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閑話 騎士の剣は誰が為に
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「今なんとおっしゃいました?」
俺は今上官であるアルン総隊長に呼ばれ、一つの命令を受けた。
が内容が内容なので聞き違いかと思い再度訪ねてしまっていた。
「貴様に兵を3200預ける、兵を率い国境に向かい先鋒部隊と合流し、メイシェル王国へと進軍せよ」
真顔で言ってくるのでそれには頷く。
「それは理解しました、ですが聞きたいのは物資に関してです、先程のお言葉は本気ですか?」
「あたり前であろう、進軍する道すがら街や村より物資を徴収し、必要であれば人的補給もせよ」
俺はそれを聞いて眩暈を起こしたが何とか踏みとどまり倒れる事を回避する事が出来た。
「そんな事をしては民が飢えてしまいます!!お考え直しください!!」
やっと内戦が収まりつつあるが、その傷跡はそこかしこに見て取れるのだ、そんな中食糧などの物資を徴収すれば民が飢えるのは必然だ。
「なにを勘違いしているラッチ、俺は提案してるのではない、やれと言っているのだ、民がどうなろうと我らはアース様の願いを叶えなければならんのだ」
アルン総隊長は『民がどうなろうとも』なんて言う人ではなかったのに、いったいどうしてしまわれたのだろうか?こんな風になってしまったのは現国王になってからだ、まるで別人のようだ。
「では行ってこい」
俺はしぶしぶ王都より3200を率い国境へと進軍し始める。
「部隊の2200人と1000人の二つに分ける、2000人の部隊はケネスダスへと向かえ、エルモットお前に指揮を任せる。俺は1000を率いガルアの街に行く」
「お願いします!! それを持っていかれると私達が生きてはいけないのです!」
俺はそういうガルアの街長であるガルア男爵に言われるが首を左右に振る。
「すまぬが国の決定事項なのだ、だが男性の徴兵はせぬ、それで許してくれ」
ガルア男爵はうなだれてもう何も言わなくなったのでその場を離れた所で部下に視線を向ける。
「これでこの街に用はなくなった、ケネスダスに向かいエルモットと合流するぞ」
「はっ!!」
、ケネスダスに向け進軍する事2日、アラビータの騎士達がこっちに向かってきたのが見えたので停止しその部隊と合流した。
「ラッチ隊長、ケネスダスに行った奴らが逃げてきたみたいです」
逃げてきた?何があった?
「話が聞きたい、エルモットは無事か?」
「はいエルモット様は無事ですが200人ほどやられたみたいです」
本当に何があったのだ?200人も失うとは、再編成しケネスダスに向かった方がいいのかもしれぬ。
「ラッチ隊長申し訳ありませんでした!!」
俺に会うなりエルモットは頭を下げて謝り始めた。
「謝らずといい、で?何があったのだ?」
「はい実は・・・・・・」
ウインドドラゴンが12棟?しかも反国家組織ドラクーン?なんの冗談・・・・・いや冗談で200人は失わぬか・・・・・
「今からケネスダスへと行く戻ってきた2000人と残った1000人で部隊を再編成する、急げ!!」
相手はウインドドラゴン12頭、この人数でも勝てるかどうかわからぬが行かぬわけにはいかないだろうさ。
「隊長!再編成が終わりました!!」
それから約1時間して編成が終わったのでケネスダスへと部隊を進行させる。
「よし!陣を組め!!相手はウインドドラゴンだ!!魔法隊と弓隊はいつでも戦えるようにしておけ!
他はテントや炊き出しの準備を!」
そんな指示が出ている中俺は愛馬に乗りケネスダスを睨んでいた。
「(今の所はウインドドラゴンは見えないか・・・門を守らせていると思っていたのだがな)」
『ドラクーン】とやらは警戒をしていないように感じる、絶対的な戦力があるから余裕という事なんだろうか?
「隊長・・・・出てきました」
入場門を見てみると門が開き200人くらいが出てきた・・・・・・・ん?見た顔が何人かいるな?
この後俺は今後の人生を変える出会いを果たすことになる。
俺は今上官であるアルン総隊長に呼ばれ、一つの命令を受けた。
が内容が内容なので聞き違いかと思い再度訪ねてしまっていた。
「貴様に兵を3200預ける、兵を率い国境に向かい先鋒部隊と合流し、メイシェル王国へと進軍せよ」
真顔で言ってくるのでそれには頷く。
「それは理解しました、ですが聞きたいのは物資に関してです、先程のお言葉は本気ですか?」
「あたり前であろう、進軍する道すがら街や村より物資を徴収し、必要であれば人的補給もせよ」
俺はそれを聞いて眩暈を起こしたが何とか踏みとどまり倒れる事を回避する事が出来た。
「そんな事をしては民が飢えてしまいます!!お考え直しください!!」
やっと内戦が収まりつつあるが、その傷跡はそこかしこに見て取れるのだ、そんな中食糧などの物資を徴収すれば民が飢えるのは必然だ。
「なにを勘違いしているラッチ、俺は提案してるのではない、やれと言っているのだ、民がどうなろうと我らはアース様の願いを叶えなければならんのだ」
アルン総隊長は『民がどうなろうとも』なんて言う人ではなかったのに、いったいどうしてしまわれたのだろうか?こんな風になってしまったのは現国王になってからだ、まるで別人のようだ。
「では行ってこい」
俺はしぶしぶ王都より3200を率い国境へと進軍し始める。
「部隊の2200人と1000人の二つに分ける、2000人の部隊はケネスダスへと向かえ、エルモットお前に指揮を任せる。俺は1000を率いガルアの街に行く」
「お願いします!! それを持っていかれると私達が生きてはいけないのです!」
俺はそういうガルアの街長であるガルア男爵に言われるが首を左右に振る。
「すまぬが国の決定事項なのだ、だが男性の徴兵はせぬ、それで許してくれ」
ガルア男爵はうなだれてもう何も言わなくなったのでその場を離れた所で部下に視線を向ける。
「これでこの街に用はなくなった、ケネスダスに向かいエルモットと合流するぞ」
「はっ!!」
、ケネスダスに向け進軍する事2日、アラビータの騎士達がこっちに向かってきたのが見えたので停止しその部隊と合流した。
「ラッチ隊長、ケネスダスに行った奴らが逃げてきたみたいです」
逃げてきた?何があった?
「話が聞きたい、エルモットは無事か?」
「はいエルモット様は無事ですが200人ほどやられたみたいです」
本当に何があったのだ?200人も失うとは、再編成しケネスダスに向かった方がいいのかもしれぬ。
「ラッチ隊長申し訳ありませんでした!!」
俺に会うなりエルモットは頭を下げて謝り始めた。
「謝らずといい、で?何があったのだ?」
「はい実は・・・・・・」
ウインドドラゴンが12棟?しかも反国家組織ドラクーン?なんの冗談・・・・・いや冗談で200人は失わぬか・・・・・
「今からケネスダスへと行く戻ってきた2000人と残った1000人で部隊を再編成する、急げ!!」
相手はウインドドラゴン12頭、この人数でも勝てるかどうかわからぬが行かぬわけにはいかないだろうさ。
「隊長!再編成が終わりました!!」
それから約1時間して編成が終わったのでケネスダスへと部隊を進行させる。
「よし!陣を組め!!相手はウインドドラゴンだ!!魔法隊と弓隊はいつでも戦えるようにしておけ!
他はテントや炊き出しの準備を!」
そんな指示が出ている中俺は愛馬に乗りケネスダスを睨んでいた。
「(今の所はウインドドラゴンは見えないか・・・門を守らせていると思っていたのだがな)」
『ドラクーン】とやらは警戒をしていないように感じる、絶対的な戦力があるから余裕という事なんだろうか?
「隊長・・・・出てきました」
入場門を見てみると門が開き200人くらいが出てきた・・・・・・・ん?見た顔が何人かいるな?
この後俺は今後の人生を変える出会いを果たすことになる。
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