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妹弟の誓い 2
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「怖かったね、もう大丈夫だよ」
私とジンの頭を撫でてくれる手に安心する。
「『うちの弟と妹』?俺にてめえみたいな娘はいねえぞ?」
お父さんは立ち上がりながらレンお姉ちゃんを睨んで来る。
「ん?あたしもアンタみたいなろくでなしを親にもった覚えはないよ?」
首を傾げながら言ったセリフに馬鹿にされたと思ったのかお父さんが怒鳴り始めた。
「その二人は俺の子だ!俺がどう扱おうと親の勝手だろうが!!」
その言葉に私とジンは震えだす、戻ったら確実に暴力を振るわれると。
レンお姉ちゃんがその言葉を聞いた後、目を細め空を見上げる。
「蒼天、エルスさんを呼んできたくれるかい?」
「クワッ!」
蒼天ちゃんの声を聞いた後またお父さんに視線を向ける。
「おいろくでなし、もうこの子はアンタの子供じゃないあたしの家族だ、だからさっさと失せな」
こんな事になってもレンお姉ちゃんは私達を『家族』と言ってくれる・・・・・・とても嬉しい。
「なるほどな・・・・この街にこいつ等がいるのはお前が連れて来たって事か、なら誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!きっちり払ってもらおうか!!」
ニヤニヤしながら言ってくる男に初めて・・本当に初めて怒りが込み上げてきた。
「だそうだけど、どう思うエルスさん?」
私が後ろを向くとエルスさんが立っていた。
「ダッサさんでしたね、もうあなたに親権はありませんよ?この子達を引き取る時に手続きをして親権はレン様にありますから、これがその書類です」
エルスさんも少し怒ってるのか睨むように父だった男を見ている。
「こんなもの偽物だ!さっさと金貨1000枚よこせ!」
レンお姉ちゃんに掴みかかろうと駆け寄った時シンさんとライさんがレンお姉ちゃんの前に立ち父だった男を取り押さえ地面に押し付ける。
「なあエルスさん?こいつがあたしに『誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!』って言ってたけど、これって脅迫だよね?」
取り押さえられてる男には目を向けずエルスさんに話しかけていた。
「そうですわね誘拐なんてしていないのに『誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!』とか言っているのであれば、脅迫罪と詐欺罪が適用されると思いますよ?」
レンお姉ちゃんとエルスさんがうんうんと頷きながら言ってるのを見て父だった男が慌て始めている。
「な?違う!俺はそんな事は言ってねえ!!」
「あたしとエルスさんが聞いてるよ、さて入場門まで連れて行って守護隊に引き渡すか」
「待て!俺が悪かった!!」
引きずられながらわめき散らす男にレンお姉ちゃんが頷く。
「そうだよねアンタが悪いんだよね!だからきっちり反省しようか?シン、ライ、任せるからよろしく」
「「畏まりました」」
引きずられていった男を見送る事もなく、レンお姉ちゃんが私とジンを抱きしめてくれる。
「怖かったろう?家に帰っておやつでも食べて落ち着こうか」
ああ・・・・・・守ってくれた・・・・・私達を家族として守ってくれた・・・・・・そう思ったら涙が止まらなかった、泣きながら横を見るとジンも同じように泣いていた。
「さあ皆が待っている家に帰ろう」
ああ・・・そうだ私達の帰る場所はあの男のいる所じゃなくて皆がいる暖かくて楽しい場所だ。
「アリーヌお姉ちゃん、私とジンに本格的に魔法を教えてください」
あの後ジンと話し合った。
私達は守られてるだけじゃだめだと、自分を守れる力が必要だと、そして私達には幸いな事に魔法が使える事が判っている。
今は腕力は期待できないので、魔法の知識や力を伸ばす事にしようという事になった。
レンお姉ちゃんに頼ってばかりでは胸を張ってレンお姉ちゃんの妹弟とは言えない、だから少しでも強くなった後に胸を張って言うんだ。
「私達はレンお姉ちゃんの妹弟だ!!」
と!!
私とジンの頭を撫でてくれる手に安心する。
「『うちの弟と妹』?俺にてめえみたいな娘はいねえぞ?」
お父さんは立ち上がりながらレンお姉ちゃんを睨んで来る。
「ん?あたしもアンタみたいなろくでなしを親にもった覚えはないよ?」
首を傾げながら言ったセリフに馬鹿にされたと思ったのかお父さんが怒鳴り始めた。
「その二人は俺の子だ!俺がどう扱おうと親の勝手だろうが!!」
その言葉に私とジンは震えだす、戻ったら確実に暴力を振るわれると。
レンお姉ちゃんがその言葉を聞いた後、目を細め空を見上げる。
「蒼天、エルスさんを呼んできたくれるかい?」
「クワッ!」
蒼天ちゃんの声を聞いた後またお父さんに視線を向ける。
「おいろくでなし、もうこの子はアンタの子供じゃないあたしの家族だ、だからさっさと失せな」
こんな事になってもレンお姉ちゃんは私達を『家族』と言ってくれる・・・・・・とても嬉しい。
「なるほどな・・・・この街にこいつ等がいるのはお前が連れて来たって事か、なら誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!きっちり払ってもらおうか!!」
ニヤニヤしながら言ってくる男に初めて・・本当に初めて怒りが込み上げてきた。
「だそうだけど、どう思うエルスさん?」
私が後ろを向くとエルスさんが立っていた。
「ダッサさんでしたね、もうあなたに親権はありませんよ?この子達を引き取る時に手続きをして親権はレン様にありますから、これがその書類です」
エルスさんも少し怒ってるのか睨むように父だった男を見ている。
「こんなもの偽物だ!さっさと金貨1000枚よこせ!」
レンお姉ちゃんに掴みかかろうと駆け寄った時シンさんとライさんがレンお姉ちゃんの前に立ち父だった男を取り押さえ地面に押し付ける。
「なあエルスさん?こいつがあたしに『誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!』って言ってたけど、これって脅迫だよね?」
取り押さえられてる男には目を向けずエルスさんに話しかけていた。
「そうですわね誘拐なんてしていないのに『誘拐されたって事になるな!訴えられたく無きゃ金貨1000枚だ!』とか言っているのであれば、脅迫罪と詐欺罪が適用されると思いますよ?」
レンお姉ちゃんとエルスさんがうんうんと頷きながら言ってるのを見て父だった男が慌て始めている。
「な?違う!俺はそんな事は言ってねえ!!」
「あたしとエルスさんが聞いてるよ、さて入場門まで連れて行って守護隊に引き渡すか」
「待て!俺が悪かった!!」
引きずられながらわめき散らす男にレンお姉ちゃんが頷く。
「そうだよねアンタが悪いんだよね!だからきっちり反省しようか?シン、ライ、任せるからよろしく」
「「畏まりました」」
引きずられていった男を見送る事もなく、レンお姉ちゃんが私とジンを抱きしめてくれる。
「怖かったろう?家に帰っておやつでも食べて落ち着こうか」
ああ・・・・・・守ってくれた・・・・・私達を家族として守ってくれた・・・・・・そう思ったら涙が止まらなかった、泣きながら横を見るとジンも同じように泣いていた。
「さあ皆が待っている家に帰ろう」
ああ・・・そうだ私達の帰る場所はあの男のいる所じゃなくて皆がいる暖かくて楽しい場所だ。
「アリーヌお姉ちゃん、私とジンに本格的に魔法を教えてください」
あの後ジンと話し合った。
私達は守られてるだけじゃだめだと、自分を守れる力が必要だと、そして私達には幸いな事に魔法が使える事が判っている。
今は腕力は期待できないので、魔法の知識や力を伸ばす事にしようという事になった。
レンお姉ちゃんに頼ってばかりでは胸を張ってレンお姉ちゃんの妹弟とは言えない、だから少しでも強くなった後に胸を張って言うんだ。
「私達はレンお姉ちゃんの妹弟だ!!」
と!!
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