レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
569 / 1,656

本気なのに!!

しおりを挟む
エミリアが用意してくれた土地は王都の大通りのかなり大きな店舗で向こうで言う所の『Oンキホーテ』のキングの店舗サイズでかなり驚きエルスさんに『この広さに見合うだけの商品が【カグヤ商会】にあるのか』を思わず聞いてしまうほどだった。

用意された店舗の中を見ながらエルスさんが満面の笑みで予想外の答えを聞いた。



「レン様がデザインされた服や着ぐるみそれとレシピの数はかなりあります、新しい店の広さは十分に生かせるでしょう」



確かに向こうの若い女性に好評だった服を描き出してエルスさんに渡してはいたけどまさかそこまで商品が増えてるとは思わなかったよ。



「空いたスペースがありそうならば【銀狼の寝床】の支店でも作くる?」



あ!それいい!!思い付きにしてはいいんじゃないかな?モンドに頼んで人を出してもらおう!【銀狼の寝床】の【バウダック王国】支店!



「エルスさん、あえて店のスペースを空けてくれるかな?そこに【銀狼の寝床】の支店を作る」



イメージはフードコートみたいな感じでいいんじゃね?エミリアに【銀狼の寝床】の料理は好評だったから多分行けるはず!!



「ではモンドさんを交えて話し合いをしなければなりません、レン様お願いできますか?」



「すぐ連れて来る」



モンドも喜ぶと思うんだよね!!だって【銀狼の寝床】の支店が出来るんだもん!







「・・・・・・・・・・・何言ってやがる?」



「あれ?なんか反応が違くね?」



急いでアズエルに戻り【銀狼の寝床】に行って用件を話した反応に首を傾げる。



「他国に【カグヤ商会】の支店が出来るからついでに【銀狼の寝床】の支店を作る?あまり面白い冗談じゃないな」



あれ?あたしが言ったことを冗談だと思ってる?本気なのに!!



「あ!リリナ!ちょっとモンド借りる!1時間位で戻るから」



「わかったわ」



あたしはモンドを引き連れて家まで戻る。



「なあ?なんか真面目な話か?店を離れたくないんだが?」



「真面目な話だよ、行くよ?」



「何処に?」



あたしは返事の代わりに【バウダック王国】の新しい店舗に転移した。



「は?」



いきなり景色が変わり驚くモンドを放置してエルスさんを探して・・・いた!



「おーい!ただいまエルスさん」



あたしに気が付いたエルスさんが離れた場所からこちらぬ向かって小走りで走って来た。



「お帰りなさいませレン様、モンドさんお疲れ様ですわ今回の話を詰めるために貴方と話し合わなければならなかったので来ていただきました」



「いやいやいや!ここは何処だ!!さっきまでレンの家だったろう!!いきなり景色が変わったんだが!!」



モンドの反応を見て首を傾げるエルミアさん、そしてあたしに視線を向ける『ちゃんと説明をしたんですよね?』って言葉を込めて!!



「言ったんだけど信じてくれなかった、だから無理やり連れて来た」



エルミアさんがあたしが言って言葉にため息をついて、モンドに同情の視線を向ける・・・・・何でさ!!



「モンドさん、此処は【バウダック王国】の王都です」



「は?」



その言葉に固まるモンドに向かいさらに語りかけるエルミアさん。



「王都のこの建物を【カグヤ商会】が買い取り【カグヤ商会】の支店を出す事となったのです、見てもらって分かるようにかなり広いので【銀狼の寝床】の支店の為のスペースを作りそこで営業しようかと考えましてモンドさんに相談したく来ていただきました」



「あれは本気だったのか」



なんでため息をつきながら額を抑えてるのかなモンド?喜びなさいよ?



「そう言ったじゃん!あ!あたしが転移魔法を使えることは内緒にしておいてね!!」



「誰も信じんだろう・・・・・・・・」



何でそんな深い溜息をつくのさ!!





しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい

木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。 下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。 キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。 家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。 隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。 一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。 ハッピーエンドです。 最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。

処理中です...