レディース異世界満喫禄

日の丸

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可愛いすぎてやばいですよ!!

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お腹が減っていたのか【アイテムボックス】から取り出した猪の肉約一キロをぺろりと平らげてご機嫌になった子虎を撫でながら、もう一度【エリアサーチ】と【鑑定】を使うがこの辺りに【デッドティガー】は一匹もいない。



「お前の親はどうしたんだ?この辺りに居ないけど」



抱き上げて訪ねてみると、あたしの言葉につぶらな瞳で見ているだけで何の反応もしなかった。

うーんこのまま別れても大丈夫かな?この子まだゴブリンにさえ負けそうなんだけど・・・・うーーん・・・・・



「あんたはどうしたい?」



この子がどうしたいかで決める事にした。



「ん?」



尋ねて何の反応もしなくよく見たら抱かれたまま眠ってしまっていた。

これ下ろしたら起きちゃうよね?・・・・・・・・・・仕方ない親が見当たらないし取り敢えず調査隊のベースに連れて行こう。





「お?帰って来たな」



アルフィードがあたしに気が付き声を掛けてきた。



「で?気になる事って・・・・・ん?・・・何をもってたんだ?」



あたしが子虎を抱きかかえていたのでそれを見た後一歩下がる。



「おまっ!!そいつ【デッドティガー】の子供じゃねえか!」



「うんさっき調べた時、動かなかった魔物がいてそれが気になって見に行ったらこの子だけがいた」



「子供だけ?・・・・多分【大災害】で親だけ移動したんだろうな、子供は置き去りにして」



【大災害】は何らかの理由で魔物が興奮状態になり近くに居る生き物を襲う状態の事を言う。

だから置き去りにして何かを襲いに行ったって事か。



「親が帰ってくると思う?」



「可能性は無くはないが、確か【クライシア】を襲った魔物の中に【デッドティガー】がいたと思う」



「・・・・・・そうなんだ」



って事はこのこは天涯孤独って事か、こうして連れて来たしこの子はあたしと共に来てもらって仲間にしようと思う。



「わかったこの子はあたしがもらう、だから誰も手出ししないでおくれ」



休みながらこっちを見ていた討伐者達にそう言うと皆が頷いてくれた。

今日からこの子はうちの子になりました!!







テントを張り各々で食事を用意している討伐者達がいる中、アルフィードが声を張り上げて皆に話しかける。



「さて注目!」



アルフィードの声に作業をしていた討伐者達がアルフィードを見る。



「今日は此処で一夜を明かすので見張りをやらなきゃならん!レンを抜いた14人を三交代でやる事にするローテーションは【暁の光】【ウインド】それろ残りのソロの討伐者4人って事で」



「え?あたしも参加した方がいいんじゃ?」



なんかのけ者みたいで嫌なんだけど!!



「レンが一番働いてんだぞ?俺達はボーっとしているだけなんだしな、仕事しないとな」



えーー!一時間に一度【エリアサーチ】と【鑑定】を使ってるだけだよ?後は子虎の寝顔を見てるだけなんだけど?仕事してるとは言えないんじゃないのかな?



「てことでレンは除外だ、文句はないよな?」



他の人達が全員頷いたのでもう何も言えなくなる、まあいいんだけどね!



「ガゥ?」



ん?子虎が起きたようで辺りを見渡した後あたしに気が付き、あたしの下まで走って来てそのままあたしに飛びつきそれをあたしは抱きとめる。



「おはよう驚いた?ごめんね」



頭をぐりぐり胸に押し付けて来て甘えて来る・・・・可愛い!!可愛すぎる!!



「ねえ・・・・その子触っていい?」



ヴェリスが羨ましそうに聞いて来たけど、あたしが決められることじゃないんだよね・・・・・



「この人が触っても大丈夫?」



ヴェリスをじっと見た後『ぷぃ!!』ってしてまたあたしに甘えて来る。

これはヤバいです!!可愛いすぎてやばいですよ!!



「ごめん駄目みたい」



ヴェリスががっくりとうなだれながら【暁の光】のメンバーの元に戻っていった『振られた』の言葉と共に。

負けるなよヴェリス!!きっと触らせてくれるようになるよ!!

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