レディース異世界満喫禄

日の丸

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知らん!!

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あたし達は槍男をぶん殴った後引きずって誰もいない部屋に退避して一休みしている。



「ふぅ、ハイラルはい水」



【アイテムボックス】から水筒を取り出してハイラルに向かい投げる。



「助かる」



受け取り早速飲むハイラルを見た後【アイテムボックス】から深皿を取り出して下に置き水を灌ぐ。



「シリウスもご苦労様ね飲んで、後カナデもほら」



カナデにも水筒を渡し、そのあとにあたしも飲むことにする。



「ふぅ・・・・・・生き返るね」



休みなく動いたから汗を思いっきりかいた、お風呂に入りたい!!でもまだ終わってないんだよなぁ・・・・・・自分で始めた事なんだけどめんどくさいなぁ。



「・・・・・・・・ん?はっ!!ここは?」



どうやら槍男が目を覚ましたようだ思いっきり『ビクッ!!』ってして飛び上がったよ、見てて面白かったべさ!!



「起きたかい?ほらっ」



槍男に向かい水筒を投げる。



「飲みな毒は入ってないよ、と言うか殺そうと思うんだったらもうアンタは死んでるんだからね?」



あたしの言葉納得したのか水筒に口をつける槍男、素直でよろしい!この男が起きるまでハイラルからこの男に関する話は聞いておいた。

この男なはダナム・カーター、6天ぷら・・・・違った!6武天の一人でハイラルと同じ体験をして【グリフォン】に参加したそうだ。



「さてと・・・落ち着いたかい?」



「ああ」



床に座りながらお互いに向かい合っているので、目を逸らす事無く話をする。



「話はハイラルから聞いたよ、その上で言わせてもらうよ、アンタも貴族と同じ事をしてどうするんだい?アンタのやってる事はアンタと同じ境遇の人を増やしてるだけだ」



ダナムはあたしの言葉を受けて目も逸らさずあたしを見つめ続ける。



「わかっている・・・・だがやらねばならない!貴族共がこれ以上国を食い潰す前に!」



「それで今度は【グリフォン】が国を食い潰す訳だ」



ていうか【グリフォン】が国を食い潰すのはかなり早いんじゃないのかな?貴族にはディレスさんみたいな良心的な人もいるけど【グリフォン】にはそれが居なそうだ。



「ならばどうすればいいというのだ!!」



たまらず叫ぶダナムにあたしはきっぱりと言い切る。



「知らん!!」



そんなの19歳の小娘が知るわけないじゃん!!

あたしが即答するとダナムがあ然とした顔で固まりハイラルが笑い出した、あたし何かおかしいこと言ったかな?



「ダナムよその答えを俺も探している、だが【グリフォン】には絶対ないと確信している、だからこそ【グリフォン】を抜け自分の手で始末を付けた後探すつもりだ」



良かった、どうやらハイラルはもう『死にたがり』ではなくなったようだ。



「・・・・・わかった、俺もハイラルと共に行動することにする、それとお嬢ちゃん、俺を止めてくれてありがとう、これ以上過ちを犯さずに済んだ」



深々と頭を下げるダナムを見て溜息をつく。



「まだ何も終わってないから、その礼は早いよ【グリフォン】を潰した後、礼をしておくれ」



まだアステルの砦を落としてる最中なのだ、礼を言うよりさっさと落とすために力を貸して欲しいべさ。



「そうだったな、で?どこに行こうとしていたのだ」



「司令長官の部屋だ」



ハイラルが答えるとダナムが考えた後に新たな情報を提供してくれた。



「あいつならこの砦にはいないぞ、王都を目指して兵を率いて出ていった」



あれ?頭取ったる!!と思ったら頭が居ませんでしたけど?どうしよう!!

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