レディース異世界満喫禄

さあ忙しくなるよ！！

「馬鹿たれ！！スタンピードで暴れまわる魔物を抑え込まなきゃ被害を受けるのはこの地に住む民なんだよ？そこをしっかり考えろ！！何の為の騎士か！！」



アンタらは何のために騎士になったんだよ！！



「それは本当の事なのだな？」



あたしの叫びに本当なのかもと思ったようで聞いてきたので頷く。



「スタンピードが起こらなかったらあたしの首をくれてやる」



カナデが教えてくれたんだ勘違いの訳がない、よってあたしの首はアンタにあげられないけどね！！



「わかった、確かにスタンピードが起きたのなら魔物の殲滅が第一となるからな」



頷くラリってにあたしはあたしの考えを口にした。



「今のアンタらの陣形をそのまま『アフタスの森』に向けておくれ、そんで両端の指揮をガラムとアルベルトに任せてほしい」



「どのような策で行くのだ？」



あたしの頼みを聞き何か策があると考えてくれたようなのであたしの考えを話す。



「中心の指揮はアンタがとってほしい、まず魔物と一番先に接敵するのは中心にいるアンタらの部隊、ある程度の時間魔物と戦い、そして合図があったら後ろに下がりながら交戦し、両端の部隊が外から取り囲むように動き魔物を逃がさないように殲滅する」



これは簡単に言うと時間をかけた包囲殲滅作戦だね。



「だがそれはダンジョンから魔物が出てこなくなってからではないと無理ではないのか？」



「まあそうなんだけどそこは任せな、あたし達がダンジョンに蓋をしてくるから」



『ある程度の時間』の時にあたし、シン、ミズキ、カナデ、アリーヌの５人で魔物の群れの中に突入、ダンジョンめがけて進んでダンジョンの入口を塞いでくる、そのあと合図をして残りを殲滅、これがあたしの考えた策だ。



「だがお前がダンジョンまで無事着くとは思えんが」



あたしの策を聞き首を横に振りながら口にするラリって。



「あれ？心配してくれるの？以外にやさしいじゃん」



「違う！不確かな策には賛同できんと言って・・・・・・・」



もう時間がないから思いっきり殺気をラリってにぶつける、そしたら黙ってくれた。



「うちの子・・・・従魔も残るからかなり楽になると思う、全体の指揮権はアンタにあるんだ。出来るだけ被害を抑えてほしい、頼んだよ」



あたしはそう言うとガラムとアルベルトの所に戻る。



「話をつけてきた、今から魔物の殲滅までは向こうの騎士達と手を組む、二人は両端の部隊の指揮をしてもらうから一度向こうの隊長と話をしてきて今すぐ」



慌てて走っていく二人を見送った後アニマルズとドラゴンズに視線を向ける。



「皆にはここに残って戦ってもらう、ギンガ、ガイア、コハク、オレオ、リエス、タウラ、ジェミ、キャン、ヴァルは右側の魔物を、シリウス、リーン、蒼天、スレイプ、ライブ、スコー、タリアス、カプリ、エリアス、ビスケは左側の魔物の相手をしてほしい、シン、ミズキ、カナデ、アリーヌはあたしとダンジョンに行くよ」



あたしはそう言いながら【アイテムボックス】から、【ヴィリーナ】を取り出し右装備する。

みんなが頷いてさあ行こうって時にレビィンとステイルが討伐者をたくさん連れて戻ってきた。



「あんた等は最終防衛ラインだやばくなったら参戦して、あたしはこれから少し出かけてくる、後は任せる」



そういって『アフタスの森』に向かい走りだした所で配置についていた騎士が声を張り上げる。



「魔物がきたぞぉぉぉぉぉぉ！！」



さあ忙しくなるよ！！