レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 二人の遊びはまだまだ続く

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「あっはっはっ!!」


「くくく!!たのしいなぁ!!」


ソルティと剣聖さんが笑いながら打ち合っている、はたから見ればヤバい人たちが暴れてる・・・・にしか見えない。

が・・・・・見る人が見れば瞬きも忘れ見守るほどの戦い、それほどにレベルの高い戦いなのだから。


「楽しそうねぇ」


私はソルティと剣聖さんが戦ってる間に他の敵を確実に倒していく。

もしここを抜けられると本陣の大将を守るのは4人、行かせるわけにはいかない。


「まあ、此処を抜ける事は絶対に許さないんだけどね」


己が誇りと師団長の矜恃にかけて絶対に。


「・・・・・って終わっちゃったわ」


淡々と倒し続けていたらもう立っているのは一人・・・剣聖さんがだけとなっていた。






「なあ・・・・『今』はただのソルティ・レイブンさんよ一つ提案があるんだが?」


何回・・・いや何十打ち合っただろうか?剣聖と打ち合っていて一呼吸した所で剣聖さんがなんか言ってきたので構えたまま聞いてみる。


「俺と結婚しないか?、俺とやり合える女性なんぞ初めてだ、だからこそ俺にふさわしい」


・・・・・いきなり何を言ってんのこの男?結婚?ありえないわ!!


「断るわ、もう旦那様は居るのよ、それに貴方と渡り合えるのは私だけじゃない、そこの彼女、アンヌシアもあなたとやり合えるわ」


私の言葉に嬉しそうな顔になる剣聖さん。


「貴方の世界は狭いわね・・・・世界にはまだまだ強い者はいっぱいいるわ。私やアンヌシアだって勝てない相手はいるのよ・・・・・身近に一人知ってる」


アンヌシアが勝てなかった相手、討伐者のレン・・・あの子を見た時勝てるビジョンが見えなかった、私一人でエレメンタルウルフやタイラントには勝てるかどうかわからない、なのに彼女は勝ち、従魔としてる。


「退屈ならば世界を旅しなさい・・・・って話はお終いよ、アンヌシアが待ってる、終わりにする」


私は踏み込んで踊るように剣をふるい出す。

右・左・右・左・右・左と緩急を付けながらが攻撃していき、相手が私の動きに慣れてきた瞬間左右同時に横凪放つ、がそれを器用に剣一本で防ぐ。

・・・・・・が!これが狙い!双剣を剣で押さえ込んでいる所に下から顎を蹴り上げその後に首筋に剣を添える。


「・・・・・参った」


剣聖さんが剣を下に置き両手をあげる。


「私達はこれからあなた達の本陣にい行くわ、負けたのだからここで大人しくしていなさいな?間違っても私達の本陣に行こうとは思わない事ね」


「もちろんだ、俺はそんな恥知らずじゃない」


視線をアンヌシアに向けると微笑みながら歩き出して感想を聞いて来た。


「楽しかった?」


「まあドルクよりは弱かったわね、でも楽しめたわ!」


「譲って良かったわ、楽しめたようで何より、でもソルティ?ごちそうさまって事で」


「ん?」


「私52人倒したわよ?」


「あ!!」


試合に勝って勝負に負けたわ!!








「あら?本隊を避けて来たのかしら?」


ソルティと敵本陣に着き守っている兵の中で兵に見えない女の子・・・つまりこの本陣の主が武器を構えながら聞いて来たので、勘違いしないように教えてあげる。


「いいえ?倒して来たわ、剣聖さんは相棒のソルティが倒したけどね」


「・・・・・・・・そう・・・お師匠様が負けたの・・・・・でも私とて女王を目指した者、背を見せたりはしません」


正直この国の上層部にはいい感情は持っていなかったけど、次世代にはいいものがそろっているわね、あの荷物は別として。


「そう、ならば私が相手してあげましょう、この手合わせを後々の糧としなさい」


一呼吸で女の子の懐に飛び込み石突の方で顎を狙うようにすくい上げる、がバックステップで躱されるが構わずに振り上げた石突をもう一歩踏み込んでその勢いを利用したような振り下ろし頭を狙う。


「ぐ!!」


避けられないと判断して剣で受け止め・・・・・・・きれずに剣を落とし、その時には槍先が女の子ののどのすぐ近くで止まっていた。


「参りました」


「ならこのフラッグはもらうわね」


その戦いを見ていた審判役の男は天に手を掲げて火の玉を飛ばす。


「ジェシー様の負けを確認しました、お疲れ様でした」


さて・・・・これでレンちゃんからのお願いは完了ね、でもまだ終了の合図は無いから時間はあるって事よね?


「ねえソルティ?時間がかなり余ったみたいだから少し遊ばない?」


「遊ぶ?何して?」


私は視線を【荷物】に向ける。


「丁度いいおもちゃがあるのよ」


「なるほど」


私の提案ににっこりと頷くソルティ。


「ひっ!!!」


顔を引き攣らせる荷物。


「「さあ!あそびましょう」」


「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


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