」
床にぽたぽたと涙が落ち始める、だけどまだだ。
「最後にあんたの命だ、あんたが死んだら悲しむ人が何人いると思ってるんだ?あんたの親がどれだけ心配してると思っているんだ?しっかり考えるんだね!」
「ううううう」
我慢できなくなって泣き始める貴族娘。
「あんたは貴族の中でも上位なんだろう?あんたの言葉、態度で人生が変わる人達だっているんだ、いい方にも悪い方にもね、もしかしたら死んでしまう奴も出てくるかもしれない、だからしっかりと考えて行動しな、分からなければ頼れる仲間を見つけて相談でもすればいいべ」
あたしの周りは頼れる奴らばっかりだからね!!何でも相談できるんだよ!!
あたしは貴族娘の頬に手を当てて小声で【ヒール】を使う。
「でも生き残ってくれてよかったよ、さあ帰ろう、あんたの親も待っている」
はい!!説教お終い!!
「休憩を終わりにしてもらっていいかな?」
あたしはガルトに話しかける。
「・・・・・・・・はっ!あ、えっと休憩しているわけじゃないんだよ」
『スカーレット』も面々があたしの方を見てぽけーっとしていたところに声をけたので慌てたように答えてくる。
「ん?休憩してたんじゃないの?」
「7階に上がってすぐにファイヤードラゴンが見えたんだよ、で、慌てて幻影で壁を作って隠れてるってわけだ、さすがに俺たちだけでファイヤードラゴンは無理だからな」
ああそっか、ドラゴン系は4パーティーくらいで挑むのがセオリーなんだっけ。
【エリアサーチ】で引っかかったさっきのでかい魔物ってドラゴンだったんだ・・・・よし!!
「なら皆はここにいて、あたしが倒して来るから」
「「「「「「はぃ?」」」」」」
炎神と水神の試し切りに丁度いい!!
「蒼天、ここにいて幻影の強化と結界を張っておいて」
「ぴ!!」
「ギンガはほかの魔物が来るかもしれないから、ここで、護衛をお願いね」
「ガウ」
「ちょっと待て姐御!!マジで言ってるのか?」
「もちろん」
「・・・・・・俺も行くっ?」
そのセリフを言い終わったと同時に首筋に水神の刃が当てられていた。
素早さSSの踏み込みって古武術の【縮地】ぽいよね!
「心配しなくてもいいよ、死ぬ気は無いから」
「・・・・・・分かった・・・死ぬなよ?」
「もちろんだべ」
あたしは幻影を抜け出し【エリアサーチ】を使う。
方向は・・・・・あっちか。
ドラゴンには悪いけど試し切りに付き合ってもらうよ!!
あなたにおすすめの小説
お言葉ですが今さらです
MIRICO
ファンタジー
アンリエットは祖父であるスファルツ国王に呼び出されると、いきなり用無しになったから出て行けと言われた。
次の王となるはずだった伯父が行方不明となり後継者がいなくなってしまったため、隣国に嫁いだ母親の反対を押し切りアンリエットに後継者となるべく多くを押し付けてきたのに、今更用無しだとは。
しかも、幼い頃に婚約者となったエダンとの婚約破棄も決まっていた。呆然としたアンリエットの後ろで、エダンが女性をエスコートしてやってきた。
アンリエットに継承権がなくなり用無しになれば、エダンに利などない。あれだけ早く結婚したいと言っていたのに、本物の王女が見つかれば、アンリエットとの婚約など簡単に解消してしまうのだ。
失意の中、アンリエットは一人両親のいる国に戻り、アンリエットは新しい生活を過ごすことになる。
そんな中、悪漢に襲われそうになったアンリエットを助ける男がいた。その男がこの国の王子だとは。その上、王子のもとで働くことになり。
お気に入り、ご感想等ありがとうございます。ネタバレ等ありますので、返信控えさせていただく場合があります。
内容が恋愛よりファンタジー多めになったので、ファンタジーに変更しました。
他社サイト様投稿済み。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
配置された運命を、私は書き換えました
タマ マコト
ファンタジー
魔力を持たぬ“無能な貴族令嬢”エリゼア・ヴァルシエルは、王太子ルシアン・アルヴェインに婚約破棄され、罪を着せられて公開断罪の末に処刑される。すべてを失い、物語を終えたはずのその瞬間――彼女は自らの“運命”が記された台帳の存在に触れ、その一文を書き換える力に目覚める。死の結末を捻じ曲げて生き延びたエリゼアは、記憶の一部を代償に失いながらも、自分を踏み潰した世界の構造そのものに気づく。血統と運命に支配されたこの国を壊すため、彼女は“選ばれる側”から“書き換える側”へと踏み出す。
離婚したので冒険者に復帰しようと思います。
黒蜜きな粉
ファンタジー
元冒険者のアラサー女のライラが、離婚をして冒険者に復帰する話。
ライラはかつてはそれなりに高い評価を受けていた冒険者。
というのも、この世界ではレアな能力である精霊術を扱える精霊術師なのだ。
そんなものだから復職なんて余裕だと自信満々に思っていたら、休職期間が長すぎて冒険者登録試験を受けなおし。
周囲から過去の人、BBA扱いの前途多難なライラの新生活が始まる。
2022/10/31
第15回ファンタジー小説大賞、奨励賞をいただきました。
応援ありがとうございました!
婚約破棄されたトリノは、継母や姉たちや使用人からもいじめられているので、前世の記憶を思い出し、家から脱走して旅にでる!
山田 バルス
恋愛
この屋敷は、わたしの居場所じゃない。
薄明かりの差し込む天窓の下、トリノは古びた石床に敷かれた毛布の中で、静かに目を覚ました。肌寒さに身をすくめながら、昨日と変わらぬ粗末な日常が始まる。
かつては伯爵家の令嬢として、それなりに贅沢に暮らしていたはずだった。だけど、実の母が亡くなり、父が再婚してから、すべてが変わった。
「おい、灰かぶり。いつまで寝てんのよ、あんたは召使いのつもり?」
「ごめんなさい、すぐに……」
「ふーん、また寝癖ついてる。魔獣みたいな髪。鏡って知ってる?」
「……すみません」
トリノはペコリと頭を下げる。反論なんて、とうにあきらめた。
この世界は、魔法と剣が支配する王国《エルデラン》の北方領。名門リドグレイ伯爵家の屋敷には、魔道具や召使い、そして“偽りの家族”がそろっている。
彼女――トリノ・リドグレイは、この家の“戸籍上は三女”。けれど実態は、召使い以下の扱いだった。
「キッチン、昨日の灰がそのままだったわよ? ご主人様の食事を用意する手も、まるで泥人形ね」
「今朝の朝食、あなたの分はなし。ねえ、ミレイア? “灰かぶり令嬢”には、灰でも食べさせればいいのよ」
「賛成♪ ちょうど暖炉の掃除があるし、役立ててあげる」
三人がくすくすと笑うなか、トリノはただ小さくうなずいた。
夜。屋敷が静まり、誰もいない納戸で、トリノはひとり、こっそり木箱を開いた。中には小さな布包み。亡き母の形見――古びた銀のペンダントが眠っていた。
それだけが、彼女の“世界でただ一つの宝物”。
「……お母さま。わたし、がんばってるよ。ちゃんと、ひとりでも……」
声が震える。けれど、涙は流さなかった。
屋敷の誰にも必要とされない“灰かぶり令嬢”。
だけど、彼女の心だけは、まだ折れていない。
いつか、この冷たい塔を抜け出して、空の広い場所へ行くんだ。
そう、小さく、けれど確かに誓った。